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映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観る③ [映画(は行)]

しつこいんですが、今回の映画で感じたその他、についての記事です。


ボヘミアンラプソディ.jpg


映画公開の前に、Facebook  でこんな動画を見つけました。




British Airwaysがフレディがクイーン結成前にヒースロー空港のハンドラーだったのを
こうやって映画公開に合わせて盛り上げてくれたみたいです。

フレディ・マーキュリーは改名してそうなる前はファルーク・バルサラという名前、

(一応wikiで)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC

インド系の両親、生まれはイギリス保護領のザンジバル、インドで育ち、
ザンジバルに戻ったところでザンジバル革命が起きてイギリスに逃げ延びた、
という出自、父親からは良い思い、良い言葉、良い行動をと言われながら反発し、
ヒースロー空港のハンドラーとして働きながら夜はパブに繰り出して、
その後音楽の道に進む、、、わけですが、ハンドラー時代の様子も映画の冒頭で
少しだけ描かれていて、「パキ野郎」と職場の同僚からさげすまれます。

インド人でもイギリスでは差別される時代だったと思いますが、
パキというのはそれより更に差別する言葉だったのかと思われ、
クイーン結成後のライブで観客からもパキ野郎と罵られる場面に、
イギリス人の差別的な感覚を私自身も思い出しました。
(大学生の頃のバックパック旅行で私もアジア系で嫌な思いをした経験あり)

フレディは自分の出自をメンバーや恋人メアリーにも話さず、
自宅に連れていったときに両親から暴露されてしまうのですが、
インド人でゾロアスター教の両親、インドで育った後止む無くイギリスに
逃げ延びたというのは今なら公表することもあるかもしれませんが、
70年代後半から80年代半ばあたりで公表しようとしなかったのは
理解できるような気がします。

アルバム発表の記者会見で、フレディの同性愛疑惑、ゾロアスター教について
執拗に質問するメディアの腐れぶりは日本並みだな、と映画を見ながら
思ったのですが、階級社会で人種差別も当たり前のような状況のイギリスで
フレディが名前を変えて生きていこうとする姿、孤独を癒すようにパーティで
騒ぎまくっていた姿を見て、生き急いでしまったのかなと思いました。

で、ハンドラーの映像。

面白い企画だという気持ちになる一方、自分がヒースロー空港経由でBAを利用して
ロストバゲージ経験のある私には微妙な気分にもさせられる映像でした。(^-^;
(ちゃんと行先に荷物送ってくれよと今でも思ってる(V)o¥o(V))

今回この動画を記事にしたのは、映画でどこか結び付けられる場面があったから。

映画でソロアルバムの契約を他のメンバーに内緒で結んでしまったことを告白し、
フレディが責められる場面で、ロジャーが、ヒースローのハンドラーから脱出させて
あげた恩はないのか、といった内容の怒りをフレディにぶつけるのですが、
インド人、ハンドラー(ブルーカラーの職業)というのをロジャーも心のどこかで
差別していたのかもしれない(無意識に)なと思うとロジャーが悪いわけではないものの、
フレディのどこか屈折した気持ちを感じることができました。

とこの記事を書きながら次はいつみようかな、という気持ちになっております。(^-^)



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