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映画「日々是好日」を観る [映画(は行)]

樹木希林さんの最後の出演作品を映画館で観ました。


日日是好日.jpg


あらすじはYahoo!映画さんより。

大学生の典子(黒木華)は、突然母親から茶道を勧められる。
戸惑いながらも従姉・美智子(多部未華子)と共に、タダモノではないと
うわさの茶道教室の先生・武田のおばさん(樹木希林)の指導を受けることになる。




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見終わった後、穏やかな気持ちになれました。(^-^)

主人公の典子が大学生から大人、中年になっていくまでの時間軸で、
お茶室でお茶をたてる、それだけといえばそれだけなのですが、
茶室から見える小さい庭で感じる木、水や風の音、陽の光、
四季が繰り返されて月日が経っていく中で、
変わりなく過ごせること、それが幸せだということ。

希林さん演じる茶道の先生も、厳しいのではなく、生徒の性格を見て
時に御茶目なところも見せながら包み込むような優しさで教える、
そんな雰囲気と時の流れを見ていて、自分もこんな風に時間を過ごせれば
些細なことにカリカリしたりしないかも、なんて思いました。

そんなメインの流れに、要らないかなって演出も混じっていて
(典子の仕事や彼氏、お父さんやお母さんとの件)
ある程度の長さにもっていくために入れてしまったのかな、なんて
思ったりして。(^_^;)

若い年代の方が今作を見てどう思うかな、なんて考えましたが、
退屈と思っても仕方ないかもしれません。

中年の私が見ると、何気ないことが幸せに思えたり、
同じことの繰り返しでも幸せに思える、理解できます。自分もそうだし。

沈丁花の香りで春が近いかな、金木犀の香りで秋になってきたなって思う。
四季の移り変わりを見て触って嗅いで味わって、、それが幸せ。

最近、うちの婆1号(母)が、来年もこの桜、見られるかなあ、って真顔で
言うようになり、80も過ぎればそういう心持なんだなって思うのですが、
当たり前に時間の流れを感じること、同じことを変わらず経験できること、
自分も日々大切に過ごしていきたいな、と思った「日々是好日」でありました。





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