SSブログ

Netflix「ファイアフライ通り シーズン2(の続き)」を観る [ドラマ(海外・国内)]

昨年観たシーズン2,途中で終わった後の続き、4月下旬に配信開始、
だったのですが絶対泣くのが分かっていたのでなかなか見るタイミングをつかめず、
かといっていつまでも見ないのと、7月に入ってから後半の7話をやっと観ました。
ファイアフライ通り2.jpg
内容はNetflixさんより。

10代で出会い、変わらぬ友情を誓い合ったタリーとケイトも今や40代。
山あり谷ありの人生を強く生きてこられたのは、
いつもそばに親友がいてくれたから。




(シーズン1)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-02-10
(シーズン2前半)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2022-12-08

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

号泣。(´;ω;`)

結末が分かっていたのに思わず泣いてしまいました。。。

今回も30年にわたって女性の友情が永遠に続くのかどうか、という流れで、
1970年代(高校生)、1980年代(社会人)、2000年代(40代の中年)の
3つの時間軸でタリーとケイトの関係を描いていきます。

シーズン2の前半9話目でケイトが炎症性乳がん(ステージ3)ということが判明し、
娘のマーラを交通事故の巻き添えにしたタリーを許せず絶好状態だったのが、
やはり頼りたいのタリーに電話をしたことで2人が再び強い絆で結ばれ、
その後は、ケイトの闘病をタリーが全力で支えていきます。

ケイトを襲った乳がんから胸に関する思い出が描かれていくのですが、
高校時代はタリーと比べて貧乳を気にするケイト(ティッシュを詰めていた(笑))、
20代の結婚、出産後は授乳と搾乳に苦労し、
(この頃のタリーは胸の大きいい女はバカという世間の男の意見に
 胸を小さく見せようと努力していた⇐1980年代はそんな感じでしたね)
そして40代で乳がんになる、1人の人間が胸のことでそれぞれの時代に経験することが
丁寧に描かれていたのが印象的でした。
ケイトが「小さい胸が出産したら母乳を出さず、今は自分を殺そうとしている」と
タリーにいう場面、手術で乳房切除する前、タリーがおっぱいの送別会と称して
ケイトの気持ちを盛り上げようとする場面で思わずうるっとしてしまったのですが、
自分はそういう思い出や経験はないので共感するのが少々難しいと思いながら、
共感できる同年代の女性も多いのかなと思いました。
(ケイト(貧乳)とタリー(巨乳)が互いの胸を羨ましく思って行ったエピソードも
 どこか微笑ましい感じで見ました)

今回のシーズン2後半でもう一つ印象的だったのは、ケイトの結婚式、と再婚式。
結婚式はイギリス人婚約者を振って親が反対するジョニーと結婚したので、
手配(予約)していた結婚式も元々はイギリス人との予定していたもの。
参列者もみな複雑な気持ちでケイトをお祝いする気持ちになかなかなれない、
ケイトの本音告白で親兄弟含めてみんな理解を示してうまくいったのですが、
再婚式は参列者皆がケイトを心から応援したい気持ちに最初から満ち溢れていて
最初から目頭熱々でした。
(その前のブライダルシャワーでは少々揉めていましたがそれがあってこその
 結婚式当日盛り上がりなのだろうと思っています)

ケイトとタリーを取り巻く脇役で彼女たちにあまり好意的でなかった2人、
キャロル(ケイトとタリーが勤めるテレビ局のベテランアンカー)、と
リサ(高校でケイトと仲がよかったもののタリーの登場でケイトと仲良くできず
その後、ことあるごとに嫌がらせをするようになった同級生)、この2人についても
展開があったのですが、2人の展開の違いに複雑な気持ちになりました。
テレビ番組を円満引退したキャロルについては、鼻っ柱の強いタリーにも厳しいこと
を言える年長者としていい意味での終わり方を示してくれたと思います。
が、同級生のリサについてはケイトと仲直りして良い関係を再び築けそう、という場面で
運悪くこの世を去ってしまうという結果が後々知らされてショックでした。
ケイトの代わりにバイトのシフトを受けたがために亡くなってしまったリサ、
これをケイトは心の中にいつまでも抱えていた、という意味での演出かもしれませんが、
根っからの悪い奴は出ていないドラマだったので何も●すことないじゃない、と
ここは残念ポイントでした。

ケイトの母マージ―と、タリーの母クラウドについても展開があったのですが、
ヒッピーなクラウドを嫌っていたマージ―がケイトの病気によって心を寄せるように
なっていく、この展開は観ていて嬉しい気持ちになりました。
チェーンスモーカーの自分が大病しないのに娘ケイトが癌にかかったことを
受け容れらないマージーにアドバイスするクラウド、時の流れで2人の関係が変わって
いく、主役2人の他にもこういう展開が絡められていてドラマに厚みが出来たように
思いました。

ドラマの合間に何度かはさまれた、10年後の光景が気になったのですが、
最初、ケイトを失ったジョニーが結婚式の新郎で花嫁を待っているような場面、
相手の花嫁がタリーであるように創造させる映像かと思ったら、
次の場面では娘のマーラが花嫁のドレスを身にまとっていたり、
一体結局どうなるの???と思っていたら、
最後の最後にマーラが同性の相手と結婚するという感じに見えました。
(LGBTQについても取り上げているドラマというのが現代だなと思います)

ケイトは闘病の末、天国に旅だっていきますが、
その告別式にやってきたタリーが教会の中に入ることができず、それを見越した
ジョニーからケイトからのプレゼントを渡す、その中身がもう涙腺崩壊でした。
自分がこの世を去った時のタリーのことを想像した上でのプレゼントですが、
1980年代のケイトとタリーがデヴィッドとショーンのキャシディ兄弟について
語っていたのが最後の最後、涙腺崩壊のきっかけになるなんて、素敵な演出でした。

30年以上、友情が続くなんてすごいと思いながら、それだけ互いを必要に思える人が
いるということ、なんだか羨ましい気持ちになって観終わったのですが、
いい時も悪い時も互いを尊重していけるような関係をフィクションながらドラマで
見ることができて温かい気持ちなれた「ファイアフライ通り」でありました。


nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:テレビ