京都旅行記2023Ⅱ~細辻伊兵衛美術館編②~ [日本の旅(京都)]
化け猫やガイコツ、意地悪獏などを観た後も妖怪が続きます。
今度はタコ
「玉取り伝説」(昭和8年 十世細辻伊兵衛作)
説明を読んだら主役はタコではなく、真ん中にいた海女でした。(^^;
腰にまとう赤い布は浮世絵では海女の特徴です。
本絵は香川県に伝わる「玉取伝説」を描いたもの。
1400年ほど前の天智天皇の時代、志度浦に住まう海女が夫・藤原不比等のために
龍神に奪われた面向不背の玉を取り戻しに海に出ました。
龍神や大蛸などと戦い、玉を不比等の元へ届けたところで息絶えてしまう悲しい物語。
歌川国芳がこの「玉取り伝説」をテーマにした浮世絵を数点描いていますが、
いずれもやはり龍と蛸と、鯛のような魚が登場しています。
本絵はそこからインスピレーションを得たものと思われます。
国芳の絵ってどんな感じかなあとネット検索してみたのですが、
(こんな感じ)https://www.yamada-shoten.com/onlinestore/detail.php?item_id=49577
展示してあった絵はちょっと優しい感じがしますね。
大津絵?
私自身は数年前にその存在を知った大津絵ですが、
東海道五十三次の大津宿でお土産として製作された絵でどこか愛らしい感じがします。
上左は「鬼の念仏」。
胸に鉦を持ち、左に奉加(賀)帳、右手に撞木を持ち、背中には唐傘を、
角が片方折れた姿で描かれることが多い。奉加帳は寄進者の名前などを記す帳面。
つまりこの鬼は僧侶のフリをして寺社修繕のための寄付を募っているわけですが、
実は人々を騙して集めたお金を自分のものにしようとしている悪い人間。
慈悲がないのに形だけ良いことをしている「偽善者」であるとの風刺画です。
この絵を壁に貼っておくと、子供の夜泣きがなおるとも言われています。
そんなセールストークで大津宿で販売されていた絵なのかあ。
今回の説明を見てクスっとわらってしまったのですが、今の時代にもこういう詐欺、いるなあ、
と思いながら観ました。
上右は「雷公の太鼓釣」。(昭和4年 十世細辻伊兵衛作)
大津絵で描かれるテーマのひとつ。
雷の轟音を出す大切な太鼓を水面に落としてしまった雷神が、懸命にそれを釣りあげようと
しています。「その道に優れた達人にも過ちはある」という風刺画であり、雷除けの護符と
しても用いられています。
太鼓を拾おうとする雷様の必死な表情に思わず笑ってしまう作品です。
上左「地獄の閻魔大王」
上中「閻魔の鏡」
上右「払子達磨」
閻魔様シリーズは大津絵からアイデアを得た作品のようですが、
右の絵は、煩悩を払うための払子が9年間(達磨大師が坐禅を組んだ年月)
使用された後、妖怪(付喪神)払子守なったという言い伝えから、
その様子を描いたと言われているそうです。
上左「彩る人魚」 上右「大入道」
大入道はろくろ首の妖怪、という説明に、
小学生の頃に流行った首ちょんぱをふと思い出しました。
2階にも展示がありました
2階にも妖怪がいろいろいました
ショップに飾られていた手ぬぐい
左から2番と同じデザインのものがチケットとしてもらえるのですが、
これで細辻伊兵衛
家でも使っていますがなんだかオシャレな手ぬぐいをいただいた上に
妖怪ワールドまで観られて英世1人というのは、京都の伝統文化を垣間見る、
というには気軽に訪れられる場所だと思います。(^-^)
楽しめました!
美術館を出た後、美術館の向かいにあった
ファイブラン
というパン屋さんで朝ごはん用のパンを調達したら、今回の宿に向かいます。
(つづく)
今度はタコ
「玉取り伝説」(昭和8年 十世細辻伊兵衛作)
説明を読んだら主役はタコではなく、真ん中にいた海女でした。(^^;
腰にまとう赤い布は浮世絵では海女の特徴です。
本絵は香川県に伝わる「玉取伝説」を描いたもの。
1400年ほど前の天智天皇の時代、志度浦に住まう海女が夫・藤原不比等のために
龍神に奪われた面向不背の玉を取り戻しに海に出ました。
龍神や大蛸などと戦い、玉を不比等の元へ届けたところで息絶えてしまう悲しい物語。
歌川国芳がこの「玉取り伝説」をテーマにした浮世絵を数点描いていますが、
いずれもやはり龍と蛸と、鯛のような魚が登場しています。
本絵はそこからインスピレーションを得たものと思われます。
国芳の絵ってどんな感じかなあとネット検索してみたのですが、
(こんな感じ)https://www.yamada-shoten.com/onlinestore/detail.php?item_id=49577
展示してあった絵はちょっと優しい感じがしますね。
大津絵?
私自身は数年前にその存在を知った大津絵ですが、
東海道五十三次の大津宿でお土産として製作された絵でどこか愛らしい感じがします。
上左は「鬼の念仏」。
胸に鉦を持ち、左に奉加(賀)帳、右手に撞木を持ち、背中には唐傘を、
角が片方折れた姿で描かれることが多い。奉加帳は寄進者の名前などを記す帳面。
つまりこの鬼は僧侶のフリをして寺社修繕のための寄付を募っているわけですが、
実は人々を騙して集めたお金を自分のものにしようとしている悪い人間。
慈悲がないのに形だけ良いことをしている「偽善者」であるとの風刺画です。
この絵を壁に貼っておくと、子供の夜泣きがなおるとも言われています。
そんなセールストークで大津宿で販売されていた絵なのかあ。
今回の説明を見てクスっとわらってしまったのですが、今の時代にもこういう詐欺、いるなあ、
と思いながら観ました。
上右は「雷公の太鼓釣」。(昭和4年 十世細辻伊兵衛作)
大津絵で描かれるテーマのひとつ。
雷の轟音を出す大切な太鼓を水面に落としてしまった雷神が、懸命にそれを釣りあげようと
しています。「その道に優れた達人にも過ちはある」という風刺画であり、雷除けの護符と
しても用いられています。
太鼓を拾おうとする雷様の必死な表情に思わず笑ってしまう作品です。
上左「地獄の閻魔大王」
上中「閻魔の鏡」
上右「払子達磨」
閻魔様シリーズは大津絵からアイデアを得た作品のようですが、
右の絵は、煩悩を払うための払子が9年間(達磨大師が坐禅を組んだ年月)
使用された後、妖怪(付喪神)払子守なったという言い伝えから、
その様子を描いたと言われているそうです。
上左「彩る人魚」 上右「大入道」
大入道はろくろ首の妖怪、という説明に、
小学生の頃に流行った首ちょんぱをふと思い出しました。
ドリフの首チョンパ 加藤茶 ちびチョンパ ザ、ドリフターズ トンボ鉛筆
- 出版社/メーカー: ノーブランド品
- メディア:
密林で売っていてびっくりしましたが、今の時代にこんなネーミング、NGでしょうね。
水木しげる先生と違う妖怪ワールドを楽しんだ後2階に上がると、
ショップ水木しげる先生と違う妖怪ワールドを楽しんだ後2階に上がると、
2階にも展示がありました
2階にも妖怪がいろいろいました
ショップに飾られていた手ぬぐい
左から2番と同じデザインのものがチケットとしてもらえるのですが、
これで細辻伊兵衛
家でも使っていますがなんだかオシャレな手ぬぐいをいただいた上に
妖怪ワールドまで観られて英世1人というのは、京都の伝統文化を垣間見る、
というには気軽に訪れられる場所だと思います。(^-^)
楽しめました!
美術館を出た後、美術館の向かいにあった
ファイブラン
というパン屋さんで朝ごはん用のパンを調達したら、今回の宿に向かいます。
(つづく)
タグ:京都
ショップもいい感じですね。
by 溺愛猫的女人 (2023-11-07 10:51)
妖怪楽しめたご様子。
お土産はそろそろ出てきますかね。
by 夏炉冬扇 (2023-11-07 20:14)
溺愛猫的女人さん、おはようございます。
ショップに入り込むと色々買ってしまいそうで今回近づきませんでしたが
後日、細辻伊兵衛さんの元々のご商売のお店にばったり遭遇し、
買い物してしまいました。(笑)
by うつぼ (2023-11-09 08:05)
夏炉冬扇さん、おはようございます。
妖怪、たくさん楽しめました。(^-^)
お土産とは??お酒だったらその後出てきますが。(笑)
by うつぼ (2023-11-09 08:06)