映画「グエムル ー漢江の怪物―」を観る [映画(か行)]
グエムル-漢江の怪物- コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2007/01/26
- メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。
ソウルを流れる大河の漢江(ハンガン)に、謎の怪物“グエムル”が現れ、次々と人を襲う。
河川敷で売店を営むパク家の長男カンドゥ(ソン・ガンホ)の中学生の娘、
ヒョンソ(コ・アソン)も怪物にさらわれてしまう。
カンドゥは妹ナムジュ(ペ・ドゥナ)らとともに病院に隔離されていたが、
携帯電話に娘からの連絡が入ったことから一家で脱出を試みるが……。
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深くて面白い。(^-^)
公開当時に観ても同じに思ったどうか、分かりませんが、
パラサイトと同様の社会問題をテーマにしながら、どこか湿った笑いもあったり、
(ソン・ガンホ自身がそういう風に見えてしまうのかもしれませんが)
2000年に在韓米軍がホルムアルデヒドを大量投棄したことをテーマに、
そこから生まれた怪物(グエムル)を絡めて環境問題に警鐘を鳴らして
いるのかな、と思いました。
レビューなどを観ると、B級映画的な批判コメントも多いのですが、
個人的には、
こちらの方がピンとこなくて(石原さとみの英語もネイティブ設定でなんだかなあで)
それに比べると謎の怪物もこの描写で特に疑問には思わず見られました。
怖いというほど怖くなく、何かみたことがあるような生物が掛け合わせて気持ち悪くなって
不規則に動いて人々を怖がらせる設定でもなんとなく見ていられたかなって感じですが、
怖いはずが怖くないのも笑える部分が結構あちこちに散りばめられていたからかなって。
印象深かったのは、グエムルがくる前に、ソンガンホ演じるカンドゥが、
自分の店でお客さんにイカを出す前に足を一本食べてしまい(オナカすいていたのかな)
お客さんから、イカなのに足が9本しかないって突っ込まれるところとか、
終盤でカンドゥが弾が一発残っているからとグエムル撃退用の銃を自分の父親に渡すのに、
数え間違いで(それは後から本人が反省)父親がグエムルに銃口を向けたのに不発、
あーーーー、と思っていたら殺されるという、悲しいのに、おいおい弾残ってないじゃん、
カンドゥに突っ込み入れたりする場面もあったりするので怖くなかった感じ。
最後の場面はハッピーエンドなのかそうでないのか、解釈が分かれるようですが、
カンドゥの娘、ヒョンソが救出されたのに助からなかったのかどうか、、
見ている人に委ねられているように思えましたが、ヒョンソが亡くなっても、
彼女がい守っていた少年がカンドゥと一緒にこの後も暮していくのかな、という
含みのある感じ(パラサイトもそんな感じでしたが)で終わっていて、
実際の事件や韓国の抱える問題を描きながらも、それを無理に押し付けることなく
自分で考えるような仕立てで作品を見せてくれているような気持ちになった
グエムルー漢江の怪物ーでありました。
ポン・ジュノ監督作品、これからも探して鑑賞したいですね。(^-^)
この映画昔TVで見ました。漢江が舞台になっている映画で 確か漢江の中に浮かぶ無人島での話もあったような。これはもっと 笑えるものでした。ソウルは漢江を囲む町と言ってもよいので ソウル市民にとってはなんというか町の象徴なのでしょうね。韓国ドラマでもたくさん出てくる場所ですね。それだけ見る場所が少ないのかもしれませんが。上野のそばの店前を通ったことがあります。カツオのたたきは刺身のなかで5指に入るくらい好きです。
by 林太郎 (2020-04-11 14:02)
林太郎さん、こんばんは。
漢江の無人島って、彼とわたしの漂流日記でしたっけ。
これも面白く見ました。
川のある都市って欧米でも多いと思いますが、川を描くことで親近感が湧くような気がします。(^-^)
by うつぼ (2020-04-14 20:34)