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上越の旅2010~高田世界館編~ [日本の旅(甲信越静)]

雁木通りで雁木町家の町並みを見た後は、
お待ちかねの落語会が開催される高田世界館にまいりいましょう。(^^)


DSCF4532.JPGこの建物の奥にございます。
全体の雰囲気は写真に収めておりませんが、
こちらの方の記事でよくお分かりいただけるかと。
→ http://star.ap.teacup.com/linebox/73.html


DSCF4533.JPGイベント名は「景観劇場」でつ
DSCF4534.JPG白鳥さん、お久しぶりでございます。。。
DSCF4535.JPGこの建物が高田世界館
DSCF4538.JPG 入口にはこんな札 100年プロジェクトの一環です

で、一応、高田世界館の説明を念の為→ http://www.n-story.jp/n-story/modules/n-storyreport/article.php?id=1247

チケットを見せて中に入り、寄席で好んで座る位置(2列目端っこ)に着席。

DSCF4539.JPG 舞台に載っている一枚の座布団(どこか寂しげ)
DSCF4541.JPG見上げるとバルコニー席 時代を感じますね。。
DSCF4543.JPG 入口でいただいたのがこちら
高田の歴史的建造物の説明書。 
これが置いてある場所に↑でご紹介した「札所」の看板がかけてあるようです。

高田世界館については4枚シリーズなのですが、抜粋しますと、、




明治維新で衰退した城下町高田は、明治末期の陸軍代13師団の誘致で活気を取り戻した。
これにより流通、経済、教育、文化、第三次産業の面で高田の近代化が進み、
頚城(くびき)三郡の農村にも波及した。
当初の劇場建築は芝居終演後に客が料理屋に流れることを期待して
もともと旅館や遊郭が並び、行政施設や銀行、老舗大店が並ぶ呉服町に隣接する地域に作られた。

高田では明治7(1874)年に建てられた「大漁座」が近代最初の劇場で、
演劇の他、レヴューや音楽界が行われるなど、公会堂の役割も担った。
高田世界館の前身「高田座」は、明治44(1911)年11月1日に開業。
当初より洋風の意匠を施した建物で当時の新聞評では《ルネッサンス式白亜の大劇場》とされた。

開業5年目の大正5(1916)年には、常設映画館「世界館」に改称し模様替えを実施、
客席は畳敷き、舞台スクリーン裏に楽屋、北側に座敷・中茶屋というつくりだった。

昭和5(1930)年に、フィルム録音(ミナトーキー式)の本格的なトーキー映画として
水谷八重子主演「大尉の娘」が上映され、昭和8(1933)年に「高田東宝映画劇場」、
昭和21(1946)年に洋画専門「高田セントラルシネマ」、昭和23(1948)年に「松竹館」に改称。

昭和32(1957)年に「高田大映」として映画館黄金時代を迎え、
昭和42(1967)年に「テアトル高田」に改称した頃にはテレビが各家庭に普及し娯楽の多様化が始まり、
戦前戦後から高度経済成長まで、市民の娯楽の中心として位置し、
高田地区だけで7つの映画館が開業していた時期もあったが、
高度経済成長でテレビが普及し、映画館の需要は急速に落ち込んでいった。

このような流れの中、高田世界館は映画館改修による近代化で集客する方法を選ばず、
昭和50(1975)年「高田日活」、ロマンポルノ路線から成人映画専門へと、
成人映画館[ぴかぴか(新しい)]
という特化した部門での生き残りを図ったが、結果的にこの設備投資をせずに上映を
続けるという経営選択が奏功し、建築当初の意匠を変えることなく建物を維持できたと
考えられる。

建築関係者の間では「高田世界館の歴史的建造物としての意義」は認識されていたが、
成人映画館ということで一般市民の意識と知名度は低いままだった。

しかしながら、平成13(2001)年、上越TMOによる本町6・7丁目活性化事業の一環として
『景観劇場』を開催、その後も不定期ながら民間主体のイベントが開催された。
「週刊新潮」に現役最古の映画館として紹介されてからは保存の気運も徐々に高まり、
平成19(2007)年、建物老朽化を懸念した所有者より廃業の意向が示され、
市民有志による「街なか映画館」の再生保存・活用に向けての活動が始まり現在に至る。。。




てな感じの歴史的建造物でございます。。。


大掛かりに改修せず、成人映画館としての生き残りを図ろうとしたのが
後々には奏功していた、というのが笑ってよいものかどうか、、、なのですが(^_^.)
建物内に入ってみるとなかなか味わい深いものがございました。。

DSCF4544.JPG 一級の娯楽映画3大作
(窓口は下足番の名残、、とか書いてあったような気がしますが不明です)

DSCF4545.JPG 2階席につながる階段
DSCF4546.JPG こういう活字 懐かしいですね

なんて、しみじみしましたが、ノスタルジーに浸るのが目的ではございませんで。

白鳥さんの落語を楽しみます!!

(つづく)


タグ:高田
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コメント 14

kizママ

古めかしい匂いもしてきそうな造りなんですね。
古いけど、意外にしっかりしているような・・
「成人映画館」の文字が ピンクでピカピカしておりまする(笑)
by kizママ (2010-10-16 15:27) 

lovin

うわ~~。こういう物件は、、気になります。
相方が見たら、ぜったいに食いつくに違いない。。
バルコニー席、いいよねぇ~~。。
by lovin (2010-10-16 20:47) 

krause

日本最古級映画館、写真をみるとしっかりした作りですね。
by krause (2010-10-17 06:50) 

うつぼ

kizママさん、おはようございます。
中に入った途端に懐かしさいっぱい、みたいな映画館ですが、
座席などはきれいにされていますので、匂いは大丈夫。(^_^.)
成人映画、、、なんだか昭和な響きですよねぇ。。。(笑)

by うつぼ (2010-10-17 08:15) 

うつぼ

lovin姐さん、おはようございます。
いっそスージーズがここでライブやってしまうとか。どうでしょう??
相方さまにご相談くださいませ~。(^^)
by うつぼ (2010-10-17 08:16) 

うつぼ

krauseさん、おはようございます。
建築されたころは娯楽施設が沢山あったころのようですから、
しっかり作られているみたいですね。
時間が経っても重厚な感じがしました。。
by うつぼ (2010-10-17 08:17) 

ベアトラック

私は、ここで成人映画を見たことはありません!(キッパリw)
幼稚園児か小学生低学年の頃、「キングコング対メカニコング」を見に連れてきてもらった記憶がありますね。
by ベアトラック (2010-10-17 15:50) 

うつぼ

ベアトラック兄さん、こんばんは。
見てないって地元ではさすがに見ないでしょう。(笑)
いただいた資料を読むと城下町高田の隆盛振りがうかがえました。
テレビなど時代の流れとはいえ映画館がどんどんなくなっていくのは
さびしいものですね。。

by うつぼ (2010-10-17 19:01) 

bluebird

ロマンポルノのポスターいつもタイトルが笑えて、車や自転車で前を通るたび、密かにガン見して笑ってたのですよ。
ここでは書けないけどー(笑)
by bluebird (2010-10-17 20:50) 

うつぼ

bluebird姐さん、こんばんは。
私も学生時代に見て「ぷ」と笑っていましたが殿方にはそそったのかな、
なんて思ったり。(笑)
ベア兄さんのワザワザコメントも笑えます。。。(^_^.)
by うつぼ (2010-10-17 21:16) 

lucksun

立派な作りの建物ですね。
看板の書体もいい味出してる。まさに昭和を感じさせます。
逆に今、成人映画特集上映なんてやったらウケるかも(笑)。

by lucksun (2010-10-18 01:05) 

うつぼ

lucksun姐さん、おはようございます。
こういうレトロなものを懐かしいと思うのは昭和世代だからですよね。(笑)
>逆に今、成人映画特集
ありかもしれませんね~。
by うつぼ (2010-10-18 06:51) 

へろーめ

成人映画なら、まだいいですよ。
巷には薔薇族映画館なんてのもありますからw

by へろーめ (2010-10-25 05:04) 

うつぼ

へろーめ兄さん、おはようございます。。。
薔薇族映画館、、、濃厚そうですね。。
まさか、兄さん、入ったことあったりして。(笑)
by うつぼ (2010-10-25 06:36) 

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