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「イルマーレ」を観る [映画(あ行)]

映画「イルマーレ」を観る。  

  アレハンドロ・アグレスティ監督作品。
2001年韓国映画「イルマーレ」のハリウッド版リメイク作品。

研修期間が終わりシカゴの病院で働くことになった医師のケイト(サンドラ・ブロック)は
気に入っていた湖上の家からシカゴのダウンタンに建つ高層マンションに引っ越す。
湖上の家に引っ越してきた建築士のアレックス(キアヌ・リーヴス)は、
「私は前の住人ですが私宛の郵便が届いたら転送して下さい」というケイトからの手紙に
気づくが、自分が引っ越すまで長い間誰も住んでいなかったはず、
「家の前にある犬の足跡は私が住む前ついていましたから」とケイトの手紙に
書いてあるがそんな足跡は見つからない。
訝って返事を出すアレックス、その返事を見て不思議に思うケイト。
互いの言っていることを理解できずに何度か手紙をやりとりしている内に
互いの間に2年という時空の差が存在していることに気づく。
手紙をやりとりする2人
2004年に生きるアレックスと、2006年に生きるケイト、
時空の差に気づいてからそれを楽しむ2人だったが、
いつしか会ったこともない相手に惹かれ、会いたい気持ちが湧き上がる。
何とかして会いたいとシカゴのレストラン「イルマーレ」で会おうと約束するが
約束した日にアレックスは現れなかった。
期待してレストランに赴いたもののアレックスが現れずがっかりしたケイトは
「自分達の生きている時空でお互い生きていきましょう」という手紙をアレックスに
書いて二度と連絡しないと心に決める。。。

2人は時空を超えて会うことが出来るのか? どうなのどうなの~?

(ネタバレですけど、、、会えますよ) 

キアヌ・リーヴスというと、恋愛適齢期
恋愛適齢期 
出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日: 2006/10/06
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「恋愛適齢期」では、ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートンの陰に隠れるように
存在感が薄かったのですが、今作は存在感十分で何故かほっとしました。
(主人公なので当たり前な話ではありますが。。。)

原題は「The Lake House」なので、邦題もそのままにしておけばよかったのにな、
と思いました。
「イルマーレ」も2人が待ち合わせをするシカゴで予約がなかなか取れないレストランの
名前として使われているので分からなくもないのですが。。。。

キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの組合せだと、どうしても
スピードスピード 
出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日: 2005/11/12 
メディア: DVD

この作品を思い浮かべてしまうので、
もしかしたらどこかにデニス・ホッパーが出てくるんじゃないか、とか、
観る前にアホなことを色々と考えてしまったのですが、
2人共年を重ねて渋さが出たというか、この組合せで恋愛物もよいなと思いました。

また、アレックスの父役(著明な建築家)で出演していたクリストファー・プラマーも
なかなかの好演でした。

原題となってる湖上の家が何度も出てくるのですが、非常に面白い家というか、
この家を軸にケイトとアレックス、アレックスとその父、と話が展開していくのが
よく出来ていると思います。
また、舞台となっているシカゴの町の風景が頻繁に出てくるのですが、
観光でも仕事でもシカゴを度々訪れて、ER緊急救命室XI〈イレブン〉コレクターズセット
ER緊急救命室XI〈イレブン〉コレクターズセット 
出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日: 2006/11/03
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シカゴの緊急救命室が舞台の「ER」を観ている私としては、
非常に親近感漂う風景が話の中に更にのめり込ませてくれました。

映画評が軒並み芳しくなかったのであまり期待せずに観にいったのですが、
万人受けしないとしても質の良い作品だと思いました。
特に、稲垣吾郎が「ありえない話」とテレビでバッサリ評していましたが、
映画はドキュメンタリーでなければ大なり小なりありえない話ばかりなのですから
そんなことを言ったら身も蓋もないというか、そう思う人は観なければよいでしょうね。 

韓国版は観ていないので比較することはできないのですが、
(韓国版は海辺の家、ハリウッド版は湖上の家の設定というのは違う点ですね)
韓国版より主人公の年齢設定が高いせいか(韓国版が青年、ハリウッド版は中年)
同年代の私には違和感もなくすんなり話に入れる設定でした。

観客も若者は少なめで殆どが30代以上という状況でしたし、
男性がふらっと観に行ってもきっと「タイタニックの悲劇」にはならないハズ。 
(堀越ヨッシーさん、お言葉、引用させていただきました・・・)

劇中に流れるキャロルキング(“It's Too Late”)の歌を懐かしく思ったり、
ポール・マッカートニー(“This Never Happened Before”)の歌が非常に効果的に
使われていて物語の盛り上がりに一役も二役も買っていたせいか、
最後には泣きのツボにはまってじーんとしてしまった私としては、
30代以上の方にはおススメしたい「イルマーレ」でありました。


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堀越ヨッシー

ども、“タイタニックの悲劇”こと、堀越ヨッシーです。
...って、いきなり自分の名が出てきたんでビックリしちゃいましたよー(汗)。

さて「イルマーレ」ですが、オイラも原題の方がいいと思いましたね。もしくはそのまま邦訳して「湖畔の家で」とかでも全然良かったと思いますね。韓国映画「イルマーレ」のリメイクとのことで、きっと韓国映画ファンを取り込もうという意図があったんじゃないでしょうか。
utsubohanさんの記事を読んでちょっとだけ見に行きたくなりました。あの湖畔の家の映像がなんとなく今の秋の季節にピッタリな感じですよね。それにオイラも30代以上ですし(苦笑)。
ところで、utsubohanさんは世界を股にかけるお仕事をされてるんですね、すごいな。オイラは映画の中でしかシカゴの街を見る事が出来ませんが、きっと素敵な街なんでしょうね。ひと昔前はシカゴっていうと物騒な街のイメージがありましたが(これも映画から受けたイメージですが)、今はそうでもないんでしょうか?。ERでの冬の映像とかを見ると、寒さが厳しい街みたいですね。
by 堀越ヨッシー (2006-09-29 06:43) 

じつは韓国版「イルマーレ」を観たんですが、率直言ってあまり印象に残りませんでした。話題にはなったんですが・・・。多分、リメイク版のほうがおもしろそう。
by (2006-09-29 16:04) 

ikkoy

御無沙汰しております。この二人の組み合わせなら、三十過ぎは見ないわけにはいきませんね。役者も視聴者も成長してるんでしょうね。でも、この二人には、恋愛コメディをやってほしいなあ。
by ikkoy (2006-09-29 19:19) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、
勝手にお名前使わせていただきました。誠に申し訳ありませぬ。男性でもしみじみと観る事ができると思ってつい。。。
>utsubohanさんは世界を股にかけるお仕事
会社が展示会に出展するとお手伝い要員で出向いているので、股にかけるだなんてとてもとても程遠く。。。何でも屋の手伝いみたいなもんですよ。
とはいえ、観光でも冬を避けてシカゴには4~5回行っていますのでそこそこ知ってるかな、って感じです。今でも危険な地域はかなり危ないようですから、そういうところは避けていますが、以前郊外まで足を運んで観たフランク・ロイド・ライト設計の家を見学したのは今でも貴重で楽しい思い出です。
来月シカゴに出張予定なので、街中の写真が取れたら記事にしますね。
by うつぼ (2006-09-29 21:37) 

うつぼ

cocoa051さん、
韓国版、ごらんになったんですか。cocoa051さんの年齢を察するに、やはりリメイク版の方が違和感なく観られるような気がします。
視覚的には湖上の家が印象的で素敵ですので機会がありましたらゼヒ。
by うつぼ (2006-09-29 21:40) 

うつぼ

ikkoyさん、
ご無沙汰してます。この組み合わせで恋愛物、というと意外な気がするのですがいざ観ると自然な感じでした。
>この二人には、恋愛コメディをやってほしいなあ。
サンドラ・ブロックとヒュー・グラントの「Two Weeks Notice」は面白い恋愛コメディでしたが、ああいう感じのコメディならキアヌ&サンドラのコメディも観てみたいですね。
by うつぼ (2006-09-29 21:44) 

kikuzou

うーん、気になる映画ですね。
キャストがよさげなので期待できそうですね。
by kikuzou (2006-09-30 06:53) 

堀越ヨッシー

シカゴの写真、楽しみにしてます。
出張、お気をつけて行ってらっしゃいませ。
by 堀越ヨッシー (2006-09-30 07:46) 

1340

今1番観たい映画なんですよね~。コレ。
是非来月中には観ようと思ってます。
by 1340 (2006-09-30 12:32) 

うつぼ

kikuzouさん、
キャスト2人は結構いけてますから、劇場が無理であればせめてレンタルDVDでもご覧くださいませ。多分じーんとくるはずですから。
by うつぼ (2006-09-30 22:35) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、
一応10月半ばから1週間弱出張の予定なのでもう少し日本にいます。その間は堀越ヨッシーさんのブログにもお邪魔することがあると思いますのでどうぞよろしくお願いしまーす。
by うつぼ (2006-09-30 22:41) 

うつぼ

カラスさん、
映画評がよくなかった割に、興行成績は1週目1位でしたね。やはり女性客が多いのだと思いますが、一度でも観る価値はあると思いますよ。(カラスさんが30代以上か分かりませんが、、、(笑))
by うつぼ (2006-09-30 22:44) 

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