明るく 楽しく 美しく

9月の半ばに「ぷー」になった話を書きましたが、実はまだ「ぷー」です。(^_^.)

失業保険をもらいに行ったハローワークも出だしがかなり遅れたというか、
世の中の失業者の多さに驚いたというか、実は手続に物凄く時間かかるというか、
9月中旬に行ったのににまだ失業者として認定されてなくて、お金もらえない、という事実。

失業保険はもらえないけど、国民年金とか健康保険とか（会社の補助がないから滅茶苦茶高い）
支払うもんは結構あったりして、世の中の風の冷たさを感じ始めております。

ま、自分の行動がスローだからいけないんだけどね。

元勤め先が受け皿で用意してくれた人材紹介の会社にも行き始めましたが、
意外と道のりが長いというか、そうそう簡単に会社を紹介してくれないみたいで、
失業保険がもらえている間に見つかればいいかしら、なんて思ったりして。

ま、がんばります。(^_^)

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とまあ、近況はこんな感じですが、今回会社を辞めようかどうか迷っていたときに
強く背中を押してくれた親友が先月亡くなりました。

彼女のモットーはタイトルにも書いた「明るく　楽しく　美しく」だったのですが、
彼女の人生そのものは、かなり波乱万丈だったと思います。

意外と元勤め先の人たちがこのブログを読んでいるということが先日判明し
（私はそんなに教えてなかったのですがべらべらと喋るオシャベリさんがいるもんで）
あまり詳しく書くと、私とも彼女ともさほど親しくなかった人たちが興味本位で読むのはどうかな、
と思いますので（単なる興味本位で読んでべらべら喋られるのは本意ではないし）
じゃ、ブログで書かなきゃいいじゃん、とか言われそうですが、備忘録としては記しておきたいし
迷ったのですが、、、細かいことは書かずに記事にすることにしました。。。


私よりかなり年上の彼女は、男女雇用機会均等法なんて法律が存在するずっと前から
戦後の高度経済成長期の中を働き続け、持前のバイタリティと機転と頭の回転の速さとで
私より一年前に転職で入ってきた勤め先でも存在感が大きかったのですが、
新卒で彼女の隣の部署に入社後配属された私は、仕事のやり方を教えてもらうだけでなく、
プライベートでも妹のように可愛がってもらいました。

昭和体質というか、「製造業は男が支えるもの」みたいなことを公言する役員がいるような、
男尊女卑が色濃く残る職場だったのもあって、「バカができる利口な女になれ」というのが
彼女の口癖でしたが、そこは私も若かったので結構とんがったりして(^_^.)
そういう時は真剣に叱ってもらいました、、しょっちゅう。。

そんな彼女は１０年以上に亘り、大きな病と闘いながら仕事も続け、
やっと定年でリタイアして、これから楽しく過ごしたいわね、、なんて思っていた今年の春、
これ以上の治療が無理という診断を下されました。


きっと本人も動揺はあったと思うのですが、そんなところは微塵も見せず、仕事ぶりと同じように
てきぱき効率よく合理的に身辺整理を始めていきました。

そんな彼女を私ともう一人彼女の妹分のような存在だった友人とで、できる限りサポートして
少しでも支えていきたいと思っていたのですが、私が会社を辞めた頃、病院に入ることになりました。

いつもと違って、一度入ったら二度と退院することのない入院です。
彼女本人だけでなく、私自身も友人たち誰もが分かっていたことですが、
いざそうなってしまうと、彼女が旅立つまで、もう長くないんだということを実感しました。


8月中旬で私も無職の身になっていたので、
お見舞いの人が沢山訪れる土日以外、、ということで、平日は毎日病院に通いました。
（途中、イタリア旅行の時はお休みしましたが。）
「毎日来てくれて悪いね。でも、うつぼが無職でよかったよ」なんて冗談を言われたりしましたが、
だんだん話も出来なくなり、寝顔を見ているだけ、なんて状態が多くなっていきました。
でも、もう会えなくなるかもしれない、と思うと足が病院に向かっていたんですね。


頑張って、、そんな言葉はかけられません。　もう十分頑張ってきたんですから。
いなくなってほしくない、、自分がそう思っていると安心して旅立てないんじゃないかな、
いつでも旅立てるときがきたら旅立ってね、と思えるようになった頃、彼女は旅立っていきました。

彼女が旅立つ前、私が最後にお見舞いに行った日に聞いた彼女の言葉は「じゃあね」でした。　
病室を出る私に手を振ってくれました。

ご家族の方から彼女が旅立ったという連絡をいただいてもピンとこず、
そんな状態のまま通夜と葬儀に参列しました。
彼女が指名した友人と親族２０人足らずというこじんまりした雰囲気でしたが、
遺影はVサインで笑う彼女、菊は嫌いだからと明るい色の花で作られた祭壇、
御香典は持ってこないように、という意思、どれもが彼女らしいな、と思いました。

とはいえ、御通夜では急にこみあげてきてしまいぐずぐず泣いてしまい反省し、、、
翌日はぐっすり寝ているような彼女の顔を見ながら花を手向けて見送りましたが、
まだなんとなくピンときていなかったりします。

私もまだ無職とはいえ、ちゃんと仕事を見つけて、彼女のお墓にいって報告しないといけません。
でないと、前に進めと退職の後押ししてくれた彼女に会わせる顔がないもんね。


というわけで、前向きに考えて進んで、ヤリガイのある仕事をちゃんと探して、
彼女のモットーの「明るく楽しく美しく」生活を送れるようにしたいものだと思っております。

（明日からは久しぶりにぐびぐび記事です♪）

コメント 21

そういう存在の方がいらっしゃったのは
うつぼ姐さん　お幸せでしたね。。。
旅立たれても　今までよりも少し遠くから
見守っていらっしゃるのではないでしょうか。。。

色々と気持ち的にもお有りでしょうから
気分が向かれたら呑みましょう＾＾）


by rtfk (2012-10-06 08:34) 

自分にとって大切な人が旅立ってしまうのはとても寂しく悲しい事
ですが、そんな風に最後にお別れが出来たことは、やはり
よいことではないかと思います。
私も夏に大学時代の友が亡くなりました。
色々思いがありまして、結局会えず、その方が良かった気もするし、
でもやっぱり強引にでも会っっておいた方がよかったのかなんて思ったり。

体はなくなっても魂はうつぼさんの心の中に生き続けるはずですから、
きっと迷った時には前に勧めと応援して下さることでしょう。

うつぼさんがお仕事を辞められたこと、
今、知りました。遅いコメントで申し訳ありません。
飯能に行かれる際はお声掛け下さい♪
by luckystream (2012-10-06 09:26) 

なんか鼻の奥がつんとなってしまいました。
僕も先がそんなに長くないので、彼女のように
しっかり最期を迎えられるか考えてみましたが、
自信がありません。
妻とはお互い娘たちに見られて恥ずかしいものは
処分していこうね、と話し合ってはいますが、
まだ当分先のような気もするし・・・

ご友人の冥福をお祈りします。
ナイスは旅立ち方の潔さに。
by kotobukimaru (2012-10-06 11:34) 

うつぼ様

こちらにコメントするのは初めてですが、ずっと以前より、毎日欠かさず楽しく拝見させていただいています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

大切なお友達を見送られて、お力落としのこととは思いますが、人生で限られた出会いの中でその方と出会い、可愛がって頂けたのは、本当にお幸せなことでしたね。共有できた時間の貴重さは、後になってしみじみ感じるものですが、形式は変わっても、その方はこれからもずっと見守ってくださることでしょう。旅立たれたお友達のご冥福をお祈り申し上げます。

by Dee (2012-10-06 12:34) 

大切な人が旅立つのはとても辛いことですね。出会いと分かれは人生そのものだと感じます。お友達はきっと天国からうつぼさんを見守ってくれていますよ。
by hideyuki2007y (2012-10-06 23:29) 

母の最後の言葉を思い出します。私の場合は救急車の中でしたが。
急逝してしまった母は身辺整理出来ずに旅立って、さぞ心残りだったろうな、とうつぼさんのお友達のお話読んで思いました。
お坊さんの言葉、〔残された人が幸せに生きることが故人のいちばんの供養になります〕そう信じています。

墓前で良い報告ができるといいですね。
by つるちゃん (2012-10-07 06:27) 

清く　正しく　美しく　は、
宝塚歌劇団の父と言われる小林一三さんや
元伊藤忠社長、前中国駐在大使の丹羽宇一郎さんの言葉
ですが、

明るく　楽しく　美しく　も　好いですね。


そう言えば、
明　楽　元　素　という言葉もありました。
明るく　楽しく　元気で　素直に

ANAのCMコピーでは、
あんしん、あったか、あかるく　元気！
ってのもありますね。

いずれにしても・・・
彼女のご冥福をお祈りいたします。
by おろ・おろし (2012-10-07 15:14) 

うつぼさん、一昨日フランクフルト経由で帰国しました。
２－３日前のぐびぐび記事まで読ませて頂きました。

先輩の方のご逝去までをずっと見守ってこられたのですね。
私自身、ここ１０年間に両親や親友など身近な人を見送ってきました。
紛れもない事実は、亡くなった人には二度と会うことが出来ない、
ということです。それでも諦めきれず泣き叫んだり呼びかけたりして
心乱すこともありますが、今は故人に対して感謝の気持ちが湧きあがってきています。

うつぼさんも毎日病院に通われて、その方もさぞや感謝されていることと思います。
きっとうつぼさんのことを護ってくださることでしょう。

しばらく大阪にいますので、気分転換に遊びに来られませんか？
by ハチドリ (2012-10-07 18:46) 

病気と闘いながら仕事を続けられ、やっと退職といったところで…。
そのお方とはお会いしたことのない私でも聞いていて口惜しいです。

しかし話を伺うと、職場で存在感を発揮したり、最期は身辺整理を済まされるなど充実した生を全うされたとのこと。
そのようにプライドを持った人生に憧れます。

うつぼさんがご親友の墓前にいい報せが出来るよう、私もお祈りしております。
by メガネヒヨコ (2012-10-08 00:03) 

rtfkさん、こんにちは。
仰る通り、この先輩のような存在に巡り合えたことはとても幸せだったと
思います。。。
今度上京されたら是非一緒に呑んでやってくださいませ。(^_^)
by うつぼ (2012-10-08 13:30) 

luckyさん、こんにちは。
これからも迷うことは多々あるかと思いますので、心の中で声をかけたら
アドバイスをくれると願っています。。。
退職の件、ま、そんなことなんで飯能に一緒に呑みにいってください！
よろしくお願いします。(^_^)
by うつぼ (2012-10-08 13:32) 

kotobukmaruさん、こんにちは。
私も人生半分は来てますから自分の今後についても真剣に考えないと
いけないな、、、と思います。
kotobukimaruさんと違って私は家族もいない一人身なので、他人様に
迷惑をかけないようにする為にはどうしたらいいか、、なんて考えますが
確かに観られて恥ずかしいものは処分しないと、、、ですね。(^_^.)

by うつぼ (2012-10-08 13:34) 

Deeさん、こんにちは。
以前、twitterでメッセージくださった方、、、ですよね？？
人生、どんな人に会うか、とても大切なことだと思いますが、彼女と出会えた
ことは本当に私にとって貴重な経験となりました。
これからも彼女から得たものを大事にしていきたいと思います。。。
by うつぼ (2012-10-08 13:37) 

hideyuki2007yさん、こんにちは。
出会いがあれば別れもいつかくるので、今回はそういう別れなんだなあと
思いましたが、お墓も自宅からそれほど遠くないところにありますので、
時折お参りして話をしたいと思っています。
by うつぼ (2012-10-08 13:38) 

つるちゃん姐さん、こんにちは。
お母様、急逝されたということですが、お母様ご自身も姐さんも心残りが
あったんでしょうね。。。

＞残された人が幸せに生きることが故人のいちばんの供養

御坊様のお言葉、、私もこれから心にとめて幸せに生きていけるように
がんばりたいと思います。。
by うつぼ (2012-10-08 13:44) 

ハチドリさん、こんにちは＆おかえりなさい！
身近な人を見送る、、、自分もそういう年になったんだろうな、としみじみ思う今日この頃ですが、もっと話をしておけばよかった、とか、悔やむことの
ないようにしたいと思いながらちゃんと見送れたと思っています。。。
大阪、、、行きたいな～。ハチドリさん、計画します！
by うつぼ (2012-10-08 13:46) 

メガネヒヨコさん、こんにちは。
私があと僅かでこの世を去る、、とわかった時点でどう行動できるのかな
なんて思いましたが、彼女ほどはできないような気がします。。
でも、他の方々に迷惑をかけないようにしないといけないし、、と思いますねぇ。
早くいい報告が出来るように頑張らないと！！
by うつぼ (2012-10-08 13:53) 

うつぼさん、こんばんは。
読ませていただいて、色々と考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないこと、そしてその他の色々な感情があふれてきます。
明るく　楽しく　美しく　その言葉のとおりに、私も頑張ります。頑張らなきゃ。
うつぼさんも、良い報告ができると良いですね〜。

最後になりましたが、ご友人のご冥福をお祈りします。

by まみりん (2012-10-09 23:12) 

こんなことがあったんですね。
う～ん、すごい方だ。。
自分に置き換えて考えてしまっても、いや、考えられない。。
せめていつそうなっても悔いの無い生き方をしておきたいけど、
今の自分は違うなあ、、とか。
姐さん、いっしょに飲みたいです！

by lovin (2012-10-11 01:00) 

まみりんさん、こんにちは。
普段時間に流されて生きてしまいがちな自分に気づいたというか、
もっとまじめに自分の人生に向き合わないと後悔するだろうな、と
気づかされた気がします。。。
良い報告しないと、ですね。
by うつぼ (2012-10-13 10:56) 

lovin姐さん、こんにちは。
会社に入って年が離れていてもここまで生き様を見ながら一緒に過ごせる
親友が出来たことに対してご縁というか一期一会を感じました。
自分だったらどうかな、そういうことも少しずつ考えていかないといけない
年頃になったのかもしれませんね、お互い。
姐さん、ホント、一緒に呑んでくださいまし。
by うつぼ (2012-10-13 10:58)