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映画「魔笛」を観る [映画(ま行)]

母のリクエストに従って日比谷シャンテで「魔笛」を観ました。
 ケネス・ブラナー監督作品

シャンテシネ3館の内2館を使用しているのにも関わらず混雑しているというので
余裕余裕で開演1時間半前に行って正規料金でチケット購入。
ど真ん中の席をゲットしてご満悦になっていると、後から合流した母が一言、
「私、シニアだから1000円でよかったのに」。

がびーん。

次回から気をつけようと思いました。。。。

劇場内は昼の回で7割くらいの入り。オバチャンが殆ど。少しオジサンちらほら。
さすが平日昼の日比谷という感じですね。 ま、作品が作品というのもありますが。


舞台は第一次世界大戦の戦地(ヨーロッパのような趣)。
(原作は昔々のエジプトのはずが随分近代的な設定なのね、と、この時点で驚く私)

兵士タミーノ(ジョセフ・カイザー)が毒ガスで意識を失っていると
夜の女王(リューボフ・ペトロヴァ)の使いの看護師(原作では天使)3人がタミーノを助け、
ザラストロ(ルネ・パーペ)にさらわれた女王の娘パミーナ(エイミー・カーソン)を救ってほしい、
と言ってパミーナの写真を見せる、、、とすっかり一目ぼれのタミーノは
夜の女王からパミーノを救ったら結婚してよいと聞くと
パパゲーノ(ベンジャミン・ジェイ・デイヴィス)を連れてパミーナを助けに行く。
(女王が何故か戦車に乗りながらタミーノに娘を助けてと歌うシーンに苦笑・・・)

タミーノの為に先にザラストロのところに潜り込んだパパゲーノは、
匿われているパミーナを見つけるとタミーノのことを伝える。
と、タミーノが自分の写真を見て一目ぼれしたと知って喜ぶパミーナ。
そんなパミーナは(母である)夜の女王が心配するような状況ではなく、
ザラストロのところで幸せに暮らしていた。
が、やはり母に会いたい、とザラストロに懇願するとあの女と会ってはいけないと言われる。
(ザラストロの回想シーンで昔女王とザラストロが夫婦であったこと、
 パミーナが2人の間に生まれたという解釈で描いているようでした。)

その後、実際会ったパミーナとタミーノは惹かれ合い結婚を誓う。
それを認めないザラストロ。
パミーナと結婚したければ試練を受けなければならないとタミーノに様々な試練を与える。

様々な試練にも耐えきったタミーノはパミーノと結婚し、
(夜の女王がパミーノを連れ帰そうとザラストロのところにやってくるが
 結局塔から落ちて死んでしまいます。。。)
戦争で荒廃した土地にも緑が戻り、めでたしめでたし。。。


オペラ版のあらすじはwikipediaを見て下さいね↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E7%AC%9B

てっきりオペラの舞台そのままが映画化されたと思っていたのですが、
時代設定が違っていて初っ端から面食らいました。
オペラでも現代版に置き換えて演じたりすることもあると思うのですが
スクリーン上で観るとなるとどうも違和感があるような。。。。

「魔笛」というと、以前、若手オペラ歌手の公演で一度だけ観た事があるのですが、
元々の筋書きが摩訶不思議というか、前半で悪役だったはずのザラストロが実は善人で
いい人かと思っていた夜の女王が悪い人、とか、不思議な話だと思ったのを覚えています。
では、今作でどうかというと、その辺りの描き方も今ひとつはっきりしていなかった感あり、
どっちつかずのまま進行してしまったような気もしました。
いっそ、もっと笑わせてくれる演出でもよかったような。。。。。

夜の女王が怒りながら空を飛んだり、
 パパゲーノが女性を追いかけたり
 巨大唇が登場したりと
漫画っぽい場面もあって、かといってワハハと笑えずビミョウに笑ってしまったので。

ただ、普通の映画と違うなあと思ったのはやはり音楽。
夜の女王の口が歌と今ひとつ合っていないご愛嬌もありますが、
全編ずっと通してオペラの歌が流れていて迫力満点でした。

唯一、、歌詞が英語でどこか違和感があったのですが
イギリス映画だったからやっぱりドイツ語じゃダメだったんでしょうかね。

とはいえ、1800円で大迫力のスピーカーからオペラ全編を聴けるというのは
DVDでは決して味わえない劇場ならではの「魔笛」でありました。 


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