映画「イップマン」を観る [映画(あ行)]
以前、lovin姐さんの記事で見て興味があったので、借りてみました。
(lovin姐さんの記事)→ http://lovin-tiger1.blog.so-net.ne.jp/2011-01-22-2
折角なので2本続けて鑑賞しました。
あらすじはAmazonさんより。
(イップマン 序章)
詠春拳の達人でブルース・リーの師匠、イップ・マン(葉問)の生涯を描く。
1930年代の中国広東省佛山。
武術館の師範との戦いに勝ったイップ・マンは、町一番の武術家として知られるようになる。
しかし栄華は長く続かなかった。
38年に日中戦争が勃発。1年もたたぬうちに佛山は日本軍の占領下となる。
日本兵たちに武術を教えることを拒否したイップ・マンは誇りをかけ何度も戦うことになり、
空手の名手である日本軍将校三浦と生死をかけた対決をする。
(イップマン 葉問)
1950年、イギリスの植民地の香港に、
広東省から家族を連れて移住した中国武術・詠春拳の達人イップ・マン。
待っていたのは、この地を仕切る洪拳の師匠ホンとの激闘だった。
勝負は決着がつかぬまま、武館閉鎖に追い込まれるも、
公園で黙々と弟子を指導し続けるイップ・マン。
そんな時、中国武術を侮辱したイギリス人ボクサーに立ち向かったホンが、
死闘の末、リング上で死ぬ。
イップ・マンは誇りのために、命を懸けて挑むことを決意する。
wikipediaでも細かく知ることができましたので念の為。
ドニー・イェン、初めて見ましたがいい俳優さんんですね。
香港マダムタッソーでお会いしたドニーさん
カンフー映画って見たことないんですが、時間を気にせず2本続けて鑑賞できました。
弟子をとらない詠春拳の達人で人格者のイップマンが、
佛山を占領した日本軍の大将三浦と闘う(詠春拳VS空手)一作目。
戦後、香港に移住し、中国武術の流派をとりまとめる仕切り役で
洪拳の師匠のホンと出会い、中国武術だけでなく中国人を侮蔑するイギリス人と闘う二作目。
実際のイップ・マンの人生と違う部分もあるそうなのですが(香港移住の理由とか)
伝記映画でもないわけで、ドラマとして一人の人間に焦点を当てて作るとなると
演出上、実際の本人とは違うエピソードなども盛り込むものなのかな、と思えば
そういう点はさほど私は気になりませんでした。
(物凄いファン、という方には不満に思えるんだと思いますが)
一作目は、イップ・マンが人格者である面を前半で描いて、
後半では日本軍の三浦と闘うまで、実際の闘いまで、、ですが、
前半では、町の人から尊敬される一方、奥さんに頭の上がらない一面もあったり、
道場破りをやっつけたり、、比較的穏やかに映像が流れていきます。
日本軍が占領してきたところで、三浦の部下のメガネ男が物凄く嫌な奴でむかついたり
(実際の日本軍にもああいう人はいたんでしょうけれど見ていて嫌な気分になりました)
三浦と闘う前、日本軍の兵士10人と一度に戦うイップ・マン本人はとても格好いいのですが、
ばっさばっさと倒される日本軍兵士のやられ方がどこか「あえりねー」的な劇画調というか、
怖いんだか緊張するんだか笑っていいんだか、、、みたいな気持になりました。(^_^.)
最後には、三浦がイップ・マンに接戦の末、最後はボッコボコにされてしまい、
イップ・マンを近くで応援していた群衆が歓喜の声が上がったら
メガネ男にイップ・マンが撃たれて負傷、、、あら、このあとどうなるのかしら、と思ったら
その後の彼の人生はエンドロールとともに記されて終わります。。
で、これで終わり、ではなくて、続編が作られる訳ですが、
二作目は、二人目の子供を宿した奥さんと小さい息子と一緒に移住した香港に舞台が変わり、
詠春拳の道場を開こうと思うものの最初は生徒がなかなか集まらず、
あることをきっかけに弟子が増えていったところで、
中国武術の色々な流派を仕切るホンという男にイップ・マンは出会います。
ホン、を演じるのはサモ・ハン・キンポーなのですが、
私、この人の名前を聞くとミスターブーの人だと勘違いしていました。(^_^.)
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この作品で有名な人だったんですね。 今まで長らく勘違いしていてごめんなさい。
で、二作目の途中までは、イップ・マンの映画というよりは
「サモハン・キンポーショー」って感じで、
当時香港を植民地化していたイギリスの警察官の腐れぶりに我慢していたものの、
イギリス人ボクサーの試合の前に行った中国武術の演武をバカにされたホンが、
ボクサーと闘って、死んでしまう、、、この展開、、意外と楽しめました。(^_^)
賄賂をもらうのを当たり前に思っているイギリス人が本当に腐れ野郎なのですが、
前作の日本軍は土地を占領している嫌な奴、今作のイギリスは中国人を侮蔑する嫌な奴、で
ボクサーが中国人を黄色い豚と呼び捨てる場面では「うるせーっつんだ、こんにゃろ」と
私も画面に向かって思わず吠えてしまいました。
ホンが試合で亡くなったことを自ら責任をとりたくないと考えたイギリス人警察官は、
記者会見で嘘をつき自らに瑕疵はないと否定するのですが、この場面でも「この腐れ野郎」と
再び吠えてしまったのは私です。。。。
イップ・マンがホンと中国武術の為にこのボクサーと闘うのですが、
この場面もなかなか劇画調な感じではありつつ、一作目のような笑いたい気分にはならず、
真剣に見入ってしまいました。
最後はイップ・マンが勝ってめでたし、となるわけですが、
その後、彼の道場にやってきた少年がのちのブルース・リー、李小龍で、
イップ・マンとブルース・リーのその後がつづられて作品が終わります。
二作目の方がよりドラマティックな演出で作られていた感じはしましたが、
イップ・マンやカンフーのことをよく知らなくても非常に楽しめる作品です。
イップ・マンが道場を開くためにホンと円卓の上で一戦交えるシーン、
ボクシング(しかも体格がイップ・マンよりいい西洋人)での激闘シーン、
これに奥さんと子供なども絡めた展開は飽きることがありませんでした。
というわけで、観るときは是非2本セットで鑑賞してほしい「イップ・マン」シリーズでありました。
香港映画 カンフー映画 あのバタバタ感が好きなのですが
これはちょっと違う趣のようですね^^)
by 獏 (2013-02-16 09:04)
姐さん、観て頂けたんですね!
ワタシは一押しな映画です。。うふふ。
最初は教室を開くことを認めない、お金が絡むホン、
でも実力を認めてだんだん。そして最後、っていうのは
日本人好みのストーリーとも(あれ?ワタシ好みだけ?笑)
姐さんの記事読んで、また観たくなりました。
by lovin (2013-02-16 09:27)
すみません、ミスターブー=デブゴン説にハマりました(笑)
電車内で吹き出したのは内緒です。
by 七三 (2013-02-16 09:34)
獏さん、こんにちは。
私自身はちゃんとカンフー映画を見たことがないので、どんな感じなのか
知らないのですが、この作品は本当に面白いので、是非。(^_^)
by うつぼ (2013-02-16 10:26)
lovin姐さん、こんにちは。
姐さんの記事を見てずっと気になっていたのですが、観てよかった!
ああいう展開は日本人も好きですよね。
次回は2本続けてみてくださいね。(^_^)
by うつぼ (2013-02-16 10:31)
セブンさん、こんにちは。
キンポーさんのあの顔を見たら自分の頭が「(高木じゃない)ブーだ!」と
勝手に思い込んでしまいました。
って、ミスターブー、ちゃんと見たことないのに。(笑)
by うつぼ (2013-02-16 10:32)