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トッパンホールでベートーヴェン「英雄」を聴く [音楽・コンサート]

先週末、トッパンホールで今年最初のニューイヤーコンサートへ行ってまいりました。
 飯田橋から徒歩13分

非常に冷えた雨の中、てくてく歩いてホールに向かいましたが、、寒かった。(T_T)

出演は、指揮が鈴木秀美→
演奏は在京オーケストラから集まったトップ奏者と欧州からの名手を集めたチェンバー・オーケストラ。
小ぶりなホールに合わせて人数も少なめですが「トップ奏者」と聞くだけで期待も高まります。

因みにメンバーは以下↓の通りです。(トッパンホールHPより)

チェンバー・オーケストラ メンバー

ヴァイオリン 三浦章広/双紙正哉/菅沼ゆづき/西野ゆか/島田真千子/瀬﨑明日香/
佐々木絵理子/竹原奈津/井上静香/菅谷 史
ヴィオラ 鈴木 学/渡邉信一郎/小島綾子/冨田大輔
チェロ 銅銀久弥/大友 肇/平野玲音
コントラバス 山本 修/西澤誠治/渡辺章成
フルート 斉藤和志/小池郁江
オーボエ 青山聖樹/和久井仁
クラリネット 四戸世紀/齋藤雄介/高子由佳
ファゴット 岡本正之/功刀貴子
ホルン サボルチ・ゼンプレーニ/ヴォルフガング・ブラウン/水野信行
トランペット 神代 修/霧生貴之
ティンパニー マールテン・ファン・デァ・ファルク


コンサートで演奏される曲目は、
ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調 HobI-103「太鼓連打」 と、
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」 の2曲。


昨年秋、会社後輩が所属する市民オーケストラで「英雄」を聴いたのですが、
非常に激しくて難しい曲で「弾くの大変そうだなあ」などと思いながら聴いたので、
プロのが控えめ人数で演奏するとどうなるのかしら、と期待しつつ着席。

座席は殆ど最後列に限りなく近いエリアでしたが、
「全ての席がS席」というのが自慢のトッパンホールですから、
ギターなどコンサートだとちょっと遠いかな、という距離でも
オーケストラで聴くには適度な距離があって非常に好位置。

最初のハイドン「太鼓連打」は、冒頭でティンパニー連打のソロから始まり、
暗い雰囲気から華やかな雰囲気まで、緩急取り混ぜて、という流れで、、
心地よくなって途中眠っておりました。(笑)

ハイドンというと、昔習っていたピアノの練習曲でもソツなく綺麗な旋律、
というイメージだったのですが今回の交響曲を聴いてそれだけではないのねと実感。
実際、プログラムを読むと、この曲で使われている手法などは
後にベートーヴェンが学んでいたり、とハイドン自身の先進性と技術が窺えるとか。

という訳で、ハイドンという作曲家についての先入観が変えられた後の後半は、

ベートーヴェンの「英雄」。

舞台を見てあれ?と思ったのが、
前半で第一バイオリンだった女性3人と第二バイオリンだった女性3人が
ポジションを入れ替えていたこと。 
普段はあり得ないことでしょうしニューイヤーコンサートならではなんでしょうね。

で、演奏自体は非常に素晴らしいものでした。

「英雄」は、フランス革命後、ナポレオンに共感したベートーヴェンが
彼を讃える曲として作曲した作品だそうで、
肖像画で観るナポレオンの顔を思い浮かべながら聴くとある意味感慨深いです。
激しい第一楽章の後に第二楽章で葬送行進曲があったり、
ハイドン作品以上に緩急取り混ぜた雄大な構成に、全く眠気にも襲われず、
50分の間、十分に堪能いたしました。

「英雄」は以前からベートーヴェンの交響曲の中でも非常に印象深いのですが、
今回生演奏で聴いてみて改めて感じ、
更に、人数が少なめのチェンバー・オーケストラ、
普通の大編成のオーケストラと何ら変わることのない迫力ある演奏に
すっかり魅了されました。

という訳で、普段、ギターなどの器楽系のコンサートが多い私ではありますが、
オーケストラもいいわね、と実感したトッパンニューイヤーコンサートでの
ベートーヴェン「英雄」でありました。


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kikuzou

そういえば、コンサートとか20年以上行ってないです・・・
by kikuzou (2008-01-18 05:47) 

まみりん

こんばんは。
オーケストラのコンサートは、素人(大学のとか)のものしか行ったことがないです~。なので一度はプロのものを聴きに行きたいですね~。
ちょっと前にベートーヴェンのことを調べる機会があって、テーマの一つに『英雄』も選んだんですが、私が持っているCDには収録されてなくて・・・(笑)
年末年始はベートーヴェンに浸かりっきりでした~(CDだけど・・笑)

今年もどうぞ宜しくおねがいいたします!!
by まみりん (2008-01-18 22:38) 

堀越ヨッシー

生で聴くとやっぱり迫力が違うんでしょうね。一度は体験してみたいものです。
 
記事とは全然関係ありませんが...
先日「うたばん」にブルーマンの面々が出演してましたよ。例のたいこ(正式には何でしたっけ!?)を叩いてインクだらけになるヤツとか、キャンディ(!?)やマシュマロをキャッチするパフォーマンスを演じていました。テレビで見ているだけでも面白いんだから、ライブじゃもっと面白いんでしょうね!。
by 堀越ヨッシー (2008-01-19 07:47) 

うつぼ

kikuzouさん、こんばんは。
コンサートも行くようになるとちょくちょくですが行かなくなるとそれっきり、、という感じですね。まして、kikuzouさん、お仕事お忙しいですものね。(^_^.)
by うつぼ (2008-01-19 20:18) 

うつぼ

まみりんさん、ご無沙汰です。こちらこそ今年もよろしくお願いしますね。
オーケストラのコンサートは私もあまり行かないのですが、友人に誘われていってみてよかったなあ、と思いました。
>年末年始はベートーヴェンに浸かりっきりでした~
凄いですね、浸かりっきりとは。さぞや眠れなかったことと思いますが。(笑)
by うつぼ (2008-01-19 20:20) 

うつぼ

ヨッシーさん、こんばんは。
CDで聴くのもよいのですが、やはり生演奏はいいですね。
で、ブルーマン、ちゃんと観ましたよ!モチロンです!
ドラムを叩くとかマシュマロキャッチとか最後のドラムボーンは定番中の定番ですね。少しずつ公演するパフォーマンスの内容が変わっていくのですが(私が最初に観てからと、六本木での公演、大分違いますし)、この3つは多分変わらず演じられるものと思います。これ、ライブだと本当に面白いんですよ。ヨッシーさんも観られるといいんだけどなあ。(^_^.)
by うつぼ (2008-01-19 20:23) 

クラシックのコンサートというと、子供が生まれる前にかみさんと行ったきりだなぁ。。
いい音楽を聴くと、心が生き生きしますよね!
by (2008-01-21 22:46) 

うつぼ

うたにさん、こんばんは。
クラシックのコンサート、あちこちで開催されているのですが敷居が高いのでしょうか、、、意外と行く機会って少ないですよね。。私自身はロックが好きですが、小さい頃から習っていたピアノのせいもあってクラシックもほどほど親しんでいます。そんな訳で最近は色々な音楽を聴いて落ち着く、、、という感じです。(笑)
by うつぼ (2008-01-22 21:22) 

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