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本法寺で圓遊 [落語・お笑い]

本法寺寄席に行った。

田原町駅近くの本法寺は、第二次世界大戦中、花柳界や妾噺、廓噺を                                                自粛し、その台本を納めた「はなし塚」があるお寺。

(本法寺) → http://www.aurora.dti.ne.jp/~ssaton/meisyo/honpouji.html

ここで、20年前から三遊亭圓遊の主催で年に3回くらい開催されているのが                                              本法寺寄席。圓遊がメインで、他に二つ目さんの出演が数名。

  丸メガネがトレードマークの圓遊師匠

18時本法寺到着。木戸銭1500円を支払い本堂に入る。とてーも寒い。                                                                 コートをひざかけにして椅子席に着席する。 客層のシルバー率は8割くらい。 

18:15開演。

初めに昔々亭慎太郎の「唖(おし)の釣り)」。

 慎太郎さんは話し方が少々べたっとした感じ。

タイトルやオチに放送禁止用語が入っているせいか、最近高座にかけられなく                                                なった噺とかで、落語歴の浅い私は初めて。

上野寛永寺殺生禁断の池で夜釣りをする男2人(内1人は与太郎)が夜回りの                                                  見張りに捕まって答える言い訳と最後のオチが面白い。

 続いて、三笑亭可龍の「宮戸川」。

(脇坂寿一+氷川きよし)÷2、という風貌。

「宮戸川」とは隅田川で浅草付近の呼称とか。初めて知りました。

碁に凝って帰りが遅くなり閉め出された半七と、カルタに凝って閉め出された                                            お花が夜中に会い、叔父さんの家へ泊めて貰おうとする半七にお花が無理に                                                                                                                付いていくと、叔父さんの早のみこみで2人を二階へ上げて、そして、むふふ。                                                      という話。その後にタイトルの宮戸川が出てくるが話が暗い為、現在では                                              前半の話で終わってしまうらしい。

この可龍、見た目が「あれ?この人落語家?」という軽い感じの風貌ながら、                                                    話し振りは丁寧で上手い。早く真打になってほしいと思う二つ目さんだった。                                                       

で、圓遊師匠1つめの噺「美人局」。

借金をどう返そうかと張兵衛が考え、女房を美人局にして、金を貸した男に                                                         恋文を書かせ、借金を取りにやって来たら因縁を付けて脅し所持金を                                                         巻き上げようと企む。しかし、ふたをあければ女房はそんな張兵衛に愛想を                                          つかして出て行ってしまう。

という話に爆笑。  圓遊師匠の顔の表情が面白い。

ここでお仲入りが10分。

続いて、来春真打に昇進する春風亭昇乃進の「課長はつらいよ」。

 地獄谷温泉につかるニホンザルで有名な山之内町出身。

ある会社の課長が、若者言葉しか使えないOLやアメリカかぶれした部下の                      非常識でとんでもない行動に悪戦苦闘する創作落語。

全身を使った体当たり落語で、シルバー層にはかなり受けていたが、                                                                                                               私には少々過剰な感じが。いや、面白かったんですけどね。

で、圓遊師匠2つめの噺「将棋の殿様」。

将棋に凝った殿様が家来と将棋を指すが、殿様は都合の悪い駒を除けたり                                          筋でないのに進んだり、禁じ手ばかりで家来は勝てない 。そんな中、年配の                                                  家来田中三太夫が遠慮なく殿様と将棋を指して勝ってしまい不満な殿様に                                        将棋とは戦と同じ、と諭す話。

圓遊のテンポよい話ぶりに引き込まれる。

と寒い中の楽しい寄席は20:30終了。

普通の寄席より、1つの話にかける時間が長く想像が広がって楽しい。

と、友人と話しながら帰りに飲んだ熱燗の美味しかったこと。


タグ:落語 圓遊
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