ひとのいのち

香港旅行記を書き始めたばかりなのですが、一旦中断して今日は違うお話で。

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先週末、私の元上司が天に召されました。


会社に入ったばかりの時の上司(以前香港でお世話になったＭさん）は元気なのですが、
天に召されたのはその次の上司、社会人2年目で私の上司になった人でした。


天真爛漫なＭさんとは真逆な性格で、あまり話さず神経質というか、で、
最初はコミュニケーションもとりづらくて仕方なかったのですが、
(私も若気の至りでいろいろ反発心もあったりしたもので。。。。）
慣れてくると色々私にも気遣ってくれていることが分かるというか、
一緒に仕事することが苦でなくなり楽しくなってきた、、という頃、異動で他部署へ。

それから10年くらい経った頃、再び私の上司として異動してきました。
その頃、彼は５０代半ばですっかり性格もマイルドになっていた上に
同じように年とって中年・中堅になっていた私への信頼感も持ってくれていたようで
仕事が非常にしやすく、、、だったのですが、１年で再び異動。。。

その後、同じ部署で仕事をすることはなかったのですが、
同じ事業所にいたので時折接点があると色々楽しく話をする機会もあったり。

が、1ヶ月前くらいに具合が悪いので検査するから会社を休む、
という連絡とともに元上司は会社を休み、そのまま帰らぬ人となりました。

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こうやって記事を書きながらもまだ実感が湧きません。。

昨日、お通夜で、早く斎場に行ったのでお顔を見せていただいたのですが、
今にも起きそうな御姿で実感が湧かないんですね。

最近ちょっと伸び気味で見ていて気になっていた鼻毛がきれいにカットしてあったので
納棺師さんのお陰できれいにカットしてもらってよかったですね、なんて心の中で思ったり。

ぱちっと目を開けて話しかけてくるんじゃないか、そんな気持ちでお顔を眺めて
これまでお世話になったお礼をお伝えしました。

また、昨晩の通夜の席で
普段なかなか会えない他事業所の方々や会社ＯＢにも沢山会えたのは
元上司があわせてくれたお陰なのかな、なんて有難い気持ちにもなりました。

 

ひとのいのち、、、、ってなんだろうな、なんて最近考える機会が増えました。

誰でも生まれた後、様々な人生を歩み、いずれ自分のいのちの幕を閉じる、
自分も他の皆も、その流れは同じなんだけど、
歩み方は人それぞれみな違うんだよなあ、とか、改めて思いました。


親兄弟、親戚などはいずれ亡くなっていくもの、と、どこか割り切りがあるのですが
学生時代や社会人になってから出会った方が亡くなることに対して割り切れないというか
その方が高齢で大往生されればある程度納得できるものの、
まだまだだったんじゃないかな、と思う死に対しては何度も遭遇しても慣れることはありません。


社会人になってから会社でお世話になった方々が何人もこの世を去り
その度に割り切れない気持ちになりますが、
自分も４０を超えて平均寿命の半分くらいは生きてきちゃったわけで、
この後自分がどういう人生を歩むのかしら、なんてことも考えたりします。

自分がいのちを閉じるときってどうなるのかな、とかそんなことも考えたり。
でも、そんなこと分からないし、人それぞれ、それもまた運命なんだろうし、
明日事故に遭って閉じてしまうかもしれないし、、病気に罹るかもしれないし、
長生きしてピンピンコロリなのかもしれないし、でも、どうなるかなんて分からないしな、
なんて、結局は分からないのに色々想像をめぐらせてしまいました。。。

今日はこれから元上司に最後のお別れを言いにいってきます。

私にしては、なんだかしんみりな記事になってしまったのですが、
これまでの元上司への感謝の気持ちを形にしておこうかな、と記事にした次第です。。。

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明日からは再び香港旅行記に戻ります！

コメント 20

nice!は押さずにおきますね。

私も昨年末に同じような想いを抱いて仕事の先輩をお見送りしましたので
うつぼさんのお気持ちが少しは理解できるのではとうぬぼれています。

by rtfk (2011-03-02 09:10) 

私も時々考えます・・
自分のいのちが終わるときってどんなだろう。って。
今を生きる人は、与えられたいのちを、大切にして一生懸命に生きる。
それが、先に逝ってしまった人たちの願いであり、
今生きてる人のつとめなんではないでしょうか。

うつぼさんの感謝の気持ち、伝わりましたよ。
by つるちゃん (2011-03-02 10:54) 

この歳になると、やっぱり、たくさんの人の死にかかわってきちゃいますね。
私の大好きだった元上司も数年前に他界され、、２，３ヶ月たってから連絡が来て、そのメールを見ていろんなことを思い出して泣きそうになっていたのを思いだしました。
明日死んでも悔いがない生き方をしたいとか、死ぬときって、て色々考えたこともありますが、
死んだら悔やむもなにもないしな、とかも思ったり。
最近では、あっちの世界でまた会えるさ、とか思ってます。

by lovin (2011-03-02 12:39) 

あ、いつものクセで nice! を押してしまった・・・
私の高校時代の同窓生315人（だったかな）中、既に20人近くが他界しています。今年50歳の身としては、平均よりもかなり多いですね。
そして・・・毎日、入院している父の様子を見に行く度に、ピンピンコロリが如何に理想的な事なのかを痛感します。
by ベアトラック (2011-03-02 14:00) 

せっかく気心が通じ合えるようになったのに・・・。残念ですね。
ワタシも先週、おなじ店主仲間を見おくりました。
by cocoa051 (2011-03-02 14:12) 

ご冥福を、という意味でniceを押させていただきました。

「もうこの人とは、これからずっと話をすることが出来ない。」と思うと残念ですよね。最後の別れのときに、いつもこのことで後悔しています。
by krause (2011-03-02 20:01) 

ご冥福をお祈りして・・

死って、思いのほか身近にありますよね。
特に最近は強くそう思います。


by bluebird (2011-03-02 22:41) 

今回帰国して何故か訃報続きです。
身近な方が亡くなられるのは堪えますね。
そのような思い出深い方との出会いがあったことに
感謝の気持ちが湧いてくるのはずっと後のことですね。

ご冥福をお祈りしております。


by ハチドリ (2011-03-03 07:31) 

rtfkさん、こんばんは。
中年になれば、身の周りにいた方がこの世を去っていくことも
増えてくるのでしょうね。
これまでお世話になったことに感謝することで、元上司も無事
天国に旅立てるかな、なんて思いました。
by うつぼ (2011-03-04 23:35) 

つるちゃん姐さん、こんばんは。
不満たらたらで生きてちゃいけない、というか、日々無事に
過ごせることに感謝しながら生きないと、って思います。
自分のいのちが終わるとき、やはり一人じゃ寂しいし、
誰かに見送ってほしいな、なんて思います。
でも、このままだと、、、ねぇ。。。。
by うつぼ (2011-03-04 23:38) 

lovin姐さん、こんばんは。
出棺前にもう一度顔を見てウルルン泣いてしまいましたが、
その後は、感謝の気持ちでお見送りしました。
自分もあとどのくらい生きるのか、、それは分からないことながら
もちょっと日々大事に過ごさないとな、なんて思いました。
＞あっちの世界でまた会えるさ、とか思ってます。
そうですよね、あっちの世界でいずれ会えるんですもんね。

by うつぼ (2011-03-04 23:41) 

ベアトラック兄さん、こんばんは。
いえいえ、nice!ありがとうございます。
同級生、、ずいぶん沢山他界されているんですね。。
私は同級生の近況を知っている人が数人しかいないので、
どの程度、か分かりませんが、意外といるのかもしれません。
＞ピンピンコロリが如何に理想的な事なのかを痛感します
私も脳疾患の父を見ると思います。
本人は未だにピンピンコロリで死にたいと言ってますが、
既にピンピンじゃないし、、なんて複雑な気持ちです。。
by うつぼ (2011-03-04 23:45) 

cocoa051さん、こんばんは。
社会人になってからどれだけ沢山の人にお世話になったのか
こういう機会に改めて実感します。
自分が年長者にお世話になった分は、後輩に返さないとな
なんて思いました。。。
by うつぼ (2011-03-04 23:50) 

krauseさん、こんばんは。
nice!ありがとうございます。
仰るとおり、これからずっと話すことができない、と思いながら
もっと話しておきたかったな、と思います。。
でも、lovin姐さんも仰っている通り、私もあっちの世界に行けば
お会いできるかな、なんて。
by うつぼ (2011-03-04 23:52) 

bluebird姐さん、こんばんは。
私も年をとるにつれて、死が決して遠いものではないことに
気づかされているというか、どんどん身近に感じるようになって
います。
いずれ自分にもやってくるものなので、周りの方々の死を見て
実感するように運命付けられているのかな、なんて思いますね。
by うつぼ (2011-03-04 23:56) 

ハチドリさん、こんばんは。
会社に入ってからいろいろな出会いがあって(反面教師もいますが）
そのお陰で自分も成長できたんだろうなと思います。
一期一会、出会いに感謝感謝です。
by うつぼ (2011-03-04 23:58) 

私も昨年、師匠を亡くしました。
色々苦労をかけられて、葬儀の間も泣けなかったのですが
出棺の際に十数年ぶりに号泣しました。

ご冥福をお祈りいたします。
by へろーめ (2011-03-08 11:26) 

へろーめ兄さん、こんばんは。
師匠とよべるほど仕事を一緒にしていたわけでもないのですが
お顔を見て色々思い出しましたね。。。
私は出棺前に棺にお花を入れるとき思わず泣いてしまいましたが
その後は泣かずに何とかお見送りしました。。。
by うつぼ (2011-03-09 23:58) 

師匠、俺よりデカイのですが
棺桶の中にこぢんまり収まっているのを見て
つい涙が止まらなくなったり・・・・・
by へろーめ (2011-03-10 12:24) 

へろーめ兄さん、こんばんは。
師匠、、勝手に中背で痩せた男性を想像しておりましたが、
兄さんより大きいとは、、、そりゃビックリ。
業界の傾向ではないのでしょうね。。。（すみませぬ）
私の元上司は中背で痩せ気味の人で、年を重ねて顔に皺が
多くなったなあ、って感じでしたが、棺の中の姿はいつもより
ふっくら見えたので、元気になってよかったですね、、という
気持ちで泣けてしまいました。。
by うつぼ (2011-03-10 21:43)