SSブログ
映画(あ行) ブログトップ
前の10件 | 次の10件

映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を観る [映画(あ行)]

ハリソン・フォード主演の続編、逃したらだめだ!と
気合を入れて映画館へ観に行きました。
インディジョーンズ.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。


第2次世界大戦末期。
考古学者のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)らは手にした者が
神になるほどの力を秘めるダイヤル“アンティキティラ”をめぐり、
ナチス・ドイツの科学者ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)と格闘する。
そして1969年、インディの前にかつての仲間であるバジル・ショーの娘、
ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)と、フォラーが現れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

インディ、ありがとう!

最後の場面に思わずウルっとしながら素直に楽しめた映画でした。(^-^)

リアルタイムに3作までは見ておりましたが、
インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク(聖櫃) [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク(聖櫃) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: Blu-ray
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 4K Ultra HD+ブルーレイ[4K ULTRA HD + Blu-ray]

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 4K Ultra HD+ブルーレイ[4K ULTRA HD + Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2023/06/07
  • メディア: Blu-ray
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: Blu-ray
それなのに、4作目の、
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: Blu-ray
これは見ないまま今作に挑みました。
(インディの息子役を演じたシャイア・ラブーフが苦手だったからかもしれませんが
 なぜ見ていないのか、理由が分からなかったりします。(^^;)

とはいえ、いきなり5作目を観るのもブランクありすぎるかと思って、
最近よく見る映画系ユーチューバーのあっきーさんの動画でおさらいし、
「ああ、この場面あったよねえ」と記憶を頭の奥底から引っ張り出してきて
映画館に今作を観に行きました。

あっきーさんの動画でそうだったのかあと今更気づいたのが、
スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが007のようなテイストを入れて
インディ・ジョーンズシリーズを作っていたということでした。

1作目の「レイダース 失われたアーク」(1984年)を観たときに気付かなかったのは、
007シリーズを最初に観たのがその後だったからなのですが(笑)
007/美しき獲物たち [Blu-ray]

007/美しき獲物たち [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: Blu-ray
最初にインディ・ジョーンズを観た翌年の作品。
それでも似ていると全く気付かなかった私です。(^^;

今作は007のような目線でも(世界のあちこちを巡る)楽しめました。
唯一、ヘレナ(友人のバジルの娘)のキャラクターというか身勝手な行動に
イラッとしてしまう場面もあったのですが、最後の場面にもっていくときに
ヘレナの行動力がインディを救う格好になるので結果オーライな感じでした。

2作目の子供(キー・ホイ・クアン)のように、今作ではモロッコからテディという
少年がインディやヘレナと共に行動するようになりますが元々スリを行い
お金で動くような(信じているのはヘレナだけのように見える)計算高い子供だと思って
あまり好感が持てなかったのですが、最後にはいい子になる(元々いい子なんだろう)、
そのもっていきかたも無理がないように見えて温かい気持ちになれました。

4作までの時代から数十年経って、大学の教授もリタイアのヨボヨボ爺のインディ、
時代は月面着陸、ビートルズ、明るい未来に向かって変化していく中で、
過去の時代にしか興味の持てないインディ(考古学の先生ですし)の対比から始まり、
映画冒頭(第二次世界大戦中)に出てくるアルキメデスのアンティキティラを巡って
NYからモロッコ、シチリア島、と移動していく中でヨボヨボ爺インディが生き生きと
表情を変えていく様子を見るとやはりワクワクするものですね。(^-^)

ヘレナも父バジルから学んだ考古学の知識がたっぷり頭に入っているので、
アルキメデスのアンティキティラを巡って更に謎を解きに果敢に挑むインディ、
メタンガス、大量の多足虫(虫嫌いの人には厳しそうな場面あり)、様々な困難を
乗り越えてたどり着いて見つけたお宝も敵役フォラーに強奪されてしまい、
そこからアンティキティラを使って時空を超えて第二次世界大戦に戻ろうとする
ファラーを止めようとするインディ、最終作なので粗いかなあと思うような展開や
特殊効果もありますが、ハリソン・フォードの花道なのでなんでもありOKです。

(そもそも第二次世界大戦中のインディVSフォラ―の場面で、あの状況(列車)で
 フォラ―が生き残っていたことが超ミラクル(笑)ですし、トゥクトゥクみたいな乗り物で
 モロッコを爆走する場面で乗り物が空中分解せずに走り続けられることもミラクル、
 殺人疑惑をかけられたインディが出国できてしまうのもミラクルですが、
 そこを気にし過ぎると感動のエンディングに至らないですもんね。(^-^))

冒頭に出てくるCIAにアフリカ系女性、インディの友人にアラブ系が出てくるのも
昨今のポリコレ要素なのかと思いましたが(あれ、アジア系って出てましたっけ)
敵のフォラ―を演じていたのがマッツ・ミケルセンというのも萌えポイントで、
可哀想な最期になってしまうアントニオ・バンデラスが気の毒に思えたりしたものの
キャスティングもインディを盛り上げる要素たっぷりで楽しく見られました。

今のCG技術で第二次世界大戦中のインディも再現できるということが作品を盛り上げて
くれた一因だと思いますが、なんといってもハリソン・フォード自身の演技が素晴らしく、
ハッピーな結末とともにインディの人生を観ることができたのは自分が歳をとったのを
感じたりもしつつ、インディ・ジョーンズの集大成というか総仕上げとして楽しめた
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」でありました。









nice!(6)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

映画「あゝひめゆりの塔」 [映画(あ行)]

以前、田端のチュプキさんで見た柴田昌平監督の「ひめゆり」のお陰で
昨年、沖縄を四半世紀ぶりに訪れ、ひめゆりの塔と平和記念館を見学しましたが、
吉永小百合さんの映画を見ていなかったので、チュプキさんで鑑賞しました。
日活100周年邦画クラシック GREAT20 あゝひめゆりの塔 HDリマスター版 [DVD]

日活100周年邦画クラシック GREAT20 あゝひめゆりの塔 HDリマスター版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2011/11/02
  • メディア: DVD
あらすじは映画.comさんより。

昭和18年。まだ戦争の影の薄い沖縄で級友たちと運動会を楽しんでいた
沖縄師範女子部の与那嶺和子は、師範男子の西里順一郎と出会う。
翌19年になると戦局は悪化。ついに沖縄も戦場になろうとする中、
陣地構築の作業に従事するようになった和子と順一郎は、
互いに愛情を抱き始める。やがてサイパン島が陥落。
小学校教員である和子の母ハツは、内地への疎開が決まった学童たちに同行するため
輸送船に乗るが、船を撃沈され帰らぬ人となってしまう。
10月、ついに空襲が始まる。全島に非常戦時体制が敷かれ、
女子学生は臨時看護師として南風原陸軍病院へ、男子学生は鉄血勤皇隊として
陸軍と行動を共にすることになる。


-------------------------------------------------------------------------------


私が見た初めての吉永小百合作品となりました。
(なぜか今まで一本も彼女の出演作品を観たことがありませんでした)

昨年、30年ぶりくらいで沖縄を訪れるきっかけになった映画「ひめゆり」

ひめゆり.jpg柴田昌平監督とトークショーでお話できました
生き残ったひめゆり学徒隊の方々によるインタビューの映像を
当時の野戦病院だった防空壕の様子や青い空、青い海をまじえて描く、
今は自然豊かな沖縄の地でかつて何があったのか、戦後80年近く経った今でも
凄まじとしかいえない光景を思い浮かべながら沖縄の地を訪れたのですが、
ひめゆり平和祈念館で映画でも見た方々の映像を再び見ることが出来て、
今自分が平和の中で過ごせることに感謝しました。

今作は公開当時と今とでは見る立場や時代背景が異なるので、
当時みたら(公開当時、産まれていましたがまだ映画を観る年頃でなかった)
どう思ったかな、と考えたものの、戦争未体験な立場だと、やはり柴田監督の
「ひめゆり」の方がその場面がなくてもよりリアルに想像することが出来た、
と思いました。

決して今作が悪い訳ではないのですが、
戦後(60年代)のゴーゴーバーで踊る若者たちが映るところから始まり、
そこでインタビューに答える男(渡哲也)が内田裕也の歌う「相思樹」の流れる中、
沖縄で起きたことを知ってほしいと答えた後に、戦時中の沖縄に舞台が変わる、
おそらく、当時の若者に対して戦争のことを忘れないでほしいという気持から
冒頭の場面をつくったのか思ったのですが、今の時代に見るとこの場面は逆の効果、
この場面なしで沖縄の舞台から始まってもよいかなと思えました。

「ひめゆり」と異なるのは、ひめゆり学徒隊で動員される前の平和な様子が
かなり長めに描かれていたことで、そこで先生を目指す生徒たち真剣な姿、が、
政府(軍)の命令によって一転、野戦病院(壕)での負傷兵の手当てに従事、
そして解散命令を受けて逃げるときに大勢の生徒たちが命を落とす、
この展開は、「ひめゆり」を観ていたせいか、この先どうなるのか理解しながら
観ていたので吉永小百合演じる和子が助かるのかなと思って観ていたら、
手りゅう弾で自害するという選択をしたので驚いたまま映画が終っていました。

見る順番が逆であったらもうちょっと違う印象だったかもしれませんが、
先にドキュメンタリーを観てしまうとやはり今作は心打たれるものの
フィクション(史実に基づく映画ではありますが)なんだなあというのが
正直な感想でした。

冒頭に出演者が映ったところに「野呂圭介」の名前を発見し、
「え、ドッキリカメラ!のおじさん、どこに出るんだろう」と
不謹慎ながら全然違う視点で見ている自分がいたのも原因かもしれません。
(野呂圭介、野戦病院の衛生兵としてちょびっと登場していました)

あと、南極に行ったり銀座をママチャリで爆走する姿しか知らなかった和泉雅子、
今作では悲しい最期だったトミを好演していて、若いときは可愛かったんだ、
新たな発見となりました。

と、ずれた感想を書いてしまいましたが、今作で思ったのは今と違う時代、
先生と生徒の信頼関係がとてもつよいこと(「ひめゆり」でも感じましたが)、
先生が生徒のために命をかけることを厭わないこと
(東野英治郎の校長先生や乙羽信子の先生の姿に泣いてしまった)
今の荒れた教育環境(⇐ニュースでその一端を観るとそう思う)と比べると、
学ぶことに真剣な生徒とその生徒と真摯に向き合う教師、という図式が
羨ましく思えました。

先生だけでなく当時は政治家ももっとまともだったのだろうな、なんて
見ながらふと思ってしまったのですが(^-^;
今こうやって(不平不満は山盛り状態ですが)平和で過ごせることに
感謝しないといけませんね。

私としてはどちらか一本だったら「ひめゆり」をお勧めしますが、
できれば両方見て戦争のない世界を作ってこうと気持ちをまず持つこと、
そのために自分でもできることはないか探すことが大事なのだろうと思った
「あゝひめゆりの塔」でありました。






nice!(6)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

映画「エンドロールのつづき」を観る [映画(あ行)]

見そびれていた映画が田端のチュプキさんで上映されているのを知り
観に行きました。
エンドロールのつづき [DVD]

エンドロールのつづき [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2023/07/05
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

インドの小さな町に住む9歳のサマイ(バヴィン・ラバリ)は、
学業のかたわら父親のチャイ店を手伝っていた。
ある日、家族と映画館を初めて訪れた彼は、すっかり映画に魅了される。
ある日、映画館に忍び込んだのがバレて放り出されるサマイを見た映写技師のファザルが、
サマイの母親の手作り弁当と引き換えに、映写室から映画を観ることを彼に提案する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


自分も映画が好きでよかったなあと思えた作品でした。

原題は”The Last Film Show”。
通っていた映画館GALAXYでのフィルム映写がデジタルに置き換わること、
サマイが廃材を活用して映写機を手作りしそこでフィルム映画を投影すること、
そんなところからつけらた題なのかと思うと、エンドロールのつづきって?
サマイが観た映画のエンドロールの続きに彼がどうするのか、という意味で
つけたのかと思うのですが、いまいちしっくりこない邦題です。
(と毎度のことながら邦題に軽くツッコミを入れてしまいました。(^^;)

予告編を観ると、
ニュー・シネマ・パラダイス 4K UHD+Blu-ray(3枚組)

ニュー・シネマ・パラダイス 4K UHD+Blu-ray(3枚組)

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2022/09/09
  • メディア: Blu-ray
どこかこの映画に寄せているのかなと思ったもののそういう感じもあるかなと思いつつ、
今作のパン・ナリン監督が映画で多くの監督名を掲げ称えているところからも
監督が敬愛する映画の世界の人たちに捧げたいという気持を感じるような作品でした。

インドの映画だなと思ったのはカーストについての話が出てくるのですが、
カーストが下の人が成功する、とか、カーストが異なる男女が恋に落ちる、というのは
過去に観たことがあったのですが、今作では、バラモンというカーストでは上に属する
サマイの父が、多くの資産を親戚に騙しとられたしまったことでチャイを売る仕事を
つましく続けている、でも、バラモンであることのプライドは時折表面に出てきて、
という描き方がこれまでになかったので新鮮に思えました。

この父親はサマイが学校をさぼってくだらない映画を観ていることを快く思わない、
それに対して、サマイが出会う映画技師のファザル、と学校の先生から多くのことを
学びます。

ファザルは、映画は物語が全てであること、どう語るかが大事であることをサマイに
伝え、それを聞いたサマイは、線路端で拾った様々なデザインのマッチ箱を使って、
物語を作って友達に聞かせる、その時の輝くようなキラキラした目がなんともいえず、
たくさんの映画を観ること、ファザルからの教えによってたくさんのことを学びます。
そのファザルは映画館のデジタル化への切り替えによって職を解かれてしまいますが、
ファザルに対して感謝の念をもつサマイの機転のお陰で新たに職を得ることができて
見ている私もホッとしました。

サマイにとってもう一人の恩人は、学校の先生で、学校をさぽって映画館に行くサマイの
ことは知っていったと思いますが黙認していたように思えて、そんなサマイに対して、
何かやりたいのであれば、そのために大事なことは2つ、英語を学ぶこと、そして、
この町を出ることとサマイに伝えます。
(先生が「インドには2つの層しかない、英語が出来る層と出来ない層」という言葉が
 カースト制度が現存するインドにおいても大事なことだとしみじみ思いました)

映画の中で一点ひっかかったのは、倉庫に保管されていた映画フィルムを盗んでは
隣の廃駅に運んでは廃材で作った映写機で投影する(友達もサマイに協力)、
という場面で、投影していること自体は楽しそうでよかったものの、犯罪だしなあ、
とここはお国柄なのかさほど深刻には扱われていなかったのがひっかかりました。

という引っかかりがあったものの、ファザルと学校の先生の言葉のお陰で映画をつくる、
やりたいことが見つかったサマイに対し、それまで映画は低俗といっていた父親も
(自身は英語ができないためにチャイの店の経営もあきらめざるを得ない状況になる)
サマイにはやりたいことをやってほしいと親戚や知人にかけあってサマイの背中を
ぐっと押す姿に思わず目頭が熱くなってしまいました。

ずっとサマイを応援してくれた母親のお弁当がなければファザルも映画を見せてくれるか
わからなかったので、サマイの好奇心と行動力が惹きつけたご縁の中には、母親のお弁当が
大きな意味を持っていたと思いますし、その流れをぐっと強くしたのは父親のサマイに
対する応援の気持ちだったのだろうと思います。

サマイが列車に乗って旅経つところで映画は終わりますが、きっとサマイはこの後、
一生懸命英語を学び映画を学び映画監督になるのだろう(そのはず)と思いながら
どこかハレバレした気持ちで観終わりましたが、書きながら調べてみたら、
サマイは今作の監督の幼いころ、殆どが実話、ということが分かりました。

読んで納得。

と思うと、監督自身の話だと理解した上でもう一度見てみたいと思った、
「エンドロールのつづき」でありました。





nice!(7)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

映画「EO イーオー」を観る [映画(あ行)]

ここのところまめに映画館に通うようになったのですが
(行かなくなったりやたら行ったり、の繰り返しです)
昨日の映画と同じく映画館で予告編を何度もみて気になっていた作品です。
EO.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

好奇心あふれる灰色のロバ・EOは、サーカス団で暮らしていたが、
ある日そこから連れ出される。
以来放浪の旅を続ける中で、善良な人間だけでなく、悪意を持った人間とも出会うが、
何があろうともEOが持ち前の無邪気さを失うことはなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

EOといってもマイケルじゃないのね。(笑)
00s/deadstock限定マイケルジャクソン キャプテンEO Tee

00s/deadstock限定マイケルジャクソン キャプテンEO Tee

  • 出版社/メーカー: ノーブランド品
  • メディア:
どうしてもこれを思い出してしまうのは、ハッピー5Yearsの頃(昭和の終わり)、
ちゅーちゅーねずみーランドでバイトしていたのですが、
働いていたお店の斜め向かいの建物でこれがオープンしたからです。
って、今作は全然マイケル関係なし、ロバのEOのお話です。

(EO イーオーって、ロバの鳴き声?と思ったのですが、
 プーさんに出てくるロバのイーヨも鳴き声からつけられたのか思いました)

リアルでこんなに演技できるの?CG?と思ったのですが、6頭のロバが演じていたのを
エンドロールで知りました。
毛並みがさっきと違う、って思った私の目の錯覚ではなかったようです。(笑)

人間の愚かさと不条理さをロバの視線から描いた作品のように見えたのですが、
ロバという動物が馬ほど重宝されず、でも人荷運搬にも使う動物、
サーカスでも花形というほどではないイメージで、サーカス団が破産し、
動物愛護団体によって(サーカスは動物虐待という理由)保護され、
転々としていきます。

途中、サーカス団でEOと一緒にパフォーマンスを行っていたカサンドラが
EOのところにやってくるので、連れていくのかな、と思ったら、
「俺とロバとどっちが大事なんだ」と恋人に聞かれて、
迷うことなくさっさと恋人と去っていきます。
それきりカサンドラは出てこないのですが、一緒にサーカス団で仲良く暮らして
いたのに、サーカス団がなくなったらEOを懐かしく思うものの一緒に暮らそう、
という頭にはならないところが人間って身勝手だなと思いました。

その後、ポーランドからイタリアまで、歩いたり車に乗ったりしながら移動するEO。
EO.pngワルシャワからローマまでだとこんな感じ
歩いたら14日かかるみたいです。(Googleマップ調べ)

馬牧場からロバ牧場(ここでカサンドラと再会)、その後逃げ出して、捕獲されて
途中、毛皮工場(狐が電気ショックで殺される音が結構怖いです)に連れていかれ
狐を殺す人間に対して怒りを覚えたのか、蹴りを入れて逃げたり、
捕獲した消防署のおじさんが出場したサッカーの試合で大きな声で鳴いて
それが原因で消防署のおじさんのチームが勝ったものの、相手チームは納得せず
そのうち暴動が起きてしまったり、、、EOを載せたトラック運転手が暴漢に殺され、
代わりに司祭(若い)がEOを連れてイタリアまで車で移動し、
(この場面でフランス人女優のイザベル・ユペールが出てきてびっくり)
更にそこから場面が変わって牛の牧場で牛と一緒に移動している場面で
映画は終わります。

放牧から牛舎に戻る牛の群れの中にいるEOを観ていると、
この先EOが幸せに暮らせるのか、そう思えなくて悲しい気持ちになって
見終わりました。

EOのつぶらな、でもどこか寂しげな瞳、もふもふした毛並み、
走ることなく寂しげにのろのろ歩く姿、そして時々大きな声で悲しげに鳴く姿、
観ていて楽しいかと言われると、EOが人間の都合や愚かさに振り回されっぱなしで
EOが可哀想というか不憫に思えて仕方なかったのですが、動物映画≠可愛い、
と思いがちな私も人間の身勝手さや愚かさをロバの目線で観ることができて、
自分の振る舞いは大丈夫だろうか?他人に迷惑をかけない生き方をしていかねば、
そんなことを考えた、「EO イーオー」でありました。


nice!(6)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

映画「ウィ、シェフ!」を観る [映画(あ行)]

予告編で観て楽しそうな映画(展開がよみやすくてドキドキしなさそう)を
ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
シェフ.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

カティ(オドレイ・ラミー)は、一流レストランの副料理長を務めていたが、
シェフと大ゲンカをして店を辞めてしまう。
移民の少年たちが暮らす自立支援組織の調理担当として働きだすが、
まともな食材も器具もないことに不満を抱えていたところ、
施設長のロレンゾ(フランソワ・クリュゼ)から少年たちを調理アシスタントに
してはどうかと持ち掛けられる。
天涯孤独で他者とのコミュニケーションが苦手なカティとフランス語が不得意な
少年たちは、料理を通じて少しずつ心を通わせていく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

厳しい中でも輝く青年たちの姿に思わず目頭が熱くなりました。(:_;)

料理人の世界、縦社会で厳しいんでしょうね、テレビで人気のシェフの下で働き
遂に堪忍袋の緒が切れて店をやめたカティが難民支援施設で働くことになり
(詐欺ぽい表記の求人内容でやってきて荒れた施設に驚くカティ)
成人(18歳)になるまでに仕事に就けなければ強制国外退去となる難民たちの施設で、
食や食材に対する興味を持って誰かのために美味しい料理を作る楽しみを
知ってほしいと、身をもって教えようとするカティの姿は最初は少々強引に見えますが、
彼女自身も身寄りがなく孤児院で育った後、料理の世界に飛び込み実力でスーシェフまで
上がっていった人であり、難民の青年たちに対してどこか共感できる部分もあって
真剣に彼らをサポートしていこうとする様子にこのあたり(結構序盤)から
既にムネアツな気持ちになっている己がおりました。
最初は反抗的だった青年(一部少年も)たちもカティの本気の姿に惹きこまれていき、

美味しい料理を作ってもてなすことの楽しさをっ体験していきます。
私自身、自炊も適当になりがちなのですが、カティや青年たちの姿に気が引き締まり、
味付けだけではなく見た目も綺麗に盛り付けることの大切さを感じました。

先日観た「トリとロキタ」も難民の話(ベルギーですが)で、ビザをとる大変さ、
難民を受けいれるといっても国力を考えればおのずとその限界はあるわけで
(といっても入管職員の審査風景は本当に冷酷だった)
今作でもアフリカだけでなく政情不安の国(アジアや東欧)からやってきた難民たちが
フランス語を覚えて何かしら手に技術を得て職に就く、中にはサッカーのユースとして
チームに入りたいという青年もいたりするのがフランスらしいと思ったのですが、
今作では、カティから料理を学びたいと希望した全員が料理を作るというわけではなく
厨房とテーブルをレストランとして、それをサッカーコートに見立てて、
各自の役割を分担してチームとして作り上げていくというのが分かりやすく、
指導するカティもサッカーの有名選手をあげながらどのポジションも大事であることを
教えていく姿に、とかく「俺が俺が!」となりがちな人たちをうまくまとめる力を
カティに感じました。

難民支援施設の責任者のロレンゾも最初はカティの身勝手さに困っていたものの、
(この人見たことある、誰かに似ている、と思ったら、
 映画「最強のふたり」の主演の1人、フランソワ・クリュゼでした(^^;)
調理学習のコースを施設内に作って難民の青年たちをサポートできないか、
真剣に考えて実現に向けて取り組んでいく(非常に大変なことのようですね)、
その実現を強くサポートしたのがカティ、人気料理番組(料理の鉄人みたいな番組)から
出演依頼されていたのを断っていたのがこの番組をうまく利用して施設と難民たちを
前向きにさせたいと決勝戦まで実力で勝ち上がっていき、その決勝戦であることを仕掛け、
電波をつかって世論に訴える姿を観て、自分自身も苦労続きだったカティの強い気持ちを
感じて思わずこの時点で目頭が激熱になりました。

ロレンゾ以外にも施設の同僚のサビーネ(最初はのんびりした人だと思っていたら、
彼女自身も夢と現実のギャップに悩む、とても真面目で、でもお茶目な人でした)、
カティの性格に時々呆れるものの友人として何かあればサポートしてくれる
女優の卵のファトゥ、彼女たち2人も料理番組の決勝戦でカティのやりたいことを
後押ししてくれる頼れる味方で、まさにチームとして戦った結果、
難民支援施設内に調理学習のコースが出来たところで映画はおわりました。

予告編を観るともっと軽めの映画かな、と思っていましたが、
実際は難民受け入れ問題を抱えるフランス側、ビザとってフランスで働きたい難民、
現実の問題を炙りだすような題材だと思います。
ハッピーエンドとはいえ、料理番組の決勝戦でともに戦った難民の青年たちの中には
その後、国外退去となった人もいるとことが分かるような描き方になっていましたが、
祖国で問題なく暮らせればリスクを冒して難民として他国に行くことはないでしょうし
それでも難民として来ざるを得なかった人たちがどうやって自立していけるのか、
難民が増えるとその国の国民が失業する、という考え方もあるのかもしれませんが、
偽装難民ではなく本当に厳しい事情を抱えてやってきた難民に対して手を差し伸べる、
(日本で今作のようなことができるのか?という気持にもなりまししたが)
重いテーマを扱う作品ながらサラっと描いていて全体的に心地よく観ることができた
「ウィ、シェフ!」でありました。























nice!(7)  コメント(6) 
共通テーマ:映画

映画「AIR/エア」を観る [映画(あ行)]

YouTubeの広告で何度も予告編が流れているのを観て
ベン・アフレック監督、脚本、出演に、マット・デイモンが共演となれば、
絶対面白いはずだ、と公開初日に映画館へ観に行きました。
AIR.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1984年。経営難に陥ったナイキで、ソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)は
CEOのフィル・ナイト(ベン・アフレック)にバスケットボール部門の立て直しを
命じられる。
マイケル・ジョーダンというまだNBAデビュー前の新人選手に目を付けたソニーは、
周りに反対されながらも彼に社運を賭けた依頼をする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

痛快で楽しい映画!

今年観た映画の中でトップ3にきっと入る、いや絶対入ると思えた映画でした。
トップ3って通年という意味ですので、そのくらい私にはハマる映画でした。

アルゴ <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組) [Blu-ray]

アルゴ <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/12/21
  • メディア: Blu-ray
ベン・アフレック監督、主演のこの作品も結末が分かっている(事実に基づく映画)のに
ドキドキするのと同じ、マイケル・ジョーダンがナイキと契約して発売された、
今でも販売されている(私でも知っている)エア・ジョーダンがどうやって誕生したか、
その過程が丁寧に描かれていてぐいぐい引き込まれてあっと言う間に観終わりました。

当時、バスケットで使われるスニーカーというと市場の半分以上がコンバース(懐)、
アディダス(当時Run D.M.C(懐)が着用していて人気があった)が24%、
ナイキは17%という劣勢にいた中で、どうやってバスケットの人気プレーヤーを起用して
バスケットの市場でどうやってシェアを増やしていくか、少ない予算を3人のプレーヤーに
当てるのではなくて、花形(といってもNBAデビュー前の期待の新星)である
マイケル・ジョーダン一人に賭ける、結果的にはナイキが契約することに成功して、
エア・ジョーダンが誕生する、というのが分かっているものの、ナイキは嫌いと公言する
マイケル・ジョーダンがどういうやりとりの中で意を翻すのか、観ていてとても面白く
(とはいえナイキの当事者は失敗したらクビなので非常にリスクの大きい交渉)
製品デザインを担当するピーター(スケボーで通勤する変わったおじさん)が
NBA規定で白を51%以上使わないといけないとデザイン上の制約を訴えると、
試合ごとに罰金払ってもいいから規定外のカラーリングをしてもいい、と言われて
作り出したプロトタイプが映画で映し出されますが、自社商品を履いてもらうのではなく、
契約した対象をイメージした商品を作る、という発想の転換で他社と違う提案をする、
マイナスもマイナスの超劣勢の状態から契約に至るまでのドキドキ感、楽しめました。

エージェント(ソニーとは旧知の仲っぽいけれど殊ビジネスとなるとドライ)経由でも
全く相手にしてもらえず、直接電話したらダメと言われたけれど会ったらダメと
いわれていないからとマイケル・ジョーダンの家を突撃してしまう展開、これもうまく
いくはずですが、どうなるんだろうとドキドキすると本人ではなく契約交渉の主体が
母親のデロリスであること、息子の気持ちを優先して考えてあげたいけれど
息子の将来のために一番良い提案をしてくれるメーカーと契約するという気持で
3社(コンバース、アディダス、ナイキ)と面談する、ナイキ以外が適当な提案をしたとは
思えないのですが、マイケル・ジョーダンが嫌いというほど超劣勢のナイキが、
限られた予算の中で、ソニーを中心に、上司のロブ、商品デザインのピーター、
元選手でバスケットボール選手とのパイプ役を担うアフリカ系のハワード、
CEO(反対し続けていたのが最後はソニーの背中を押すフィルを演じていたのが
ベン・アフレックですが80年代の装いが物凄く似合っていてよかった)、
他社との差別化、という点だけでなく、マイケル・ジョーダンだけでなく双方にとって
前向きでハッピーになれる、そんな提案に、マイケル母のデロリスによって、
収益分配(これが契機でスポーツ選手が契約した商品の売上に応じた報酬を得るように
なったそうです)も加えた形で、逆転満塁ホームラン、ナイキに契約が決まった、
観ていてムネアツになりました。

と結果が分かっていながらその経過を垣間見せてもらう楽しさとドキドキ感に加えて、
1984年ってどんな年だったのか、当時はやったものが音楽はBGMとして、
社会事象は映像としてさりげなく盛り込まれていてそれもリアルタイムに生きていた
自分には楽しくて仕方ありませんでした。

例えば、音楽であれば、
Cyndi Lauper「Time After Time」、Big Country「In A Big Country」、
ZZ Top「Legs」、Mike & Mechanics「Alll I Nees is a Miracle」、
Chaka Kahn「Ain't Nobody」、など、
映像では、メアリー・ルー・レットン(体操)、ゴーストバスターズ(映画)、
ビバリーヒルズコップ(映画、「アクセルFのテーマ」も劇中に何度か流れる)、
シルベスター・スタローンとドリー・パートンのデュエット、
ジェーンフォンダのワークアウト(エアロビが流行ったころなんですねぇ)、
ダイアナ妃が生まれたヘンリー王子を抱いている光景などなど、
他には、冒頭のロブとソニーがトイレで会話する中に出てきた「ミヤギ」、
ベスト・キッド [Blu-ray]

ベスト・キッド [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • 発売日: 2010/07/28
  • メディア: Blu-ray
これも1984年だったんだ、、演じたノリユキ・パット・モリタの姿を思い出しながら
クスっと笑ってしまう場面でした。

これらの他に、Bruce Springsteenの「Born in the U.S.A」も劇中に登場しますが、
映画後半で、ロブがこの歌について語る場面が印象的でした。
(アメリカは自由の国という歌だと思っていたが、実はベトナム帰還兵が職に就けない、
 そういう歌なんだという説明)
ネットで調べてみると、本当の意味ではなく愛国の意味でレーガン大統領の選挙運動に
使われ愛国主義の歌というイメージになった、という説明で、当時生まれていて
この歌も知っていた私、その後40年近く経って本当の意味を知ることが出来て
有難く思えた一面もある映画した。

鑑賞後、帰宅してから「そえまつ映画館」でおさらいして、そういうことだったのか、
と思ったのが、映画冒頭で流れたDire Straitsの「Money for Nothing」という歌の意味。
この歌だけ映画で描かれていた1984年の翌年、1985年に発表されたのに何故映画の中で
紹介されていたのか、というと、「黙っていてもお金が入ってくる」というタイトルの通り、
契約の翌年、1億ドル以上の売上だったという説明が投影されていたので、デロリス経由で
提案された売上に応じた報酬を契約に盛り込んだことで、マイケル・ジョーダンは
(本人が活躍することで更に売上が増えるという期待も持てますし)
自分のブランドのついた靴のお陰で黙っていてもお金が入ってきたという意味だったのだ、
ほうほうそういうことかー、腑に落ちました。

映画に登場する人物のその後についても紹介されて、商品デザインのピーターが映画公開の
1か月前に亡くなったというのが残念でしたが、マイケル・ジョーダンの母デロリスも
その後、多額の寄付を行っていたことを知ってお金目当てではないことを知りました。
(デロリスを演じていたヴァイオラ・デイヴィスの演技も素晴らしかったです)

今の時代だとCEOの一言で(役員会で決議せず)大金を1人の選手に投資する、
そんなことをするとガバナンスが効いていないとか問題になりそうなものですが、
40年近く前はそういうこともなく、結果的には今のナイキがあるわけですが、
自分のやってきることが間違っていなことを示したいソニーと彼をサポートする
上司や同僚たち、その熱意に理解を示したジョーダン家、見ている方も熱い気持ちに
なれて、見終わった後は爽快(痛快)という映画で大満足の「AIR/エア」でありました。



nice!(6)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

映画「生きる LIVING」を観る [映画(あ行)]

大好きなビル・ナイ主演ということで公開初日に観に行きました。
生きる.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1953年、第2次世界大戦後のイギリス・ロンドン。
役所の市民課に勤めるウィリアムズ(ビル・ナイ)は、毎日同じことを繰り返し、
仕事に追われる自分の人生にむなしさを感じていた。
ある日、医師からがんで余命半年であることを告げられる。
最期が近いことを知った彼はこれまでの味気ない人生を見つめ直し、
残された日々を大切に過ごして充実した人生にしたいと決意する。
やがて、彼の変化は無関心だった周囲の人々をも変えていく。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自分の人生を振り返ってみて、悔いはないのか、やり残したことはないのか、
惰性で生きてそれで満足なのか、もっとやることがあるのではないか、
そんな気持ちで観終わりました。

生きる 4Kリマスター 4K Ultra HD Blu-ray [Blu-ray]

生きる 4Kリマスター 4K Ultra HD Blu-ray [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2023/03/15
  • メディア: Blu-ray
黒澤明監督作品のリメイクという情報を得てから鑑賞したのですが、
元の作品は未見(近い内に観たいと思います)、比較してレビューされている方も
いらっしゃいましたが(オリジナルとそん色ないという方、物足りない方、色々)
私自身は枯れた(←誉め言葉です)ビル・ナイ演じるウィリアムズが、
これまでの単調な役所仕事や、同居しながら充分にコミュニケーション出来ない息子夫婦、
これらから脱して、残り少ない時間の中で自分自身が「生きる」ことを考え充実した人生を
手に入れようとする、その姿もとても不器用で(いきなり無断欠勤を続けてしまう)、
大丈夫かなと不安になるのですが、後半、ウィリアムズが亡くなった後、役所の部下たちの
語りで描かれるウィリアムズが最後に行った公園整備の話が分かります。

自分の病と残りわずかな余命について、ぶらっと訪れた町で出会った劇作家の男や
役所の若い部下には言えるのに(他人にはなぜか素直になれるのに)、
息子にはどうしてもいえない、なんとか伝えようとして事前に練習するものの、
息子夫婦がウィリアムズに冷たい対応ばかりで言えないまま時が流れていき、
ウィリアムズは結局息子に伝えられないまま亡くなるのですが、
その後のお葬式の席で父はなぜ自分に言わなかったと怒る息子を観ていて、
そんな態度だからお父さんは言えなかったんだよと思ってしまいました。

どの部署も引き取らない陳情書(色々な部署でたらいまわし)を
「支障はない」と言って取敢えず受け取る市民課の課長として働くウィリアムズ、
(たらいまわしする体質はどの国もいつのも時代も同じなんだなと苦笑)
余命宣告を受けてから無断欠勤で訪れた土地で知り合った劇作家との語らい(お酒付)、
その中で歌うのが「ナナカマドの木(Rowan Tree)」というスコットランド民謡で、
亡くなった妻のことを想い乍ら歌うビル・ナイの姿に思わず目頭が熱くなりました。


老いて旅立つ者、と対比して、転職する元部下の女性や新入り男性とのやりとりが描かれて
いるのですが、この先まだまだ生きて輝いていく人たちと、自分の見えてきた先を考えて
悔いのないように生きる人(私もその中に入っていると認識)、ウィリアムズの行動が
少なくとも彼ら2人(と役所の部下たち)に大切なものを残したのではないかと思いました。
(ウィリアムズの行動から実った結果を自分の手柄にする傲慢な人もいましたが、
 こういう反面教師は自分のやったことが後々自分にブーメランで返るはず)

ウィリアムズを演じていたビル・ナイといえば、
ラッキー・ブレイク [DVD]

ラッキー・ブレイク [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東芝デジタルフロンティア
  • 発売日: 2003/04/25
  • メディア: DVD
ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン!- [DVD]

ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン!- [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: DVD
スティル・クレイジー [DVD]

スティル・クレイジー [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2016/08/02
  • メディア: DVD
ラブ・アクチュアリー [Blu-ray]

ラブ・アクチュアリー [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray
ショーン・オブ・ザ・デッド [Blu-ray]

ショーン・オブ・ザ・デッド [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray
人生はシネマティック! Blu-ray

人生はシネマティック! Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2018/05/02
  • メディア: Blu-ray
どちらかというとコメディや、コメディではないけれどどこか味わい深くて面白い、
そんな役柄が多いイメージで(というかそういう役柄の作品ばかり見ていた感じ)
今作のように生真面目な男が残り少ない人生をどう過ごすのか、というシリアスな役柄、
改めてビル・ナイの素晴らしさを感じられました。

(アカデミー賞にシルバニアファミリーを同伴するお茶目さも好き)
https://www.cinematoday.jp/news/N0135739?utm_term=N0135990&utm_source=yahoo&utm_medium=cd&utm_campaign=rel

映画を観た後、婆1号(うつぼ母)に黒澤作品の「生きる」を観たことあるか聞いてみたら
「最後に志村喬がブランコ漕ぎながらゴンドラの唄を歌っていたわね」と即答されて
おそらくリアルタイムに観ていてその記憶力すごい、と感心してしまったのですが、
そのくらい印象深い作品だったのかもしれないと思うと、比較する目的ではなく、
オリジナルも観てみたくなりました。
自分の人生も残りあとどのくらいか分かりませんが、惰性で流されることなく
自分で満足できる生き方を考えないとと思った「生きる LIVING」でありました。





nice!(7)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

映画「丘の上の本屋さん」を観る [映画(あ行)]

今日から4月なんですねぇ。(しみじみ)
エイプリルフールなので気の利いた嘘でもついてみたいものですが、
笑えない嘘になりそうなので、、やめておきます。(笑)
と、嘘はつかない本日のエイプリルフールですが、嘘ではない本当の話として、
先月半ば、やっとリハビリを卒業することができました。
昨年春の骨折については、備忘録も兼ねて記事をいずれアップしたいと思いますが
元通り、という回復ではないものの(完治という言葉には遠い感じ)、
日常生活での不便もなくなり、新年度、気分一新で参りたいと思います。(^-^)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4月最初のブログ記事は映画、予告編で気になっていた作品です。
丘の上.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

イタリアにある村、チヴィテッラ・デル・トロント。
リベロ(レモ・ジローネ)は、丘陵地帯を見下ろす丘の上に小さな古書店を構え、
入れ代わり立ち代わり訪れる風変わりな客たちを温かく迎え入れている。
あるとき、リベロは店の外から本を眺めている移民の少年エシエンに気付いて、
彼に本を貸し与える。
好奇心旺盛なエシエンはリベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾け、
彼と読んだ本の感想を語り合う。
やがて彼らは、年齢や国籍を越えた友情を育む。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION [DVD]

ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION [DVD]

  • 出版社/メーカー: アスミック・エース
  • 発売日: 2009/06/19
  • メディア: DVD
ニュー・シネマ・パラダイス(映画館)の本屋さん版、みたいな印象ですが、
音楽(エンニオ・モリコーネ)が印象的だったのと対照的というか、
特に音楽などが耳に残ることがなく、意外とさっぱり(時間も90分未満)、
想像していたような展開となって観終わった感ありでした。

冒頭にユニセフのロゴが出るので?と思っていたら最後もああそういうことか、
となるのですが、アフリカのブルキナファソから家族でイタリアに避難してきた
少年エシエンと古本屋の店主リベロの交流が中心に描かれる作品で、
本は読みたいけれどお金がないというエシエンに本を貸すリベロ、
単に貸すだけでなく、エシエンに読んでほしい本を貸し、その感想を聞いて、
語り合う、その積み重ねによってエシエンが成長していく様子、
最後にリベロが貸した本が、ああユニセフ、、、という内容だったのが、
いいのかどうか、ですが、関心をもってほしいというメッセージなのかと思いました。
(最後にリベロが貸した本についてはネタバレになるのでここでは控えます)

エシエンが最初に借りたのはミッキーマウスの漫画、イタリア語も読めるようになって
貧しい家(本を買う余裕がない)で暮らしながらスポンジに水がしみこむような
そんな勢いで懸命に公園で本を読む姿(一生懸命声に出して読んでいるエシエンが
とても可愛らしい)、
ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫)

ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/11/09
  • メディア: 文庫
白鯨 上 (岩波文庫)

白鯨 上 (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2015/01/01
  • メディア: Kindle版
ピノキオはディズニーの絵本でしか読んだことがないし、
白鯨(とても分厚い)なんて読んだことないし、エシエンが読む姿を画面越しに
観ながら、己の読書歴の浅さを感じました。(半世紀以上も生きているのに)

話は淡々としていますが、リベロの本屋に現れる変わった人達、
(ごみをあさって本を売りにくる人、特殊な趣味の本を探しにくる女性、
 リベロを気遣う隣のカフェ店員などなど)
彼らがエシエンとリベロの温かい関係をじわっと盛り上げながら、
更にはイタリアの丘陵地帯の美しい風景も絡めて描いていて、
温かい気持ちで見ながら、最近老眼(焦点が合わない)を理由に読書から遠ざかって
いた己を反省し本を読まなくちゃと思わされた「丘の上の本屋さん」でありました。



nice!(7)  コメント(6) 
共通テーマ:映画

映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を観る [映画(あ行)]

YouTubeに流れていた予告編の宣伝を観て一体どんな映画なんだろう、
という興味だけで映画館に観に行った作品です。
(鑑賞したのはアカデミー賞授賞式の1週間前くらいです)
everything.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

エヴリン(ミシェル・ヨー)は優柔不断な夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)と
反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。
税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれる。
そこでカンフーマスターさながらの能力に目覚めたエヴリンは、全人類の命運を懸けて
巨大な悪と闘うべく立ち上がる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キー・ホイ・クァン、大きくなったねぇ。。。。(;_:)

グーニーズは未見のため、
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: Blu-ray
この作品以来の御目文字。
こんな立派なおじさんになっていて(私よりちょっと年下)時の流れを感じましたが、
アカデミー賞で最優秀助演男優賞を受賞した時のスピーチに思わず目頭が熱くなりました。
(サイゴン陥落後、香港からアメリカに避難してご苦労された方だったのですね)

と、キー・ホイ・クァンばかり見てしまったのですが、
スイス・アーミーマン[DVD]

スイス・アーミーマン[DVD]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD
ダニエル・ラドクリフが死体役を好演したこの映画の監督、
ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート(ダニエルズ)による今作、
この監督なら映画の世界観(監督たちがやりたいことを盛り込みまくる)、
分かるなあと思ったのですが、かなり好き嫌いが出そうな映画でした。

(YaCoHaさんは楽しまれていました!)https://yakoha.blog.ss-blog.jp/2023-03-18

私もお下劣な場面にうわー、、と思いながらも全体的には楽しめたのですが、
ダメな人にはダメ(どこが面白いの、と思う人も結構いそう)な作品かもしれません。

人生に「たられば」はないと思いますが、もし~だったら、もし~していたら、
そうしていた場合の自分が違う空間に存在している(マルチバース)、そこに行くには
変わったことをしないと飛んでいけないという設定で、その変わったことが笑えたり
ちょっと引いたり(トロフィーの件はもうちょっと短くてもよかったかなと思った)、
全面的に受け入れるのは個人的に難しかったかもしれません。

LGBTQだけでなく、BLM(Black Lives Matter)の活動も活発になっているアメリカで
アフリカ系、アジア系も公平に扱いましょう、という流れになっている中で
今作がアカデミー賞を受賞したのもどこか象徴的だったように思いましたが、
映画の中でもアジア系移民がアメリカで差別され苦労が多いことが描かれていました。
(駆け落ちしてアメリカにやってきた後、コインランドリーのお店を持つものの
 生活は厳しいまま、という設定)
未だにロサンゼルス暴動で韓国系の男性が自分の店をまもるために銃を構える場面が
記憶に残っていますがあれから30年以上経ったというのに、コロナの原因がアジア人だと
アジア系に非アジア系が暴力をふるう場面をニュースで見て、人種差別がなくなっていない、
ということにショックを受けましたが、そんな中で今回の賞レースで存在を見せたのは
大きな意味があったのではないかと思います。


全米映画俳優組合賞)の授賞式で(上にはった動画)
おじいちゃんのゴンゴンを演じたジェームズ・ホンのスピーチが印象的でした。
70年前に出演した映画はクラーク・ゲーブル主演、アジア人はこうだ、と
眼をつり目にされ、アジア人は興行収入に貢献しないと言われたもんだが、
今はどうだ!と声を上げるのを見て、香港からアメリカにわたって差別されて
それでもアメリカで活動し続けたことは素晴らしいと思いました。
そのあと、ジェイミー・リー・カーティスをさして「リーは中国人の名前に多い」と
言って笑いを取っていましたが、アジア系アメリカ人の監督(2人のうち1人)が
こういう作品を作ってアカデミー賞でも主な賞を受賞したことが象徴的ですね。
(LA暴動を知らない若い方にはこのあたりピンと来づらいかもしれませんが)

と、アジア系のことばかり書いてしまいましたが、
アジア系を差別する国税の監督官を演じたジェイミー・リー・カーティス、


トゥルーライズ [DVD]

トゥルーライズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2012/10/12
  • メディア: DVD

ちゃんと見たのがこの作品以来(ほぼ30年前)だったので、最初気づかず、
途中で気づいて驚きながら何とも言えない(いやーな感じ)雰囲気を醸し出す役柄を
演じていたジェイミー・リー・カーティスの存在も強く感じる作品でした。

作品についてここまで殆ど書いていませんでしたが、
たられば、の世界の中にたくさんの空間(マルチバース)があって、
主人公のエヴリン(ミシェル・ヨー)に他の空間からやってきた人たちと戦う中、
最後は「他を認める」「他の存在を受け入れる」ことでみんなハッピーになる、
自分と違うからと差別することなく受け入れることが大事と伝えてくれたような
そんな終わり方でホッとしました。

とはいえ、1回の鑑賞では見落としていたことが多いかもしれません。
もう1回見るとお下劣なところ以外に気づきがあるかもしれない(というか多分ある)
と思うと、Yahoo!映画などのレビューはかなり低いとはいえ、もう1回鑑賞しよう、
という気持になった「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で
ありました。




nice!(6)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

映画「梅切らぬバカ」を観る [映画(あ行)]

映画館で見そびれた映画ですがNetflixで観ることができました。
梅切らぬバカ[DVD]

梅切らぬバカ[DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2022/05/11
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

占い師の山田珠子(加賀まりこ)は自閉症の息子・忠男(塚地武雅)と二人で暮らしていたが、
ある日、忠男の通う作業所で知的障害者のためのグループホームへの入居を勧められる。
珠子は自分の死後の忠男の人生を考え、忠男の入居を決める。
しかし、環境の変化に戸惑った忠男は、ホームを抜け出した際に、
ある事件に巻き込まれてしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿。

近所で桜の枝をばっさり切った家の話をしたら(虫がいたのかもしれませんが)
婆1号がこの言葉を真っ先に言って反応していたのを思い出しました。

珠子がなぜ梅の木を切らないのか、息子の忠さん(忠男)の父親が植えたから、
という理由をお隣さんに説明するのですが、この父親について色々想像しつつ、
珠子が忠さんと父親のつながりをどこかに残しておきたいという気持なのかな、
と思いました。(1本しかないのに実が生るのも理由かも)

自閉症の息子より先に自分が旅立つ、その後のことを考えた珠子が
忠さんをグループホームに入居させる、そこでよかったね、というはずもなく、
仲良くなったお隣さんの息子(草太)に誘われてある場所に入って事件が起きる。
慌てて逃げた草太に対して、その場から逃げられなかった忠さん一人が犯人に
仕立て上げられて近隣住民からグループホーム撤退の活動を起こされてしまう。

人間って頭の中で必要だと思っていても、自分の近所にはあってほしくない、
と思う人が多いですよね。
葬祭場やごみ焼却場、刑務所などなど、グループホームも自閉症の人たちが
出入りすると何をされるか分からないから怖くてたまらない、という理由ですが、
自閉症じゃなくても怖いことやってる人がいるかもしれないでしょう、って
思ったりします。

最近、ダイバーシティとかインクルージョンとか世間で言われるようになって
(会社でもそういう取り組みを始めていたりします)
自分と違うこと、多様性を認めて受け容れましょう、という流れになって
来ているとは思いますが、声高に言っている人たちがどれだけ実現できているか、
少々冷めた目で見てしまいがちの自分がいるのですが、と書いて急に思い出しました。
レインマン [DVD]

レインマン [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2010/06/25
  • メディア: DVD
ダスティン・ホフマン演じる兄、自閉症の設定でしたね。

お金目当ての弟(トム・クルーズ)の態度が序盤いやらしいのですが
少しずつ兄のことを理解していこうとする姿が記憶に残っている作品です。
自閉症の方と私は実際接点を持ったことがありませんが、ちょっとしたことでパニック、
ということはありますが(今作の忠さんは梅を切ろうとすると大パニック)、
時間や数字、記録などについて非常に細かく記憶しているところも才能であって、
一般的な「社会性」という点で問題があるかもしれませんが、長所を観ることで
個を受け容れることが大事なのかなと思いました。

映画を観ていて救われたのはお隣さんの息子、草太が忠さんのことを
もっと知りたいと近づいて一緒にいることで受け容れようとすることでした。
(大人ほど先入観がないのかなという気持に)

自分が小学生の頃、一緒に勉強していたはずがある段階から消えている
(当時そういう子供が通う専門の学校があったと聞きました)
一緒に過ごせないと大人が判断してそういうことがあったのかと思いますが、
色々な子供がいる中で育つことも(先生は大変なのかもしれませんが)
大事なのかなという気持になりました。

と、一朝一夕に世の中が変わるのは難しいかもしれませんが、
自分と違うことを知ること、理解して受け容れること、あまり意識過ぎても、
なのですが、コミュニケーションをとることで自分が違うと思う境目が
少しずつでもとれていければいいなと思った「梅切るバカ」でありました。

nice!(6)  コメント(6) 
共通テーマ:映画
前の10件 | 次の10件 映画(あ行) ブログトップ