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映画「フォールガイ」を観る [映画(は行)]

予告編を観て気になっていた作品です。
フォールガイ.jpg
あらすじは映画.comさんより。

大怪我を負い一線から退いていたスタントマンのコルトは、
復帰作となるハリウッド映画の撮影現場で、監督を務める元恋人ジョディと再会する。
そんな中、長年にわたりコルトがスタントダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優
トム・ライダーが失踪。
ジョディとの復縁と一流スタントマンとしてのキャリア復活を狙うコルトはトムの
行方を追うが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。
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痛快!

普段アクションものは自ら観に行かないのですが今作は痛快でした!

スタントマンを描いた作品というと、最近では、


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スタントの方が時に大けがするリスクを負いながらも俳優に代わってダイナミックな
アクションスタントをこなす姿に、自分がゆるゆるな環境の中で働いているのと
真逆なところにいる人達に尊敬の念しかなかったのですが、今作でも有名俳優の
スタントをこなすコルト(一人の俳優に何人もスタントがついている中でも筆頭)、
スタントやり直しを俳優に希望されて行って大けがしスタントから身を引き、
まったく関係ない仕事(メキシカンレストランのバレット担当)をしていたら、
かつての知り合い(映画プロデューサー)から呼ばれて映画現場に行ったことで
殺人事件に巻き込まれてしまう。

冒頭から明らかに胡散臭い人物がいるので犯人この人たちだろうな、というのは
目星を付けて観られるのですが(笑)そのつけた目星が裏切られることなく犯人で
そのあたりの犯人捜しを楽しむ映画ではなく、無実の罪を着せられたコルト、
彼を助けようとする元恋人で映画監督のジョディ、更に、かつて一緒に働いていた
スタント仲間と特殊効果チーム(爆破など)がコルトのために一致団結して
犯人たちを懲らしめる、分かりやすい勧善懲悪に観終わってスッキリしました。

今の時代、スマホで撮った写真をあり得ないものに加工できちゃったりしますが
ハリウッドの世界でもスタントの演技に顔だけ俳優に差し替えるような加工、
それによってコルトが犯人に仕立てられてしまい、何が本当なのか、写真でも
映像でも目にしたものが事実ではないことも有り得るという怖さも感じました。

映画のタイトル「フォールガイ」は落ちる人=スタント、の意のようですが
終盤、有名俳優がコルトに「お前は所詮身代わり(フォールガイ)」という場面、
俳優にしてみれば自分の代わりに危険なスタントをするがいくらでも替えはいる、
自分の替えはいないけれどな、という傲慢な考えの訳ですが、コルトがそれで
火がついて(ジョディにも火が付いたと思いますが)自分だって主役とばかりに
スタント全開、爆破全開で俳優(⇐犯人の1人)たちを懲らしめるのを観て、
よくグループでヒット曲が出るとバンドはいくらでもいると言わんばかりに
グループを脱退して、それであまり売れなくなってグループに戻る、
みたいなケースとどこかつながるところもあるように思えました。

と痛快で観てスッキリしたのですが、コルトがスタントしている有名俳優である
トム・ライダーを演じていたアーロン・テイラー=ジョンソン、
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最初に観た作品では若い頃のジョン・レノンを好演していたのですが、
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ブラピ主演のこれは日本じゃないですから(笑)的映画では、
殺し屋のタンジェリン(日本語字幕では「みかん」)を演じていたのですが
どんな役もカメレオンのように色を変えて演じているのが凄いなあ、と
今作でも改めて思いました。

また、音楽の使い方も私はツボにはまったのですが、
冒頭に流れていたのがKISSの”I was made for lovin you”。
この曲が劇中でもいい感じに流れてきて、これってコルトとジョディの関係性のこと?と
思いながら観られたのと、コルトがボートで逃げる場面、着ているジャケットが、
”Miami Vice Stunt”と書いてある、と思ったら、衝撃のアクションシーンで流れるのが、
これ。(笑) 完全にツボにはまりました。

大好きなエミリー・ブラントの姿を拝めて、エンドロールでもメイキング映像に
再び痛快感で盛り上がることができましたが、俳優の多彩な演技も楽しめつつ、
VFX花盛りの今とはいえ、やはりこういうスタントあっての映画ということも
改めて感じることが出来て、深く考えず頭をからっぽにして見終わってスッキリ、
大満足の、「フォールガイ」でありました。








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