映画「響け!情熱のムリダンガム」を観る [映画(は行)]
田端のチュプキで鑑賞したインド映画です。
映画のあらすじは映画.comさんより。
インド伝統音楽の打楽器「ムリダンガム」の奏者を目指す青年の奮闘を描いた
青春音楽映画。
インドのチェンナイで暮らすムリダンガム職人の息子ピーターは、
父が作ったムリダンガムを巨匠が演奏するのを見たことがきっかけで、
自身もその奏者になりたいと思うように。
巨匠に弟子入りし修行に励むピーターは、カースト差別や伝統芸能の継承に伴う軋轢、
世代間の意見の違いなど様々な困難にぶつかりながらも、情熱と敬意をもって
立ち向かっていく。
「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー作曲賞を受賞したA・R・ラフマーンが
音楽を手がけ、ラフマーンの甥で映画音楽の作曲家としても知られる
G・V・プラカーシュ・クマールが主人公ピーターを演じた。
2018年・第31回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では、
「世界はリズムで満ちている」のタイトルで上映。
2022年10月の劇場公開に際しては、本作にほれ込んだ南インド料理店「なんどり」
(東京・荒川区)が配給した。
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ムリダンガムの虜になった青年ピーター。
青春映画、と思って観たのですが、インドを舞台としたこの映画、
ピーターの純粋な気持ちだけでは簡単に物事が進まない、
未だに存在するカーストによる差別を描いている映画でした。
カーストというと、昨年観た映画、
ダリットという、カーストに属さない不可触民として差別を受ける女性たちが
スマホを片手に世の中の不正を暴いていく(紙面とネット配信)姿を観て、
カースト外という存在がいることに驚いたのですが、
今作では、ムリダンガムという楽器をつくるために必要な素材についても
触れられていて、ピーターの両親がインドでは少ないキリスト教であること
(冒頭で礼拝に行く場面があって、あれ、なんでキリスト教と思った)
その理由として、後半分かるのですが、ピーターの父の故郷が下層カーストの
村であること、そのことから都会に出てきて改宗したのではないかと思いました。
実際、父の作ったムリダンガムを演奏する名人に釘付けになり弟子入り志願しますが、
ムリダンガム職人が演奏者になれるわけがないと身分違いも甚だしいと門前払いを
くらい、それでもあきらめず弟子入りしても名人の助手から嫌がらせを受ける毎日、
それでも心折れずにムリダンガムを叩き続けるピーターに更に辛い出来事が
起きるのですが、視聴率がとれればなんでもやる下衆なテレビ局の演出で
陥れられ、恥をかかされた上に師匠に破門されてしまうピーター、
そんな彼を支えたのが、ヲタク(映画俳優のファン)グループメンバー、
と懇意にしていた女性。
彼らが背中を押してくれたお陰でインド各地をめぐり、様々な伝統文化を学び、
ムリダンガムへの思いが更に強くなって帰ってきて、再び自分を陥れたテレビ番組に
出演し、師匠も認める演奏で観客を感激させてめでたしめでたし。
一般的なインド映画に比べると(最近見た映画だと「RRR」とか)
これでもかといったCGもないですし(あるかもしれませんが気づかない)
派手なマサラシーンもそれほどないのでそういうのを期待していると物足りない、
かもしれませんが、私自身は、インドの楽器というとシタールしか知らず、
過去にシンガポールで観た音楽祭では1曲が長くて眠くなりそうだったものの、
(4時間超のコンサートでした)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-08-21-2
その時の様子
一番左の太鼓がムリダンガムです。
今作のお陰で、異文化異民族の音楽や伝統を知るのも楽しいな、と思いつつ、
映画に出ていた方々(ピーターのライバル役の方とか)が来日して
ライブを開催するというので9月に入ったら鑑賞しに行こうとか、
映画を観た後もまだまだ余韻が続いている「響け!情熱のムリダンガム」で
ありました。
インド伝統音楽の打楽器「ムリダンガム」の奏者を目指す青年の奮闘を描いた
青春音楽映画。
インドのチェンナイで暮らすムリダンガム職人の息子ピーターは、
父が作ったムリダンガムを巨匠が演奏するのを見たことがきっかけで、
自身もその奏者になりたいと思うように。
巨匠に弟子入りし修行に励むピーターは、カースト差別や伝統芸能の継承に伴う軋轢、
世代間の意見の違いなど様々な困難にぶつかりながらも、情熱と敬意をもって
立ち向かっていく。
「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー作曲賞を受賞したA・R・ラフマーンが
音楽を手がけ、ラフマーンの甥で映画音楽の作曲家としても知られる
G・V・プラカーシュ・クマールが主人公ピーターを演じた。
2018年・第31回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では、
「世界はリズムで満ちている」のタイトルで上映。
2022年10月の劇場公開に際しては、本作にほれ込んだ南インド料理店「なんどり」
(東京・荒川区)が配給した。
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ムリダンガムの虜になった青年ピーター。
青春映画、と思って観たのですが、インドを舞台としたこの映画、
ピーターの純粋な気持ちだけでは簡単に物事が進まない、
未だに存在するカーストによる差別を描いている映画でした。
カーストというと、昨年観た映画、
ダリットという、カーストに属さない不可触民として差別を受ける女性たちが
スマホを片手に世の中の不正を暴いていく(紙面とネット配信)姿を観て、
カースト外という存在がいることに驚いたのですが、
今作では、ムリダンガムという楽器をつくるために必要な素材についても
触れられていて、ピーターの両親がインドでは少ないキリスト教であること
(冒頭で礼拝に行く場面があって、あれ、なんでキリスト教と思った)
その理由として、後半分かるのですが、ピーターの父の故郷が下層カーストの
村であること、そのことから都会に出てきて改宗したのではないかと思いました。
実際、父の作ったムリダンガムを演奏する名人に釘付けになり弟子入り志願しますが、
ムリダンガム職人が演奏者になれるわけがないと身分違いも甚だしいと門前払いを
くらい、それでもあきらめず弟子入りしても名人の助手から嫌がらせを受ける毎日、
それでも心折れずにムリダンガムを叩き続けるピーターに更に辛い出来事が
起きるのですが、視聴率がとれればなんでもやる下衆なテレビ局の演出で
陥れられ、恥をかかされた上に師匠に破門されてしまうピーター、
そんな彼を支えたのが、ヲタク(映画俳優のファン)グループメンバー、
と懇意にしていた女性。
彼らが背中を押してくれたお陰でインド各地をめぐり、様々な伝統文化を学び、
ムリダンガムへの思いが更に強くなって帰ってきて、再び自分を陥れたテレビ番組に
出演し、師匠も認める演奏で観客を感激させてめでたしめでたし。
一般的なインド映画に比べると(最近見た映画だと「RRR」とか)
これでもかといったCGもないですし(あるかもしれませんが気づかない)
派手なマサラシーンもそれほどないのでそういうのを期待していると物足りない、
かもしれませんが、私自身は、インドの楽器というとシタールしか知らず、
過去にシンガポールで観た音楽祭では1曲が長くて眠くなりそうだったものの、
(4時間超のコンサートでした)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-08-21-2
その時の様子
一番左の太鼓がムリダンガムです。
今作のお陰で、異文化異民族の音楽や伝統を知るのも楽しいな、と思いつつ、
映画に出ていた方々(ピーターのライバル役の方とか)が来日して
ライブを開催するというので9月に入ったら鑑賞しに行こうとか、
映画を観た後もまだまだ余韻が続いている「響け!情熱のムリダンガム」で
ありました。