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京都旅行記2024~仁和寺で朝のおつとめ編~ [日本の旅(京都)]

3月の京都旅を季節外れに書いておりますが早7月になってしまいました。(笑)
あと10日弱書き続けてしまいそうですが、寛大なお心で読んでください。<m(__)m>

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~~~ヾ(^∇^)オハヨウゴザイマス

京都滞在3日目。二日酔いになることもなく無事起床しました。
この日も朝早めに行動開始、起きて支度したら7時ごろの市バスで
仁和寺に向かいます。

いつも京都に行く前に美術館、博物館での展示スケジュールやイベントなど、
ネット検索して面白そうなものがあれば参加、という感じなのですが、
今回見つけたのが「仁和寺:金堂にて僧侶と早朝修行」という企画。
仁和寺は2019年に訪れているのですが、
(当時の記事)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-09-03
春に訪れた旅を6か月後に書いているので(今より後手(笑))
訪問当時の旅メモもなく、記憶がないまま雑な記事を書いて終了でした。

が、今回はちゃんとメモしていますからもうちょっとまともな記事が
書ける、、、ような気がしています。(^-^;

当日、朝7時ごろのバスで仁和寺に向かったのですが朝でもかなり混んでいて
土曜日だったので観光客が多め、と思ったら、途中の妙心寺でごっそりと
乗客が下りて行き(狩野探幽の「雲龍図」で有名ですからね)すかすかに
なったバスにもうちょっと乗って仁和寺の前で下車。
IMG_5484.JPGIMG_5485.JPG
朝7時半頃の仁和寺、晴天です。
自分が記憶していた感覚よりも大きいお寺、イベントの受付が8時、
IMG_5495.JPG人もいないし時間もあるし、
で、近くをぶらぶらして時間をつぶしました。
IMG_5497.JPG嵐電の御室仁和寺駅
日中は多くの外国人観光客とちょっとの日本人で賑わう電車ですが、
さすがにこんなに早いと駅前も人が殆どいません。
IMG_5498.JPGIMG_5499.JPG前回も写メした水神様
(水神:雨水をためて生活用水に使うためのタンクです)
IMG_5501.JPGIMG_5502.JPG
ちょうど嵐電がきたので撮影したら、
IMG_5503.JPGまさかの江ノ電(◎_◎;)
嵐電と江ノ電、姉妹鉄道なのでしょうか、
京都で鎌倉の大仏様を見るとは思いませんでした。びっくり。
と、嵐電の車両も見て満足したところで仁和寺に戻ります。
IMG_5504.JPGIMG_5505.JPG
IMG_5506.JPG桜の時期の看板や特別公開の看板 
前回、この近辺のお寺をいくつもまわって記憶がうっすらなのかと思いますが
オフシーズンでお花も咲いていない時期に来ていたのでで気付かなかったものの、
仁和寺、桜と紅葉で有名だそうです。
平安時代の仁和4年(888年)宇多天皇が開基されたので仁和寺、なんですね。
(記事を書く段になって調べて知りました。(^-^;)
法皇になってからもここにお住まいだったので、御室御所と呼ばれていたそうですが
(嵐電の駅名も「御室仁和寺」となっているのはそういうことなんですね)
明治維新以降は仁和寺の門跡に皇族が就かなくなり旧御室御所と言われているとか。
また、古都京都の文化財の構成資産として世界遺産に登録されています。
で、まだ集合時刻まで時間があったので、本坊表門に近づくと、
IMG_5487.JPGIMG_5488.JPG
竜王戦のポスターが貼ってあって、
IMG_5489.JPGIMG_5490.JPG
門から中に入ると御殿の入口だったのですが、開くのは9時から。
この時朝8時前なので入ることができませんでしたが、
IMG_5491.JPGIMG_5492.JPG
入口のところに竜王戦のパネルがあったのですが、2023年10月の竜王戦、
ここで開催されたんですね。
藤井竜王と伊藤匠七段がたたかって藤井竜王の勝利だったそうですが、
この取り組み、あれ、どこかで、と思ったら今年の叡王戦と同じで、
伊藤さんが勝利し、新叡王、藤井八冠が七冠になったというニュースが
あったのを思い出しました。(後手だからこういうことも書けます(笑))
●●戦、となると、対局が何回もあってその都度開催場所も変わるというのを
最近知ったのですが、スポンサーがついて巨額のお金が動くのでしょうね、
世界遺産で行なわれるということは施設維持などにも役立つということ、
なのかもしれない、なんて思いました。

と、そろそろ集合時刻の8時なので仁王門の中に入っていると、
同じような年頃のおばさんもいたので「朝のおつとめに参加されるんですか?」と
声をかけてみたのですが、「はい」とそっけなく答えて背中を向けてしまい、
朝のおつとめに参加するのにその冷たい感じって、、ちょっと残念。(:_;)IMG_5493.JPG赤い丸が金堂
手前の仁王門から奥の金堂に移動して朝のおつとめに参加します。

ちなみに、仁和寺の宿坊(御室会館)のホームぺージをみたら
宿坊に泊って朝6時からのおつとめに参加できるとあったので、
今回私が参加したイベントは宿坊に泊らない人向けで、少々遅めの時間に
実施されているようです。
(宿坊のご案内はこちらから)https://omurokaikan.jp/

と、8時を過ぎたころ、アラサーくらいの若いお坊さん(Sさん)が登場し、
私ともう一人のおばさんの名前を確認し「はい、では金堂に向かいましょう」
と言って歩き始めたのですが、予約メールでは、参加用QRコードをその場で
提示するようにスマホをご用意くださいと書いてあったのに提示することなく
拍子抜けしながらSさんに急いでついていきます。
IMG_5508.JPG声が渋くて(⇐修行のお陰でしょうね)頭の形がきれいなお坊さん
この企画に参加されたきっかけは何ですか?と聞かれたので、
以前仁和寺にきたことがあるので企画を見て興味を持って申し込みましたと答えたところ、
(おばさんも同じ理由でした)お坊さんは今年2月に仁和寺にきたばかりで、それまでは
高野山で修行した後、実家のお寺でおつとめしていたそうです。
お経を唱える時、お経を書いた紙を配りませんが(檀家のお寺では配っていたらしい)
般若心経は唱えられますか?と聞かれ、そんなにハードル高い企画なの?と驚いて
不安になってしまったのですが、もう一人のおばさんが唱えたことはありますが、
暗記していません、と答えたのに続いて、冒頭をちょっと知っている程度です、
すみません、、、と初心者ともいえないレベルの自分が切なくなりました。(:_;)
いえいえ、よくご存じない方でも大丈夫ですから安心してくださいね、と
お坊さんがフォローしてくれたのですが不安感が増す一方でした。
IMG_5509.JPG予習してこないでごめんなさい。。
IMG_5510.JPGIMG_5511.JPG
満開だったらすごくきれいなんだろうな、という桜の木を見ながら金堂に到着。
IMG_5512.JPG金堂(国宝)
IMG_5514.JPGここから上がって中へ
お坊さんが戸を開けてくれておばさん2人でついていって正座して。

中は当たり前ながら撮影できませんでしたが、
この後、映画館で山崎賢人さん主演の「陰陽師0」を観た時に、
なんともいえない既視感があったのですが、それもそのはず、この金堂で
撮影されたというのをネットで知り、国宝って撮影に使えるの?と
驚いた私です。

金堂の中に入るとお経の前に少し説明がありました。
阿弥陀如来坐像、勢至菩薩立像、観音菩薩立像の阿弥陀三尊像が並んでいますが、
他のお寺と配置が
逆で(普通は勢至菩薩立像が左脇侍、観音菩薩立像が右脇侍)
理由としては、元々天皇家の門跡寺院であることから住職が座った側から見える
右手、左手、という考えで配置しているので他のお寺とは違いますという説明でした。
上手も逆になるためお坊さんが座る側も通常左側と逆になるそうです。
同じ真言宗でも御室派は他のお寺と違うんですよ、という説明の後、
お経を唱えていただいたのですが、最後に天皇陛下の繁栄を願う文言が入っていて、
これもむかし門跡寺院だったからなのかな、と思いました。
上の説明にも書きました明治時代以降は天皇家からではなく、同じ宗派から
任期制で門跡が選ばれているそうです。

金堂には菊の御紋もついていましたが1600年代御所から移築したものだそうです。

お経の後に、三力(仏力、経力、信力)についてのお話。
お経を唱えると回向が阿弥陀如来様から返ってくるので、余剰は困っている人に回向、
それが巡り巡って自分にまた返ってくる、という考え方についてうかがいましたが、
私も私利私欲に走らず、余剰は困っている人に、、出来るようにしないと、という
気持ちになりました。

今回の参加費は1500円で宿坊に泊るよりも気軽(といってはいけないかも)に
参加できるのですが土曜日で2人というのもちょっと残念。
といってもこれが外国人だらけだったら嫌なので静かな空間の中で、
阿弥陀如来に手を合わせお経を聞き穏やかな気持ちになれました。

イライラしてばかりじゃダメですね。反省です。(^-^;
IMG_5516.JPGIMG_5517.JPG雪がちらついています
金堂を出て入口まで歩いていく時、両脇にある桜の木も低木で古く白い粉を
ふいているものは高圧洗浄機でそれを落とすんですよという説明を聞いて、
桜が満開できれい、と多くの人が楽しむ背景にそういうご苦労もあるんだな、と
ハイシーズンの桜満開に来ることはないと思いますが、お坊さんにお礼を伝えて
帰りに桜咲く仁和寺のポスターを再び観ながらその風景を想像しました。

早起きは三文の徳ですね。(^-^)

この後は、京都駅まで移動してからちょっと遠出します。


(つづく)

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