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映画「キッチンから花束を」を観る [映画(か行)]

予告編を観て気になっていた作品、お店には行ったことがありませんが、
オーナーのふーみんさんのことはメディアで少しだけですが知っていたので
キッチン.jpg
内容は映画.comさんより。

東京・南青山で多くの人々の食卓的存在となってきた中華風家庭料理店
「ふーみん」と店主の「ふーみんママ」こと斉風瑞(さいふうみ)さんに
スポットを当てたドキュメンタリー。
日本で台湾人の両親の間に生まれ育った斉風瑞さんが1971年に開店した
「ふーみん」は、連日長い行列ができる超人気店として50年にわたり
愛され続けている。
看板メニューの「納豆チャーハン」や、イラストレーターの故・和田誠さんが
生み出した「ねぎワンタン」など数々の名物料理で知られ、料理研究家の
平野レミさんや絵本作家の五味太郎さんなど著名なクリエイターや文化人にも
同店のファンは多い。
斉風瑞さんとその家族を3年半にわたって取材し、数々の証言を交えながら、
さまざまなメニューが生まれたエピソードや彼女と料理の原点について
ひも解いていく。
これまで多くのCMやミュージックビデオを手がけてきた映像ディレクター・
菊池久志が監督を務め、俳優の井川遥がナレーションを担当。



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観ていてお腹が空きました。(笑)

ねぎワンタン、納豆チャーハンに納豆ごはん、などなど、
スクリーンに映し出されるお料理の数々にふーみんママの愛情を感じつつ、
仕事に厳しく人に優しく、という人なんだろうなと思いました。

ふーみんママの人生をご本人や常連さん、ご家族、友人たちのインタビューで
その一部とはいえ知ることができる映画ですが、ご自身の中心に太い軸があって
人の言うことに耳を傾けるけれど、決してぶれない方というイメージを持ちました。

友人のアドバイスで美容師の夢から飲食店を持つことを実現し、
常連さんの声にも素直に耳を傾けてメニューを作っていき、70歳という節目に
厨房を卒業し、その後は自分の好きな料理をしながら有意義に過ごしていく、
今年で78歳になるふーみんママ、映画ではそのちょっと前あたりまでのお姿を
観ることができますが、私より年上の方ですが可愛らしい方だなと思いました。

料理の才能はお父さんから受け継いだのではないかとご自身が仰っていましたが、
お父さんが自宅で腕を振るう料理だけでなく、お母さんが作ってくれたお料理、
(映画の中で印象的だったのはひき肉の入った白玉団子)
幼い頃の記憶が原点となって大人になってから自分で考えたお料理、
どこかのお店で修行したわけではないところが一般的な料理人とは違いますが、
長年にわたって行列のできるお店になったというのも頷けました。

映画の中に多くの常連さんたちによるインタビューが出てくるのですが、
普通のドキュメンタリーと異なるのは、その方たちが誰かキャプションがないこと、
(お店のロゴやマークを考えた灘本唯人さんや五味太郎さんは除く)
南青山のお店なので、ファッションやデザイン関連のちょっとおしゃれな人達?
という想像は出来ますが、唯一分かったのが常連だった和田誠さんの奥様、
の平野レミさんだけで(まあこれは分からないわけもなく(^^;)、
敢えて誰かキャプションを入れないのがいいと思ったのかもしれませんが、
キャプションがあってもよかったような、誰が話しているか分かった方が
ふーみんママやお料理についてもっと理解できたかもと思いました。

現在のお店は料理長と甥っ子さんに託して運営されていますが、
それでも毎日行列が絶えないとなると、南青山はちょっと遠いのですが、
一度(並んで待つのは好きではないのですが)は訪れてふーみんママの考えた
オリジナルのお料理を食べてみたいと思った「キッチンから花束を」でありました。




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