映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」を観る [映画(た行)]
予告編を見て気になっていた映画です。
内容は映画.comさんより。
内容は映画.comさんより。
日本のポピュラー音楽史に残る数々の名曲を生んだ音楽家・加藤和彦の
軌跡をたどったドキュメンタリー。
「ザ・フォーク・クルセダーズ」や「サディスティック・ミカ・バンド」など
時代を先取りした音楽性で多くの人々に影響を与え、「トノバン」の愛称で
親しまれた加藤和彦。
日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、
世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドの海外公演や
レコーディング風景をとらえた貴重な映像、日本のポップスの金字塔といわれる
“ヨーロッパ3部作”に隠された逸話などを紹介。
さらに、不朽の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、
さまざまなジャンルのミュージシャンによって進化する楽曲の姿を映し出す。
ミュージシャン・高橋幸宏が加藤に寄せた思いから映画の企画が立ち上がり、
「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」の相原裕美が企画・監督・
プロデュースを担当した。
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加藤和彦という一人のアーティストの断片だけかもしれませんが
知るきっかけになった映画でした。
加藤和彦さんというと、自分が物心ついたころには既に安井かずみさんと再婚されて、
とても仲のよいカップルで素晴らしい楽曲を創り出していた、というイメージ。
その後、病に倒れた妻を見送った後、すぐ(1年くらい後だったかな)オペラ歌手の
中丸三千繪さんと再婚したもののその何年か後に離婚、そして自ら命を絶った、、
という印象があったのですが、今作を見て、
軌跡をたどったドキュメンタリー。
「ザ・フォーク・クルセダーズ」や「サディスティック・ミカ・バンド」など
時代を先取りした音楽性で多くの人々に影響を与え、「トノバン」の愛称で
親しまれた加藤和彦。
日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、
世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドの海外公演や
レコーディング風景をとらえた貴重な映像、日本のポップスの金字塔といわれる
“ヨーロッパ3部作”に隠された逸話などを紹介。
さらに、不朽の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、
さまざまなジャンルのミュージシャンによって進化する楽曲の姿を映し出す。
ミュージシャン・高橋幸宏が加藤に寄せた思いから映画の企画が立ち上がり、
「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」の相原裕美が企画・監督・
プロデュースを担当した。
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加藤和彦という一人のアーティストの断片だけかもしれませんが
知るきっかけになった映画でした。
加藤和彦さんというと、自分が物心ついたころには既に安井かずみさんと再婚されて、
とても仲のよいカップルで素晴らしい楽曲を創り出していた、というイメージ。
その後、病に倒れた妻を見送った後、すぐ(1年くらい後だったかな)オペラ歌手の
中丸三千繪さんと再婚したもののその何年か後に離婚、そして自ら命を絶った、、
という印象があったのですが、今作を見て、
♪おらは死んじまっただぁ~♪というフレーズが今でもずっと耳に残っている
(私には左卜全の「老人と子供のポルカ」とセットで記憶しています)
「帰ってきたヨッパライ」から、「あの素晴らしい愛をもう一度」、
(私には左卜全の「老人と子供のポルカ」とセットで記憶しています)
「帰ってきたヨッパライ」から、「あの素晴らしい愛をもう一度」、
サディスティック・ミカバンド、高橋幸宏さんや坂本龍一たちとの共演、
ヨーロッパ三部作(このあたりプロデューサーの影響?ROXY MUSICぽいですね)、
安井かずみさんとの楽曲提供では、
安井かずみさんとの楽曲提供では、
竹内まりやまで、バラバラで記憶していたものが時系列につながっていったというか、
画家でも人生の折々で経験したことが画風に影響して変わっていく、それよりももっと
劇的に変化していく様子を恐らく断片的なものではあると思いますが知ることができて
非常に興味深いドキュメンタリーでした。
(ファンの方には逆に描き足りない部分もあったかもしれませんね)
映画は、フォーククルセイダーズで一緒に活動していた北山修さんや、
一緒に音楽活動した高橋幸宏さん、小原礼さん、高中正義さん、
共演したアルフィーの坂崎さんなどなど加藤さんへの思いを熱く語っている、
という場面と加藤さんご自身の様子を映し出しているのですが、個人的に感じたのは
音楽の才能(既成概念を破ったり同じことを繰り返さず新しいことを試みる)が
素晴らしかったのは当然ですが、一方、非常に寂しがりの方だったのかな、なんて
思いました。
常にだれか傍にいてほしい、最初に結婚したミカさんが他の人と恋に落ち、
再婚した安井かずみさんが病で先立ち、再再婚、から離婚されて、寂しかったのかな、
そんなことを考えながら映画を観終わりました。
映画鑑賞後に、北山修さんが加藤さんが自ら命を絶つ前の様子について書かれている
記事を見つけて読んだのですが、若い頃のような創作意欲がなくなったこと、
若い頃からファッションや旅、グルメ、好奇心旺盛な分お金を使っていたころから
亡くなる前の頃は同じような生活をするには収入が少なくなっていたといった
ことが書いてあって、彼のような有名人になれば信頼しあえる友人がいる一方で、
お金に群がるような人も多かったのかもしれませんし、気前よい部分もあったかも
しれませんね、羽振りのいいエピソードも映画の中で披露されていたので、
鑑賞後にそういう記事を見ると、「加藤和彦」という人物像を家の外で演じることに
疲れてしまったのではないかなという(あくまでも私の推測です)気持ちなりました。
この記事で思い浮かんだのが画家の鴨井玲さんだったのですが、病で絵を描く体力が
なくなったことから自ら命を絶った、加藤さんの創作意欲の減退というのもどこか
重なるような気がしました。
芸術家というのは自分の作品を創り上げることが人生の中心というか、それが
出来なくなった時に中心の軸が弱ってしまうのかもしれませんね。
という私は創作力に薄い人間なので彼らの心情を理解できていないと思いますが、
関係者のインタビューと加藤さんの映像、歌の数々によって高度経済成長期の日本に
アートで彩ったアーティストの1人であるのは確かだな、と思ったら、
ご自身が手掛けられた作品を色々聴いてみたくなった、
「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」でありました。
(映画の最後に歌われるこの曲、じんわりきました)
画家でも人生の折々で経験したことが画風に影響して変わっていく、それよりももっと
劇的に変化していく様子を恐らく断片的なものではあると思いますが知ることができて
非常に興味深いドキュメンタリーでした。
(ファンの方には逆に描き足りない部分もあったかもしれませんね)
映画は、フォーククルセイダーズで一緒に活動していた北山修さんや、
一緒に音楽活動した高橋幸宏さん、小原礼さん、高中正義さん、
共演したアルフィーの坂崎さんなどなど加藤さんへの思いを熱く語っている、
という場面と加藤さんご自身の様子を映し出しているのですが、個人的に感じたのは
音楽の才能(既成概念を破ったり同じことを繰り返さず新しいことを試みる)が
素晴らしかったのは当然ですが、一方、非常に寂しがりの方だったのかな、なんて
思いました。
常にだれか傍にいてほしい、最初に結婚したミカさんが他の人と恋に落ち、
再婚した安井かずみさんが病で先立ち、再再婚、から離婚されて、寂しかったのかな、
そんなことを考えながら映画を観終わりました。
映画鑑賞後に、北山修さんが加藤さんが自ら命を絶つ前の様子について書かれている
記事を見つけて読んだのですが、若い頃のような創作意欲がなくなったこと、
若い頃からファッションや旅、グルメ、好奇心旺盛な分お金を使っていたころから
亡くなる前の頃は同じような生活をするには収入が少なくなっていたといった
ことが書いてあって、彼のような有名人になれば信頼しあえる友人がいる一方で、
お金に群がるような人も多かったのかもしれませんし、気前よい部分もあったかも
しれませんね、羽振りのいいエピソードも映画の中で披露されていたので、
鑑賞後にそういう記事を見ると、「加藤和彦」という人物像を家の外で演じることに
疲れてしまったのではないかなという(あくまでも私の推測です)気持ちなりました。
この記事で思い浮かんだのが画家の鴨井玲さんだったのですが、病で絵を描く体力が
なくなったことから自ら命を絶った、加藤さんの創作意欲の減退というのもどこか
重なるような気がしました。
芸術家というのは自分の作品を創り上げることが人生の中心というか、それが
出来なくなった時に中心の軸が弱ってしまうのかもしれませんね。
という私は創作力に薄い人間なので彼らの心情を理解できていないと思いますが、
関係者のインタビューと加藤さんの映像、歌の数々によって高度経済成長期の日本に
アートで彩ったアーティストの1人であるのは確かだな、と思ったら、
ご自身が手掛けられた作品を色々聴いてみたくなった、
「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」でありました。
(映画の最後に歌われるこの曲、じんわりきました)