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青森旅行記2023~弘前れんが倉庫美術館編③~ [日本の旅(東北)]

(三沢航空科学館の時と異なり、弘前れんが倉庫美術館については今回で書き終えます。)

れんが倉庫オーナーの吉井さんの一言から実現した奈良美智さんの展示会の様子を
知ることができて人の力がつながっていくことの凄さを感じた後は、2階に移動して、
奈良美智さんの半生についてちょっとだけ見学。
IMG_2226.JPG手書きの説明
1960年代、奈良さんが保育園から小学校4年生まで過ごした場所の記憶地図。

当時、草原や田畑だったところが70年を過ぎると住宅地に変わってしまった。
原っぱを突っ切って学校へ行くこともできなくなり、道路もどんどんアスファルトに
舗装されていった。
めだかが泳いでいた小川もコンクリートのU字溝に変わってしまった。
ため池も埋め立てられたしいつの間にか銭湯もなくなった。
小さな木造の駅は建て替えられてスーパーマーケットも隣に建った。
信号が増えて小学校と中学校をむすぶ歩道橋もできた。
家の屋根に登るとずっと遠くを流れる大きな河にかかる橋のらんかんの灯りが見えたっけ。
今はもちろん住宅の屋根しかみえない。
それでも僕の故郷の空はまだまだ広いし、遠くの山並みは昔と同じくどっしりと構えて
くれている。

私は東京から千葉の田舎、当時住宅地として造成されたばかりの団地に親が家を建て、
引っ越したのですが、奈良さん(私よりはちょっと年上)の体験したような変化、
似たようなことは同じく経験したような気がします。
小さい時に遊んだ沼とか竹林があった場所には家が建っていて、駅も立派になって
スーパーもできたし、学校に行く道すがらには歩道橋、でも、未だに田んぼはたくさん、
自宅から実家に帰ると若い時は東京まで遠いと不満ばかりいっていた場所が今は大事な
場所になっています。(とはいえ、婆1号が虹の橋を渡った後、実家はなくなるかもですが)IMG_2227.JPG大量のLPレコード
奈良さんが収集して聴いたレコードの数々です。 
IMG_2228.JPGIMG_2229.JPG IMG_2230.JPGIMG_2231.JPG  IMG_2233.JPGIMG_2235.JPG IMG_2236.JPGIMG_2237.JPG
その枚数にも圧倒されたのですが知らないアーティストが多めで(年代が少しずれている?)
ジャクソン・ブラウン、フリートウッドマック、ジミー・ヘンドリックス、ビートルズ、
ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル、10cc、クリーム、フリー、ドアーズ、
キャロル・キング、リタ・クーリッジ、ローリング・ストーンズ、ライ・クーダー、
ジョン・レノン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ピンク・フロイド、
ハーマンズ・ハーミッツ、ジョーン・ジェットなどなど、詳しくはないけれど聞いたことは
あるというアーティスト、私もこれだけありました。(でも全体に比べて少ないか)
こうやってLPを観ると、高校、大学生の頃、貸しレコード(友&愛とか)で聞いたっけ、
どうしてもというときはお小遣いでLPを買っていましたが、ジャケットを観る楽しみ、
今の音楽配信では楽しめないなあ、世の中便利になるとどこか失うものもあるのかな、
(それでも便利な方に流れやすいですね)と思いました。
IMG_2238.JPG続いて奈良さんの本棚
手に取ってみられるので(誰もいなかったし) 
IMG_2239.JPGこれをゆっくり読ませてもらいました 
十七歳の地図

十七歳の地図

  • 作者: 橋口 譲二
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1988/04/01
  • メディア: 大型本
Amazonで中古なら購入できるみたいです。

様々な17歳が写し出されているのですが、どうみても同年代だなあ、と思ったら、
途中で工藤夕貴さんと姿月あさとさんも載っていてびっくり。(当然ながら若かった)
普通の高校生もいれば、若妻、ヤンキー、舞妓さんなどなど。
今の17歳とはやはり時代が違うんだなあ、でも、みんなそれぞれ夢や目標があって
自分のようにゆらゆら過ごしていたのとは違うなあと思いながらちょっと尊敬の念も
もちながら写真に写る17歳が今どうしているのか気になりました。
IMG_2240.JPG河童さん著書 
このシリーズ、私はインド編しか読んだことがありませんが、
上から覗いたように描く妹尾河童さんの独特の目線が面白い本でした。

と、一通り見学して、
IMG_2243.JPG入口の犬に挨拶したら、
再び弘前駅まで歩きました。
雪道、往路よりは若干溶けていましたがそれでもかなり苦戦しつつなんとか弘前駅の
近くまで戻った後は、弘前をちょっとだけぶらぶらします。


(つづく)



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