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映画「ルイス・ウエィン 生涯愛した妻とネコ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

映画のはしごをしたとき、上映時間だけで選んだ作品です。
ルイスウェイン.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

イギリスの上流階級出身のルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、
父亡き後イラストレーターとして働き一家を支える。
やがて妹の家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちた彼は、
身分違いだという周囲の反対を押し切って彼女と結婚するが、
間もなくエミリーは末期がんであることが分かる。
そんな中、庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付けてその絵を妻のために描き始めるルイス。
妻亡き後、彼はピーターを心の友として猫の絵を一心不乱に描き続ける。


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今の時代だったら違う人生になっていたかもしれない。(;_:)

たられば的なのですが、そんな気持ちで最後まで観てしまった映画でした。

ルイスが20代前半で父逝去、長子として母と5人の妹を養わなければいけなくなる
   ↓
給与の安い教職からフリーの画家に転身、雑誌の挿絵(動物、風景)を描く
   ↓
妹たちの家庭教師でやってきたエミリー(30代前半)と恋に落ち結婚、
下層階級で一回り年上のエミリーとの結婚を家族親戚に反対されて2人で引っ越し
   ↓
迷い猫のピーターを飼って幸せな生活を送っていたが、
エミリーは癌で3年後に他界
   ↓
悲しい中、ピーターをモデルに擬人化した猫のイラストを描きまくり話題になる
   ↓
有名人となるが版権をもっていなかったため多忙なのに生活は苦しく
精神を病んでいき病院へ、そこが酷くて更に精神状態は悪化
   ↓
かつて絵を買ってくれた人と再会し良い病院へ転院
作品づくりにいそしむ


幸せかどうかは本人が決めることだと思うのですが、
階級(身分)で人を見下すような時代(しかも舞台はイギリス)、
(まあ今の時代もそんな感じのところはあると思いますが)
好きな人との結婚も反対され(エミリーも祝福されず可哀想)
エミリーが亡くなったあと猫を描きまくって有名になるものの
版権をもっていなかったが故に(母と妹たちを養わないといけないし)
苦しい生活から脱出できず(今の時代なら妹たちにも働けといいたい)
精神を病んでいく姿には切ない気持ちばかりが先行してしまい、
楽しい気持ちに殆どなれずモヤモヤとした気持ちで観終わりました。

最近、画家の美術展を見るとき、その人の人生とその時制作された作品を
観てああこういう時にこういう絵を描くんだなあ、と思いながら鑑賞するのが
興味深く思えるのですが(藤田嗣治の晩年の作品などは特に印象深かった)
活き活きとした猫を描いていた印象のルイス・ウェインの印象が
良い意味でも悪い意味でも変わったというか、改めて、彼の作品を時系列で
観てみたいという気持になった「ルイス・ウエィン 生涯愛した妻とネコ」で
ありました。


(ちなに原題は”THE ELECTRICAL LIFE OF LOUIS WAIN”、 
 電気が走ったようなルイス・ウェインの生涯、って意味なのかと思いますが

 邦題は猫で釣っている感じですね。( 一一))



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