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映画「トゥモロー・モーニング」を観る [映画(た行)]

映画「レ・ミゼラブル」での歌と演技が素晴らしかったサマンサ・バークス主演の映画、
しかもミュージカルなら必見とシネスイッチ銀座で鑑賞しました。
Tomorrow Morning.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

コピーライターのビル(ラミン・カリムルー)と
画家のキャサリン(サマンサ・バークス)夫妻は、ロンドンで暮らしている。
結婚して10年が過ぎ、仕事も家庭も順調なはずが、
いつの間にか彼らの心はすれ違い、離婚を決意していた。
かつて画家と小説家になることを夢見ていた二人が出会い、
大恋愛の末に共に人生を歩むことを決めた結婚前夜の記憶を、
夫婦は離婚前夜にたどり始める。

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ハッピーエンドはいいけれど作品の半分以上が観ていて辛かった。(;_:)

セリフも歌、という劇中歌の多いミュージカル作品で、
サマンサ・バークスと「オペラ座の怪人」のラミン・カリムルーとなれば、
自ずと期待値をあげてしまいがちで(おそらくそういう人が多かったはず)
お二人の歌の素晴らしさはガンガン伝わってくるものの、
話自体が惹かれ合って結ばれた二人がすれ違っていくにつれ諍いが止まらない、
(奥さんの方が大成したことをダンナが嫉妬する構図)
間に挟まり悲しさに包まれる息子(どちらか片方の味方になるわけにもいかず)、
この展開に共感することができず、でも、歌は素晴らしいから、と見続けて
やっと最後にはめでたしめでたし、となる展開。

おそらく、こういう展開は舞台の方がよいのかも、映画化されてしまうと、
ドロドロ憎悪感がカサマシされてしまようなそんな気持ちになりました。
ハッピーエンドなのですが、この先もハッピーなのか、また揉めるのでは、
フィクションなのに現実に照らし合わせて心配してしまう自分もいたりして。
2人が揉めている場面に10年前の出会いから結婚式前日までの幸せな2人が
交錯する繰り返し、といった感じで、途中眠気が襲ってきたのはナイショです。
(大音量の熱唱なのにメロディが刺さってこなかったのが原因かも)

10年前と今が交錯するつくりになっているものの、
ビルは髪型などで年齢の違いを演出していた一方、キャサリンについては髪型も
殆ど同じ(または同じ)で今なのか10年前なのか一瞬よく分からない感じで
このあたりも時間の流れをぱっと見で理解できるような演出があってもよかったかな、
と個人的には思いました。

というわけで、感想を一言でいうと「もったいないなぁ」でした。
この2人を起用するミュージカル作品なら違うタイプがよかったような、
そんな気持ちになりましたが、ロンドンのウェストエンド版公演の後、
日本でも日本人キャストで上演されたことがあるらしいので、
(新妻聖子さんも出演されていたと鑑賞後に調べていて知りました)
映画でのモヤモヤ感を舞台版では違うのか観てみたくなった
「トゥモロー・モーニング」でありました。

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