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映画「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」を観る [映画(は行)]

以前、ホイットニーのドキュメンタリーを見て切ない気持ちになったので
(亡くなったホイットニーが酷く言われていたのが悲しかった)
今作も観ようかどうしようか迷いながら映画館に行って鑑賞した作品です。
ホイットニー.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

ホイットニー・エリザベス・ヒューストン(ナオミ・アッキー)は歌手になることを夢見て、
シンガーの母シシー(タマラ・チュニー)の
厳しい指導を受けていた。
やがて母親のステージのオープニングアクトで歌声を披露したことをきっかけに、
ホイットニーはスターへの道を歩み始め、歌いたい曲を自分らしく歌うことに
こだわっていく。

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これは観てよかったです。


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このドキュメンタリーの時は観なければよかったかも、と思ってしまいましたが、
ホイットニーのお金に群がる身内や恋人、夫ボビーなどのインタビューの内容が、
亡くなって何も言えないホイットニーが気の毒にしかみえないような感じで、
嫌な思いをしかなかったものの、そのお陰というと変な言い方になるのですが、
ある程度の知識(ドラッグ、同性愛、汚い身内)をもって今回観られました。
今作は製作にクレジットされているクライヴ・デイビスの目線が強い印象で、
ホイットニーを見出してメジャーデビューに導いたプロデューサー(現在90代)、
映画の中では大好きなスタンリー・トゥッチが演じていましたが、
彼に対してホイットニーが素直に正直に自分の気持ちを伝えられる唯一の存在に
見えただけではなく、クライブ自身もホイットニーに何があっても見捨てずに
支え続けていた一面を知ることができたのはどこか救われた気持ちでした。

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この映画に関するエピソードの場面も(クライヴに渡された脚本を捨てたのに
相手役の名前(ケビン・コスナー)を聞いた途端、脚本を拾いなおすホイットニー)、
クスっとしてまたこの映画が観たくなりました。

同性愛の恋人ロビン、と、夫ボビー、2人の醜い諍い、どちらの側も言い分があるとは
いえ、間に挟まって一番つらいホイットニーの気持ちになって考えてあげられない様子、
自分が育てたからという理由だけでホイットニーの得たお金は自分のものだ、
儲けるためにホイットニーの体調も考えず過酷なツアースケジュールを組んで
嫌がるホイットニーにツアーを強行させる、彼女を単なる金の生る木にしか見ていない
父親の存在は本当にひどくて(金の亡者)、観ていて嫌悪感ばかりでしたが、
(ホイットニーのマネジメント会社の社員に会社のクレジットカードを渡して
 使わせていたことや、父自身も会社のお金を使い放題だったことは本当に酷い)
ステージママとはいえホイットニーの歌への情熱を理解し支えた母、と、
プロデューサーのクライヴの存在を知ることができてホッとしました。

と、ドキュメンタリーほど嫌な気分にならないで済んだのは、
クライヴのような存在のお陰もありますが、なにより素晴らしかったのは、
ホイットニーを演じたナオミ・アッキーの素晴らしい演技、
顔は全然似ていないのですが、
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この脚本家と、ムーヴィングコーチによる歌い方や姿勢、しぐさなどを徹底的に
再現したことによって、音源はホイットニー本人ですが(⇐というかそうすべきですね)
有名なスーパーボウルでの国歌斉唱も含めて、ホイットニーが乗り移ったかと思うほど
ドキュメンタリー映画のような、そこにホイットニーがいるのではと錯覚しそうに
なるほど素晴らしい演技でした。
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このLP(笑)を大学生の頃に買ってその歌声に惹かれて、
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復帰作まで作品を追いかけた(大ファンというほどでもない割に)私、
デビュー作から最後の悲しい結末まで、、クライヴと共に歩んで作り出した作品、
ということを知って更にホイットニーの歌が唯一のものであると今回思いました。

両親が喧嘩ばかりしている貧しい家庭で育ち、自分は幸せな家庭を築きたかったのに
それが叶わず(娘のクリスティーナ・ボビーも早逝してしまいましたし)
稼がなければいけないプレッシャーと薬に頼ってしまうほどの精神不安定、
教会で歌っていたころからデビューして賞を総なめしている頃の輝いている姿から
どうしてそうなっていったのか、今でも思ってしまうのですが、
ホイットニーを見る目がファンから中ファンくらいになったというか、
ホイットニー自身のことを以前よりは理解できたような気持ちになれた、
「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DACNE WITH SOMEBODY」でありました。




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