SSブログ

Netflix「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」を観る [映画(な行)]

呑み記事ストックは昨日アップした分で終了してしまったので、
暫く下書きでたまっていた映画記事を1週間くらいアップしていこうと思います。

今回は12/23公開時にダニエル・クレイグ見たさにNetflixで鑑賞した作品です。
グラスオニオン.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

IT業界の大富豪マイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)は
地中海のプライベートアイランドに友人たちを招き、
ミステリーゲームをしようと提案する。
しかし、島で実際に殺人事件が起きたことで状況は一変し、
参加者たちは事件の容疑者となってしまう。
不穏な空気に包まれる中、名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は
友人同士の間に渦巻く思惑と、事件の真相を解き明かすべく捜査を開始する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

痛快!

エドワード・ノートンが出ているだけで既に犯人は決まったも同然ですが(笑)
前半の登場人物と相関関係を描いた後は、ダニエル・クレイグ演じるブノワ・ブランが
謎を解いていく、その謎解きが痛快であっという間に観終わって、
その後も何度も観てしまいました。
(謎解きを知った後にそれを細かくチェックして観るのも楽しい作品)

前作もトラップ大佐で全てOKだった感ありですが、今回はエドワード・ノートンの
クズっぷりで全てOK感のある作品、ダニエル・クレイグの一風変わった探偵ぶりも
私にはしっくりきました。

エドワード・ノートン以外ではアンディを演じていたジャネール・モネイが大好きなので
1人で二役、その演技っぷり(ブランの謎解き場面での再現シーンも結構ツボ)で
作品鑑賞が更に盛り上がりました。

何度も観ているとその面白さが増す小ネタもたくさん盛り込まれていて、
ブランがもらった後ある場面で役立つジェイミー・レナ―のホットソース、
普通の商品と違ってアルコール9度というジャレッド・レトコンブチャ
共に現存しないものですが、この小ネタが効果的に使われていて何度見ても笑えます。

また、クレジットを見て気づいて2回目の鑑賞で確認できた俳優がイーサン・ホーク、
エドワード・ノートン演じるマイルズが招待したメンバーを船に案内する係、
(クレジットされている役名は”Efficient man”(笑))
サングラス姿の強面でメンバー(コロナ禍でマスク姿)に謎のスプレーを噴霧して
マスク外して大丈夫ですよ、と声かけするだけなのですが、2度目にガン見して、
どこか楽しそうに演じている姿に笑いました。
他に名前を知って噴いたのが、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。
(500)日のサマー [DVD]

(500)日のサマー [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2011/01/07
  • メディア: DVD
この作品で知った俳優さんがクレジットされていて何かと思ったら時報(の声)。
マイルズの島で1時間に一度鳴る時報の声って。(笑)
この時報が思わぬ場面で鳴ってドッキリすることもあるのでここも要チェックです。

他には、ブランが事件解決後に精神状態が落ち着かず、お風呂に入ったまま勤しむ
ネットゲームに参加している面々。
スティーブン・ソンドハイムにアンジェラ・ランズベリー、どちらも本人役ですが、
なんでブランと知り合いなの?と思う以外にも、ブランの同居人を演じていたのが
ヒュー・グラント、となんだか脇役まで豪華すぎて目移りしっぱなしでした。

あとは、個人的に一番ツボというか嬉しかったのが、デュークの母親を演じていた
ジャッキー・ホフマン。ブロードウェイで観た「Hairspray」で知った俳優さんですが、
主人公トレーシーの友人ペニー、の母親や刑務所の看守を演じている姿に惹かれて
その後、NYを舞台にして映画にちょい役で登場するのも楽しくみていたのですが、 
映画序盤、メンバーが招待状を受け取る当たりの場面に出てきて盛り上がりました。(笑)

この他、SNSで失言が多くて炎上してばかりのバーディ(ケイト・ハドソン)が
やってしまった失態のひとつに、自分をハリエット・タブマンになぞらえたことが
挙げられるのですが、
ハリエット [DVD]

ハリエット [DVD]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2021/06/23
  • メディア: DVD
このハリエット・タブマンと自分を重ねたらダメだろうとみていて画面にツッコミを
いれたくなった(でも笑った)場面です。
この映画に出ていたジャネール・モネイが今作にも出演しているのも何かのご縁なのかも。
他にも、マイルズが「レッチリの核はフルシアンテ」というのも個人的にはツボでした。

また、場面場面で流れる音楽もどれも素晴らしく演出効果もたっぷり出ていました。
エンドロールで流れるビートルズのグラスオニオンをはじめ、パーラメント、ビージーズなど
どれも印象的。特にツボにはまったのは、最後の場面(ある絵の名前の歌)でした。
(書いてしまうとネタバレぽくなりそうなので詳細は控えておきますね)

マイルズがメンバーに送った招待状の箱から流れるバッハの小フーガ、曲名が分からず
バーディがシャズムで検索しているところにヨーヨーマ(本人)が登場してびっくり、
フーガという音楽について解説することで招待状に仕込まれた謎解きが進む、という
場面などもクスっと笑ってしまいましたが、映画に音楽が合っていると楽しさが
増すというのも感じた作品でした。

ミステリー好きな方が見ると物足りないかもしれませんが、ミステリー初心者の私には
数々散りばめられた小ネタと音楽、世界一の探偵に見えないブランがマイルズの仕込んだ
ゲームの謎を(ゲームが始まる前に)うっかり解いてしまう、テンポよい展開の中で
金にとりつかれた男マイルズ、そいつに群がるクズ(マイルズとその仲間たち)に
イライラしながら見ているとそれを打ち砕くブランの謎解きに最後は笑ってスッキリ、
軽めのミステリーとして深く考えずに気軽に観られる良作、
「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」でありました。





















nice!(4)  コメント(4) 
共通テーマ:映画