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東京観光ぶらぶら記2022~昼酒したら東京スカイツリー編~ [日本の旅(関東)]

久しぶりに会ったYちゃんと柴又帝釈天をぶらぶらした後、
私は柴又だし「鰻」を食べる気満々だったのですが、
Yちゃんは居酒屋ぽい感じのところでビールが呑みたいような雰囲気だったので、
以前一度だけ入ったことのある前野屋さん(日本そば)に行きました。
IMG_0693.JPG柴又駅から歩いて数分
前回(日曜)と違って平日のお昼だったせいか店内の混雑もさほどでなく、
4人掛けテーブル席に着席すると、前回対応してくれたおじいちゃんが
今回も注文をとってくれました。
IMG_0695.JPGはい、かんぱい♪
車がないとあちこちにいけない(電車の運行本数が少ない)地方住まいで
休みの日に呑むといっても近所か家しかない、という理由で、
今回の旅行中は「昼酒」したかったらしいです。
在宅勤務で引きこもりで歩かない話を私がしたら彼女も車移動ばかりで
一日数百歩しか歩かない日も多いとのこと、旅行中は毎日1万歩くらい歩いていて
非日常空間を楽しんでいる様子でした。(^-^) 
IMG_0697.JPG鯖の昆布〆 
前回来た時メニューで気になっていたお料理、Yちゃんも気になっていたらしく
注文しました。〆鯖をとろろ昆布で包んだようなお料理でした。
お上品に5切れくらいかと思っていたらこのボリューム、さすが下町です。
しっかり酢〆されている鯖に旨味のある昆布の味が良く合います。
記事を書きながら熱燗が合いそうだなあと思いました。
IMG_0698.JPGもつ煮
私が食べたくて注文しましたが、Yちゃん、普段あまり食べる機会がないらしく
美味しい美味しいとばくばく食べてくれました。 
IMG_0699.JPG日本酒も注文してしまった。(^-^)
夜の部もあるので軽くにしておきますが、こういう昼酒、憧れていたらしく、
結局お蕎麦屋さんにきていて食べずにお会計したのですが(笑)
お店のおじいちゃんに「お蕎麦屋さんなのにお蕎麦食べないでごめんなさい、
でもお料理美味しかったです!」と可愛らしく(60過ぎに見えない)挨拶して
おじいちゃんも嬉しそうだったので結果オーライです。
IMG_0700.JPG出前用スーパーカブ!
令和の時代にもまだ観られる(現役)と楽しい気持ちになります。
と、お蕎麦を食べなかった理由ですが、この後、高木屋さんで草団子を食べるため。
帝釈天に向かう参道に何軒もお団子やさんがあって目移りしていたようです。 
IMG_0701.JPGお店の模型がありました 
IMG_0709.JPG緑色(お団子生地)も見えます
IMG_0702.JPG入口で注文して(先払い)からテーブル席で待ちます。
平日の13時過ぎ、中途半端な時間だったかか先客1組、後客ゼロ。
非常にゆったりのんびり待ちながら店内を眺めます。 

IMG_0703.JPG寅さん出演者との撮影
IMG_0706.JPG蘭ちゃんもいました!(キャンデーズ世代です)
IMG_0704.JPG美味しいお団子 ごちそうさまでした 
この後は、京成線に乗って高砂駅経由で本所吾妻橋駅まで移動して、  
IMG_0712.JPG東京スカイツリーをめざします
押上駅の方が近いのですが、私の昔の勤め先が本所吾妻橋駅の近くだったので
自分が懐かしむためにその駅で降りた、というのと、本所吾妻橋駅から歩くと
東京スカイツリーの全体がよく見える(歩いていくと近づいてきてワクワクする)、
そんな理由もあって駅から歩きました。

インバウンドも本格的でないせいか(とはいえ意外と海外観光客多め)、
当日券が普通に購入できましたが、チケット購入に20分、エレベーターまで20分、
展望台まで一時間弱くらいはかかった感じです。 
IMG_0714.JPGあいにくの曇天ですが 
IMG_0715.JPG海ほたるがボンヤリ見えました
IMG_0716.JPG業平小
他の小学校もそうでしたが、屋上に学校名が書いてあるのですね。
緊急事態発生の時など空からも判別しやすいように、ってことなんでしょうか。 
IMG_0718.JPGIMG_0719.JPG 
薄暗い中でソラカラちゃんに久しぶりに会いました。
東京スカイツリーオープン前は、おしなりくんがテレビでも話題になっていましたが
(押上と業平橋と、近所の地名を足して2で割った名前)
オープン後は、すっかり公式キャラクターのソラカラちゃんが全面に出ていて、
おしなりくん、目立っていないのですが元気かなあ。
公式Twitterでは昨年大晦日まで呟いているので元気ぽい)
IMG_0721.JPG花やしきや浅草寺も見えます 
IMG_0722.JPGUR、アサヒビール、墨田区役所
アサヒビールの本社ビル(ビールジョッキをイメージ)が出来たころ
ド派手なビルだなあと思ったのですが(隣の金の炎も)
このビル、高さが100m以下(未満?)知り驚きました。
(東京スカイツリーの6分の1くらいなんですよね) 
IMG_0723.JPG東京ドームに  
IMG_0727.JPG遠くの方にTDRも見えました
30年以上前、はとバスツアーで行った東京タワーにのぼったとき、
霧で何も見えないのに「特別展望台にも行こうよ!」と張り切ったYちゃん、
別料金払ってのぼって更に何も見えない(眼下の東京プリンスホテルだけ少し見えた)
そんなことあったねぇ、と思い出し笑いしながら1つ下の階に降ります。 
IMG_0730.JPGIMG_0731.JPGスケスケです
思ったより狭いスペースしかないのでかなり混雑していましたが
Yちゃん、スケスケのところに立ってテンション上がっていました。
(私は縮みあがりそうなので軽く覗いて終了) 
IMG_0733.JPGYちゃん、しゃがんで写メしていました。
今回来られなかったダンナに自慢げに送っていましたが、
柴又帝釈天も東京スカイツリーも初めてで喜んでくれて一安心。

この後、歩き疲れたのでコーヒーでまったりして、夜の部会場へ移動します♪


(つづく) 


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東京観光ぶらぶら記2022~柴又帝釈天編~ [日本の旅(関東)]

以前、20年ぶりに会った友人と品川で呑んだ話を書きましたが、

(宮﨑県民を秋田料理のお店に連れていきました)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2018-07-08-1

この友人が一昨年定年退職したのですが、時間が出来た(&制限解除になった)から
東京に遊びにいくから会えない?と連絡をくれたので都内をぶらぶらしました。
彼女とはちゅーちゅーねずみーランドで一緒にバイトしていた頃(30年以上前)
一緒にはとバス(東京タワーや皇居をめぐる東京半日観光コース)に乗ったことが
ありますが、それ以外に都内をぶらぶらしたことがなかったので、行ったことが
なさそうなところに連れていくことにしました。

彼女が宿泊していた品川まで迎えに行き(現地集合が難しそうに思えたため)
一緒に京急線~都営浅草線~京成線と移動しながら、
IMG_0672.JPG柴又駅に到着しました 
寅さんの近くにはさくら(の銅像)もいます。
IMG_0670.JPG三松さん 
ネットでここのラーメン(そば、うどんがメインのお店です)が美味しそうで
一度食べたいと思いながら未訪です。
駅近くは店舗建て直しで小ぎれいになっていますが昔ながらの呑み屋さんも
あったりして下町感が出ています。
IMG_0673.JPG金のう〇こ販売店 
昨年柴又に来たときにもこのお店の写真を撮って記事に載せていますが
この賑やかというかざわざわというかなんとも言えない雰囲気、
いつも遠巻きに見てしまいます。(近づくと何か買いそうなので近づかない)
IMG_0675.JPGIMG_0676.JPGIMG_0677.JPG
おもちゃ博物館~高木屋~升本(亀有大根が食べられる)を観ながら 
IMG_0678.JPG帝釈天に到着
おまいりした後は、前回同様裏手に回って邃渓園(すいけいえん)を見学します。 

IMG_0680.JPGIMG_0681.JPGIMG_0682.JPG
アンティークのような照明(シャンデリア?)に見とれていた友人Yちゃん、 
IMG_0684.JPGIMG_0686.JPGIMG_0685.JPG
11月下旬に訪れたのでほんわか紅葉している池泉回遊式庭園を楽しみ
(甲羅干ししているカメさんたちものんびりしていました)
IMG_0687.JPGIMG_0688.JPGご神水
お酒がお供えしてありましたが、私もこのお水で己の汚れた心を洗い清めたい。
って、1回では無理ですね。(笑) 
IMG_0689.JPG庭園出口付近でみつけたお猿さん
前回来たときは気づかなかったのですがYちゃんが気づいてくれました。
ネットで調べてみたら、日蓮聖人上人が鎌倉の草庵で焼き討ちに遭った時に現れ、
岩山に導いて岩窟に身を潜めて救ったという伝説の白猿の石像だそうです。
この白猿さん、日蓮宗題経寺(柴又帝釈天)の使いとも言われているそうです。

この後、本堂裏手の素晴らしい木造彫刻を見学しました。
IMG_0690.JPGIMG_0691.JPGIMG_0692.JPG 
宮﨑の田舎に住むYちゃんには見るもの全てが新鮮らしく一つひとつ感激していて
連れてきた甲斐がありました。

ここで時間はちょうどお昼過ぎ、柴又だから鰻が食べたい、というかと思ったら、
ビールが呑みたい!というので(笑)以前いったお蕎麦屋さんに移動します。
IMG_0693.JPG前野屋さんで昼酒タイムです♪


(つづく) 

タグ:柴又
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Netflix「ファイアフライ通り シーズン2」を観る [ドラマ(海外・国内)]

映画記事に続いて一つだけドラマ記事をアップします。
2021年初めに観たドラマのシーズン2が公開されたのでNetflixで鑑賞しました。
ファイアフライ通り2.jpg
あらすじはNetflixさんより。

何十年もの間、さまざまな壁を一緒に乗り越えてきたケイトとタリー。
その友情は何があっても壊れないはずだった。
1つの大きな過ちが、2人の間に深い傷痕を残すまでは..。

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えー、この終わり方って??

シーズン1と同じような唐突な終わり方、と思ったら10年後の場面が
ちょっと映ってFinal Episode(シーズン2の残り7話らしい)が今年6/8に、
という表示の後に終わっていました。

(シーズン1の感想記事です)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-02-10

今回、シーズン1を見直してからのシーズン2、30年にわたって女性の友情が
永遠に続くのかどうか今回のシーズンでも描いていましたが、
1970年代(高校生)、1980年代(社会人)、2000年代(40代の中年)、
3つの時代が交錯するので(シリーズ1よりそれが激しかったような気がする)
観ているとかなり集中力を使った感ありでした。
更に今回は湾岸戦争に従軍記者として戦地に行ったケイトの夫ジョニーが負傷して
帰国、その後PTSDに悩まされる様子も描かれていて結構重めな展開もあり、
単なる女性の友情話だけでなく、世界情勢にも巻き込まれる分、話が深く、
観るのに時間がかかりました。(先が気になるもののノリノリで観られず)

ニューズキャスターを目指すタリー、女性の社会進出がまだまだ厳しい時代、
嫌がらせを受け乍らも努力するタリーの姿を観ると「男女雇用機会均等法」という
言葉を思い出すほぼ同世代の私です。(^-^;
その後成功したもののプロデューサーともめて看板番組をおろされて、
どうするのかと思ったらインターネット時代の到来にあわせてインターネットで発信、
(ああそういう時代なんだなあと見ながらしみじみ思いました)
そこで自分の父親探しを行って発信しようと思うのですが、
単なるヒッピーのジャンキーと思っていた母クラウドの辛い過去が明らかになって
(それまで母は父親について決してタリーに話さなかった)
クラウドの見方が一気に変わりました。(そしてごめんなさいと言った私)

シーズン2は9つのエピソードで構成されていますが、最後の方のエピソードで
やっとシーズン1の最後のシーン(ケイトがタリーを拒絶する)の理由が分かって
ある事件をきっかけに溝が出来てしまった2人がやっぱり互いを必要としている、
そう思っていながらすれ違っていったままシーズン2(の途中9話まで)が
終ってしまいモヤモヤな消化不良の気分のままこの記事を書いています。

(本筋と全く関係ない話ですが、
 タリーとケイトが持っている携帯がBlackberryというのも時代を感じました)

3つの時代を交錯させることで2人のその時の気持ちも理解しながら観られて
感情移入しやすいのが良い演出のドラマだと思いつつ、シーズン1でタリーに
振り回され気味で気の毒に見えてしまったケイト、そのケイトに拒絶されてしまい
気持ちのもっていきどころがなく、かつての恋人ダニーの勧めで大きな仕事に
取り組もうとする今シーズンのタリーの姿が切なくてどこか痛々しくて
(父親探しの件も父親が見つかったけれど会うことは叶わなかったし)
長年友情を築いて続けていた2人が離れ離れになってしまう最後に思わず目頭が
熱くなってしまいました。

男性が観てもどこが面白いのか分かりづらいドラマかもしれませんが、
女性だと学校で一緒でもその後結婚したり子供が生まれたり引っ越したりで
環境が大きく変わって疎遠になっていくことが多い中でも2人が友情を続けていく、
どこか羨ましい気持ちももちながら入り込みやすいドラマなのかと思います。

9話目の最後から10年後の場面までを観て想像してしまったのですが、
10年の間に溝がうまって更に友情が強くなっていった、でもその中で辛い出来事が
あって、それを乗り越えていこうとしている、みたいな展開になるのか、
今年6月8日配信の残り7話は答え合わせといっては変ですが、自分の想像(妄想)と
ドラマの展開が合っているのか早く確認したいと思った
「ファイアフライ通り」シーズン2でありました。



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映画「RRR」を観る [映画(あ行)]

1週間くらい書くと言っていた映画記事、1週間を超えてしまったので、
この作品で一旦打ち止めにします。

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昨年のうちに観たかったものの観られず年明けにやっと観られた作品です。
RRR.jpg
あらすじは映画.comさんより。

1920年、英国植民地時代のインド。
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、
大義のため英国政府の警察となったラーマ。
それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、
互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。

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あっという間の3時間。痛快大満足!

インド映画=長い、という意識がすっかり刷り込まれているので
鑑賞前に洗手間に行ってすっきりしてから臨みましたが(笑)
途中まったくダレることなく駆け抜けるように観られた作品でした。

映画レビューで「満漢全席」と呼んでいた人がいたのに共感してしまったのですが、、
ハリポタ2部作×2本が3時間に詰め込まれたくらいの盛り込みようで、
お腹いっぱいすぎるのに観終わった後は、ものすごい爽快感に満たされる、
バーフバリ 伝説誕生 [Blu-ray]

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未見なのですがこの作品と同じS・S・ラージャマウリ監督で、
ファン待望の作品でおそらく期待を超える内容だったのではないかと思います。

因みに「RRR」の意味について、
英語版だとRise(蜂起)、Roar(咆哮)、Revolt(反乱)と書いてあったのですが、
英語じゃないとどうなの?と思ったら、監督(Rajamouli)のイニシャルと、
主演の2人(N.T. Rama Rao Jr.、と、Ram Charan Teja)のR3つを仮のタイトルに
したもの、というネット記事もありましたが、
作品では、「STORY」「FIRE」「WATER」のR3つが強調されていたものの
特に決まった意味がないのかな、というか自由な感じがしました。

Interval(Intermissionじゃなかった)が出るまでの2時間、
(日本の映画館では途中休憩なし)
2人が知り合って仲良くなって(一心同体レベル)行くのですが、
最初に紹介されるFIRE(火の神?)がラーマ。
1人対数万人、みたいな構図の中でありえない強さで上官の指示に従い
活動家をつかまえる姿が「ありえねー」のですが、何かにとりつかれたように
出世のためにどんなことでもやってしまうラーマの姿に驚いていると、
次に紹介されるWATER(水の神?)がビーム。
村の少女をとりかえすために(村の羊飼いと言われる存在らしいです)
仲間たちとインド総督が住まうデリ―に向かっていく中で、
オオカミを罠にかけるはずが虎が登場して虎と闘う、CGすげーの連発の中、
虎を退治するビームも「ありえねー」活躍ぶり。

事前に読んでいたあらすじのお陰で、この2人が惹かれ合い敵対しあう構図なのだ、
と2人の紹介の後の展開を想像しながら鑑賞しましたが自分の予想している展開とは
全く異なる形で展開していきました。

ビームが連れさられた村の少女が匿われているインド総督の屋敷に入る機会を得て
それをラーマ(毒蛇に噛まれて瀕死の状態をビームに救われる)に伝え出かける、
ラーマは自分の追いかけていた標的がビームだと知り衝撃を受けますが、
葛藤しながらも出世のためにビームをつかまえに追いかけて捕まえてしまう。

ここでInterval。

てっきり少女を救ってめでたしで終わりだとおもっていたのが、途中で失敗、
親友同士が敵対してラーマがビームを捕まえて(出世のため)しまう非情。

ここまでだとラーマなにやってんだよ、親友なんだからビームを救いなさいよ、
特別捜査官になれるからと出世欲でビームを英国軍に差し出すなんて非情過ぎて、
なんでこんな人にラーマって神様の名前がついているの?とスクリーンに向かって
モヤモヤしていたのですが、映画.comでみたあらすじに書いてあったラーマが
大義のために警察官になった、その理由の「大義」について後半明らかになります。

( ノД`)シクシク…

ラーマ、疑ってすみませんでした。m(__)m

村の少女を救うために命懸けで闘うビームも凄いのですが、
大義のために長年苦労していたラーマもなんということを。。

こうやってみると、インドがイギリスの植民地だったころ、
インド総督(奥さんの方がダンナよりえぐ過ぎて吐きそうなレベル)の様子を見ても
有色人種を見下して、彼らを殺すのに高い銃弾を使うなと指示するほどの差別、
(唯一ジェニーはいい人でイギリス人全部が悪いという表現ではなかったのが救い)
その中で家族を失ったラーマが大義のために時間をかけて準備する姿、
待ち続ける恋人シータ、大義のために親友を裏切ってしまったことに対して
苦悩しビームのために少女を救ったラーマ。
当然ラーマは捕まってしまい絞首刑執行まで独房に入れられる、そんななところで
なんという偶然なことが起きて、今度はビームが奮い立ってラーマを救いにいく。

ビームがラーマを肩車(友情合体と呼ぶらしいです(笑))した状態で、
英国軍と戦うのが凄すぎて「あえりえねー」の連続なのですが
特に怪我したラーマが急に元気になるその回復力は何故だ?となるものの(笑)
もうそんなことを考えている間もないくらいの勢いでたたみかけられて、
勧善懲悪的にめでたしめでたし、となってホッとしましたが、心地よい満腹状態で
観終わる、と思ったらエンドロールも楽しいものでした。


「Sholay」というタイトルのようで「炎」の意味ですが、
日本人でヒンディ語が堪能な真代さんという方のYouTubeで観た監督とのインタビューで
インドの英雄をとりあげている歌になぜガンジーが入っていないのか、
ガンジーは日本人も歴史の教科書で学んで知っているが、このエンドロールの英雄は
知らない人の方が多いのでは、という質問をされて、確かにそうだな、と思ったら、
みんなが知らないけれどインド独立のために戦った英雄が沢山いることを知ってほしくて
エンドロールで紹介していると監督が答えていたのが印象的でした。
インド独立のために戦い20代前半で亡くなった方もいるとのことで、この映画を観て
インドがイギリスから独立する、そのために多くの方が命を落としたことを知りました。

単なる娯楽作品ではなく実際の歴史の中で架空の人物ラーマとビームを描くことで
インド独立の歴史のほんの一端ながら知ることができたこと、ありえねー連発ながら
2人の友情に涙して最後に笑えた「RRR」でありました。

(なっとぅに聞こえてしまう歌 インド映画って本当に楽しい!)

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映画「ひかり探して」を観る [映画(は行)]

昨年末、何か映画を観ようと都内の映画館の上映作品を探していたら
不定期で大塚のシネマハウス大塚でも映画上映されていることを知って
久しぶりに大塚駅で下車して観た韓国映画です。
ひかり.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

ある離島で、セジン(ノ・ジョンウィ)という少女が遺書を残し、絶壁から身を投げる。
休職から復帰した刑事ヒョンス(キム・ヘス)は、少女の失踪を自殺として事務処理する
ように命じられて離島を訪れる。
セジンは、死んだ父が関係した事件の重要参考人として村で保護観察を受けており、
彼女の保護を担当した元刑事や最後に彼女を目撃したろうあの女性らから話を聞くうち、
ヒョンスは彼女の孤独と苦悩に胸を痛める。
そして自身と彼女の人生が似通っていると感じ、徐々に感情移入していく。


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人生を再生する話でした。


この作品で桃アレルギーのお手伝いさんを演じていたイ・ジョンウンが
クレジットされていたので観に行ったのですが、冒頭にちょっと違和感のある場面が
あって、イ・ジョンウン、やっぱり重要な役割なのだろうと思いながら観ていて
思っていた通りの展開でホッとしました。

原題は「私が死んだ日」なので人生をやり直す話としては原題の方がミスリードが
ないような気がしたのですが、人生をやり直すために光を探していく、という意味でも
まあありなのかな、と思いました。(邦題をつい原題と比べてしまう性格です)

離婚調停中(ダンナが浮気)、自動車事故を起こして休職中だった刑事ヒョンス、
亡くなった父親が犯した罪の重要参考人として小さな島に匿われていたセジンが
失踪し断崖から飛び降りたとみられる件について復職の条件として事務処理を
指示される、自殺と断定すればよいだけの簡単な事務処理のために島に渡ったヒョンス、
島に渡ってから島の人々にセジンについて聞き込みしていく中で、
消えたセジンと自分(ヒョンス)が似たような境遇にあると思えて、
セジンの失踪の謎を解こうと入り込んでいく様子が印象的でした。
(それが原因で職場で更に孤立していく姿が切なかった)

ヒョンス自身も男社会(女性の上司も男性優位組織でうまくやっていこうとして
ヒョンスに優しい姿勢を見せているものの味方になってくれることはない)で
事故を起こして休職し、プライベートではダンナが計画的に浮気し離婚を切り出し
調停が長引き孤独の中、自分の信念をつらぬこうとする、
セジンも大好きな父が亡くなり、服役中の兄(妹のことより遺産で頭がいっぱい)、
仲良かったはずの継母は失踪、誰にも頼ることができない孤独の中で島で過ごす、
その2人をつないでいたのがイ・ジョンウン演じる聾唖の女性でした。

島民の1人(港近くのお店で働く女性)がちょっと若めだけれどイ・ジョンウンに
似ていて、あれこの人?いや、リヤカー引いてる人がイ・ジョンウン?どっち?
序盤30分くらい判別つきづらくて迷いながら観ていたのですが、
どちらが重要な役柄に見えるか、で聾唖の女性に集中するとにしました。(^-^;

監督・脚本(パク・チワン)が女性で、主に登場する人たちも女性が多い作品で、
ヒョンス、セジン、聾唖の女性、環境も年齢も異なる3人が、傷ついたの同士で
どこか共感してつながっているのを自然に綺麗に描いていました。

真実について知ったヒョンス、ふっきれたような表情に見えましたが、
それから何年か経った後のセジンとの再会、明るい未来が2人に訪れるのではないか、
そう思わせるような終わり方でホッとしたのですが、つまづいてしまっても、
人生をやり直すことができると信じた2人の姿を(フィクションですが)見せて
もらった気分になれた「ひかり探して」でありました。



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映画「チーム・ジンバブエのソムリエたち」を観る [映画(た行)]

タイトルを見て面白そうだと思った作品です。
チームジンバブエ.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

ジンバブエから南アフリカに逃れた難民の
ジョゼフ氏、ティナシェ氏、パードン氏、マールヴィン氏ら4人のソムリエは、
初めてブラインドワインテイスティングの大会に出場する。
クラウドファンディングの支援を受けたジンバブエチームは、
フランスのブルゴーニュに到着。限られた予算の中で雇ったコーチが暴走する中、
彼らは23か国から集まった一流ソムリエたちに挑む。

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ジンバブエ、名前しか知らない国をちょっとだけ知ることができました。

日本という長い歴史を持つ国で平和に暮らしていることが当たり前、みたいな
心持でいると地球の違うところで起きていること(知らないことばかりです)に
驚くことが多いのですが、今作もそんな驚きに満ちた映画でした。

植民地から独立した祖国ジンバブエ、経済危機とハイパーインフレによる金融危機で
(1か月の給料が1回のバス代より少ないってどういうことなのかと思ってしまった)
祖国を離れざるを得ず、辿り着いた南アフリカ(治安悪い)でも大変な目に遭い乍ら
飲食店での仕事を得てワインについて知識を深めていく4人がテイスティングの
世界大会を目指すという作品。

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観る前はこんな感じの映画なのかと思ったのですが、
彼が背景に抱える事情や置かれている環境を観ると全く違っていて、
難民として南アフリカで辛い思いをしながらもそこで知ったワインの世界、
それこそ育った環境と異なる文化に惹かれて飛び込んでいく姿、
(もちろん彼らの才能を認めて支える人がいるのですが)
私自身、何かのことを突き詰めたい気持ちで学んだことがなく、
その姿勢にはただただ尊敬の念を感じました。

ワインを飲む、ということと、ブラインドテイスティングは全然違うのだなあ、と
今作を観ていて改めて思ったのですが、葡萄の品種からどこで作られて、
それがいつの年代なのかも当てるという、なんでも美味しいと呑んでいるだけの
私からしたら彼らが神のような存在に見えました。

ドキュメンタリー映画なので、なにかしら描きたい構図はあると思いますが、
フランスで開催されるブラインドテスティングの世界大会に4人を参加させるため、
その才能を磨き上げようとする南アチームのコーチに対してジンバブエのコーチを
つとめるフランス人(かつてはテイスティングの第一人者)がよろしくなくて、
映画で撮影されているから目立とうとしているのか、チームメンバーのことを
考えているというより自分が目立ちたい、ワイン業界で自分を売り込みたい、
という態度に見えました。

実際、ブラインドティスティングでも限られた時間で集中しなければならない中、
テイスティングしている4人を煽って焦らせるだけの態度には観ていて不快感を
感じてしまい、この人がいない方がもっと順位が高かったのではないか、
なんて思ってしまいました。

彼らがトレーニングで呑めるワインも産地がある程度限られてしまうので
たとえばイスラエルのワインが出てきても正確に当てることは難しい、
(消去法でいっても国名まで当てるのは難しそうなワインも結構出るみたいです)
そんな中で、ワインで有名な国(イタリアなど)が下位に沈み、スウェーデンや
ベルギーなどが上位になる、という結果も出たりと、テイスティングの能力と
ワインが美味しい国は必ずしも一致しないと思うと、ジンバブエの4人が翌年、
コーチをつけずに出場して順位を上げたというエンドロールで披露される結果に
なんだかホッとして観終わる自分がおりました。

原題が”Blind Ambition”なので邦題にちょっと違和感もあるのですが
(分かりやすいといえば分かりやすいのですが)
ブラインドテイスティングのBlindと、目には見えない?抑えきれない?という
意味のBlindをかけているのかな、と思いました。
彼らの抑えきれないほどの野望があったからこそ、世界大会への費用捻出のために
彼をサポートするクラウドファンディングも成功したのだと思います。

その後の4人はオランダに移住して南アのワインを輸入する仕事をする人もいれば、
クーデターで政権が変わった祖国に里帰りする人もいたり、と様々な様子が
最後に映し出されましたが、厳しい環境でも学ぶ姿は私も見習いたいと思った
「チーム・ジンバブエのソムリエたち」でありました。




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映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」を観る  [映画(ま行)]

年明け最初に映画館(田端のChupkiさん)で観た作品です。
MONDAYS.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

とある広告代理店に勤める吉川朱海(円井わん)は、大手広告代理店へ転職することを
決めているが、プライベートも後回しになるほど仕事に追われていた。
ある月曜日の朝、彼女は後輩二人組から
「僕たち、同じ1週間を繰り返しています!」
と言われ、
やがてほかの社員たちもタイムループの中に閉じ込められていることを確信する。

しかし、脱出の鍵を握る永久部長(マキタスポーツ)はそのことに気付く気配がない。
社員たちのさまざまな思いが交錯する中、彼らはチームプレーで異常事態からの脱出を
目指す。

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あっという間の82分。痛快大爆笑!

予習無しで観たのですがとにかく今年のトップ5にははいるのでは?というほど
面白い作品でした。

いわゆるタイムループものなので最後は脱出できるかな、と思いながら


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映画の中でも登場するこの作品などを思い浮かべてみたのですが、
パーム・スプリングス [DVD]

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  • 発売日: 2021/10/06
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この作品の名前は出てこずちょっと残念。
(あとで考えたら「隔たる世界の2人」は脱出できず悲しかった)

この映画、タイムループを脱出するためにどうするかは副題に書いてあるので
そうか、上司に気づかせないと終わらないんだ、というのが観る前から
分かるのですが、その上司というのがマキタスポーツ。(笑)
どうみてもクセがあり過ぎる上司をどうやって気づかせるのか、
そこまでの展開が分かりやすくスピーディに描かれているので
最後までグイグイひき込まれてみることができました。

大手広告代理店の下請けの広告代理店が舞台で、大手から無茶ブリされても
それにこたえなければいけない悲哀(ブラック企業のような過酷な労働)、
大手広告代理店の洒落たオフィスに対して
(オーナーを演じていたのがカメ止めのしゅはまさんでびっくり)
吉川たちが働く職場は古い雑居ビルの狭いオフィスに机ギュウギュウで
雑然とした雰囲気でオシャレからは程遠く、仕事で泊まり込みの時は
床にも寝るような環境、実際の広告業界もきっとそうなんだろうな、と
思う中、ツボにはまってしまったのが大手広告代理店の崎野が
吉川に無茶ブリ電話をかけてくるときの着メロで、
徹夜作業で憔悴しきっている吉川のスマホに「崎野さん」と表示されて
同時に”You can do it♪ You can do it ♪”とムカつくくらい明るいテンポの
歌が流れる場面で、大手広告代理店と下請けの関係の悲哀を感じながら、
笑ってみている自分がおりました。

と、大手広告代理店の無茶ブリに応えるために毎日会社に泊まり込みで作業する
吉川たちがどうやってタイムループを脱するか、が見どころで、
最初にタイムループに気づいた後輩2人(村田と遠藤)の説明を聞いても
信じられない吉川が2人から見せられる白い鳩のジェスチャー、
タイムループして訪れる月曜日の朝に観る衝撃的な光景なのですが、
それをきっかけにめまぐるしい1週間を大手広告代理店からも無茶ブリにも
効率よく応えていけるようになっていくのですが、
(会社泊まりこみすぎてズタボロの外見がスッキリしていく変化も笑える)
上司の永久部長(マキタスポーツ)(⇐この名前を見ると脱出できない懸念(笑))に
どうやって伝えるか、と後輩と相談すると出てきた言葉が「上申制度」。
なぜかこんなところで昭和ぽいフレーズが出てきます。(笑)

吉川からいきなり永久部長に伝えるわけにもいかず、間に入っている2人の上司、
森山(ヲタ)と平(他の社員と違うスキルあり)にタイムループを気づかせるか、
2人の攻略作戦を練って奏功しやっと本丸の永久部長にたどり着き、
タイムループを繰り返す原因を破壊してやっと脱出、、、と思ったら、
そう簡単にはいかず(笑)、再び1週間前の月曜日に戻ってしまう。

愕然とする吉川たち、再度、永久部長にタイムループにはまっていることを
気づかせるために吉川他社員たちが行うのがPPTをつかったプレゼンで、
永久部長の言うことをスライドに盛り込んで同時に投影するという場面で
思わずふいてしまったのですが、彼らの他に秘書の聖子さんも加わって
タイムループ脱出に向かう姿、その後、脱出した後のみんなの清々しい様子からの、
永久部長の部下思いのラストまで(おいしいところはマキタスポーツがもっていく)
結果を想像しながらもドキドキしてたくさん笑って最後にすっきりした気持ちで
観終わった「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
でありました。


※今回は田端チュプキさんで、字幕、音声ガイド付きで鑑賞したので
 字幕のお陰で登場人物の名前をすぐ覚えることができたのと、
 檀鼓太郎さん(銚子電鉄の「電車を止めるな!」でハマった音声ガイドの方)の
 音声ガイドで更に面白く笑いながら見ることができました。
 他の映画館でも楽しめますが、田端チュプキさんならではの楽しみ方ができて
 おススメです!



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映画「トゥモロー・モーニング」を観る [映画(た行)]

映画「レ・ミゼラブル」での歌と演技が素晴らしかったサマンサ・バークス主演の映画、
しかもミュージカルなら必見とシネスイッチ銀座で鑑賞しました。
Tomorrow Morning.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

コピーライターのビル(ラミン・カリムルー)と
画家のキャサリン(サマンサ・バークス)夫妻は、ロンドンで暮らしている。
結婚して10年が過ぎ、仕事も家庭も順調なはずが、
いつの間にか彼らの心はすれ違い、離婚を決意していた。
かつて画家と小説家になることを夢見ていた二人が出会い、
大恋愛の末に共に人生を歩むことを決めた結婚前夜の記憶を、
夫婦は離婚前夜にたどり始める。

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ハッピーエンドはいいけれど作品の半分以上が観ていて辛かった。(;_:)

セリフも歌、という劇中歌の多いミュージカル作品で、
サマンサ・バークスと「オペラ座の怪人」のラミン・カリムルーとなれば、
自ずと期待値をあげてしまいがちで(おそらくそういう人が多かったはず)
お二人の歌の素晴らしさはガンガン伝わってくるものの、
話自体が惹かれ合って結ばれた二人がすれ違っていくにつれ諍いが止まらない、
(奥さんの方が大成したことをダンナが嫉妬する構図)
間に挟まり悲しさに包まれる息子(どちらか片方の味方になるわけにもいかず)、
この展開に共感することができず、でも、歌は素晴らしいから、と見続けて
やっと最後にはめでたしめでたし、となる展開。

おそらく、こういう展開は舞台の方がよいのかも、映画化されてしまうと、
ドロドロ憎悪感がカサマシされてしまようなそんな気持ちになりました。
ハッピーエンドなのですが、この先もハッピーなのか、また揉めるのでは、
フィクションなのに現実に照らし合わせて心配してしまう自分もいたりして。
2人が揉めている場面に10年前の出会いから結婚式前日までの幸せな2人が
交錯する繰り返し、といった感じで、途中眠気が襲ってきたのはナイショです。
(大音量の熱唱なのにメロディが刺さってこなかったのが原因かも)

10年前と今が交錯するつくりになっているものの、
ビルは髪型などで年齢の違いを演出していた一方、キャサリンについては髪型も
殆ど同じ(または同じ)で今なのか10年前なのか一瞬よく分からない感じで
このあたりも時間の流れをぱっと見で理解できるような演出があってもよかったかな、
と個人的には思いました。

というわけで、感想を一言でいうと「もったいないなぁ」でした。
この2人を起用するミュージカル作品なら違うタイプがよかったような、
そんな気持ちになりましたが、ロンドンのウェストエンド版公演の後、
日本でも日本人キャストで上演されたことがあるらしいので、
(新妻聖子さんも出演されていたと鑑賞後に調べていて知りました)
映画でのモヤモヤ感を舞台版では違うのか観てみたくなった
「トゥモロー・モーニング」でありました。

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映画「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」を観る [映画(は行)]

以前、ホイットニーのドキュメンタリーを見て切ない気持ちになったので
(亡くなったホイットニーが酷く言われていたのが悲しかった)
今作も観ようかどうしようか迷いながら映画館に行って鑑賞した作品です。
ホイットニー.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

ホイットニー・エリザベス・ヒューストン(ナオミ・アッキー)は歌手になることを夢見て、
シンガーの母シシー(タマラ・チュニー)の
厳しい指導を受けていた。
やがて母親のステージのオープニングアクトで歌声を披露したことをきっかけに、
ホイットニーはスターへの道を歩み始め、歌いたい曲を自分らしく歌うことに
こだわっていく。

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これは観てよかったです。


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このドキュメンタリーの時は観なければよかったかも、と思ってしまいましたが、
ホイットニーのお金に群がる身内や恋人、夫ボビーなどのインタビューの内容が、
亡くなって何も言えないホイットニーが気の毒にしかみえないような感じで、
嫌な思いをしかなかったものの、そのお陰というと変な言い方になるのですが、
ある程度の知識(ドラッグ、同性愛、汚い身内)をもって今回観られました。
今作は製作にクレジットされているクライヴ・デイビスの目線が強い印象で、
ホイットニーを見出してメジャーデビューに導いたプロデューサー(現在90代)、
映画の中では大好きなスタンリー・トゥッチが演じていましたが、
彼に対してホイットニーが素直に正直に自分の気持ちを伝えられる唯一の存在に
見えただけではなく、クライブ自身もホイットニーに何があっても見捨てずに
支え続けていた一面を知ることができたのはどこか救われた気持ちでした。

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この映画に関するエピソードの場面も(クライヴに渡された脚本を捨てたのに
相手役の名前(ケビン・コスナー)を聞いた途端、脚本を拾いなおすホイットニー)、
クスっとしてまたこの映画が観たくなりました。

同性愛の恋人ロビン、と、夫ボビー、2人の醜い諍い、どちらの側も言い分があるとは
いえ、間に挟まって一番つらいホイットニーの気持ちになって考えてあげられない様子、
自分が育てたからという理由だけでホイットニーの得たお金は自分のものだ、
儲けるためにホイットニーの体調も考えず過酷なツアースケジュールを組んで
嫌がるホイットニーにツアーを強行させる、彼女を単なる金の生る木にしか見ていない
父親の存在は本当にひどくて(金の亡者)、観ていて嫌悪感ばかりでしたが、
(ホイットニーのマネジメント会社の社員に会社のクレジットカードを渡して
 使わせていたことや、父自身も会社のお金を使い放題だったことは本当に酷い)
ステージママとはいえホイットニーの歌への情熱を理解し支えた母、と、
プロデューサーのクライヴの存在を知ることができてホッとしました。

と、ドキュメンタリーほど嫌な気分にならないで済んだのは、
クライヴのような存在のお陰もありますが、なにより素晴らしかったのは、
ホイットニーを演じたナオミ・アッキーの素晴らしい演技、
顔は全然似ていないのですが、
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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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この脚本家と、ムーヴィングコーチによる歌い方や姿勢、しぐさなどを徹底的に
再現したことによって、音源はホイットニー本人ですが(⇐というかそうすべきですね)
有名なスーパーボウルでの国歌斉唱も含めて、ホイットニーが乗り移ったかと思うほど
ドキュメンタリー映画のような、そこにホイットニーがいるのではと錯覚しそうに
なるほど素晴らしい演技でした。
そよ風の贈りもの

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  • アーティスト: ホイットニー・ヒューストン
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このLP(笑)を大学生の頃に買ってその歌声に惹かれて、
アイ・ルック・トゥ・ユー

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  • アーティスト: ホイットニー・ヒューストン
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: CD
復帰作まで作品を追いかけた(大ファンというほどでもない割に)私、
デビュー作から最後の悲しい結末まで、、クライヴと共に歩んで作り出した作品、
ということを知って更にホイットニーの歌が唯一のものであると今回思いました。

両親が喧嘩ばかりしている貧しい家庭で育ち、自分は幸せな家庭を築きたかったのに
それが叶わず(娘のクリスティーナ・ボビーも早逝してしまいましたし)
稼がなければいけないプレッシャーと薬に頼ってしまうほどの精神不安定、
教会で歌っていたころからデビューして賞を総なめしている頃の輝いている姿から
どうしてそうなっていったのか、今でも思ってしまうのですが、
ホイットニーを見る目がファンから中ファンくらいになったというか、
ホイットニー自身のことを以前よりは理解できたような気持ちになれた、
「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DACNE WITH SOMEBODY」でありました。




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映画「土を喰らう十二ヵ月」を観る [映画(た行)]

予告編を観て気になっていたものの映画館で観ようか迷っていたら
鑑賞されたlovin姐さんの記事を読んでやっぱり映画館で、と鑑賞した作品です。
土を喰らう.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

作家のツトム(沢田研二)は、長野の山荘で一人の暮らしを楽しんでいた。
彼は山で採れる実やきのこを集め、畑で育てた野菜を自ら料理して味わい、
四季折々の自然を感じながら原稿を執筆。
担当編集者で恋人の真知子(松たか子)がときどき東京から訪れ、
二人で旬の食材を料理して食べる時間は格別だったが、
その一方でツトムは13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいた。


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いい具合に歳を重ねたジュリーの姿を拝みながら楽しめました。

雪深い山里から始まる映画、雪室で保存している野菜をとりだして料理する姿で
自然と共存しながら暮らしていく姿を垣間見られた心持になりました。

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―(新潮文庫)

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―(新潮文庫)

  • 作者: 水上 勉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: Kindle版
水上勉さんの経験をもとに書かれた著書の映画化ですが、
9歳で口減らしのために京都の伯父のところに行き、
10歳から禅寺(相国寺の塔頭の瑞春院)で奉公していたことから学んだ精進料理、
四季折々の山の恵み、筍や山菜、きのこ、柿などなど、義理の母からもらう自家製味噌と
かまどで炊くごはん、手間と時間がかかっても自然の恵みに感謝して美味しくいただく、
楽しそうに描かれていますが、一方では厳しい冬の寒さなどのご苦労も多いと思われ、
映画を観ただけで田舎暮らしって楽しそう!とは思えないというか、思ってはいけない
というか、そんな生活をジュリーが演じているというのがどこか楽しくもあり
どこか悲哀も感じてしまいました。
悲哀といっても、いい意味で素敵に歳を重ねてきたと思える演技、
若い時のセクシーさはありませんが、中年体型で丁寧に食と向き合う姿は素敵でした。
(個人的には他の俳優さんではなくジュリーだったから楽しく観られた感じです)

と、ジュリー演じるツトムには温かい気持ちで共感しながら見たのですが、
若干引っかかったのは松たか子が演じる編集者の真知子でした。
先妻を亡くしたツトムより二回りくらい若いのでツトムの考えとかみ合わない場面が
多いのも仕方ないのかもしれませんが、少々我がままな感じ、あとは、美味しいことを
表現するための演出なのか、手づかみで食べる場面に個人的にはテンション下がり気味で、
特に筍を手づかみで食べるのはちょっと違和感がありました。。。
最後に他の人と結婚すると言い放って(当然ながらツトムの編集担当も外れ)
ツトムのもとを去っていく、結婚したいのにずっと煮え切らないツトムに見切りを
つけている感じが映画(フィクション)とはいえ寂しく思えていしまいました。

と個人的に残念ポイントがありましたが、大根、里芋、胡麻豆腐にお焦げのある
炊き立てご飯などなど、観ていてお腹が空いちゃったりして(^-^;
私ももうちょっとまめに自炊しなければという気持になりました。

昭和の頃のジュリーを知らない世代の方だと、え、誰?かもしれませんが、
私はジュリーの今の姿を拝みながら自然の恵みをありがたくいただくことの
大切さを感じることができた「土を喰らう十二ヵ月」でありました。










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