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映画「すずめの戸締り」を観る [映画(さ行)]

新海誠監督の最新作、やっぱり見ておこうかな、と映画館で鑑賞しました。
すずめ.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽は、
”扉”を探しているという青年、宗像草太に出会う。
草太の後を追って山中の廃虚にたどり着いた鈴芽は、
そこにあった古い扉に手を伸ばす。
やがて、日本各地で扉が開き始めるが、
それらの扉は向こう側から災いをもたらすのだという。
鈴芽は、災いの元となる扉を閉めるために旅立つ。


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ダイジン。。。(;_:)

恐らく多くの方がダイジン(という名前の猫)が主人公の鈴芽(すずめ)のために
とった行動に最後ウルっとしたと思いますが、私もウルウルでした。

これまで新海監督作品というと、「君の名は。」「天気の子」を観ましたが、
毎回予習せずにぶっつけで観ているせいか、前の2作品はちょっと分かりづらい部分が
あったものの、今作はすんなり入ってくるような感覚で観ることができました。
話の展開もあまり違和感や疑問がなく入ってきたのですが、
音楽(前2作品はRADWIMPSの耳に残るメロディがここぞといいう場面で流れる)も
劇中には流れなかったのも音楽に集中力を持っていかれなくて済んだのかもしれません。

地震を引き起こすと言われた鯰を押さえるために要石を東西に置いたという話から
今作も作られていて(要石が鹿島神宮や香取神宮にあると今回初めて知りました)
鯰の代わりにミミズとして描かれていました。

かつて人々が楽しい時間を過ごした場所(廃園になった遊園地など)にある後ろ戸、
その扉を開けると常世(死後の世界)につながるという設定になっていて、
地震で被災した4歳のすずめが後ろ戸を開けて亡くなった母親を見つけた思い出が
高校生になってからも続いていることが最初に描かれるので、
その後、後ろ戸を閉じる閉じ師の草太と共に開いた後ろ戸を探していく、という展開も
さほど違和感なく観られました。

ただ、イマドキなんだろうなと思ったのがスマホだけ持って飛び出したすずめ、
電子マネーで決済して移動していくのが凄いなあと思ってしまいました。
充電大丈夫かな、バッテリーなくなったりしないかな、本筋とは違うところでも
すずめの行動が心配になってしまいました。(笑)

更に次々に親切な人に出会って難を逃れるのですが、後ろ戸を閉めることによって、
その土地が災いから守られて助けた人たちに幸運をもたらしていったので、
性善説の気持ちで見続けていると非常に楽しい展開でした。

鑑賞後に色々レビューを観ていると、ジブリ作品へのオマージュもあったそうですが
ジブリ作品はトトロと千尋しか見たことがないのでその場面が全く分からず、
知っていればそういう点でも楽しめたのかもしれなかったというのが残念ですが、
知らなくても楽しめると思います。

あらゆるところに神様が宿っているのかな、と今作をみて改めて思ったのですが
(トイレにも神様がいますもんね)
すずめの勇気ある行動、それを受けての最後のダイジンのとった行動、
(序盤から中盤以降までダイジンのことを悪いやつだと思い込んでいて
 終盤に申し訳ない気持ちになりました)
私も面倒とかやりたくないとかネガティブなことばかり言わずに、
やってみようという気持を思い出して行動に移さないとな、という気持になりました。

小説版もあるそうなので読んでみたいですね。
すずめの戸締まり (角川つばさ文庫)

すずめの戸締まり (角川つばさ文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/10/13
  • メディア: 新書
新海監督作品というと空や水の描き方が特徴的で好きなのですが、
今作でも常世の空、現世の空の対比が印象的でした。

1回では分からない場面もあったのであと1回は観てみようと思いますが、
「いってきます」「いってらっしゃい」
「ただいま」「おかえりなさい」
当たり前に思えるやりとりが実はとても大切なものなのだと思いながら
新海監督の世界観に浸って楽しめた「すずめの戸締り」でありました。






要石を取り除いたことからミミズが暴れ出し、地震が起きる、
それを

3.11のことも含まれていて、地震の警報音も頻繁に出てくるので、被害に遭われた方は
観て辛いお気持ちになるかもしれません。







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