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京都旅行記2022Ⅱ~大徳寺 黄梅院編~ [日本の旅(京都)]

目的だった秋の特別公開の塔頭(4か院)の一つ目、興臨院を見学した次は、
黄梅院に向かいます。
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お手洗いは利用不可、特別公開エリアでは写真撮影禁止です。
拝観料は800円ですが入口で共通券のチケットを渡して中に入りました。
48 (168).jpeg苔がきれい
受付から書院?までの道のりがかなり長く途中で綺麗なお庭や茶室もありました。

黄梅院の名前は、お釈迦様から代を重ねて三十二代目弘忍(ぐにん)大満禅師の所縁の地、
中国の黄梅県破頭山東禅寺に由来しています。
永禄5年(1562)織田信長公が28歳の時、羽柴秀吉公を伴い始めて入洛すると、
信長公は秀吉公を京都所司代に任じ、併せて父・信秀(法名・万松院殿 天文20年
(1551)寂)公の追善菩提のために普請を命じ小庵を建立させ、その小庵に
大徳寺九十八世住持・春林和尚を開祖に迎え「黄梅庵」と名付けられました。
天正10年(1582)6月2日、本能寺の変により信長公が急逝され、同年10月15日に密葬、
その後、秀吉公は黄梅庵に築を加えましたが、主君の塔所としては小なりとし、
信長公の法名・総見院殿より総見の名をとって山内に別に「総見院」を建立、
黄梅庵は築を新たにし、天正14年5月、秀吉公によって本堂と唐門が改築され、
天正17年(1589)、鐘楼、客殿、庫裡等を小早川隆景普請奉行のもとに改築落慶し、
この年、「庵」を「院」に改めました。

と、リーフレット(龍源院、瑞峯院、興臨院のモノクロと異なりここはカラー刷り)に
書いてありましたが、
秀吉による増築がもっとド派手だったらここが信長の塔所と
なっていたかもしれない、
ということなのかな、と思いました。
当時の増築がどのくらいか分かりませんが、現在はかなり広い敷地なので、
築を新た(建て直し?)にして現在の広さになったということなんでしょうね。 
YouTubeで探したらこの動画が出てきたのですが、
雰囲気を感じていただければ、です。(^-^)

最初に入ったのが書院「自休軒」で、ここには大徳寺を開いた大灯国師の筆による
「自休」の扁額が
飾ってありました。
自休とは、
人生をより良く生きるためには自らの意思で休んだり立ち止まったりして
足元を見つめたり振り返ったりすることが必要であるという意味だそうで、
一休さんや千利休も自休から「休」の字を付けたと言われているそうです。

その前の庭、直中庭(じきちゅうてい)について係の方から説明を聞きました。
直中とは正しきことは自分の中にある、という意味だそうですが、
日頃煩悩にまみれて生きている私には重い言葉です。

(こんな感じのお庭です)https://www.zoukei.net/kyoto/oubaiinjikichutei.html

千利休が66歳の時に作られたお庭で、秀吉公の希望による軍旗瓢箪をかたどった池を手前に
大徳寺二世徹翁和尚が比叡山より持ち帰ったとされる不動三尊石を正面に、加藤清正電商の
朝鮮灯籠を左に配した苔一面の枯山水庭園。
茶室「一枝庵」(1999年築なのでまだ新しい)も庭の奥の方に見えましたが、
緑のグラデーションがとても美しいお庭、ここでぼんやりお庭を過ごすだけで心が綺麗に
なりそうな、、そんな気がするお庭でした。

続いて方丈に移動して、方丈前庭「破頭庭(はとうてい)」を見学しました。

(枯山水庭園)https://www.zoukei.net/kyoto/oubaiinhatoutei.html

「破頭」とは既成概念を破る、という意味だそうです。
手前に白砂、遠くに苔庭、隅には扇形の砂紋、正面には文殊菩薩と普賢菩薩を表す石。
とても静か(見学しながら大声で話しているおばちゃんグループがいましたが( 一一))で
直中庭とは違う意味で穏やかな心持になれるお庭でした。
ここでは夏椿と冬椿のほか、擬雪(ぎせつ)と呼ばれる春先に咲く小輪の椿も楽しめると
説明がありました。訪れた時期は秋なので椿が見られず残念。。。

この後見たのは「開坐庭(かんざてい)」。
(坪庭です)https://www.zoukei.net/kyoto/oubaiinkanzatei.html

本堂と庫裡の間につくられた小さな坪庭に舟形の石が置いてありますが、
これを渡り廊下の花頭窓から見ると船に乗っているように見えて、
遊び心というか見え方を変える作りが楽しく思える庭でした。

と、意外と時間をかけて見学することが出来ましたが、
とにかく苔のふさふさ感が苔好きにはたまらない黄梅院を後にして、
残り2つのうち、事前予約していた聚光院に向かいます。


(つづく)




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