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映画「ブレット・トレイン」を観る [映画(は行)]

映画館やYouTubeで嫌というほど予告編を観たので映画館に本編を観に行きました。
ブレット.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

あるブリーフケースを盗むよう謎の女性から指令を受け、
東京発京都行の高速列車に乗り込んだ殺し屋・レディバグ(ブラッド・ピット)。
ブリーフケースを奪って降りるだけの簡単な任務のはずだったが、
疾走する車内で次々に殺し屋たちと遭遇してしまう。
襲い掛かってくる彼らと訳も分からぬまま死闘を繰り広げる中、
次第に殺し屋たちとの過去の因縁が浮かび上がってくる。

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チャニング・テイタム!(笑)

予告編を観ていったので(ホントに分からないくらいの回数観ました)
ある程度下地をつくって観に行ったのですが、チャニング・テイタムは想定外でした。


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ブラピにサンドラ・ブロックにチャニング・テイタムって、
この作品と同じ組み合わせ!と、個人的にはドツボにはまるレベルでした。
(登場の仕方もキャラ設定も予想外で今作一番はまったポイントです)

また、予告編で分かっていたので映画館でイラつくことはありませんでしたが、
日本だと思って見ない方が楽しめます。(笑)

面白いくらいツッコミいれられる描き方なのですが、たとえば、
 ●飲み屋街が看板含めて香港ぽい
 ●新幹線の名前が「ゆかり」、他に違う名前はなかったのか
 ●新幹線の座席はもっと立派で快適 
 ●下りで静岡駅を通過した後、右手富士山が見えるなんて嘘
 ●モモンガが可愛くない&東京オリンピックのキャラクター似(笑)
 ●車掌が一人しかいなくてポンコツ過ぎ(しかもマシ・オカを使う残念)
 ●新幹線のホームが高架ではなくてホームドアがない
 ●新幹線のガラス窓が耐久性弱くて割れ過ぎ
 ●京都の風景(CG)がしょぼすぎ 五重塔が細くてバランス悪
 ●日本の駅のホームがヤクザだらけになるほど治安悪くない(笑)
 ●鉄道王国の日本で新幹線が脱線するなんて悲しい
 ●JR(協力していないのは明白)が怒らないか心配

思い出して書いてみてもこんな感じで結構多くて我ながらびっくり。(笑)
これを気にするとただイラつくだけで楽しめないと思いますが、
日本ロケではないし(CGも敢えて日本みたいで違う風にしたのかと)、
外国人から見た日本観って相変わらずこんな感じかな、
と思ってみれば気になるけど気にせず観られます。(笑)
これが気になると最低映画になりそうな、、、気がします。

密室での群像劇、拳銃を持たないレディバグ(ブラピ)がブリーフケースを
もって品川で降りればいいだけなのにそれが叶わず、
次々と現れる殺し屋と闘わないといけない状況になるのですが、
そもそも、大金入ったブリーフケースを戸口近くの荷物棚に置く不用心、
そこがダメなんだろう(やったのは殺し屋のレモン)というツッコミもありつつ、
途中で出てくる車内販売のありえない感、
(カレン・フクハラを使うなら青山テルマの方が盛り上がったのに(笑))
木村の日本語が拙すぎて終始気になってしまったこと、
いつの間にか車内から乗客が殺し屋以外いなくなっていて
(ラスボスが貸し切ったと言うものの最初はいっぱい乗っていた)
結局まだツッコミどころを書いている自分に気づきました。(笑)

良かった点は、ブラピが楽しそうに演じていたこと。それに尽きます。
殺し屋のレモンとミカンも個人的にはツボで、特にレモンが語る機関車トーマス、
そうか、ディーゼルは曲者で悪いんだ、と、この映画で学びました。(^-^;
他に、伊坂幸太郎さんの原作では中学生の役どころだったものの、
映画化では若い女性(プリンス)に設定変更していたのを演じていたジョーイ・キング、
この人見たことある、と見続けて途中で気づいたのですが、
一昨年見たNetflixの「キスから始まるものがたり」と続編に出ていた人でした。
観ていてイラつく性格の役どころですが、↑の青春映画とは全く異なる雰囲気で
好演していたと思います。

また、鑑賞後にクレジットを見て気づいたのですが、
みかん役のアーロン・テイラー=ジョンソンって、
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この映画で若かりし頃のジョン・レノンを演じていたんですね。
10年経つので気づかなかったのですが、この作品は伯母さんのミミと
実母のインパクトが強すぎて、ジョン・レノンが地味に見えたので、
まさかこの役者さんがみかんを演じていたとは、、、見た後びっくりしました。

殺し屋だらけが登場するものの彼らの一部が過去に接点があったり
(クライアントが変わっても現場でプロの殺し屋が出くわす場面というのは
 ままあるのかなと、知らない業界の一端を観た気分)
その中で、運不運が見えてくるわけですが、レディバグはそれ自身が幸運ではなく、
背中に背負った点の数だけ不運を受けて他を幸せにするという説明の中で
彼自身が大変な目に遭いまくるものの最終的には他(の一部)を幸せにして、
自分自身もハッピー(多分)になるという展開に見えました。

この映画を観て何を感じるか、と言われたら殆ど何も感じなかったし、
(強いていうなら、レモンとミカンの強い友情と兄弟愛かな)
日本を描くなら日本映画をリスペクトしているタランティーノ監督の方が
ずっと入り込めると思いました。
(キルビルで日本刀もって飛行機に乗るユマ・サーマンには笑いましたが)
ただ、タランティーノが梶芽衣子の「修羅の花」を採用したのと同じくらい、
いや、それ以上だったかもしれないのは、麻倉未稀の「HERO」を採用したこと、
でした。終盤でいきなり流れて私も想定外すぎる展開に笑いましたが、
おそらく聴いて過剰に反応するのは日本人(特に40代以上)だけと思いますが、
この選曲の意外性はよかったと思います。

日本が舞台でなくてもアジアの違う国でもよさそうなもんだな、と、
これを見て日本がこうだと思い込んでくる人は今の時代いないとは思いますが(笑)
(昔は忍者がいると思って来日する外国人がいたのとは時代が変わりましたし)
ここまで振れ幅が凄いと逆にそれは気にせず(見ているときは)ブラピの活き活きと
楽しそうに演じている姿を眺めているだけで満足してしまった(単純です(笑))
勢いだけで観るのが吉の「ブレット・トレイン」でありました。



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