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映画「サバカン」を観る [映画(さ行)]

何も予習せず、タイトルだけで選んで鑑賞した映画です。
サバカン.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1986年、長崎。小学5年生の久田(番家一路)は、
愛情深い両親(尾野真千子、竹原ピストル)と弟と共に
時にはけんかもしながら暮らしていた。
彼はあることを機に、家が貧しいためにクラスメートから避けられている
竹本(原田琥之佑)とイルカを見るためにブーメラン島に行くことになる。
この冒険をきっかけに二人の絆は深まっていくが、ある事件が起きる。


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またねー!

じわり。(:_;)



主役の2人(久ちゃんと竹ちゃん)が互いが見えなくなるまで
またねー!と言い続ける場面を見て、私も昔は友達とバイバイする時にまたねー!って
言ってたなあ、いつから言わなくなっちゃったんだろう、と思いました。

長崎というと大学生の頃、1度しか行ったことのない場所ですが、
今作を見て長崎にって島原鉄道に乗りたくなりました。
(舞台の長与駅はJRですが映画で使われたのは島原鉄道の古部駅)

映画の舞台は1986年、私はそのひと昔前位に小学生だったので、
映画と時代がずれているものの、それでもどこか懐かしい風景は変わらず
自分が小学生の頃のことを思い出しました。

個人的にツボにはまったのは、
LARKの傘立て(同じものが実家にあった(笑))、
久ちゃんのひもぐつ(私は同じようなデザインで緑色の靴を履いていた)、
リュック(紐でキュッと絞るタイプ)にチェック柄の水筒、
麦茶ポットにストライプ柄のベルトに自転車、、あたりです。

あと、ブーメラン島にイルカがいる、という噂、
ヤンキーが言ってるから間違いない、と真顔で言う竹ちゃんに
ヤンキーを信じるなんて、と思わず噴いた私です。
そして、イルカに乗る、という竹ちゃんの発言に、
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海のトリトン、懐かしいなあ、と思い出しましたが、
それより早く頭に浮かんだのは城みちるでした。(^-^;

漁師の父親を亡くした竹ちゃんが、貧乏を同級生にからかわれて笑われて
でも、久ちゃんだけが笑わなかったという理由で夏休みの冒険に誘う、
竹ちゃんがタンクトップ2枚を着まわしていることから貧乏といじめられるのですが、
その後の場面でいや、タンクトップ以外も持ってるじゃん、という、
若干冷めてた自分のツッコミもあったのですが(心が汚れた大人です(笑))
急こう配のタンタン岩、ブーメラン島、長崎の海と山とミカン畑、
自然が少年たちの夏休みを盛り上げて見せてくれるような心持でした。

この2人の冒険と友情を育んでいくのを周りで盛り上げるのが、
久ちゃんの両親(尾野真千子と竹原ピストルの掛け合いが楽しかった)、
久ちゃんの弟(久ちゃんを演じた番家一路君の実弟だそうですね)、
感激屋の小学校の担任、みかん畑を所有する内田のじいさん(岩松了が好演)、
ヤンキーに絡まれる2人を助ける金山とブーメラン島で出会う由香、など、
悪い人が竹ちゃんをいじめる同級生くらいで、他はみんないい人で、
もちろん久ちゃんと竹ちゃんをたくさん盛り上げてくれました。

竹ちゃんを演じる原田琥之佑君が原田芳雄のお孫さんというのを鑑賞後に
インタビュー記事で知ったのですが、彼が見たおじいちゃんの演技(作品)で
挙げていたのが
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この作品で、今後俳優の道を進むのであれば楽しみだなと思いました。

2人の夏休みがある事件で終わってしまい、離れ離れにという展開に
驚きつつ、その後の2人(久ちゃんのその後は草彅君)についても描かれていて
温かい気持ちで観終わりましたが、忘れかけていたころの気持ちを思い出させて
もらったような「サバカン」でありました。



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