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映画「あなたを見送る7日間」を観る [映画(あ行)]

骨折入院中、退院後に観た映画を順番に記事で御紹介していますが、
今回は深く考えず観られそうでアダム・ドライバーが出ている、という理由だけで
Amazonプライムで鑑賞した作品です。

THIS IS WHERE I LEAVE YOU

THIS IS WHERE I LEAVE YOU

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Blu-ray
内容は映画.comさんより。

「ナイト ミュージアム」シリーズのショーン・レビが監督を務め、
父親の死をきっかけに集まった兄弟姉妹が織り成す人間模様をつづった
ヒューマンコメディ。
父親の訃報を受けて実家に戻ってきた4人の兄弟姉妹が、
ユダヤ教のしきたりにより、ひとつ屋根の下で7日間を共に過ごすことに。
それぞれ問題を抱える彼らは、時には衝突しながらも再び家族の絆を深めていく。
兄弟姉妹役に「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン、
「デート&ナイト」のティナ・フェイ、「フランシス・ハ」のアダム・ドライバー、
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のローズ・バーン。
4人の開放的な母親役を「コールガール」のジェーン・フォンダが演じた。


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ジェーン・フォンダ(巨乳)の存在感。( ゚Д゚)

ジェーン・フォンダ、80年代にワークアウトでも有名になった印象ですが、
その後、人工的にお直ししたという話題も記憶に残っていたら、
今作でも久しぶりに会った子供たちに聞かれて胸を直したという場面に
思わず笑ってしまいました。(谷間を強調する場面が冒頭に多し。(笑))

ユダヤ教についてが描かれている映画は何度か見たことがありますが、
亡くなった後のしきたり(今回は亡くなった本人の希望という設定)で
7日間家族が一緒に家の中で過ごすことで見えてくること、
その間に起きる兄弟姉妹と親の関係を改めて考えたり見直したり、
(昔のことを思い出す気持ち、私もよく分かるし(笑))
共感しきれないものの、ある程度は共感できるような映画でした。


みんな元気 [DVD]

みんな元気 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2011/01/19
  • メディア: DVD
お親と子供たちという図式でこの作品を思い出したのですが、
兄弟姉妹がみんな仲がいい訳ではないのは今作も同じで、
小さい頃の関係性が大人になっても続いているのはなかなか変えられず、
7日間という長い期間に少しだけでも歩み寄っていけたように見えました。

今作で存在感が一番大きく見えて共感できたのがジェーン・フォンダ演じる母。
確かに家族のことを書いて子供たちを色々悩ませたことはよくないと思いますが、
生計をたてること(自分の印税でなんとか暮らせた)、精神的にも常に不安定で
抗不安薬を服用していたことなどを子供たちに語る場面に、ただ明るくしている訳もなく、
母親である前に一人の人間としても色々なものを内に抱えていたこと、
親と子の関係は変わらないけれど互いのことを理解するのに弱いところを理解してあげる
ことが大事なんだろうなと、己と婆1号に重ね合わせてみてしまいました。

この母親が家族のことを小説にしてベストセラーになったせいで、
子供たちが多感な頃からその小説で嫌な思いをしたことを思い出すだけでなく
(書かないでと言ったことを小説に書かれてしまったり)
地元の幼馴染たちとの思い出も(よくも悪くも)思い出す、
その中で弟を演じるアダム・ドライバーは親の店を手伝いながら
好き勝手しているように見えて実は彼なりに悩んでいることもあったりして、
子供たち全員がそれぞれ昔も今も悩みを抱えているのはどこの家でも同じなんだろう
と思いました。
(そこを大人になってからどう乗り越えるというか折り合いをつけるか、なのかな)

観ていて母親の存在感が強すぎて、子供たちそれぞれの抱える悩みやエピソードを見ても
(妻に浮気された長男も気の毒と言えば気の毒ですがその後のぐずぐずは観ていてイラっと)
これらが母親の存在感を更に強くする要素のように見えてしまったのは、
やはり家族の中で強いのは母だからなのかもしれません。

結局、7日間のしきたり(シヴァと呼ぶらしいです)も亡くなったお父さんの遺言ではなく
母親が子供たちと互いを見つめあいたいという気持で遺言とうそをついていたことが
終盤で分かるのですが、家族愛というか家族であることの大切さを感じることのできた
「あなたを見送る7日間」でありました。



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映画「チャーリーとチョコレート工場」を観る [映画(た行)]

退院後、自宅で観た作品。初見です。

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/07/14
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

家が傾くほど貧しい家に、チャーリー・バケット少年(フレディ・ハイモア)は
失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、
そして寝たきりの老人4人の7人で暮らしていた。
そのチャーリー少年の家の近くには世界で一番大きなチョコレート工場があった。


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ホラーなイッツスモールワールド。

ジョニー・デップ、長らくの裁判、勝訴でよかったですね。
(映画と関係ないけれどずっと気になっておりました)
シザーハンズの頃は白塗りも新鮮だったのですが、その後特殊メイクが続いて
チョコレート工場も白塗りかあ、、、とこの映画を避けていたのですが、
Amazonプライムの見放題終了に入っているのを見て
せっかくだから見ておこうって感じで観ました。
かなりブラックでダークなコメディ、って感じ。

見ていると確かにティム・バートンぽい作品だなと思うのですが、
夢のチョコレート工場 [Blu-ray]

夢のチョコレート工場 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray
この映画のリメイクなんですね。

2005年の作品なので17年も前の作品なのかと驚いたですが、
当時ティム・バートン作品に常連で出ていたヘレナ・ボナム・カーターが
やはり出演していたので、ティム・バートン作品と認識できました。(笑)

ジョニー・デップ演じるウィリー・ウォンカ、やることがいちいち陰湿で、
見ていてイラつくほど嫌な奴ですが、そうなってしまう原因も幼いころの体験に
あるわけで、それを最後チャーリーと一緒に克服するという場面を見て、
嫌な奴だと思ってごめんなさい、画面に向かって謝りました。(笑)

チャーリーはとても心優しくていい子ですが、
その他の4人(ゴールデンチケットを得た子)はどの子も観ていて不愉快になるくらい
性格悪い子たちで(それぞれ事情があるにせよそれでも可愛くない( 一一))
性格悪いのが原因なのか、チョコレート工場で次々と不運に遭う様子を見ると、
ちょっとやりすぎじゃないの?という気持と、ウィリー・ウォンカは喪黒福造なのか、
あの笑い声が途中から聞こえてくるんじゃないか、いや、これはハリウッド映画だから
喪黒福造が出てくるわけないし、途中から頭の中に喪黒福造の姿がちらつきながら、
一人ノリツッコミみたいな状態で見ておりました。

そうなってしまったのも、チョコレート工場に登場した、
ウンパルンパ
最初につかみはオッケー的に見ていたらそのままずっと最後まで登場し、
白塗りのジョニー・デップの違和感はウンパルンパの登場ですっかり消え去り、
鑑賞後も私の頭の中はウンパルンパ(増殖している状態)の姿でいっぱいなまま
数日続きました。(笑)

こういう映像って今の技術であればミュージカルに向いているんじゃない?
と思ったら既にブロードウェイで公演されていました。
(ウォンカの雰囲気がジョニデと違う)https://youtu.be/DfuF49aPrn0

ファンタジーと思ってみると多分違うので小さいお子さんは嫌かもしれず、
どちらかといえば大人のためのダークファンタジーと思ってみたほうがよいのかな、
貧しくても正直に生きていけばいいことあるのかな(逆は痛い目に遭う)、
何度もみたいとは思わないけれどAmazonプライムのお陰で見ることが出来て
良かったと思った「チャーリーとチョコレート工場」でありました。



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映画「チア・アップ!」を観る [映画(た行)]

骨折入院中(術後すぐ)明るい気持ちになりたくてAmazonプライムで観た作品です。

チア・アップ! [DVD]

チア・アップ! [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • 発売日: 2021/01/06
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

シニアタウンに引っ越してきたマーサ(ダイアン・キートン)は、
以前チアリーダーになりたかったと隣に住むシェリルに明かしたところ、
今からでも遅くないとおだてられ、チアリーディングクラブを結成する。
集まったのはチア未経験どころか、身体機能の衰えた平均年齢72歳の8人だった。
彼女たちは周囲に嘲笑されながらも、励まし合いながら特訓に励む。


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私も人生を楽しまないと!

という気持ちになった作品です。

ダイアン・キートンが年を重ねても素敵に見える(そういう役柄)のですが
今作でも病気でやつれていく様子(スッピンに近い雰囲気)を好演されていました。

若い頃チアリーディングの大会に出る直前に母の病気で出られなかったマーサ、
末期癌で化学療法もやめることにしてから大都会NYの家を売り払い、
シニアが集まる住宅街(暖かいリゾート地)に引っ越し、
1つはクラブに参加しないといわれたものの入りたいクラブがなく、
それなら作ればいいと言われて思いついたのがチアリーディング。
隣人のシェリル(最初は鬱陶しいおばちゃんに見えたのですがこの人がいい味を
出していました)がマーサの気持ちに共感してチアリーディングのチームを
結成しようと協力してくれてチームは出来る、、、のですが、
素人のオバアチャンの寄せ集め、なので(しかもみんな体のあちこちが痛い)
なかなかまとまらない、でも、最後はこれがうまくいって盛り上がるはずだ、
という気持でみているので少々ハラハラしますが安心して見られます。(^-^)

マーサをサポートしてくれるシェリルや孫のベンなどの存在に対して、
マーサのやりたいことを阻止しようとする勢力(地域の自治会会長?のヴィッキー)
もいるので、練習場所も自治会の共有スペースを使えなくされてしまったり、
クラブメンバーの息子に活動に反対されたりと、マーサやシェリルが思ったように
進まない(というのも想定内(笑))中、万全でないところで演技した映像が
高校生チアリーディングチームの生徒たちによってSNSで拡散されてしまいます。
SNSで拡散というのは今時な話で、拡散力が凄まじいために、メンバーが意気消沈
してしまう(自治会から活動中止を言い渡される)のは想定外でした。

とはいえ、ここから盛り返していくだろうと見続けているとそうなるわけで、
映像を撮った(拡散させたのは他の生徒)高校生のクロエの指導のお陰もあって
大会に出場(阻止されそうになると高齢者差別と訴える)して無事演技を披露し、
その1年後にマーサは亡くなって彼女をしのんで残りのメンバーたちで演技する、
悲しいはずが悲しくなくて、マーサ(フィクションなのに)がやり残したことを
仲間たちと一緒に遂げられたことにジワリとした気持ちで観終わりました。

自分がやり残したことがあるのかどうか、マーサのような経験はありませんが、
自分が動けるうちにやっておきたいことは何か、そんなことを考えることが
増えたような、いや、増えています。
最近の婆1号を動けるうちに海外旅行できてよかった、とよく話しているのですが、
何かし残したことがあるかどうかは語らず、本当は何かあっても言わないのではないか、
(しつこく聞くと気分を悪くされそうでぐいぐい聞けない)
自分も悔いのないようにしたいと思いながら、婆1号にとっても悔いのないように
サポートしていきたいと思った「チア・アップ!」でありました。





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映画「ノンストップ」を観る [映画(な行)]

Amazonプライムで昨年映画館で見そびれた作品を見つけて飛びつきました。
(入院中の病室で鑑賞)

ノンストップ [Blu-ray]

ノンストップ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ファインフィルムズ
  • 発売日: 2021/06/02
  • メディア: Blu-ray
あらすじはYahoo!映画さんより。

ハワイ旅行に当選した、パソコン修理工のソクファン(パク・ソンウン)と
揚げパン屋の主人のミヨン(オム・ジョンファ)夫婦。
ビジネスクラスにミヨンと娘のナリ、エコノミーにソクファンと分かれて旅客機に乗り込み、
人生初の海外旅行に胸を踊らせていたが、北朝鮮のテロリストが機内を占領してしまう。
しかし、テロリストに襲われたミヨンは、瞬く間に相手を打ちのめし、機内のさまざまな
備品を武器にして戦いを続ける。


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漫画のような展開で爆笑。

オロナミンC(のような栄養ドリンク)をのんだら当たりが出て
賞品はハワイ旅行!で喜んで行くと思いきや、ソクファンとミヨンの夫婦、
壊れた洗濯機も修理できないくらいの貧乏ぶりで夫婦で揉めます。
(当たりを売って洗濯機を買おうとするミヨンと旅行決行を訴えるソクファン)
娘ナリは(おそらく親が見栄で習わせている)バレエの格好をしていると相撲の力士と
クラス男子たちに笑われてしまい(本人はテコンドーを学びたい)
母ミヨンが売っているねじり揚げパンのことでもからかわれれてしまう。。

いろいろ訳ありな雰囲気を冒頭に感じさせて結果的にハワイ旅行に行くことに
なるわけですが、出発当日もねじり揚げパンを売ってから空港に向かうので
チェックインもギリギリ、そのお陰でエコノミーが満席、2人だけビジネスクラスに
アップグレードしてもらうのも、わざわざその設定(1人だけエコノミークラス)に
しないと機内の展開が面白くならないんだろうな、と、機内で何かが起きる、
冒頭の北朝鮮工作員の作戦の場面に繋がる何かが起きる、という頭で見られます。

コメディと分かっているので主軸の家族3人は何があっても助かるし、悲惨なことには
ならないだろう、絶対勧善懲悪、と思って観ているので安心感もあるわけですが(笑)
家族の周囲に座る一癖も二癖もありそうな脇役、どれが悪人なのか、最初からある程度
目星をつけやすいのもハラハラしすぎなくて見られてよかった点でした。

まあ、この夫婦、この緊急事態に対処できるような経験や技術を持っているので
各々活躍するわけですが(ソクファン、単なる便利屋さんじゃなかったとびっくり)
そこにぼんやりした男性CAもうまく絡んで(そして活躍)悪を倒す、ミヨンのアクションも
悪を倒す姿も爽快で飽きずに最後まで観られました。

韓国映画の似たようなコメディだと、

エクストリーム・ジョブ [Blu-ray]

エクストリーム・ジョブ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2020/07/03
  • メディア: Blu-ray
こちらの方がスピード感や笑いのツボへのはまり度合がもうちょっと高めでしたが、
それでも今作はスピード感があって見やすい映画だと思います。

2人がどうやって結婚したのか、ソクファンの優しい気持ちも知ることができて
ちょっとジわっとする場面もあったりして、ハイジャックされたもののなんとかハワイに
行けて家族3人で楽しめてよかったね、(悪人が飛行機外に放り出されたときに、
機内の気圧が急変して一大事にならなくてよかったね、というのが唯一ツッコミどころ(笑))
と、深く考えずに笑ってみられたコメディ映画「ノンストップ」でありました。





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映画「エセルとアーネスト」を観る [映画(あ行)]

昨日アップしたパナマ・コロンビア映画もそうですが、
入院中から退院後しばらくの間、頭をあまり使わずに見られそうな映画で
Amazonプライム見放題間もなく終了、のところに表示された映画を
特に考えずに選んで観ていた作品が続きますが、この作品も穏やかな気持ちで
観られそう(逆襲する家政婦さんを見てちょっと疲れていたかもしれない)
鑑賞した作品です。

エセルとアーネスト ふたりの物語 [Blu-ray]

エセルとアーネスト ふたりの物語 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2020/05/08
  • メディア: Blu-ray
あらすじはYahoo!映画さんより。


1928年、牛乳配達人のアーネストとメイドのエセルは結婚し、
ウィンブルドンの小さな家で暮らし始める。
かけがえのない息子のレイモンドが生まれ、世界中を巻き込んだ第2次世界大戦中も
夫婦は助け合い、笑顔を絶やさずにいた。
そして戦後を迎え、経済が急速に発展する中、二人も年老いていく。

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自分の両親と重ねてしまった。。(;_:)


スノーマンとスノードッグ

スノーマンとスノードッグ

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2013/10/24
  • メディア: 大型本
この絵本の作者、レイモンド・ブリッグスがご両親について描いた作品ですが、
牛乳配達人のアーネストと家政婦のエセルが知り合って結婚して
晩婚だった2人の間にやっと授かったのがレイモンド、
穏やかに幸せに暮らしていけると思ったところで起きた戦争。
レイモンドも造船所で働いて多くの死体を見るほど戦況は激しくなり、
レイモンドは田舎へ疎開、自宅に防空壕をつくり、ラジオで戦況を聞く、
いつまで続くのか分からない戦争への恐怖の中、悲しむだけでなく、
小さくても楽しいことを見つけようとする2人の姿がとても微笑ましく
描かれていました。

労働者階級といってもプライドの高いエセル、息子のレイモンドには
サッカーではなくラグビーをやってほしいと願っていたものの、
レイモンドは高等中学校を辞めて美術学校に入ってしまったことを知って
悲しむのですが、それでもレイモンドのやりたいことを尊重し、
(時代なのでしょうね、ビートルズのような風貌にレイモンドが変化)
息子の幸せを願う姿、裕福でなくても小さな幸せでも見つけていこう、
エセルとアーネストがお互いを尊重し(指示する政党が違うのに)
戦争という厳しい状況も共に過ごし、戦争が終わった後は、穏やかに
年を取りながら生活していく姿、自分の両親はこんなに穏やかではなく
時には激しい喧嘩もしていましたが、あれだけ不安があった私も
今になって振り返ってみたら自分も兄もどれだけ親に大切にされていたのか、
そんな気持ちで重ねながら見終わりました。

2人が晩婚だった理由も兄弟姉妹の中で長子であったことから弟妹を育てるため、
2人が一生懸命働いていた、それが一段落して結婚した2人が子供を授かる、
子供を育てながら2人の何気ない会話、小さな家の中で感じる幸せと温かい雰囲気が
終始映画の画面上に漂い流れていく(戦争の悲惨な場面であってもどこか温かい)、
起承転結というほどの展開がなくてもずっと温かさに包まれている気持になれました。

映画のような波乱万丈な人生ということもなく、淡々と歳を重ねていく、
小さい世界の中でも幸せを見つけて暮らしていけることのありがたさ、
というか大切さというか、イギリスらしい風景(アニメ)を観ながら、
自分の人生も折り返したものの小さいことでも幸せだと思えるように過ごしていきたい、
作者で息子のレイモンドさんの両親に対する愛情と感謝の気持ちを感じながら
穏やかな気持ちで観られた「エセルとアーネスト」でありました。





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映画「チャンス!メイドの逆襲」を観る [映画(ま行)]

ここから暫くアップする映画記事は骨折入院中~退院後まで、
気分転換で特に考えなくてもよさそうな映画ばかりを見続けた、
という備忘録記事です。

チャンス! メイドの逆襲(字幕版)

チャンス! メイドの逆襲(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2019/12/14
  • メディア: Prime Video
あらすじはAmazonさんより。(Yahoo!映画には掲載されていなかった(笑))

10年働いたけど、我慢の限界!搾取X未払いXパワハラ反対!
次期パナマ大統領選に立候補した実業家の夫、美貌維に忙しい妻。
男に夢中の女子高生の双子、無邪気な小学生の息子。
そんな一家は豪邸で暮らしながらもその実情は火の車で...。
家政婦2人が雇い主を成敗するパワフル・コメディ!!



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初めて見たパナマ映画がこれ。(笑)

パナマ(とコロンビア)の映画だそうですが、コメディと言えばコメディながら、
結構ブラックというか心の底から笑っていいもんか、、という感じでした。(^-^;

コロンビアから出稼ぎでパナマにやってきてお金持ちの家で家政婦として働く2人、
大統領?選挙に出馬して忙しい夫、買い物とエステ(美容整形)に熱心な妻、
性の乱れが心配な高校生の娘(双子)、ませた息子(小学生くらい)、
家族全員がクズな描き方というか、貧しい人の気持ちもわからないお金持ちが
雇用主という設定なので、家政婦たちの悩みなんて理解する気もない、という
お金持ちと労働者(対極にいる人たち)を描きくところから始まります。
タイトルからも想像できますが、メイドが逆襲というかで大暴れするんだろうな、と
想像しながら見ていると、ホントにその通りで(笑)、かといって、その逆襲の仕方が
積もり積もった怒りとはいえ荒唐無稽な感じがないというか、どこかリアルで、
明るく笑うより、そこまでやらなくてもいいんじゃないの、と突っ込みたくなるような
かなりブラックな演出でした。
(ラテンの国ではこれが痛快なのかもしれないので文化の違い、かもしれません。(^-^;)

家政婦さんたちが暴れるきっかけになったのが、お給料の未払い。
母国へ仕送りしたいのに給与遅延が続いていると金持ち妻に訴えるものの、
忙しいと相手にされず、それが積もり積もって遂に爆発して逆襲するわけですが、
実はこのお家、派手にやりすぎて(見栄っ張り)銀行からの借り入れも増えて
(妻の実家がお金持ちですが無心し過ぎでサポートしてもらえない)
資金繰りが厳しくてお給料を支払う余裕などないことが途中で分かります。
じゃあ、家にあるものを売ってお金にすればいいと家具や調度品を運び出して
どんどん売却する家政婦さんたち。(お陰で豪邸内空っぽ状態)

逆襲する前から2人ともどこか疲れた顔つきでイライラしている様子、
タイトルに通り逆襲するだろうというのは理解しながら見ているものの、
やっている内容が犯罪レベルなので(ラテンの国では許容範囲なのか謎)
復讐しながら自分たちのやっていることが自由へのパスポートだと思ってしまうのを見て、
うーん、そんなことやってたら捕まっちゃうんじゃないの?と共感できなかった、
とはいえ、後半で暴かれる夫の秘密(ここは若干笑える)、家政婦たちと妻が
なんとなく互いの事情を察するように見えたところは悪くないかなと思いました。

最終的にはなんとなくめでたしめでたしな感じで
(家政婦さんたちがよく捕まらなかったなというのが正直な感想ですが、
 そんな悲しい終わり方もよくないでしょうし)
母国に帰って幸せに過ごしてください、という気持で観終わりましたが、
ながら見(真剣に観ない)でAmazonプライム対象で観る、というくらいであれば
軽く見られるかもしれない「チャンス!メイドの逆襲」でありました。







ーーー

後々の制裁の為か、金持ち一家がほぼほぼクズに描かれている。なので、どんな目に遭おうが「自業自得」でしかない。

そもそも金持ちで満たされている人は、身分が下の人に当たらないんですよね。だからあんなに態度悪く描写されてるのかな。




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映画「リコリス・ピザ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

YouTubeの広告でよく予告編を見た作品です。(最近このパターンが多い)リコリス.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1973年、ハリウッド近郊のサンフェルナンド・バレー。
子役として活動する高校生のゲイリー・バレンタイン(クーパー・ホフマン)は、
ある日学校にやって来た写真技師アシスタントのアラナ・ケイン(アラナ・ハイム)に
一目ぼれする。
「運命の出会いだ」と告白してくるゲイリーを、年上のアラナは相手にせず受け流す。
その後、食事をするなど共に過ごすうちに二人は距離を縮めるが、ふとしたことで
すれ違ったり、歩み寄ったりを繰り返していく。


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爽やかに楽しくてどこか懐かしい作品。

余り事前知識ないままに観たのですが、
ブギーナイツ [DVD]

ブギーナイツ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2002/03/22
  • メディア: DVD
この作品も監督した、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品なんですね。
(ファンの方が頭文字をとってPTA監督と呼んでいるのが面白い)
今作で印象的だった(PTA監督作品の常連だった)フィリップ・シーモア・ホフマン、
早逝されてしまったのが残念ですが、彼の息子のクーパー・ホフマンが今作の主役、
というのは、PTA監督が自分の作品で演じてほしいと思っていたのでしょうね。
初の大作出演とは思えない堂々とした演技、今後も違う作品で観てみたいです。

って、上の作品で先輩ポルノ男優を演じていたジョン・C・ライリーも今作に出演して
いたらしいのですが(実在の俳優の役)ショーン・ペンのインパクトの強さのあまり
気づくことができませんでした。(^-^;

また、アラナを演じていたアラナ・ハイム、今まで知らなかったのですが、
サムシング・トゥ・テル・ユー

サムシング・トゥ・テル・ユー

  • アーティスト: ハイム
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: CD
有名な姉妹バンドのメンバーなんですね。
可愛いという感じではないのですが(ごめんなさい)動き方や喋り方、
本当にこういう人物がいるのではないかと思うくらいの演技で、バンドも含めて
彼女たちの今後も追いかけてみたくなりました。

物語は15歳の男子が25歳の女性と出会い、年齢の差を超えて意識しあう、
2人がうまくいくのかどうか、連続性があるようなないような、様々なエピソードを
挟みながら2人を軸に進んでいくのですが、よくある年齢の差がある恋愛とは
違っていて、年上のアラナがゲイリーをリードするのかと思いきや、
子役出身でPR会社を経営するゲイリーが大人びていて逆に将来定まらないアラナを
リードする、かと思いきや、ゲイリー(未成年)が仕事に行くときアラナが付き添いを
したり、移動するときの運転するのもアラナ、互いの優位性がころころ変わっていく、
そんな展開が面白く見られました。
1973年の時代設定、後半で描かれるオイルショック、私も思い出したのですが、
アラナとゲイリーがダイナーで新聞を読んでいる場面で、オイルショックで
ゲイリーが会社を作って販売しているウォーターベッド(懐かしい(笑))が
売れなくなるというアラナの説明を理解できないゲイリー、
(ゲイリー、そのとき新聞でエロ広告欄ばかり見ていた)
ビニールや化学製品が石油から作られていることを教えられても緊急事態で
何がおきるかとっさには想像できないというのはやはりお子様なのかな、と思わせる、
そんな場面でしたが、個人的にはオイルショックになってしまったところからの
展開がツボでした。

実在のプロデューサー、ジョン・ピーターズを演じたブラッドリー・クーパーが
もう本当に楽しそうに演じていて映画館の中も笑いに包まれたのですが、
(それより前に登場したウィリアム・ホールデンを演じたショーン・ペンも
 決して悪くなかったのですが、ホールデンのキャラクターに共感できず)

バーバラ・ストラインド

ゲイリーが何度も、サではなく濁点つきのザと発音するのを必死に修正しようとする
ピーターズ(を演じているブラッドリー・クーパー)がおかしくて、
更に、出かけたはずがガス欠でガソリンスタンドで暴れまくる、
その後、(女たらしのキャラクターなので)みかけた女性たちをナンパする、
(ピーナツバターの件はご本人から承諾をとるときの条件だったらしい笑い)
映画を観終わって何日経ってもあの姿が脳裏に残っています。(笑)

ピーターズをアラナとゲイリーたち(トラックでウォーターベッド搬送)が
ガソリンスタンドまで連れていった後、ゲイリーの意向?でガス欠で停車中の
ピーターズの車のところまで戻り、ゲイリーがスパナで車のフロントガラスを
叩きまくってスッキリしたと思ったら今度はトラックがガス欠してしまい、
このままではガソリンを調達したピーターズが戻ってきてしまう!と、

下り坂でトラック逆走(笑)

アラナがのぼってきた坂道をバックで下り続ける場面(ハンドルさばきが凄い)が
ハラハラする、というよりおかしくておかしくて(周囲もみんな笑っていた)
ピーターズに捕まらずに街中まで戻ってきてほっとする場面で、
ゲイリーと未成年の仲間たちがガソリンの入ったポリタンクであほなことを
やっている光景に、アラナとの年齢の差をこんなところでも描いているんだなと
思いながらそれでも笑っておりました。

アラナとゲイリー2人の関係性を描くときに脇役陣たちが盛り上げているのが
この映画では印象的だったというか効果的だったのですが、
お久しぶりのショーン・ペンやブラッドリー・クーパーだけでなく
(ジョン・C・ライリーには気づけなかったけれど)
アラナの姉2人にお父さんお母さんが実の家族(妙にしっくりしていた)も
観ていて楽しい人たちでした。

日本食レストラン経営者を演じていた男が、最初の妻にカタカナ英語で話しかけて
いるのとか、着物(日本食レストランで浴衣きてる)の着方に違和感とか、
日本人差別というレビューも見たのですが、確かに不快とはいえ、
70年代の日本食レストランはこんな感じだったかもしれないし、日本人を妻にして
日本食レストラン経営する男が不快であって、差別を意図して監督が描いている訳では
ないだろうし、当時のカリフォルニアを描く中のひとつだったのだろうと思いました。

映画のタイトルのリコリス、というと、
昔お土産でもらった真っ黒なタイヤゴムみたいな飴(まずい)を思い出しますが、
それをピザサイズまでぐるぐる巻いていくとLP版みたいな形になるので、
リコリス・ピザという名前のレコード屋さんが当時カリフォルニアにあったことから
このタイトルを監督がつけたようで、最初??と思ったものの、LP懐かしいな、
と劇中で流れる懐かしい音楽も併せて、ゲイリーとアラナが走り続ける様子を
どこか幸せな気持ちで観ながら楽しく観られた「リコリス・ピザ」でありました。





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映画「ザ・ロストシティ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

旅行記の後に呑み記事、がないので(旅記事ストックはそこそこある)
骨折入院以降たまっていた映画記事(多分10日+αくらい)をここで放出します。

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YouTubeの広告でやたらと予告編が流れていて
すっかり刷り込まれてしまい映画館まで観に行きました。
ロストシティ.jpgポスターから漂う下らない感(笑)
あらすじはYahoo!映画さんより。

新作の宣伝ツアーに駆り出された恋愛小説家のロレッタ(サンドラ・ブロック)は、
作品の主人公を演じるセクシーな表紙モデル・アラン(チャニング・テイタム)の
軽薄な様子にいら立つ。
そんなとき謎の実業家フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)が現れ、
彼女は突然南の島へ連れ去られてしまう。
彼は小説を読み、ロレッタが伝説の古代都市の場所を知っていると考え誘拐したのだった。
一方、ロレッタの誘拐を知ったアランは彼女を助けに島へ急行し、
再会した二人は脱出しようとするが、思わぬアクシデントが続発する。


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笑えるハーレクインロマンス。(笑)

高校生の頃、婆1号がママさんバレー仲間から大量にハーレクインロマンスを渡され
自宅に持ち帰ってきたことがあったのですが、
「私は読まないけど(婆1号は西村京太郎、内田康夫ファンでロマンスと対極(笑))
 うつぼが読みたいならたくさんもらってきたから読みなさい」
と、自分が読まないのに私に読めといってきたのような、押し付けてきたような、
そんなハーレクインロマンスですが、ちょうど高校生で多感な頃(笑)だった私、
20冊くらい読んだのですがどれも同じだと思ったのが正直な感想でした。(^-^;
20代くらいの女性が穏やかに過ごしているところに男性が現れて心ザワワになって、
くっついたり離れたり楽しかったり揉めてみたり、ああもう駄目ね、と思っていると
男性が白馬に乗ってやってくる(⇐そう見える精神状態になれるイベントが偶然起きる)、
2人仲良くめでたしめでたし、というパターンが決まっている、ある意味読んでいて
安定したドキドキを感じながらホッとして読み終わるという(精神的に優しい)
確立されたカテゴリーだった記憶です。

富豪は天使しか望まない (ハーレクイン・ロマンス)

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  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2022/07/07
  • メディア: Kindle版
密林で検索したらまだ販売されていることに驚きました。
(私が読んでいたのって40年くらい前の話ですし)

で、この映画ですが、私は予告編でかなり刷り込まれていたのもあって
下らないんだろうなという心構えで臨んだせいか普通に楽しめました。
(レビューを見るとハードル上げてつまらなかった人も多かったみたいですが)

夫を亡くして執筆活動にも身が入らないのに新作の全国ツアーに駆り出されたのが
サンドラ・ブロック演じるロレッタで、エージェント(マネージャー?)が調達した
全身赤紫ラメがちりばめられたジャンプスーツを渋々着てイベントに出たところを
ダニエル・ラドクリフ演じる富豪フェアファックスに誘拐され、ロレッタが作品に
書いたロストシティがあると言われる南の島に連れていって、という展開で、
大変な思いをするだろうけれど最終的にはロレッタは助かって、彼女を助けようと
やってきたアランともうまくいくだろう(ハーレクインロマンスのパターン)と
予想しながら見ていたので精神的にドキドキ感は殆どなく(笑)、
豪華俳優陣がみんな楽しそうに演じているのを私も楽しく見られました。

キラキララメの衣装でジャングルや山を逃げまくるロレッタ、ラメが原因で
フェアファックスの子分たちに追いかけられるのですが、ラメを仕掛けにして
逆に子分たちをやっつける場面はベタ過ぎて笑えました。

アラン(ロレッタの作品シリーズのカバーモデル)が冒頭でロン毛金髪で
イベントに登場した場面で吹きそうになったのですが、ここでつかみはオッケー、
という精神状態になって最後まで笑えたかもしれません。
演じていたチャニング・テイタムというと、
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  • 発売日: 2007/08/29
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ブログを始めたころに見て記事を書いた作品が印象的ですが、
その後いろいろな作品で観てもどこか筋肉バカぽい(ごめんなさい)の
イメージが強かったのが今作でも更に強まった一方、ダンスの場面になると
見違えるような雰囲気に変身する、今作のそんな演出も楽しめました。

予告編で期待していたブラピは後半に出てくると思いきや冒頭に出てきて
面白いくらい活躍してあっという間にやられていました。(笑)
映画館の予告編で観た「ブレット・トレイン」でもサンドラ・ブロックと
共演していますが、この組み合わせ、結構好きだなと思いました。
(エンドロールでまさかの展開も見られて二度おいしい感じ)

フェアファックスを演じていたダニエル・ラドクリフは、
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死体だったり、手に拳銃を打ち付けられたり、ハリーのイメージ払拭なのか
濃いキャラクターを演じたいみたいに見えましたが、今作でも弟に事業を奪われ
(このあたりの嫉妬のグジグジ感が見ていて不愉快でここだけ残念ポイント)
弟を見返すためにロストシティの秘宝を探し出すというお金あるけど目的が
ちょっとつまらないように思えた男を好演していました。

最後にロレッタとアランが仲良くめでたしで終わって安心して見終わったのですが、
なにより俳優さんたちがみんな楽しそうに演じているのが観ていて感じられる、
そういう作品は観ている側も楽しい気持ちになれていいですね。
細かいところはツッコミどころが満載かもしれませんが
(個人的にはあの急な崖を登れるなんて軌跡、とか(笑))
深く考えないで観られるので、軽く楽しみたいという人にはおススメの、
「ザ・ロストシティ」でありました。







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青森旅行記2022~あとは帰る編~ [日本の旅(東北)]

呑みすぎた翌日に訪れるにはハードな資料館でしたが、
日本の歴史をこうやって少しずつ知っていくことが大事なんだろうな、と
これまでの日本史授業嫌いを克服しつつある気持になったところで青森駅まで
再びバスで戻ります。
IMG_4395.JPG帰りも幸畑バス停まで10分歩いて乗車
途中の停留所で5分時間調整で止まったり、一方向の循環バスなので帰りは大回り、
うとうとすること40分でやっと青森駅に到着しました。
IMG_4399.JPGここにあった看板
IMG_4516.JPGジョイフルさん
駅舎が完成したらまたこの看板が登場するのか、気になっています。
IMG_4397.JPG駅ビルでストロベリーサンデー
呑みすぎた翌朝に朝ごはんを食べ過ぎてランチという気持になれず、
駅ビル内のパン屋さんのイートインコーナーでたべられるからと注文し、
イチゴ味(小さい頃から好き)でひんやり冷たくなった後は、
バスで青森空港に向かいます。
IMG_4398.JPGバスの待合室に王林ちゃん
いとみち(特典DVD付き2枚組) [Blu-ray]

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これに出ていたのって王林だったかな、と思って調べたら、ジョナゴールドちゃんでした。
(どちらも地元アイドルグループ「りんご娘」の元メンバーです)

バスに揺られて(爆睡)あっと言う間に青森空港に着いたので
IMG_4401.JPGJALカウンター(ねぶた怖い)
クラスJにアップグレードできますかと聞いてみると、通路側ながらとれました。
帰りは国際線機材というのを事前に調べていたのでビジネスクラスシートに
座れるなら通路側でもオッケーとアップグレードしてもらいました。

この後、いつもなら漁連で活帆立を買うのですが、体調悪くて買う気が起きず、

IMG_4402.JPGまずい棒みたいなお菓子を見て 
(この形状を見てもうまい棒と思わなくなった銚電ファンです(笑))
冷凍のホヤだけ買って、あとは出発までぼんやりします。
IMG_4403.JPGねぶたぽいデザイン 
IMG_4404.JPGこれもいつか乗りたい。。 IMG_4405.JPGフードコートで
牛乳味噌カレーラーメンとか海鮮、という気分になれぬまま、 
IMG_4406.JPGラウンジで 
IMG_4407.JPGリンゴジュース&炭酸
ビールが300円で呑めるのですがそんな気分でなく(そんなときもあります(笑))
ちびちび飲んでぼんやりして時間を過ごしたらゲートに向かいましょう。 
IMG_4408.JPGパタパタじゃない
搭乗予定の機材の到着が15分遅れること、出発は20分遅れるというアナウンス、
15分遅れて到着して出発は更に5分プラスで遅れる理由がよく分からないのですが、
IMG_4409.JPGちょうど着いてました 
本日は機材が通常より大きく乗客数が多いため、早めに保安検査場を通ってください、
何度もアナウンスされていたので素直に早めにいったら空いていたのですが、
その後は結構混んでいたみたいで、早めに来てよかったと思いながら搭乗口で待機し、
事前改札(日曜日だったせいかお子さん連れが多かった)が終わった後、
グループ2がコールされたら搭乗します。
IMG_4410.JPG帰りは国際線のスカイラックスシート
欧米の幹線に使用されている180度リクライニングのシートではないのですが
それでもクラスJの料金で乗れるだけラッキーです。 
IMG_4411.JPG帰りもB767 
IMG_4413.JPG足元もゆったり
IMG_4416.JPGでも、リクライニングは手動(笑)
隣の窓側席にはコロコロキャリーに大きなカバンをもったサラリーマンぽいおじさん。
往路のように香水臭く無くてほっとしました。(^-^;
ただ、通路を挟んで斜め前にいるのが巨大な外国人(アメリカ人ぽい)のおじさんで、
幅の広いビジネスクラスシートに座ったらシートがギシギシ音を立てていて
座席が壊れるんじゃないかと出発前からハラハラしました。
また、通路挟んで左隣のおじいちゃんはCAさんに「膝にかけるのもらえる?」と聞いて、
CAさんに現在コロナ感染防止でご提供を中止しておりまして、と丁重に謝られていました。
国際線と違って使いまわししているひざ掛けを提供中止とするのも仕方ないのですが
寒がりの人には気の毒かもしれませんね。
20分遅れで出発した飛行機は揺れることなく羽田に向かい、
IMG_4414.JPGコーヒーをいただいて 
国際線機材なので肘掛からモニターを出してゲームやってもいいけれどそれも面倒だし、
(飛行時間は1時間くらいであっという間)
国際線機材なので機内Wi-Fiもないし、で、結局ぼーっとして機内で過ごしました。
隣のおじさんは靴だけでなく靴下まで脱いで着陸直前まで爆睡していましたが、
狭い機内で靴下脱ぐのはさすがにやめてほしいですねぇ。

着陸20分前にシートベルトサインが点灯した時、外人がいるのに英語のアナウンスが
なかったので???と思っていたのですが、コードシェアしていないフライトだったので
アナウンスが日本語だけだったのかもしれません。
(どっちみち外人は自前のヘッドフォンでゲーム音楽を聴いていたので英語アナウンスが
 あっても聞くことはなかったと思われます。)

予定より遅れて到着した羽田空港は小雨、予定していた高速バスにも京急にも乗れず
結局モノレールと山手線、からの常磐線で想定以上の時間をかけて無事帰宅。。。
IMG_4417.JPGささやかにお土産
左の亀吉は、ラウンジ黒木のママさんからいただいたものですが、
帰宅後、メッセンジャーで黒木ママに連絡して自分がお代を払ったのか、
お酒はママからなのか、質問すると、ちゃんとお代は払っていたし、
折角きてくれたのに他に渡すものがなかったから亀吉をもたせたのよ、
という返事がきました。
次回青森に行くときは一緒に呑みましょうね、と約束したのですが(多分来年)
知り合いのいない青森でこうやって知り合いが出来てまた会えるかも、と思うと
青森に行く楽しみが増えました。(^-^) 
IMG_E4418.JPGほや、美味しかった~。
というわけで、雪が少なくなった春の青森でしたが、弘南鉄道で東急の気分を味わって
衝撃のたっくんとの出会い、黒木ママとの再会、八甲田山の悲劇を学び、
たくさん楽しむことが出来た青森旅行でありました。

(これにて青森旅行記2022 おわり)

 

タグ:青森 JL
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青森旅行記2022~八甲田山雪中行軍遭難資料館編②~ [日本の旅(東北)]

昨日の記事はタイトルの割に資料館の入口に到着して終わってしまったのですが
今回は中の展示内容もご紹介します。
IMG_4352.JPG
(念のためwikiも)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E9%9B%AA%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E8%BB%8D%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

入口のスクリーンでこの遭難事件についての概要が映像で紹介されるので、
一通りの知識を頭に入れてから見学できるのですが、入口にいらしゃった後藤伍長は遭難し
直立したまま仮死状態で発見された後、残念ながら凍傷で両手両足を切断されたそうですが、
その後、故郷で村会議員として活躍されたそうです。

明治時代、対ロシアを想定して厳寒地での訓練を同時期に行ったのが2つの歩兵連隊、
(それぞれ違うルートでしたし、意図的に同時に訓練を行ったわけではないようですね)
弘前歩行第31連隊(弘前隊)は無事に目的地に到着し、
青森歩兵第5連隊(青森隊)は遭難し210名のうち199名が命を落としたのはなぜ?と
思ったのですが、弘前隊は青森隊より長距離を移動したものの、雪中行軍に関する服装や
行軍方法等の研究の総仕上げとして3年がかりで実施した演習の総決算(雪慣れしている)、
一方、
青森隊は雪慣れしていない上に、ロシア侵攻で列車輸送ができなくなった場合に、
人力ソリで物資を運搬できるか、調査するための訓練、大きな違いがありました。
ただ、訓練初日、地元民が中止を進言してどうしてもいくなら案内するというのを断って
地図と方位磁石で訓練を強行したという説明を見ても、軍人のプライドをかけて、みたいな
こともあったのかな(得に身分の高い上官)と思いました。
途中、悪天候に見舞われて目的達成と判断して帰営するはずが方位磁石も使えず遭難、
結果として多くの死者を出してしまったように思えました。
遭難した青森隊の方が弘前隊よりずっと人数も多く(3倍くらい)、
運搬の代替検証もあったので荷物がやたら多いなと思ったのですが、

IMG_4353.JPG米や牛肉缶 IMG_4354.JPG 酒に鍋に薪
これらをソリで運ぶ下士官、普通に運ぶだけでも大変なのに吹雪では、
本隊より遅れて到着したという記録を見てもそりゃそうだろうと思ってしまいます。 
IMG_4356.JPGIMG_4357.JPG IMG_4358.JPG吹雪の中こうやって運ぶなんて過酷です
こんな時になんで日本酒を大量に運ぶんだよ、という疑問もあったのですが、
過酷な訓練の途中でも何かしらご褒美的なものがあった方がよいという判断なのかも、
でもそれをご褒美でもらう下士官が運ぶというのもなんだか酷な話ではないのかな、
と、途中から運搬担当の下士官たちが業務放棄したという記述も納得できました。
IMG_4359.JPG 二隊のルート
無事だった弘前隊(グリーンの線)の方が物凄い長距離を歩いたのが分かります。
青森隊(オレンジ色の線)は悪天候に見舞われて短い距離で隊がばらけてしまい、
その後遭難したわけですが、訓練の初期判断で誤ったのでないかとこの地図からも
感じました。
IMG_4360.JPG訓練では運んだ物資
運搬隊が引いたソリ14台に、精米一石二斗六升(約227㎏)、缶詰肉35貫(約131㎏)、
漬物6貫(約23㎏)、清酒二斗(約36ℓ)が積まれたという説明がありましたが、
200人超の訓練用とはいえ運ぶ人は本当に大変だったろうと思ってしまいました。
このほかにも各自が出発当日の昼食を飯盒に、小食用に餅3食分(6個)の携帯が
命じられていたそうなので、訓練には十分だったはずが悪天候で炊飯さえも大変で
生煮えの食事が真夜中に出来上がって配給されたという説明もありました。IMG_4362.JPG凍傷を防ぐための注意が多い
どれだけ寒い中での訓練かがうかがえますね。 
IMG_4363.JPG当時の服装  
IMG_4365.JPG現在の訓練時はスキーが使用されているとか 
IMG_4367.JPG着て写真が撮れるのですが
なんとなくこういう説明を読んでしまうと悲しい気持ちになってしまい、
(どっちみち一人で行動しているので写真を撮ることはないのですが)
ここでコスプレする人がどれだけいるんだろうというと思ってしまいますね。
IMG_4369.JPG当時の隊員が履いていたのは藁靴 
履いているときは暖かいが、立ち止まると付着した雪が固まって
凍傷になりやすいという説明でした。
IMG_4371.JPG革靴
革靴を履いていた隊員全員が凍傷になってしまったそうですが、
藁よりも保温性がないというのも凍傷になってしまう原因なのかもしれませんね。
IMG_4378.JPGゴム長靴 
救出された倉石大尉が履いていたものの複製ですが、
東京で買ったゴム長靴を履いていたお陰で凍傷にならなかったそうです。
IMG_4380.JPG油紙と唐辛子
凍傷を防ぐ手段として足の指に唐辛子を砕いたものを付けて油紙をまく、
という説明でしたが、暖かくなったとしても指が唐辛子で痛かったのではないか、
現代の防寒用のカイロなどを考えると100年以上前とはえ、こういう方法で凍傷を
防ごうとして防ぎきれなかったであろう様子を想像してしまいました。 
IMG_4373.JPG雪濠
青森隊は露営する際、小隊に分かれて幅2m、長さ5.5m、深さ約2.5mの壕を掘った
そうですが、天井を覆うことが出来ず、厳しい寒さが襲ってくる上に、
地面まで掘れなかったため、壕の中で炊事をする際も雪が溶けて炊飯用具が傾いてしまい
非常に困難だったという説明でした。
この壕を掘るだけでも大変で、その壕に入ってからも大変で炊事も困難、と
遭難していく結果を知っていても切ない気持ちになってしまいますね。  IMG_4376.JPG携行品
水筒や手帳の他に規則などの他に肩章なんてものもありました。
肩章で位を示す、前職でも工場などは帽子の線の太さや数で位を示していましたが
(さすがに現在は廃止されたようですが)
肩章で高い位を示せても自然災害の前には成す術なし、なんでしょうね。   IMG_4382.JPGIMG_4383.JPG
救出された倉石大尉(ゴム長靴で凍傷を免れた)と伊藤中尉は
その後、遭難談や講演を行ったそうです。 
IMG_4388.JPG青森隊のルートが記されたジオラマ
IMG_4386.JPG迷走経路がたくさんありました(;_:)  IMG_4389.JPG
アイヌの方が捜索に協力、活躍されていたことを今回の資料館で知りました。
雪深い山や危険な川岸を奔走して11のご遺体と夥しい数の武器装具(青森隊が遺棄)を
発見されたそうです。 
IMG_4391.JPGIMG_4392.JPG 
生存者の日記や、亡くなった方の葬儀で読まれた弔辞などと
遭難始末附録(事故の半年後の慰霊祭で発行されたもの)の展示を見て、
IMG_4393.JPG責任者の山口少佐
救助された後、病院に収容され翌日亡くなったそうですが、
死因が心臓麻痺と発表されたものの、ピストルで自殺したのでは、という説もあり、
ただ、凍傷の指で引き金は引けないのではという疑問もあるので、
陸軍が遭難事件の責任追及から逃れるために指揮官の山口少佐を薬殺したのでは、
という説が現在は有力とのことでした。

事実は生存者から聞くしかないとはいえ、あまりにも多くの犠牲者を出した遭難事件、
映画も見たことがなかったのですが、今回の資料館見学で事件について知ることができて
訪問してよかった(とても悲しい気持ちになりましたが)、映画もいずれ鑑賞してみたいと
思いつつ資料館の職員の方にお礼を言って(預けた荷物も受け取り)後にしました。

あとは、飛行機に乗って帰るだけ~。


(つづく)




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