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映画「こんにちは、私のお母さん」を観る [映画(か行)]

予告編など一切観ず、予習無しで臨んだ作品です。
こんにちは.png
あらすじはYahoo!映画さんより。

高校生のジア・シャオリン(ジア・リン)と、母のリ・ホワンイン(チャン・シャオフェイ)は、
ジアの大学合格パーティに出席する。
ジアは母を喜ばせたい一心で一流大学の合格通知を偽造し、そのことがバレて
パーティーは散々な結果に終わる。
自転車で家に帰る途中、二人は交通事故に遭い、病院で意識のない母に付き添っていた
ジアが目を覚ますと、1981年にタイムスリップしていた。



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親孝行したいときに親はなし。

好きでなかった父(既に他界)に対して私は親孝行できたのか、
未だに考える時がありますが、80代半ばでまだ頑張っている母(婆1号)に対して
もっと親孝行できないか、一昨日記事をアップした映画(スズさん)でも思いましたが、
親孝行(自分だけ思っていて親はそう思わないこともあるかもしれませんが)は
やってやり過ぎることはないのではないか、いつまでも後悔することがないように
出来ることはやっておくべきではないのか、そんな気持ちで観終わりました。
(年齢のせいか、最近こういうことをよく考えるようになりました。(;_:))

ジアがタイムスリップするのが1980年代、田舎の工場で働く人たちや
工場の風景を見ると1980年代後半に観光で訪れた中国(桂林とか深圳)の
風景とちょっと重なるところがありました。
(当時は外国人は専用ホテルに泊まらなければいけなかったことと、
 紙幣も兌換券、人民券の2種類あったりしていたころ)

ジアを演じているジア・リンはこの映画の監督でもあり、自身の経験をもとに
この作品を作ったそうですが、高校生の設定がちょっと無理がありつつ
(ご本人、アラフォーらしいので)
それでもタイムスリップして若い頃の母親のために奮闘する姿、
いきなり現れた(不思議な格好の)若い女性が従妹と名乗っても否定せず
優しく受け入れて心を開いていく母の姿、なんだか自分でもよく分からないうちに
自分と婆1号と重ね合わせてウルウルしながら見ておりました。

タイムスリップする前(現在)の姿とタイムスリップした後で観る昔の母、と
母の友人知人たち、みんなが活き活きとしている様子を見ると、年月の流れで
様々な人生を歩んでいくうちに諦めや不満、妬みみたいなものが渦を巻くのは
ある程度仕方ないものの、若いときは夢や希望があるもんだなあ、と己の若い頃も
重ねてみたりもしました。(五十代ともなると心も汚れがち)

工場の同僚だった女性(性格悪い)が工場長の息子と結婚して娘をアメリカに留学させる、
リッチな生活を送っているのをみたジアが自分の母親を工場長の息子と結婚させれば
母がその後貧しい生活で苦労することもないだろう、と思ってジアが一生懸命、
工場長の息子(演じている俳優さんが有村崑にそっくりでなんか笑ってしまった)と
結びつけようとするものの、それがうまくいかない、うまくいけばジアはこの世に
生まれてこないと分かっていてもお母さんのためにと必死になる姿を見ていると、
応援したい気持ちと、いや、うまくいったらあなたの存在は!という引き留めたい気持ち、
フィクションなのにドキドキしながら笑って泣いて見終わりました。

後半、ちょっとしたネタ晴らしがあるのですが、それを知ると更に泣けます。
監督自身の思い(後悔もあったのではないかな)を作品にすることで整理しているようにも
見えたのですが、私自身も婆1号に出来ることはやりたいし後悔がないように接したい、
そう思った「こんにちは、私のお母さん」でありました。


(直接映画と関係ない話)
2つ席を空けて若い男性2人がポップコーンを終始食べて2人でおしゃべりしながら
(エンドロールになると更におしゃべり量が増加)映画鑑賞していました。(V)o¥o(V)
最近、シネコンは「これ以降は飲食できます」みたいに表示されるのですが、
それが出る前から(座った途端)食べていたのですが、映画の場面で?となると
もう一方に質問、それに答えての繰り返し。
先日記事をアップした「香川一区」で隣にいた老夫婦もひどかったのですが、
結構若い人でもこういう人っているんだなあと思いました。
近くに座っていたカップルはマスクをはずしてポップコーンを食べたらマスクを戻し、
上映中も会話せず観ていたので、この男性たちには「ここは自宅じゃないんだから」と
心中ドツイテしまう心の狭い私でございました。(V)o¥o(V)

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