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Netflix「tick tick... BOOM! チック、チック...ブーン!」を観る [舞台・ミュージカル]

大画面の映画館で観ようと思っていながら、時間が合わず、
結局自宅でNetflixで観たミュージカルです。
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あらすじはYahoo!映画さんより。

1990年、アメリカ・ニューヨーク。
30歳を目前にしたジョナサン(アンドリュー・ガーフィールド)は
ダイナーでウェイターとして働きながら、ミュージカル作曲家になることを夢見ていた。
ロックミュージカルの楽曲に何年も取り組んできたが、
恋人のスーザン(アレクサンドラ・シップ)は新たな夢のためにニューヨークを離れる
ことを願い、ほかの仲間たちも夢を諦めようとしていた。
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RENTをまた観たくなりました。(^-^)

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オフブロードウェイからブロードウェイにうつってロングラン公演だったこの作品。
私も2回(ブロードウェイと日本での来日公演)鑑賞しましたが、この作品を作った
ジョナサン・ラーソンがこの作品にたどり着くまでを描いているのを見て、
改めてRENTが観たくなった次第です。

ジョナサン・ラーソンといえば、オフブロードウェイでの初日の前日、
初日終演後の喝采を浴びることなく急性大動脈瘤でこの世を去った、
その程度の知識しかなかったのですが、
30歳を迎えるときの葛藤、ずっと夢を抱き続けてよいのか、
現実を見るべきなのかと葛藤する場面から始まるこの作品、
(タイトルは30歳になる前の状況を時限爆弾に例えているんですね)
作品作りに没頭するがあまり恋人の気持ちを理解できなかったり、
友人と喧嘩したり、人としてどうかな的な部分もありましたが、
それでも音楽への情熱をぶつける姿には見入ってしまいました。

自分が30歳になったときってどうだったんだろう、と思い返しても
新卒で入った会社にいて転職したいと思いながらも行動に移せなかったころ、
ジョナサンのような創作活動(クリエイティブ)ではなく、
毎日電車で会社に通ってこつこつデスクワークな日々、夢を抱くこともなく、
夢の
猶予期限が終わってしまうと焦るジョナサンとは全く環境も気持ちも違って
いたんだろうな、と五十路になった今では、まったく思い出すことができないことを
想像しました。(笑)

ジョナサンが8年間温めてきた作品の視聴会、大盛況でうまくいったかと思いきや
エージェント?(アグリーベティのジュディス・ライトが好演)には
良い作品が商業的にうまくいくとは限らない、次の作品を作るように、と言われて
ジョナサンは自分の苦労が報われずショックを受けますが、
その後、映画のタイトルの作品、そしてRENTへとつながっていった
ということをこの映画で知ることができました。

日常生活で思い浮かんだことをすぐメモにする、
恋人と別れ話になりそうな時でさえ抱きしめた手(指)は
リズムを刻んでいるという(それで彼女が怒って出ていってしまう)、
どんなことでも漏らさず作品にしていこうという情熱というか熱量は物凄くて
それで出来上がった作品なんだな、と思うとRENTの見方が更に深まりそうです。

今作、監督がリン・マニュエル・ミランダ。
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最近では、映画化された”In The Heights”の舞台(制作と出演)で有名になり、
”Hamilton”で更に評価が上がり、ディズニー映画の音楽も担当するという
マルチに活躍されている方ですが、彼にとってもR
ENTは大切な作品で、
その作品を作った人を描きたかったんだろうな、と思えるほど、
ジョナサンと作品、ミュージカルへの愛情が全編あふれているのを感じました。

彼が監督だから、というのと、RENTの作者を描いている、という2点で、
色々な場面で出演する人たちも豪華でびっくりしました。
ダイナーの場面では、ブライアン・ストーク・ミッチェル、ジョエル・グレイ、
ハワード・マクギリアン、ベベ・ニューワース、バーナデット・ピーターズ、
チタ・リヴェラ、ダフネ・ルービン・ヴェガ、フィリッパ・スーなどなど、
広告会社でアンケートをとるのがローラ・ベナンティ、
その他にもロジャー・バートなど(見落としている人もまだまだいると思う)
ブロードウェイで活躍されている方々(かなり大御所)が沢山出演されていて
そういう点も見ていて楽しくなれました。(^-^)

ジョナサンが泳ぐプールの底に描かれた線が五線譜に変わっていく演出も
泳いでいるときでさえアイデアが湧いてくるであろうジョナサンを描くには
とても素敵な場面で思わずにんまりしてしまいましたが、
一方で本人も思っていなかったであろう最期となったことは残念だったと思います。
自分の作品が長く公演され多くの人を魅了し、数々の賞を受賞することになって、
でも、その時にジョナサンはこの世にいない、という皮肉というか不運というか、
後悔のない時を過ごしていくことの大切さをスクリーン越しに教えてもらったような
心持ちの「tick tick... BOOM! チック、チック...ブーン!」でありました。



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