SSブログ

返金問題 [いろいろ②]

呑み記事ストックが落ち着いてしまいましたので、本日は珍事記事です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
珍事ってほどでもないのですが、先日クレジットカードでちょっと問題が起きました。
皆さんもお使いかと思いますが、クレジットカードを何枚か決済用に使っています。

メインで使っているのはJALカード(マイルを貯める&JGC維持のため)ですが、
利用明細が紙で郵送されなくなって(多分、手続き忘れが原因だと思いますが)
スマホやPCでカードの利用明細と月額の請求(メールで連絡がある)を確認して
いたのですが、次回のご請求とメールが来てみたら??なことがありました。

Jらんで予約したツアーを9月にキャンセルしたのですが、
スマホで見られる利用明細では返金分がマイナスで、キャンセル手数料がプラスで
記載されているのに11月請求には手数料が入っていて返金分が入っておらず、
ツアーキャンセルという同じ取引で発生した費用が片方だけしか反映されていない。

(?_?)なぜ。

今、問い合わせもチャットでお願いします、と書いてあり、
キーワードでAI(コールセンターにいそうなお姉さんのイラスト付き)が回答する、
そういうものが増えていますが、このカード会社も同じだったので、
返金、請求、とキーワードを入れてみたら、全く筋違いな回答が出てきた上に、
「お役に立ちましたか?」とお姉さんが聞いてきました。

いや、全然役に立ってねーし。(V)o¥o(V)

思い切り、「いいえ」をクリックすると、画面上のお姉さんが申し訳無さそうな表情で
お役に立てず申し訳ありません、と詫びてきました。

回答が役に立たなかったらこちらにお電話を、みたいな誘導もなかったので、
ホームページで問い合わせ先を探しましたが、電話してほしくないのか見つからず、
結局Google先生に、○○カード、問い合わせ、というキーワードで探してもらい、
なんとか電話番号を見つけて(フリーダイヤルじゃない)電話しました。

朝、電話してみたのですが、お決まりのように、

「ただいま電話が大変混み合っております。
 恐れ入りますが暫くしておかけなおしいただくか、
 このままお待ちください。」


という音声が流れたのでフリーダイヤルでないとはいえかけ直すのも面倒なので
そのまま待っていると、カード番号、暗証番号を入力してください、と音声が流れ、
素直にそれぞれの番号を入力して暫くすると、「オペレータにおつなぎします」という
音声の後、女性のオペレータさんが出ました。

「うつぼ様、いつもご利用いただきありがとうございます」

と名前つきで言われたのですが、
オペレータさんのモニター上に私の名前が出てそれを言うルールになっているとはいえ、
個人的にはそれが丁寧な対応というほどにも思えない天邪鬼です。(笑)

ツアーキャンセルして手数料と返金分がスマホでは9月初旬に記載されているが、
11月請求分には手数料のみ反映されているのは支払いと返金のタイミングが違うという
ことなのか、それとも反映漏れなのか、返金は別途違う形で連絡をいただけるのか、
担当の方に確認の上、折り返しご連絡いただきたい。

通話料がかかるのが気になりつつ伝えると、確認の上折り返しご連絡します、と
言ってくれたものの、それまでに、「ありがとうございます」といった後、
私の言ったことを復唱しては確認し、私がはい、というと「ありがとうございます」と
再び言ってさらに会話を続ける、みたいなやりとり。
相手がなにかいう度に、
「ありがとうございます」
というのが丁寧なコミュニケーション、みたいな感じのことをテレビで言っている人を
見たことがありますが、なんでもかんでも「ありがとうございます」と言わなくても
いいと思っているのでだんだんイラツイてきました。

コールセンターは基本的に外注で、オペレータさんに個別の取引内容の対応について
確認しても即答できないと思って担当から折り返しの連絡を希望と伝えたものの、
復唱(品質向上のため録音しているからなんでしょうね)が長々と続いて電話を切ると
通話時間10分。スマホで10分も電話したの超久しぶり。(笑)

オペレータさんのお名前を聞いて電話を切り、ご担当者からの電話を待つこと3日間。

まだ?(V)o¥o(V)

こんなに世の中便利な時代、なぜ確認に3日もかかるのか、
担当が忙しすぎて手が回らないのか、それだとしても、取敢えず確認しますので
しばらくお待ちください、くらい、一回電話して言えないのかなー。
私が忘れるのをカード会社が待っているとしたら悪質だし(気持ちがすっかり性悪説)、
そこそこの金額(私にとっては)なのにこの放置感がイラつくし切ない。

と思っていた4日目。

4か月ぶりに会社に出社してお仕事をしていると手元でぶるぶる震えるスマホ。
03から始まる番号なので何だろうと思って出てみると、

「●●カードの××(女性)と申します。
 お問合わせの件で電話しましたが今少しお時間よろしいでしょうか?」

コールセンターの愛想のよいオペレータさんとは全然違う雰囲気、
こういう電話ばかりかけていてこの人もイラついているんだろうか、
そんな感じの無表情というか抑揚のない話し方の方でした。

仕事中なので手短にお願いしますが、返金の件でしょうか、
確認いただけたんですよね?と聞き返すと、

「当方での返金手続き忘れでした。手数料引き落としの前日に返金手続きしますが
 お知らせを郵送しているのを受け取っていらしゃいますか?」

ごめんなさい感ゼロ。(笑)

2日前に郵送したみたいですが、何時ごろに投函したか分からず、
千葉県だからなのか、前日までに届いておらず。
まだ来ていませんが、じゃあ、今日あたり届くんでしょうかね。と答えると、
とにかく送りましたから11月〇日に返金しますから確認してください。
お手数をおかけしてすみませんでした、と早口で言ったかと思うと電話を切られました。

私が問合わせにかけた電話代も払ってほしいわよねえ。ヽ(`Д´)ノプンプン

恐らくこの郵送物を観たか確認するのに電話するまで時間がかかっていたみたいですが、
私が自分で気づかなかったら返金もなくツアーキャンセルしたのに行かない旅行の
代金払いっぱなしだったかと思うと釈然としないのですが、支払はとりっぱぐれが
ないようにカード会社も厳しくチェックする一方で、返金となると意外と杜撰なんだなと
思いつつ、私もカードの支払い内容はまめにチェックしないといけないな、と
思った今回の返金問題でありました。

タグ:珍事
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

映画「きのう何食べた?」を観る [映画(か行)]

テレビドラマ版は観たことがないのですが、
外出したとき、ちょうど時間が合っていたので観てみました。
きのう.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

小さな法律事務所で働く弁護士・筧史朗(西島秀俊) は、
同居する恋人の美容師・矢吹賢二(内野聖陽)の誕生日プレゼントとして
京都旅行を提案。
賢二は大喜びで旅を満喫するが、旅行中のある出来事をきっかけに、
二人は互いに本心を明かせなくなってしまう。
そんな中、仕事帰りの史朗は見知らぬイケメン(松村北斗)と賢二が親密な様子で
歩いているのを目撃。
動揺する史朗は、賢二にその青年のことを聞くことができず悶々とする。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お腹空いちゃった。(笑)

シロウがスーパーで買い物して作る料理の数々、本当にどれも美味しそうで、
見ていたらどんどんお腹が空いていきました。
特に(デザートですが)りんごのキャラメル煮、そこに、コンビニで定価で
買ってきたことをケンジがシロウに怒られてしまうハーゲンダッツと合わせて
食べたときに2人が本当に幸せそうな表情になる、それだけでお腹が空いてしまった
私です。(事前にちゃんと食事していったのに)

これほどほんわかして(起承転結というほどのメリハリはなく)、
日々の小さい幸せを重ねていくことで2人だけでなく、2人を取り巻く人たちも
みんな幸せになっていく、プラスの連鎖で温かい気持ちで包まれていく、
私も彼らの幸せをお裾分けしてもらったような気持ちで観終わりました。

同性愛を理解しようとするのに世代的に偏見が拭いづらいシロウの両親、
理解したい気持ちに反して具合が悪くなってしまう(お母さんが梶芽衣子でびっくり)
それを知ったシロウが自分の気持ちを押し付けることなく両親の気持ちを尊重して
互いにとって良い方法はないのかと模索する姿を見ると、自分の気持ちを押し付ける、
自分と考えが違うからといって相手を否定する、そういうことで互いがぎくしゃくして
いくのと反対に違う考えもあることを理解し受け容れることも大事なのだなあ、と
日頃イラついてばかりの己を反省しました。( 一一)

2人の友人の同性愛者(ジルベールというあだ名の日本人)が子供がいないことが
不幸せなのか、子供がいないと幸せになれないのか、という疑問を投げかけますが、
同性愛者だけでなく、私の様な独り身、結婚しても子供を授からない方々にも
当てはまる問題かと思います。
他人と違うから自分は不幸せなんだということではなく、自分が幸せだと思えば
それでいいじゃないの、という気持になれる、そんな雰囲気を2人が醸し出します。
自分と違う人を受けれなかったり否定してしまう人も多い世の中ですが、
(特にSNSなどの匿名の書き込みとか否定が誹謗中傷になってしまうのも残念)
様々な生き方ができる今の時代、相手を否定するのではなく、違う考え方もある、
そんな気持ちのもちようで自分自身が穏やかで前向き、プラス思考で明るくいられる、
私もそういう人になりたいなと思いました。

シロウとケンジと、彼らを取り巻く人たちがつくりだす小さい幸せを観ていると、
私も他人がどう思おうと自分が満足して幸せだと思っていければよいのだろう、と
前向きな気持ちにさせてもらって、友人でも家族(婆1号)でも、互いに幸せに感じる、
そういうことを積み上げていきたいなと思った「きのう何食べた?」でありました。


nice!(7)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

田端「玄庵 昌」で二八蕎麦 [呑んだり食べたり(日本そば)]

(記事にするほど写真がないのですが(笑)なんとなく記事にしてみました。(^-^;)

田端のChupkiさんで「パンケーキを毒見する」を観た
帰り、
以前から気になっていたお蕎麦屋さんに入ってみました。

(外観写真撮り忘れ 玄庵 昌さん) https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13053087/

映画を観終わったのが午後1時ちょっと前、ランチタイムのピークは過ぎているかな、
と思いながら扉を開けると店内先客ゼロ。

(´゚д゚`) アレ?

お店のご主人と思しき男性(エプロン姿)がいらっしゃいー、と言ってくれたので、
テーブル席に座ってもよいかと思いつつ、目の前が壁のカウンター席に着席しました。
IMG_0360.JPG分厚い除菌おしぼりをいただいた後、
IMG_0359.JPG瓶ビールで乾杯♪
(こういう子犬の置物などが飾ってあると友人の家で呑んでいる気持になります)

IMG_0357.JPGつまみになりそうな料理ばかり 
IMG_0358.JPG赤天気になる~。
IMG_0361.JPGすだちスライスののったお蕎麦
暑い時期にSNSでも見かけますが食べたことがないお蕎麦。
興味はあったのですが、訪れたのは10月、今回は食べませんでした。 
IMG_0362.JPG岩手産のそば粉なんですね
手打ちそばのお店だと茨城や北海道のそば粉を使っています、というところが
多い印象ですが、岩手も確かに蕎麦どころ(わんこそば未体験です)、
二八だとのどごしもよいかな、と期待が高まります。 IMG_0363.JPG IMG_0364.JPG 
IMG_0365.JPGIMG_0366.JPG
お蕎麦のメニューの他、一品料理も結構多く揃っていましたが、
お昼、初めてのお店で先客ゼロ、店内BGMもなくテレビもないので
なんだか妙に静かな店内でちびちび呑む気分になりづらく(^-^;
結局お料理1品とせいろだけ注文しました。
IMG_0368.JPG日本酒
お値段は良心的かなという印象です。
と、メニューを観ていると、お店の奥の厨房方面からジュージューと
焼いている音が聞こえてきて、暫くすると、注文の品が運ばれてきました。

IMG_0370.JPG焼き鳥
串にさしてあると思って注文したのですが、ジュージューしている音で
フライパンで炒めているのかな、と思っていた通りの見た目です。 
IMG_0371.JPGぷりぷり
たれの焦げた香ばしいところと柔らかい身、一緒に炒められた長ネギも美味。
と、焼き鳥を食べ始めていると、 
IMG_0372.JPGおつゆが運ばれてきて 
IMG_0373.JPGほどなくしてせいろ
お蕎麦は後にしますか?とも聞かれなかったのですぐ来るかなと思っていたら、
本当にすぐ運ばれてきました。
お酒を呑んでいるので、お蕎麦を出すタイミングも聞いてくれると親切かな、
いや、自分もお蕎麦はお願いするタイミングで声かけします、と言わなかった、
後で注文すればよいのに最初に注文しちゃったしな、と自分も悪いかな、と
思ったり、なんだか複雑な気分で伸びる前にお蕎麦を先に食べました。
IMG_0374.JPGつるつるん
のどごしのよいお蕎麦でしたが、焼き鳥が冷めるのも気になりつつ、
物凄い勢いで食べてしまい、日本酒を注文する気持ちが消えておりました。(笑) 
IMG_0375.JPG蕎麦湯は好みの濃いめ
物音ひとつしない静かな店内で店主さんと私だけという緊張感のある中で
慌ただしく食べてしまったのが残念ですが、次回はおつまみだけ注文して
ゆったり呑んでから〆にせいろを注文してみようかな、と、他のおつまみも
興味があるので再訪はしてみようと思った「玄庵 昌」さんでありました。

 

タグ:田端
nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

映画「ONODA 一万夜を越えて」を観る [映画(あ行)]

戦後、日本に帰還した人といえば、「恥ずかしながら」というフレーズが
印象的だった横井庄一さんのイメージの方が強いのですが、
横井さんの後に日本に帰還した小野田さん、顔は覚えているけれど
どうやって過ごしていたのか、実はよく知らず、
今回映画があると知り映画館まで観に行きました。
ONODA.png
あらすじはYahoo!映画さんより。

太平洋戦争末期の1944年。特殊訓練を受けていた小野田寛郎に、ある命令が下る。
それはフィリピン・ルバング島で援軍部隊が到着するまでゲリラ戦を指揮せよ
というものだった。
出発前に上官の谷口(イッセー尾形)から「君たちには、死ぬ権利はない」と
言い渡された小野田は、その言葉を守って終戦後もジャングルで身をひそめていた。
やがてそんな彼の存在を知った旅行者の青年が、ルバング島の山奥に赴く。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

切ないし辛い。(;O;)

3時間くらいの尺(インド映画のように長い)で、冗長になるかと思いきや、
青年時代の小野田さんから中年になった小野田さんへの転換も自然で、

日本に帰ってくるまでの様子をひたすらドキュメンタリーのような気分で
見ていました。

フランス映画ということも過剰な演出がなく、ルバング島での生活が長期化し、
生き延びるために地元民を殺したり家畜や穀物を略奪したり、という場面でも
小野田さんの中では戦争の只中にいるからこその行動なのだろう、と思って
見ていたのです、が。

観終わった後、もうちょっと小野田さんについて知ろうとネット検索し、
wikiを観ながら、マルコス大統領にマラカニアン宮殿に招かれたんだ、とか、
(思わず袖がインパクト大のドレスをきたイメルダの姿も思い浮かべた私)
日本に帰国した後、横井さんのように戦後の日本に適応しづらく、
ブラジルに移住したり、小野田自然塾を開いて子供のための活動も行っていたこと、
全然知らなかったんだなあ、と思ったのですが、

(このサイト)https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67627

このサイトを観たら、小野田さんは戦争が終わったと思っていなかったのではなく、
敗戦後、日本軍が秘密裡に体制を立て直して新たに軍事行動を起こすとき、
ルバング島に再上陸する時に受け入れ体制を整備しておかねばという気持ちで
ゲリラ行動をとっていたという発言に、映画と違っていたんだなあと思いました。

まあ、ドキュメンタリーではないので映画としてのストーリーに変えていくのも
あり得るのだと思いますが、この映画が小野田さんの人生そのものだと思い込むと
それは違う、というわけで上述のサイトを読んでよかったです。(^-^;

小野田さんのサバイバル生活も凄まじいなと思ったのですが、
観ていて怖かったのは、戦争は人の心もおかしくしてしまう、ということでした。
小野田さんが特殊訓練を受けていた時の指導官を演じていたのがイッセー尾形、
この指導官による洗脳、ルバング島に送られ前に指導官が言ったことを心にとめ、
30年以上ルバング島で過ごしていた小野田さんの精神力(と洗脳され加減)が
異常時のこととはいえ、怖いなと思いました。
戦後の指導官の老いた姿、洗脳していた時の姿と同じ人とは思えない、
この役柄をイッセー尾形が演じていたのはキャスティングの妙ですね。

キャスティングといえば、個人的にツボだったのが、
小野田さんの隊にいた赤津役を演じていたのが井之脇海。
俺の家の話 DVD-BOX

俺の家の話 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2021/08/13
  • メディア: DVD
今年初めにのめり込んでいたこのドラマでプリティ原(プロレスラー)を
演じていた時とは一転、激やせの姿で演じている姿、時折小野田さんから
視線を赤津に移してはガン見している自分がおりました。

鑑賞後に実際とは違うあらすじでの展開だったことを知って少々ショックでしたが、
戦争は人間を狂わせてしまう、平和ぼけの今、命の危険を感じながら緊張感で
ピリピリすることもなく、ぼんやり日々送れることに感謝しなければ、と思った
「ONODA 一万夜を越えて」でありました。














nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

銀座「ヴィラモウラ」でカタプラーナ [呑んだり食べたり(欧州料理)]

久しぶりのお店ばかりですが、今回は銀座のヴィラモウラさんに行きました。
IMG_0408.JPG鶏さんの近くの席でした 
IMG_0409.JPGはい、かんぱい♪ 
前回いつ来たのかと自分のブログを確認したら、今年初めてでした。
(前回は昨年12月だったことを知り我ながらびっくり)
IMG_0410.JPGお通しは黒オリーブ
粒マスタードで和えてあってピリッとした味わいが美味。
IMG_0411.JPG前菜3種
好きなものを3つ選べるのですが毎度同じものを頼んでいるような気がします。 
IMG_0412.JPGエスカベッシュ
きびなごや海老を使っていることが多いのですが、今回は帆立でした。うまー。 
IMG_0413.JPG干し鱈とひよこ豆のサラダ
噛むと旨味を感じる鱈にぽくっとした食感のひよこ豆が合います。 
IMG_0414.JPGたこのマリネ 
懐かしい味、久しぶりの味に前菜から感激しておりました。
IMG_0416.JPG白ワインにスイッチして IMG_0417.JPG鰯<゜)))彡
鰯のオーブン焼き。このお店にきたら必ず食べたい一品です。
予約しないと食べられないので(仕入れの問題なのでしょうね)
事前にお願いしておきましたが、外カリカリ、身はふわっとしていて、
和食のお店で塩焼きしたのとはまた違う味わいで本当に美味。
IMG_0418.JPGカタプラーナ! 
食べたかったぁ。。
自宅にもこのカタプラーナ鍋を持っておりますが
(閉店した東銀座のカラヴェーラで安く譲ってもらった)
同じように作ったつもりでもやはり違うんですよねえ。
素朴な味わいながら魚介の出汁(特にあさり)が出ていて美味しくいただきました。
IMG_0420.JPGエスダータも 
IMG_0422.JPGきれいな焼き色で美味 
IMG_0423.JPGグラスの赤と 
IMG_0424.JPGポンデケージョ 
IMG_0425.JPGアロシュで〆
今年初めに来ていたかと思ったらまさかの今年初。
以前よりはお客さんも入っていますが、テーブルを一つずつ空けて案内するなど
お気遣いされているようです。
お店のスタッフの方も丁寧で心地よい対応で、宣言解除になったので、
もうちょっとまめに来たいなと思ったヴィラモウラさんでありました。




タグ:銀座
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

Netflix「ダイアナ:ザ・ミュージカル」を観る [舞台・ミュージカル]

Netflixから「あなたへのおすすめ」で表示された作品、
こういうのを観るのは、、と迷いながら鑑賞しました。
diana.png

あらすじはNetflixさんより。
どんな時も力強く自分の人生をさがし続けた故ダイアナ妃。
美しくも悲しいその反省を描いた新作ミュージカルを
ブロードウェイ上演に先駆けて収録。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うーむ。( 一一)

何の目的でこの作品を作ったのだろうか。(?_?)

予告編を観て既にそういう気持ちになった状態で見たので尚更かもしれませんが、
亡くなった人をこうやってミュージカルにするのがダイアナ妃をリスペクトして、
というより話題性があって観客動員が見込める(=儲かる)という算段で
作ったのかなと思いました。

私自身、ダイアナ妃はリアルタイムの世代ですが、
中学生の時、テレビで見た結婚式の様子、はにかむ様子がなんとも言えず
その後、洗練された姿で世界の様々な国々を訪れた姿、来日された時も、
日の丸を意識した赤い水玉のお召し物でテレビ越しに盛り上がったこと、
その後、反地雷活動などご自身の存在感を使って問題提起する姿に
共感する一方、パパラッチに追われ続けて最後は悲しい亡くなり方だった、
当時、テレビを見ていら速報で事故について報道されて驚いて、
その後亡くなってしまったことに世の中の理不尽さを感じたこと、
パパラッチの下衆さ(といってもその情報を好むゴシップ好きがいるので
需給関係もあるのだと思いますが)に対しては今も不快感ばかりです。ヽ(`Д´)ノ

で、今作ですが、昨年プレビュー中にコロナ禍でブロードウェイ全体が休演になり、
(プレビューとは有料のリハーサルみたいなものですが、私も他の作品で観たことが
 ありますが、プレビュー中に出た意見をもとに修正をかけて正式オープンになる、
 その手前で今作、休演になってしまったわけです)
先にNetflixで放送され、今月17日に正式オープンになる予定ですが、
ブロードウェイに行く前にこれを観たらどういう気持ちになるのかな、
私だったらおそらく劇場に行かないだろうな、と思いました。

ミュージカルとしては場面転換や衣装、音楽、良くできていると思います。
ただ、登場人物が実在の人たちで、離婚前にダイアナ妃がうけたインタビューも
内容は知っていたのと、ダイアナ妃が離婚して亡くなった後、チャールズとカミラと再婚、
イギリス国民も不快な人が多いのではないかと思いますが、そういう実際の出来事を
ミュージカルでおさらいするみたいな、国王一家のどこか上から目線な感じはそうやって
育てられているのでしょうから仕方ない部分もあるとはいえ、あまりにもダイアナ妃を
無知な娘とバカにしながらチャールズの嫁に選ぶカミラ、ダイアナ妃を理解しない女王、
唯一ダイアナ妃の側近(執事?)がダイアナ妃の本心を理解してあげられていたのかな、
と思いました。

ダイアナ妃が言いなりの人形かと思いきや、国民を理解し寄り添おうとする行動に出て、
それが尚更、王室との溝を深めて行った場面の描き方も良いのか切ないのか悲しいのか、
観ていて自分の気持ちが複雑に絡んでしまいました。
(エイズ患者と握手する場面はジーンときてしまったのですが)

あとは、忘れていたのに思いだした(笑)ヒューイットさん、今はなにしているんだろう、
この人には何の感情もわきませんが(暴露しまくっていたような下衆な人)、
亡くなってこの人を持ち出されて描かれるのもダイアナ妃は気の毒だなと思ったのと、
ヘンリーが生まれたときのチャールズの反応、こういうミュージカルがつくられたことに
姑や元夫、息子たち、観なくても耳には入るでしょうし(Netflixが放送するくらいですし)
どういう気持ちなんだろうと思ってしまいました。

当時着ていた衣装も再現され観れば観るほど複雑になってしまいましたが、
リアルタイムではない人には興味深い作品になるのでしょうかね。

ダイアナ妃を演じていたジーナ・デ・ヴァールさん、当然ながら実力派、
YouTubeでダイアナ妃の様子を研究して身のこなし方など似せるのように努力されたと
ネットの記事で見ましたが、イギリス英語が微妙なのと最初見たときヒラリーに見えて
しまったのとで、ダイアナ妃だと思いながらヒラリーの姿もちょっと重なってしまったのは
最初からこの作品を前向きに観ようとしていなかった自分自身にも、
楽しめなかった理由があるかもしれません。。

と、超ネガティブな感想になってしまったのですが、
ヒットしてもヒットしなくても気分的には複雑なんだろうな、と思ってしまった
「ダイアナ:ザ・ミュージカル」でありました。




nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

松戸「チャイナ天府」で天ぷら [呑んだり食べたり(中国料理)]

久しぶりのチャイナ天府さん記事です。
ここの店主、尾関さんと知り合いのKNちゃんに海外出張前にどうです?と
声かけしたところ、週明けから出張することになったから週末に行きたいといわれ、
慌てて尾関さんに連絡してお店に向かいました。
IMG_0389.JPGご無沙汰しております
入ってすぐのテーブル(エアコンの効きが一番いい席)に着席し、
IMG_390.JPG乾杯♪
今回もおまかせ(飲み放題付で6000円)でお願いしました。
IMG_0391.JPG最初は前菜
チャイナ天府さん、毎度のことながら前菜からボリュームすごいです。
IMG_0392.JPG3点は
春菊の胡麻和え(苦手なのですが何とか食べられました)、
ぷりぷりこりこりのクラゲ、と長芋とひき肉の和え物。
長芋、茹でて四川風に味付けしてあるのですがこれが美味でビールぐびぐび。
IMG_0393.JPGと、よだれ鶏
凄い辛いから気を付けてねー、と言われて食べたらさほどでない、と思って、
底にたまっているソースを絡めて食べたら口から火を噴きました。
山椒がかなり効いているようで額から汗が滲みました。
IMG_0394.JPG紹興酒にスイッチして
IMG_0395.JPGふかひれ♪
松戸で昼からこんな豪華な中国料理が食べられるなんて信じられない。
IMG_0396.JPGパクチー
いつも別皿で出してくれますが私はノータッチです。(笑)
IMG_0397.JPG帆立
エリンギと一緒に青のりで炒めてあるのですが、
ここの青のり炒め、お酒が進んで大好きです。(^-^)
IMG_0399.JPG牛肉
A4和牛のオイスターソース炒め。
きのこが入っているのは秋だからかな?と思っていたら、
IMG_0401.JPG天ぷらがー
舞茸、椎茸、茄子、かぼちゃをフリッターのように(衣にビール入り)
揚げてある天ぷらがきました。
IMG_0402.JPG山椒抹茶塩
山椒のピリッとした辛味に抹茶の香りがして、中華になる不思議。
IMG_0404.JPG濃いめウーロンハイにスイッチして
IMG_0403.JPG白菜スープ
既に満腹太郎なのですが、白菜の甘みが出ている優しい味わいのスープ、
これはすいすい飲めます。
IMG_0405.JPG麻婆豆腐
これは食べたいと事前に連絡しておきました。
四川飯店で料理長をされていた尾関さんの麻婆豆腐、ピリ辛まじうまです。
まだ食べられるなら汁なし担々麺作るけどどうするー?と聞かれたのですが、
いや、もうお腹いっぱいで、、、と答えて諦めました。
IMG_0406.JPG搾菜でさっぱりして
IMG_0407.JPG杏仁豆腐で〆
今回は秋をテーマのお料理を作ってくれたのですが、おまかせしますと伝えると
毎回楽しそうにお料理を作ってくれる尾関さんのお心遣いには感謝です。
今回もどのお料理も丁寧に作られていて大満足ですが、次回はもうちょっと大勢で
火鍋もいいかな、と思いつつ、時折テイクアウトで通わねば(最近さぼってた)と
思ったチャイナ天府さんでありました。



タグ:松戸
nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

映画「コレクティブ 国家の嘘」を観る [映画(か行)]

ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞した映画です。
国家の嘘.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

2015年10月30日、ルーマニア・ブカレストのクラブ「コレクティブ」で
火災が発生し、多くの死者と負傷者を出す大惨事となる。
別々の病院に運ばれた負傷者たちは次々に死亡し、最終的に死者数が大幅に増加。
事件に疑問を抱いて調査を開始したスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の
編集長は、内部告発者から衝撃の事実を知らされる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いまのルーマニア、政府の腐敗ぶりに驚きました。

私が知っているルーマニアといえば、昔はドラキュラ、小学生の頃はコマネチ、
そのコマネチが1989年に亡命した年の暮れ、チャウシェスク大統領が逃亡先で
妻と一緒に革命軍によって銃殺されるシーン、で時が止まっていました。
その後は民主化が進んでいるものと思っていましたが、今作で観たような政府が
根っこから腐っているような汚職まみれな状況であることを知って驚きました。

多数の死傷者が発生したナイトクラブの火災、
(実際の映像が流れて緊迫感がすさまじかったです)
重症の火傷患者を治療する病院がなく、従来であればオーストリアに移送するのを
国内の病院(火傷治療専門というのですが)に入院させて治療している間に
緑膿菌に感染し、命を落とした人が多数発生したことについて、その背景にある闇を
情報として受けたスポーツ紙の記者が深く闇を探っていく、その流れを映像に収めていて、
普通のドキュメンタリーであれば映らないと思われるようなところにもカメラが回り、
緊迫する取材の様子、危険を覚悟の上で密告する関係者、逆風の中状況をよくしていこうと
一生懸命取り組んでいく新しい保健相の姿を見ると、果たして日本でこういう人がどれほど
いるのか(自分を含めてという意味で)と考えてしまいました。

取材当初は、ルーマニア国内の多くの病院に消毒液を納入している企業の社長が
政府や病院と賄賂を通じて結託し、記載表示の機能を満たしていない消毒液を納入し、
それが原因で緑膿菌に感染して命を落とす人が増えていったということが分かり、
消毒液の製造会社の社長を追求すると、自動車事故で死亡、警察は自殺と断定し、
政府の闇がこんなところにも見えてしまい、途中でもこの国腐ってる、、と
思ってしまいますがそれを追い詰めていく記者のみなさんたちを観ていると
日本のメディアにも見習ってほしいなという気持ちになりました。
とはいえ、この記者たちも記事によって世論を動かしていくようになると、
見えない圧力で命の危険(家族も含めて)に晒されていくようになっていく、
民主化になったはずの国も革命軍で政権交代となっても長期化するとこうなって
しまうのかと思いました。

日本にも言えることですが、これほど腐敗ぶりが炙りだされているにも関わらず、
その後の選挙で与党が圧勝するという事実。
若い人が政治に興味なく選挙にいかないことによるところが大きいのは
ルーマニアも日本も同じなのかと思ってしまったのですが、
自分の立場や利益を考えて行動する政府、議員、公立施設の重鎮、民間企業トップ、
こういう人たち(国民からみたら小さい割合)が権力やお金を握ってしまい、
国民目線より自分目線になるとこういう残念な事件が起きてしまうのだと思います。

映画では、実際緑膿菌が感染して生きているけれど死が近づいている患者の様子、
告発する医師が撮影した動画も映画で映されます。
思わず目を伏せてしまいたくなるような映像ですが、自分たちの利益ばかり考える、
それが原因でこういう患者さんがいることを当事者たちはどう思うのか。
他にも火災事故で大やけどした女性(手の指を失い火傷もすごい状態)が
全編出てくるのですが、生きることへの希望を持ち続けて行動しているように
見えることには救いを感じました。

このドキュメンタリ―作品だけで闇を全て解明したり、追い詰め切れたりは
出来ていないのだろうというのは、記事が発表されてからの選挙で与党が大勝した、
そういうところからもわかるのですが、様々な問題を炙りだして報じる、
その姿勢を見て日本のメディアにもこうあってほしいと思った、
「コレクティブ 国家の嘘」でありました。



nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

日本橋「まえ田」で六十餘洲 [呑んだり食べたり(割烹)]

宣言解除後、超久しぶりに訪れました。
IMG_0330.JPGほんとに久しぶりです
カウンター席に着席して、
IMG_0331.JPGエビスでかんぱい♪
やっぱり外で呑む生ビールは美味しいとしみじみ。
生ビールを運んできてくれた店主の前田さんにご無沙汰しています、とご挨拶。
宣言下では予約のあったときだけ夜営業していたそうですが、お酒を呑むのが
楽しみのお客さんが多いお店ですから、宣言期間中は大変だったと思います。
ランチタイムは遠すぎてうかがえないし、で半年ぶりくらいの訪問ですが、
こうやってまたこられてビールが呑めて嬉しいです。(^-^)
IMG_0332.JPGポテトサラダ
インカのめざめを使っているのでほっくりねっとり甘みがあって美味。IMG_0333.JPG亀の手
茹でたて熱々、中から中身を出してチュルンと食べるとほどよい塩気で美味。
IMG_0334.JPGかつお
たたきか刺身か悩みましたが今回はお刺身で。
旨味たっぷり、生姜とにんにくと一緒に食べると日本酒が呑みたくなりました。
IMG_0337.JPG本日のおススメは七田
IMG_0339.JPGひやおろし、うんまー。
ああ、まえ田さんに来たんだなあとしみじみ感激。
IMG_0335.JPGふぐのねぎまみれ
こぶりにカットされたふぐ(何ふぐか不明)にポン酢と青ねぎが絡んで
お酒が進みます。
IMG_0340.JPG銀杏
揚げられたむかごにイチョウの形にカットされたサツマイモも秋。
IMG_0343.JPG九条ネギ豚ばら巻
カリカリに焼かれた豚肉に熱が通ってトロンとした食感の九条ネギ、
これもまえ田さんに来たら食べたいお料理です。
(でも、今回イカを食べ忘れたことに後から気づきました(;O;))
IMG_0344.JPG続いては
IMG_0347.JPG六十餘洲
レギュラーメニューに戻っていてうれしくなりました。
まえ田さんにきたら中盤以降はこのお酒で攻めたいです。
(攻めすぎて酔っ払いになってしまいますが(笑)
IMG_0348.JPGさんま
今シーズン初かもしれないです、このさんま。
IMG_0352.JPG美味しかった!
IMG_0349.JPGと軽快にお替りして
IMG_0350.JPG〆は焼きなす
あんなに熱い茄子の皮をきれいに剥いていただいて感謝感謝です。

と、久しぶりのまえ田さんでテンション上がって食べ過ぎ呑みすぎましたが、
前田さん、カウンター内の板さん(なんとなく顔を覚えてもらっている感じ)、
周りにいるサラリーマンのおじさん、宣言解除後、世の中が元に戻りつつあるのかな、
そんな気持ちで美味しく食べて呑めたまえ田さんでありました。



nice!(4)  コメント(4) 
共通テーマ:グルメ・料理

映画「一人っ子の国」を観る [映画(は行)]

久しぶりにAmazonプライムで面白そうな映画を探していて見つけた作品です。
一人っ子.jpg

映画の内容は映画.comさんより

中国で1979年から2015年まで行われていた「一人っ子政策」についての
ドキュメンタリー。
中国出身の2人の女性監督ナンフー・ワンとジアリン・チャンが手がけ、
一人っ子政策がもたらす深刻な影響を暴き出した。
2019年サンダンス映画祭のドキュメンタリー部門でグランプリを受賞。
Amazon Prime Videoで配信。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

驚愕と衝撃。(;゚Д゚)

一人っ子政策については言葉は知っていましたし、
中国が人口増加で将来的に飢餓貧困になることを懸念しての政策、
そのために、一家に子供は一人として人口増加を抑制する、という考え、
その程度の知識でした。

今作は、一人っ子政策が始まって6年後に生まれたナンフー・ワン監督が、
中国で育った後、アメリカに移住し、自らが妊娠し、子供を産んだことをきっかけに
一人っ子政策について疑問を感じ、実家の村に帰って取材を行ったことで作られた
ドキュメンタリー作品です。

実家の村で、両親や親戚、当時の村長などにインタビューを行っていきますが、
ナンフー監督自身、親に大黒柱として期待された名前(ナン=男、フー=柱)、
でも女の子、親は息子も授かりたいと田舎は5年空ければ2人目も可能というルールで
(最初に生まれた子が女の子の場合、に限られるようですが)
息子を授かりますが、反対する村長と祖父が戦ってくれたという話を
母や祖父から聞いていくところからインタビューが始まります。
当時の村長は当時は政府の方針に従うしかなかったと答えますが、
本人は乗り気ではない政策でも従わなければ自分の身も心配なわけで、
不妊手術を拒んで連行された人の話を聞いて、自分の村では拒否した人の家を
強制的に取り壊すという手段を取っていたという話に、それでも住む家をなくした
人たちはどうしていたのかという疑問が湧きながら見続けました。

村長の次に登場するのが、政策に従い不妊手術を行っていた助産師で、
罪悪感にかられながら手術を行い、得た報酬は寄付していたものの、
その後、不妊治療を行うようになって、治療によって新しい生命が生まれ、
それでも消えない彼女の罪悪感が残っているのがインタビューからもうかがえました。

2人目が男の子なら跡継ぎとして生かせるが、女の子だった場合、捨ててしまう、
誰か拾ってくれると思って市場に籠に入れておいてきて、そのまま誰も拾わず
その子が亡くなってしまったと話す親戚のおばさん、拾った子供、家族に売られた子供、
誘拐した子供たちを人身売買で養子縁組させ(殆どの場合が違法だったそうです)
逮捕された人、色々な側面からインタビューが行われますが、一方で、
計画生育委員として中絶・不妊手術を推進したことで国家から表彰を受けた人は、
国の政策も自分の行ったことも中国の将来のために大きく寄与していることを誇りに
思っている様子で、どの側面から見るかで考え方は違うものの、
それでも生まれるはずの命を消し、生まれるかもしれない命の可能性も消す、
人道的、道徳的、という言葉は国家の政策の前では通用しない一面も
見えました。

養子縁組で渡米した子供たちについて調査するアメリカ人夫妻などについても
描かれていますが(離れ離れになった双子が見つかる場面もあり)
一人っ子政策が実施されていた期間(1979年から2015年)、
どの時代かによっても厳しさ、残酷さに違いがあるのかな、と思ったのが、
昔の勤め先で訪れた上海、現地の社員(日本語堪能な中国人女性)が
いま一人子供がいるんですけど、2人目も欲しいから罰金払って産もうと
思っているんです、と話していたのを聞いたことなのですが、
一人っ子政策も終わりそうな頃の会話なので、その時の記憶もあって、
今回の作品で知った事実の内容に衝撃を受けました。

現在、中国は少子高齢化が進んでいるため、高度経済成長の中、ふたりっ子政策を
推進しているそうで、一人っ子政策の時と同じく、歌や踊りなどのプロパガンダも
含めて国を挙げて進めている、日本でも少子化担当の大臣がいますが、
それで何が進んでいるのか分からず、中国のように国の政策だから絶対服従、
という国ではない日本で進めるには、安心して子供を産んで成人まで育てられる、
そんな社会環境を作っていかなければ少子化は進んでいくのだろうなと思いました。
(一時的なバラマキを得点稼ぎにやってる場合じゃないような気がした)

映画館で上映するには厳しい内容とは思いますが、
今回Amazonプライムで観て知ることができてよかったと思った、
「一人っ子の国」でありました。







nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:映画