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映画「サンドラの小さな家」を観る [映画(さ行)]

ヒューマントラストシネマ有楽町で戦メリを観た記事を一昨日アップしましたが、
同じ映画館で、その15分後に見た映画です。
朝、田端のシネマChupkiでムツばあさんの映画を見て有楽町に移動し、
戦メリを観て続いて鑑賞したのですが、3作品、作風が全然違うので
疲れることなく観ることができました。(^-^)

サンドラ.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

サンドラ(クレア・ダン)は夫の虐待から逃れ、幼い子供2人を連れてホテルで仮住まいを
始めるが、長い順番待ちで公営住宅にも入れずにいた。
そんな中、彼女は娘との会話から自分で小さな家を建てることを思いつく。
サンドラが清掃人として働いている家のペギー(ハリエット・ウォルター)や、
建設業者のエイド(コンリース・ヒル)らの協力もあり、彼女はマイホーム建築に着手する。



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(;゚Д゚)

まさかラスト10分でそんな展開。。。。。。

これがハリウッド映画なら見た目にもハッピーエンド的に終わるんだと思いますが、
さすがイギリス=アイルランド映画、温かく終わるものの、その前の展開が予想外で
なんでそんなことになってしまうのー、と思いながら見終わりました。

DV夫から娘2人を連れて家を飛び出すサンドラが、
(DV場面がフラッシュバックで何度も映される度に悲しかった)
住宅補助で住める家を探すものの物件が少なくて見つからず、
仮住まいで住んでいるホテルスタッフには(生活疲れの姿でロビーを歩くので)
快く思われず、ホテルの部屋で暮らすことに息詰まっていく姿、
それで、役所にいって住宅補助の金額で家を建てたいと相談するものの、
ルールはルールと断られ(そんなところがさすがお役所)、諦めかけたところに
サンドラをサポートする人たちが少しずつ集まり家が完成する。
そこに親権の裁判も絡んできて大変なことになりますが、娘を守るためには、と

サンドラが毅然とした態度で臨む姿、素敵でした。

かつての社会保障が充実していたイギリスを舞台にした、
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この映画もDV夫から逃げるように子供2人を連れてニューヨークにやってくる
クララという女性を描いていますが、このクララの最初の行動は決して褒められる
ものではなく(生きるため、という理由はあれど)、あまり共感できなかったのですが、
今作のサンドラは、犯罪行為に手を染めることなく、なんとか現状打破しようと
努力する姿が見ていて応援したくなりました。

原題は”Herself"。
邦題で、温かい雰囲気の映画というイメージで見るとあれ?となるかもしれません。

主演のクレア・ダンが、子供を抱えたシングルマザーの話を聞いて、
企画から、共同で脚本も書き、主演まで演じているので、彼女自身、と、
子供を抱えたシングルマザー(サンドラ)自身、という意味でつけたのかと思いました。

家が完成したお祝いの席で、アイルランドの助け合いの精神「メハル」について
話す人がいたのですが、人間一人で生きているわけではないので、助け合うこと、
助けてもらったことに対する感謝の気持ちを忘れないことで、ちょっとでも幸せに
なっていくことができるような心持になりました。

家を作る場面がもう少し多かったらよかったかな、という印象もありますが、
と本当に困っている人を助けられない社会保障制度に腹立たしい気持ちになる一方、
フィクションながら、サンドラが2人の娘とこの先幸せに過ごせていけますように、
と願ってしまった「サンドラの小さな家」でありました。






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