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Netflix「ミスター・サンシャイン」を観る② [ドラマ(海外・国内)]

京都に行く度にお世話になっている祇園の割烹中山さんで
イ・ビョンホンが大好きな女将さんから勧められたドラマ
大作過ぎて登場人物についての感想などを書いていたら長くなってしまったので、
今回は続きです。(ご興味ない方はどうぞスルーで)

ミスターサンシャイン.jpg
主な登場人物については殆ど書きましたが、
登場回数は少ないものの私の中では大きな存在感を感じさせてくれたのが、

ゆうぞう

IMG_2348.JPG目力がすごいんです

おそらく勇蔵、なんだと思いますが、Imdbなどを見ると、
Yoojo
って書いてあったりします。

韓国の方が日本語を話すと、ザジズゼゾがジャジジュジェジョ、と、
発音しづらいようなので、こういうアルファベット表記になるみたいなのですが、
ゆうじょう、って。。。。

勇蔵、雄三、祐三、有三、裕三、勇三、、、どれなんだろうって、
イメージ的には勇蔵かな、って思っています。

武臣会メンバーで、朝鮮人ですがク・ドンメと話すときは日本語、
最初、日本人?なのかと思っていたのですが、朝鮮人の設定だと分かり、
どういう経緯で武臣会に入ったのか、ク・ドンメとどこで知り合ったのか、
日本で出会って一緒に朝鮮に戻ってきたのか、彼のバックグランドが知りたい、
でも登場回数は少ないし彼のことを描く余裕は今作には微塵もなかったような、、
結果的には私の妄想(笑)だけが膨らんでいったまま話はどんどん展開していき、
ク・ドンメへの揺るがぬ忠誠心で日本へク・ドンメを追いかけていった結果、
最後は無残な姿でク・ドンメのところに現れる、、、悲しい結末でした。
主軸でもなく脇役の中でも目立たない存在なのですが(セリフ少ないし)、
私自身は彼のスピンオフ作品があってもいいのでは、と思うくらい、
気になってしまった登場人物でした。

また、今作で24話、なんど見ても気になってしまったのが日本語の話し方。

色々なレビューを見ると、30歳近くのエシンの相手役としてユジンを演じるには
イ・ビョンホンが年齢的に上過ぎる、という意見が多かったようですが
(確かに50近くで10歳くらい若い人を演じているので)
朝鮮の奴婢出身(韓国語が話せる)、米国国籍(英語が話せる)、
日本にも行ったことがあるのか?日本語も話せる俳優さんとなると、
選択肢が少なかったんだろうな、というのが容易に想像できました。

イ・ビョンホンの語学力はやはり凄いというか、日本語もきれいに話すし、
英語もハリウッド映画に出ていたくらいなのでそつなく話していた感じ。

その他に、日本語を話す登場人物が多く登場するのですが、
日本軍の津田軍曹や日本政府の林公使などはかなり頑張っていましたが、
(津田軍曹役のイ・ジョンヒョンさんはセリフ丸暗記されていたとか)
やはりネイティブではないなあというのが正直なところでした。
後半に登場する性悪の森大佐(キム・ナムヒ)も上記2人と同じ感じでうまいけれど
ちょっと惜しい、そんな感じ。
彼の英語については日本人あるある的なカタカナ英語をデフォルメした
かなりひどい描き方でした。(悪意があるわけでもないと思うのですが。)
他にも松山医師や花月楼の元主人、芸者などなどもいましたが、独特のくせが
ある日本語だったなあという印象です。

後半登場した伊藤博文役のキム・インウさんは日本語うまいなあって見ていたのですが、
あとで調べたら在日三世の方、渡韓され現在韓国で俳優として活躍されているとのこと、
日本語うまくてもそりゃそうだよね、と納得。

あとは、武臣会の親分、妙に日本語がうまいな、と思っていたら白竜でした。
見ていたとき白竜だとは気づかずあとで調べて知るという。(笑)

フランス人で日本語を話すフランス公使館の書記官のレオ、
まさか稲川素子事務所だったりして(笑)、と一瞬思ってしまったのですが、
Netflixで使うわけないか。(^-^;

朝鮮人で日本語を話す役というと、ク・ドンメ(ユ・ヨンソク)、
キム・イソン(ビョン・ヨハン)、イ・ヤンファ(キム・ミンジョン)、
主な登場人物は日本語のセリフは反復練習されていたそうで、
非常に聞きやすくてよかったと思います。
それ以上に素晴らしいと思ったのは、嫌な態度を全面に醸し出しながら
膨大な日本語セリフを役柄に合わせて話していたイ・ワニク役のキム・ウィソンさん。
一介の通訳から成りあがっていく態度は見ていてイライラするだけなのですが、
この俳優さんは他の作品でも見てみたいと思いました。(役柄は酷いけれど)

よくハリウッド映画で、日本人の役を中国系の方などが演じられていて
いやー、その日本語ないでしょー、と思うよりはどなたも上手に話して
いらっしゃったのですが、やはり日本人の役は日本人が演じるという、
そういう選択肢はなかったのかな、いや、こういう作品に出演したいという
俳優がなかなかいなかったのかもしれませんね。
(Netflix側から日本の俳優へ打診がなかったとしたら残念ですが)
第二次世界大戦を描くハリウッド映画だと日本人俳優が普通に出演していて、
こういう朝鮮の植民地化などが題材だと出演しないのであれば本当に残念。

と、日本語で気になったことをつらつら書いたのですが、
今回のドラマで、登場人物の身分(皇帝や両班、市井の人たち)によって
話し方が違うように聞こえたのですが
(エギシ=お嬢さんというイメージもつかみました)、
日本でも公家と一般民で違うというのと同じなのかな、そんな点でも興味深く
見られました。
また、私自身は韓国語は殆ど分かりませんが、今回のドラマで覚えたフレーズは、
ポゴシポッソ」。
会いたかったとユジンとエシンが言い合う場面があるのですが、
この言葉を聞く度、ユジンとエシンを思い出しそうです。(^-^)

Netflixでこういう話を世界配信(視聴できないエリアもあるとは思いますが)する、
日本人としては複雑な気持ちにもなるほど、朝鮮を美しく、日本を残酷に描く、
そんな印象を受けたものの、自分が知らなさ過ぎたということも題材がショックに
思えた一因なのかもしれません。
日本史だけでなくアジア史、世界史ももっと知ろうとしないといけないかもしれませんね。

今こうやって平和(細かいことは日々ありますが)に過ごせることに感謝しつつ、
こういう作品をみる機会があったことはよかったと思いたいですし、
出演されていた俳優さんたちの他の出演作品も見てみたくなった
「ミスターサンシャイン」でありました。


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