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Netflix「ミスター・サンシャイン」を観る① [ドラマ(海外・国内)]


ミスターサンシャイン.jpg

あらすじはNetflixさんより。

1871年、辛未洋擾の際にアメリカに渡った青年が、再び祖国朝鮮の土を踏む。
そこで待ち受けていたのは、運命を変える出会いと抗いきれない歴史のうねり。

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大作。 (ダイサクじゃないよ(笑))

1話70分超×24話。( 一一)

同じくNetflixで観た「ラチェッド」が60分×8話だったのでそんなノリで見始めて、
途中からエピソード数を数えたら24話だと知り、一瞬気持ちが萎えたのですが、
在宅勤務のお昼休み(60分しかないから1話見られない(笑))に半分ずつ見て、
登場人物が覚えきれずに1話を2度みながらなんとか見終わるまで2か月半。
そして、懲りずに1話から再度見始めて1か月半。
のべ4か月も見ていた(笑)ドラマです。

1話1話が重い(笑える部分もあるのですが)のでなかなか進まなかったのは、
描かれている時代と舞台が日本人には自ら望んでみたいと思わない部分というか、
日本が朝鮮(大韓帝国)を植民地化していく流れの中、名もなき朝鮮義兵たちが
国を守るために戦う、というあらすじなので、
恐らく韓国の方が見ると、愛国心と反日感情が盛り上がりそうな気がしますが、
日本人の立場で見ると、作中で描かれていることがどこまで本当なのか、
(色々なご意見があると思いますが私はその時代に生きていたわけでも、
 その場にいたわけでもないので意見は言える立場ではないと思っています)

そういう歴史背景は複雑な気持ちで見ていたのですが
(といってもそれが全体のベースになっているので無視も出来ませんでしたが)
軸となるのは主人公2人の愛。

両班の娘コ・エシン(キム・テリ)が、奴婢の息子でアメリカに逃げ延び
アメリカ人軍人として朝鮮に戻ってきたユジン(イ・ビョンホン)と知り合い、
両班と奴婢(の息子)という結ばれない身分差を感じながらも惹かれていく、
そんなどこか甘い恋愛話を絡めながら展開していくので最後まで見られました。
淡い恋心、2人のやりとりを見ているともっとさっさと行かんかい!と
途中イラっとしたのですが(笑)時代が時代で(19世紀終わり~20世紀初め)
思うように会えないときに薬局(漢方)のドクダミの引き出しに手紙を入れて
やりとりするなんて、エシンの可愛らしさを楽しめました。
(そんなエシンが一方では義兵として戦う姿も凛々しかった)

とはいえ、12話まで見たところで再び京都の中山の女将さんに話をすると、
イ・ビョンホンは当然よいけれど、もっといいのはク・ドンメ(役名)だから!
そういわれて途中から自分の見どころの中心が完全にク・ドンメにシフト。(笑)
ユ・ヨンソクさんという俳優さんが演じていらっしゃったのですが、確かにツボ。
白丁という最下層の身分出身で、日本に逃げて武臣会という組織の親分に拾われ
石田翔という名前をもらって活躍(という言葉が適しているのかどうか)、
朝鮮に戻ってきて武臣会として治安維持という名のもと、我が物顔でふるまって
いる嫌な奴だと思って最初は見ていたのですが、白丁の頃、逃げているところで
幼いエシンに助けられ、にもかかわらずエシンに酷いことを言ってしまったことを
ずっと後悔しながらエシンを思い続けるという(実はとても優しい)役柄。

女将さんに言われてすっかりイ・ビョンホンよりユ・ヨンソク演じる、

ク・ドンメ[ハート]ラヴ

主な登場人物の中ではク・ドンメ中心に見るようになってぐっと展開が
面白くなりました。

このク・ドンメが奴婢出身のユジンに同情するというか同じような身の上だと
中盤から心を開いていく(互いに)様子、そこに、両班の息子でエシンの
許嫁のキム・ヒソンもエシンのために彼らとともに戦っていく様子を見て、
男の友情も素晴らしい、そんな気持ちになれました。

ドラマの序盤から”Sad ending”という言葉が出てくるのですが、
悲しい結末になってしまうのかずっと気にしながら見ていると、
エシン以外は皆亡くなってしまうものの(ネタバレになっちゃいますが)
皆のエシンを思う気持ちがエシンを義兵として輝かせていくのかな、
そんな気持ちで見終わりました。

エシンとユジン、ク・ドンメ、キム・ヒソンの他にも
酷い父親のせいで日本人に嫁がされたイ・ヤンファ(工藤陽菜)も
最初は本心を決してみせない心の闇を持つ女性のように見ていましたが、
ク・ドンメを思い、ユジンとエシンを支えようとする姿、
最後に彼らや朝鮮のために自ら持つホテルを爆破(中に日本兵いっぱい)、
それが原因で自らも命を落とすという悲しい結末でしたが、
強さの中にも可愛らしさもある人物として共感しながら見られました。

他にもClown的な存在として登場する、アメリカ公使館の通訳、
(最後の最後までユジンのために尽力する姿がよかった)
逃亡した幼い頃のユジンを追いかけて捕まえようとした堆奴の兄弟、
(その後質屋に転身、成人したユジンを支えます)
エシンの家の爺やと婆やのハマンテ、この2人が、エシンを小さいころから
ずっと大事に見つめ守っていたということを時に笑ってみていましたが、
最後に日本兵に撃たれて命を落としていく姿には私、思わず号泣。
(多分、ク・ドンメが亡くなる場面よりも泣きました)
ちなみに、このハマンテ役、イ・ジョンウンさんが演じていますが、
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焼肉ドラゴンでは、在日一家の肝っ玉母さんを、
パラサイトでは桃アレルギーの先住お手伝いさんを好演されていて、
今作でもエシンに時に厳しくしつつも自分の命を懸けても守り抜く、
その姿が本当にグッときました。

また、パラサイトといえば、ユジンがアメリカに逃げる手助けをした
陶工で義兵のリーダーであるファン・ウンサンのお弟子さんで
日本人のコ(吉野剛という役名)を演じていたLee Si-Hoonさんが
パラサイトの最後の場面、病院で目が覚める息子に質問する刑事さんだった、
そんなことに先日テレビでパラサイトを見て気づいてビックリ。

また、ハマンテと爺やがなくなる場面に次いでの泣きポイントが、
エシンの銃の師匠(で猟師)のチャン・スング(チェ・ムソン)が
義兵の仲間で特別な好意を持っていた飯屋の女将(前宮女)の
ホンパ(ソ・ユジョン)が亡くなったのを見て泣く場面と、
スングが朝鮮を守るために自らの命をかけて日本兵を爆破し亡くなる場面。
この場面でもダダ泣きしました。

日常生活では泣かないのに、ドラマを観ては( ノД`)シクシク…泣く私、
今作でも制作側の演出にきちんとはまって泣きポイントではしっかり泣きながら
作品を堪能させていただきました。

と、だらだら書いていたら長くなってしまったので、
明日も感想の続きを書きます。(^-^)


(つづく)







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