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映画「ネクスト・ドリーム/二人で叶える夢」を観る [映画(な行)]

YouTubeを観ていると広告で予告編が良く流れていて
それで観たくなった映画です。

ネクストドリーム.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。


ハリウッドの音楽シーンで成功を収めたグレース(トレイシー・エリス・ロス)に
振り回されながらもアシスタントとして日々雑用をこなすマギー(ダコタ・ジョンソン)は、
いつか音楽プロデューサーになるという夢を抱いている。
一方のグレースは、現在の評価を失うことになっても新曲を制作したいと願うが、
周囲の同意を得られず苦悩していた。「世の中へ素敵な音楽を届けたい」という
共通の夢をかなえるべく、二人は周囲を巻き込み奮闘する。


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音楽が素晴らしい♪


ハッピーエンドになると分かっている(決めつけてるだけですが(笑))作品は
安心して見られるので、多少のハラハラはあるものの、余裕をもって作品全体を
楽しむことができるというか、この作品でも話よりも音楽を楽しめました。
話自体はハッピーエンドにもっていくために、え?そんな展開?という、
ちょっと都合良すぎじゃね?みたいなこともあったので★2つ半くらいですが、
大御所歌手のワガママの描きぶりも見ていて気分はよくないものの、
実際こんなもんだろうな(いや、少し手加減して描いているかも)と思うと、
あまり不快には思えないというか、どちらかといえば、マギーの行動が
独りよがりというか、自分がいいと思うことはみんなにとっても良いだろう、
そういう行動が後々不協和音につながる(これもお約束な展開ですよね)ので
マギーは可愛いけれど(ダコタ・ジョンソンだし)、長時間グレースのために
頑張っているのにインターンだと思われていてなんだか可哀想だけれど、
周囲のことをもうちょっと考えて行動してほしいな、と、思いながら見ていました。
とはいえ、ハッピーエンドなので結果オーライです。

作中に流れる曲は懐かしい曲のほかにオリジナルも多く、
The High Note (Original Motion Picture Soundtrack) [Analog]

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  • 発売日: 2020/09/04
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サウンドトラックも欲しいくらいですが密林を見たらアナログ盤のみ。なぜ。

鑑賞後に調べてみたらグレース役のトレイシー・エリス・ロスは、
ダイアナ・ロスの娘ということであの素晴らしい歌唱力も納得ですが、
アメリカではドラマや映画で活躍されている方なんですね。(存じませんで)
かつての大ヒット曲で全米ツアーを行う大御所歌手の役でしたが、
実際、中年の大御所歌手がラスベガスのシーザーパレスで長期間契約して
コンサートを行う、とか、全米ツアーでかつてのヒット曲を歌う、とか、
新曲を出してもヒットしないので昔のヒット曲のベスト盤やリミックス盤、
ライブアルバムを出して儲ける、みたいな構図というか展開を見て、
具体的にアーティストが何人も思い浮かぶので、
今作でのグレースのパターンもすんなり見られましたが、
歌手として新曲を出したい、という正直な気持ちをあっという間に潰され、
それでも生きていくためにスタンドプレーにならず、周囲の意見にも耳を傾ける、
グレースの姿勢にはプロとしてのプライドを見たような心持になりました。

全米ツアーというか世界ツアーで来日した某有名大御所アーティストの
コンサート(東京ドームなのでS席でも豆粒にしか見えない(笑))に行って、
一見アドリブみたいなところが実は演出でそうなっていたということを、
他の場所でのライブ映像DVD(まったく同じ演出)で知り、
プロって凄いな、って感心したことを覚えています。
毎回同じクオリティで同じ演出で大勢の聴衆に感動を与えられるのって
やはりプロだからなんだと思うと、今作でのグレースもダブって見えるというか
プロとして自分が何をすべきか、と、歌手として自分が何をしたいか、
彼女の中での葛藤も垣間見せるので一見ワガママな中年歌手に見えますが、
実はそうではないんだよね、なんて共感しながら見ておりました。

マギーは私の実年齢とかなり離れているので気持ちが分かるような、
いやそれは身勝手ではないのか、などと共感しづらい部分もありましたが、
音楽好きになったきっかけのお父さんとの会話を聞くとクスっと笑う場面もあり、
(ジョニ・ミッチェルのアルバムについて話しているとき、
 彼女が誰と付き合っていたときのアルバムか?とお父さんに聞く場面とか)
音楽が好きすぎて自分で思い描いたシナリオを周囲の意見も聞かずに進めて、
それで失敗して挫折しても乗り越えていく姿には、ちょっと出来過ぎかな、
と思いつつも(意地悪くてごめんなさい)、最後にはハッピーになれて
よかったね、とホッとしました。

ま、フィクションの映画だから細かいことは気にしない方が楽しめますね。

って、今、調べて知って驚いたんですが、
ダコタ・ジョンソンってメラニー・グリフィスとマイアミバイス(古)の
ドン・ジョンソンのお嬢さんだったんですね。
だからどうしたって話なんですが、お二人のお子さんがこんなに大きくなって
いたことに驚いた浦島太郎の私です。(^-^;

あとは、マギーのお父さん役のビル・プルマンがよい雰囲気なのですが、
私自身は、
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このコメディ映画のイメージが強いので(ずいぶん昔の映画ですが)
なんとなくギャップを感じて面白く見られました。(^-^)

相変わらず酷い邦題ですが、原題は”The Hight Note”。
高音とか調子が良い、みたいな意味で、グレースの歌声と歌手としての活動、
マギーのプロデューサーの夢が叶うかどうかの展開の意味をかけてつけられたものかな。

と、お約束の邦題にも噛みつきましたが(笑)
物語の展開は起承転結であまりハラハラすることもなく安心して見られて
オリジナルやかつてのヒット曲などの音楽が私にはツボにはまって楽しめた
「ネクスト・ドリーム/二人で叶える夢」でありました。





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