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Netflix「ラチェッド」を観る [ドラマ(海外・国内)]

大好きなサラ・ポールソン主演というだけで選んだNetflixオリジナルドラマ。
怖いのは苦手なのですがシーズン1(8話)を毎日在宅勤務の昼休憩中に鑑賞しました。
(夜は怖いのでなるべくみない(笑))


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あらすじは、Netflixさんから。

1947年に、有名な精神科病院で看護師として働き始めたミルドレッド・ラチェッド。
その上品な見た目とは裏腹に、彼女は心の底に抑えきれない黒い闇を抱えていた。


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怖い( ゚Д゚)、でも面白い。



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ジャック・ニコルソン先生の代表作(怖いからもちろん未見です)で
先生演じる主人公にロボトミーを行う看護師長のラチェッド、
この人の前日譚としてこのドラマが作られたそうです。
カッコーの巣の上でを観た方がこのドラマを観てどう感じられるのか、
気になるのですが、私自身は映画を観ていなくても十分楽しめました。

とはいえ、映像的には残虐というかエグイというか生々しいというか、
有料サイトだけにそのあたりの表現が自由なのかもしれませんが、怖かった。(;O;)
ロボトミーという精神病患者に行う脳の手術?の場面が2話で登場するのですが、

もう怖くて怖くて、他にもそれやるの?的な常軌を逸した治療の場面が出てくると、
ちゅるちゅる早送りするか、大画面のテレビからスマホに切り替えてみるか、
どちらかでなんとかその場を凌ぎました。

経歴を詐称し、紹介状(というか面談日程を記された書状)を偽造し、
州立の精神病院にやってきたラチェッドがなんのためにやってきたのか、、
1話の最後でわかるのですが、目的を果たすためにラチェッドが手段を選ばず、
周囲の人たちを二枚舌で翻弄する姿が実生活なら桃太郎侍を呼びたくなるレベル乍ら、
ラチェッドが時に人間としての優しさや温かい部分(弱い人に対してはそう接する)を
観ていると、ドラマだし、演じているのがサラ・ポールソンだし、と心中葛藤が
ありながらドキドキ見続けることができました。

ドラマ中盤になって、ラチェッドの生い立ちがパペットと実写を織り交ぜながら
明かされていったときは思わず涙してしまいましたが、それを観た後は、
ラチェッドの残忍な行動を観ても(ドラマに慣れていたのもあると思いますが)
愛する人もいるし、殺される人にはそれなりに悪事の理由があるしなあ、と
最初のころの怖くて早送りちゅるちゅるもなくなりました。(笑)

今回、ドラマの音楽と衣装(クラシックなデザインに色使いが印象的)の
インパクトが強かったのですが、特にオープニングの曲がサン・サーンスの「死の舞踏」で
スキップせず毎回聞いていて、この曲を聞いてからドラマに入ると、独特の世界観に入って
ドラマを楽しめるような、どんどんそういう気持ちになれました。



また、ラチェッドをとりまくキャストも豪華、看護師長のバケットがジュディ・デイヴィス、
モーテルのレセプションのルイーズがアマンダ・プラマー(トラップ大佐の娘)、
大富豪の未亡人レノア(肩に猿をのせている)がシャロン・ストーン、
州知事の補佐官がSATCのシンシア・ニクソン、と贅沢なキャスティングに驚いたのですが、
多重人格で入院してくるシャーロットを演じていたソフィー・オコドネー、

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この作品でローズをサポートしようとする資産家を演じていたのですが、
今回のドラマではまったくの別人でびっくり。
多重人格なので次々といろいろな人格が登場するのがドラマを二転三転させ、
その演技が私にはとても印象的でした。

また、殺人犯のエドモンドが看護師見習いのドリーと逃亡する場面で、
ドリーがあこがれていた映画が、
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これみたいな感じに思えたのですが、
ドラマの設定の時代(1940年代後半)と映画制作の時期(1960年代後半)が
違うよねぇ、と突っ込み入れてみていたら、ドリーの最期がまさにボニーを演じた
フェイ・ダナウェイで(ドリーは銀行強盗したわけじゃないけれど)、製作側の
アーサー・ペン監督への敬意なのかな、と思いました。

8話(CMなく60分)を全部みるのは大変かと思ったら意外とあっという間、
最終回を観ていて続編ありそうだなあと思ったら、
来年シーズン2が作られるらしいので楽しみなのですが、
ラチェッドの近くにいる登場人物で好きだったハック(最終的には看護師長)が
殺されてしまったので続編には出ないというのがかなり残念です。

続編では、ラチェッドとエドモンドの対決が描かれるのかな、と思いますが、
特に癖のあるキャラクターは生き残っていますのでその人たちがどう絡んでいくのか、
今から楽しみなのでそれまで何度か繰り返して見直したいと思えるほど、
久しぶりに全話観て入り込めた「ラチェッド」でありました。




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