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「学習漫画 日本の伝記 坂本龍馬 明治維新につくした志士」を読む [本・ゲーム・テレビ]



学習漫画 日本の伝記 坂本龍馬 明治維新につくした志士

学習漫画 日本の伝記 坂本龍馬 明治維新につくした志士

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1988/07/20
  • メディア: 単行本



これです。

検索したら大量に出てきたのですが、全部を読むわけにもいかず
1冊読めば十分だと思っているので、なんとなく字が大きそうで、
簡単に読めそうな表紙だから、と選びました。

おそらく、小学生向けだろうから、私でも読めるだろうって。
老眼が進んで文字だけだと読む気力が最近すっかりなくなっている私でも
漫画ならいけるだろうって。

楽して覚えようという根性が我ながら省エネだと思うのですが、
おかげ様で2時間くらいで読み終わりました。

目次の順番に感想を書きますと。

第一章 少年時代
泣き虫だった龍馬を盛り立てたのはお姉さんの乙女、義母の伊予。
そのお陰で強く、生まれた土佐以外にも興味を持った龍馬。
免許皆伝を受けて江戸へ留学、前向きな性格に成長していったのは
乙女と伊予あってこそなんでしょうね。
なんだかこの時点でドラマっぽっくて目頭が熱くなりました。


第二章 黒船
ペリー来航。(これは私でも知っています)
鎖国を解除し、日米和親条約に続いて日米修好通商条約、
これも社会の勉強で学んだ記憶が。アメリカ優位の不平等条約ですよね。

日本に乗り付けて自分たちに優位な条件を押し付けたというのは覚えていましたが、
それって未だに上から目線(自分たちに不利ならすぐ条件を変える姿勢)なところは
変わらないんだなって。特に今の大統領だと露骨に態度に表れていますよね。。

で、幕府のやり方に異議を唱える人が増えて、大老の井伊直弼による安政の大獄、
そして桜田門外の変で尊王攘夷派に殺される井伊直弼。。
あら、私ったら意外とこのあたり覚えてる。(笑)


第三章 めざめる龍馬
倒幕しなければ攘夷できないと考えた龍馬は政治について学び、
藩上層部の公武合体(藩+朝廷)の考えと龍馬のような下級武士の間で広がった
尊王攘夷の考えはぶつかったわけですね。
土佐藩前藩主 山内容堂、長州藩藩主 毛利敬親、 薩摩藩藩主 島津久光は公武合体、
という考え、龍馬が属する土佐勤王党は尊王攘夷、党は土佐藩の参政を殺せばよいと
いう考えに対して、人を殺しても憎しみは憎しみしか生まない、藩や武士によるこだわりを
捨てないと新しい時代がこないと考えて龍馬は脱藩(重罪)、家族は重罪とわかっていても
龍馬の考えを尊重して送り出す。

泣けますね。(;_;)

土佐藩では土佐勤王党が藩の参政を殺害し一気に尊王攘夷が強くなる一方、
龍馬は長州藩や九州を経由して江戸に到着して千葉道場の千葉重太郎の家に居候。
江戸では外国人を殺害する攘夷事件や、尊王攘夷に反対する人を殺害する天誅事件が多発、
そんな中で重太郎と一緒に龍馬は咸臨丸でアメリカに行った勝海舟を訪ね、
大国アメリカに勝つためには外国とつきあって勉強し、外国に負けない海軍を作ること、
外国に負けない力をつけないといけないと意見され、共感して弟子入り志願。
柔軟に考えられる龍馬だからこその弟子入りなんでしょうね。
そして、幕府の海軍操練所をつくることに取り組みます。

そのころ、朝廷に近い京都や大阪でも攘夷事件や天誅事件が多発し、
幕府はそれをおさえるために新選組をつくって京都に送り込む。

新選組。。。( 一一)
私が名前を聞いても敢えて学ぼうとしなかったフレーズがここに登場しました。
これまでブログの中でも因んだ土地に行ったのにわからないと開き直っていた新選組。
さすがに今回この本(というか漫画)に出てきてわからないとスルーしづらい空気を
私なりに感じました。

(で、wikiでさらっと学習) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E9%81%B8%E7%B5%84

こうやってwikiで見ると司馬遼太郎先生がいらっしゃらなかったら
新選組の評価って変わっていたかもしれませんね。(^-^;

神戸の海軍操練所建設資金が足りず、龍馬は福井藩の松平慶永に資金借入のお願いに
向かうのですが、通過点の京都で新選組に狙われながらも無事福井藩に到着し
資金を借りて無事操練所も完成、塾頭として活躍します。
一方、孝明天皇に攘夷の指示を受けた長州藩は外国籍の船を大砲で攻撃、、
尊王の考えの長州藩に時期尚早と判断した朝廷が御所から長州藩を締め出すという。

朝廷、幕府、そしてサムラーイ。思惑ドロドロの展開ですね。

鹿児島では生麦事件をきっかけに薩摩藩とイギリス艦隊が戦い、
長州藩は英米蘭仏の海軍から攻撃を受け外国の強さを目の当たりにして
攘夷が難しいことをやっと知り、外国とつきあいその技術を知ろうと
舵取りを変えていく、その流れが倒幕、開国に向かっていったわけですね。

って、わかりやすいです、漫画だと。(笑)


第四章 倒幕のうねり
ここで寺田屋の写真が出てきました。
龍馬についてはざっくり学んできましたがここでどうなるの?ワクワク、
みたいな気分で読み始めました。

倒幕の動きを嫌う朝廷は幕府と結びつきを強めていく一方で、
尊王派の活動は各地でことごとく失敗。
尊王派が天皇に嫌われたら自滅するだけ、
強い幕府に対して実力をつけていかなければ、と考える龍馬は、
尊王派が無理な事件を起こすのではと心配し、様子を観に京都へ。
尊王派に理解があり協力してくれる寺田屋に泊まる龍馬。

ここで出てきました、寺田屋!

IMG_5640.JPG今年3月に行ったら臨時休業
なんだか一気に自分の理解が深まった気がします。(多分気のせい)
妻のお龍さんって、この寺田屋の養女だったんですね。
この漫画で知りました。。。

で、祇園祭りの頃、町に火をつけ天皇を御所からつれさろうとする
尊王派の計画を知った新選組が尊王派が宿泊する池田屋へ。
たくさんの長州藩の侍が殺されてしまうわけですね。
池田屋事件というのも名前のみ知っていた程度ですがやっと理解しました。

長州藩の侍が多く殺されて長州藩が京都へ突入、御所の蛤門で決戦。
幕府方の会津藩、桑名藩、薩摩藩に攻撃されて痛手を受けた長州藩。
幕府が長州藩と薩摩藩をたたかわせようと仕向けていることを心配した龍馬は、
西郷隆盛に会いに行き、2つの藩が戦うことで喜ぶのは日本を狙う外国であると
西郷に訴え、理解を得ます。
西郷隆盛が理解したのは龍馬の性格によるものなのかもしれませんが、
自分の思うことを素直に実直に語れる人なのかもしれまっせんね。

その後、操練所が閉鎖となってからは京都の薩摩藩の屋敷で世話になる龍馬、
西郷隆盛が戻ってきたら薩摩藩の軍艦を借りて海運業を行うことで、
軍艦の訓練と資金稼ぎ、新たな軍艦を買うという考えを持ちます。
西郷隆盛は第一次長州征伐、その後、長州藩の尊王派、高杉晋作が騎兵隊で
藩の幕府寄りを攻撃、政治の実権を握り、このままではまた長州征伐によって
長州藩が攻撃されることを心配した龍馬は薩摩藩と長州藩が手を結ぶことで
新しい日本が作れると土佐藩を脱藩して長州藩にいた中岡慎太郎とともに
薩摩藩の軍艦で鹿児島へ向かいます。


第五章 薩長同盟
鹿児島に行ってから長崎に移動し、海運業のための会社、亀山社中を設立し、
仲間たちに仕事をとるよういいつけた後、自らは倒幕のために動き出します。
亀山社中って後の海援隊なんですね。(これまた初耳)
九州に追放されていた公家の三条実美の賛成をとりつけてから長州藩へ、
桂小五郎に薩長同盟を結んでほしいと話し合い、西郷隆盛との会談を設定する龍馬。
西郷は急用で大阪へ行ってしまい、怒った桂小五郎に亀山社中の船で外国の武器や
軍艦を長州藩に調達することを龍馬は約束し、
長州藩の伊藤俊輔(後の博文さんなんですね)と井上聞多(こちらは後の馨さん)が
長崎へ向かい武器と軍艦を調達し、戦力増強し、
これを機に薩摩藩と長州藩は互いに物資支援をしあう。

やるねぇ、龍馬、思わず漫画に向かって話しかけてしまいました。(笑)

今度こそ西郷隆盛との会談をと京都に向かう龍馬と桂小五郎。
食事するだけで薩摩藩から同盟を申し出ないと怒る桂小五郎も
どうかと思いますが(大人になれよ、と漫画に突っ込み)、
龍馬に説得された西郷隆盛が申し出ることで薩長同盟が成立。

龍馬の功績で一番大きいのはこの薩長同盟を成立させたこと、と
漫画に書いてありました。ここまで読んできて私も納得。

その後、寺田屋に泊まる龍馬を役人が襲う寺田屋事件、
お龍さんの機転で龍馬は助かり薩摩藩の屋敷に逃げ込めて
それがきっかけでお龍と結婚、九州で新婚旅行満喫。(^-^)

読んでいて楽しいですね、坂本龍馬。

と、幸せな龍馬に、幕府が長州藩を攻撃しているという知らせが入り
龍馬も長州藩を援護、その間に将軍が第15代の慶喜になるという、
ああそろそろ江戸時代も終わるんだなあというところでこの章は終了。


第六章 新しい日本
長州藩に船を返して商売に使える船がなくなった龍馬に、
土佐藩の後藤象二郎が脱藩を許され、亀山社中は長崎え海援隊となり、
中岡慎太郎が京都で陸援隊をつくり土佐藩を支えます。
とはいえ、借りた船(いろは丸)を紀州藩の船の怠慢で沈められ、
徳川だと上から目線の紀州藩に物おじせず国際法を突き付けて賠償金を支払わせる。
さすが龍馬さん。

第2次長州征伐に失敗した幕府の求心力は低下していくばかり、
それに乗じて倒幕の動きも強まる中、国内で血を流すと外国に負けると思った龍馬が、
血を流さずに幕府に大政奉還をさせようと新政府の方針を8つ提案。
それが船中八策。。日本酒の名前なら知ってましたがダメですね、私。(笑)
土佐藩の方針として幕府に提案し、大政奉還に至り。

めでたしめでたし新しい日本、と思ったら、まだ続きがありました。

新しい政府づくりで奔走している坂本龍馬を狙っていたのが新選組や幕府の武士。
京都近江屋に中岡慎太郎といたところを殺されてしまいました。

享年33歳。(;_;)

若過ぎる。。。

自分に正直に生きた人なのかなという印象で読み終わりました。
当然漫画の主人公ですからあまり悪いことは書けないでしょうし(笑)
違う本を読めばまた違うエピソードが書いてあるかもしれませんが、
ゆっくり読んでも2時間程度。私にはよい勉強となりました。

本編の後、おまけで参考資料がついていたのですが、
面白かったのは龍馬が天パだったとうことでしょうか。
天パで髷にするのは大変だっただろうな、なんて思いました。

というわけで、漫画で理解しやすかったので、
今後は漫画で日本史を学んでみようかな、と思った、
「学習漫画 日本の伝記 坂本龍馬 明治維新につくした志士」でありました。








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