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寿輔の「文七元結」を聴く [落語・お笑い]

久しぶりの寄席記事です。(^-^)

おそらく一昨日が最終日だったのかな、神田松之丞が真打昇進&神田伯山襲名で
1か月間にわたって、寄席でお披露目興行が続いていました。
新宿末廣亭、浅草演芸ホールに続いて、最後は池袋演芸場で披露されましたが、
情熱大陸などでも紹介されていたのもあって連日朝配られる整理券も
立ち見を含めてすぐなくなるという大人気。

披露目は夜席、おまけに昼夜入替制(普段は入替なし)なので、
そんなときの昼席って空いていたりします。
寿輔師匠は新宿末廣亭のときは番組に入っていませんでしたが、
代演で一度夜席に出演されたときに披露口上で壇上に並ばれて、
伯山ティービーというYoutubeでも姿は観られたものの音声なく
当日のことを書いたネット記事を観ると一緒に壇上に上がった噺家さんとの
諸々が原因だったようで残念でした。(実際見ていないので真偽のほどは不明)

で、浅草では披露目中の昼席の主任が寿輔師匠。
多分空いているだろうし、久しぶりに行ってみようかな、と浅草に向かいました。




師匠 楽しみです♪


IMG_5113.JPG浅草について
最初は腹ごしらえで中華ぼたんさんへ。
IMG_5114.JPG重たい大ジョッキと
IMG_5117.JPG半チャーハンに
IMG_5116.JPGラーメン
ぼたんさん、相変わらず大混雑の繁盛ぶり。
お会計のときに「夜ゆっくり飲みにきてくださいね」と言われ、
すっかり覚えていただいていることに。(照)

超満腹太郎になったところで浅草寺方面に向かって、
伝法院通りをぶらぶらしながら、
IMG_5118.JPG 到着IMG_5119.JPG[ハート]
こんな並び、二度とないでしょうね。(笑)

一名で、と木戸銭を支払うと、「昼ですか?夜ですか?」と聞かれました。
「昼です。寿輔師匠を観に来たんですけど、夜ってもう整理券終了ですよね。
 って、夜席はもともと興味ないし。」と答えると、
「立ち見も含めて配布終了しているんですよ。」とのこと。
コロナウィルスで世の中が外出を自粛し始めたころ、外国人観光客も少ないし、
外出を控える日本人も多い中で披露目は立ち見も入れて連日満席。
100年に一人の講談師なのかどうか、私にはわかりませんが、
席亭さんも大喜び、、、かな。(^-^)

もぎりのお兄さんに久しぶりに寿輔師匠を見に来ましたというと、
「今なら寿輔師匠のCDにサイン入れてもらえますよ!」って言われたのですが、
古今亭寿輔 トロピカル・ドリーム(CD2枚組)全6席 キントトレコード

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  • 出版社/メーカー: KInTOTO
  • 発売日: 2020/03/11
  • メディア: CD
これ。黄色いお召し物が眩しい。。。。

「あ、もう持ってるんです、師匠からの手売りで買っていてサインもいただいていて。」
と答えると、お兄さん、「そうなんですね!」と嬉しそうなリアクションでした。

IMG_5120.JPG
浅草での披露目の期間、昼席前半は師匠が「文七元結」をネタだししています。
せめてこれで少しでもお客さんがくれば、という師匠のお気持ちなのかと思いました。
とはいえ、13時過ぎに着いたら5~6割くらいの入り。
寂しいけれど、このくらいだとユッタリ見られます。


※ここからご紹介している写真は落語芸術協会さんよりお借りしました。


春風亭 傳枝春風亭傳枝

見たことあるけど名前知らないって思ったら、二つ目時代の瀧川鯉之助の頃に

見ていたことを思い出しました。噺は「家見舞い」、の途中から。
ふつうに面白かった、、、です。


 ぴろき 続いて ぴろき
いつものフリル付きのシャツではなく、
赤い蝶ネクタイがプリントされたTシャツ姿で登場。
キティちゃんみたいでしょ、と冒頭で場内を笑わせていました。
ネタはいつものようにゆるゆるな感じでウォームアップにいい感じです。


三遊亭 圓丸三遊亭圓丸
今まで見たことがあったようななかったような記憶に残っていない方で、
噺は「堪忍袋」。丁寧な語り口でなかなかよかったかな。


三遊亭 右左喜三遊亭右左喜
あまり得意ではない噺家さんですが、スルーするのも、、なので聞きました。
噺は「茶の湯」。面白いんですが、ちょっと荒唐無稽な印象のある噺ですね。


 コントD51コントD51
この人たちもあまり得意ではなく、いつものように振り込め詐欺ネタでした。


桂 幸丸桂幸丸
この方もそんなに見たことがないけれど、漫談みたいなまま終了。
寄席にきてくださった皆様の幸せと、
寄席の前で写真だけ撮って帰った人の不幸せを祈ります、って言ったところで
場内が湧いたのが印象的でした。


桂 伸治桂伸治
結構好きな噺家さん。伸治さんで初めてきいた「初天神」でした。
面白いのですが、大ジョッキがこのあたりで効いてきて少し寝ていた私です。



北見 伸瞳 ナナ
山上兄弟のお父さん、北見伸とスティファニー(別名 瞳ナナ)。
寄席っぽい奇術だけででなく、スティファニーが箱に入って
剣でぐさぐさに刺されて気づいたら箱から出てきたのは北見伸という、
前から2列目で見ていたものの、いったいどうやってそんなことができるのか、
寄席の緩い空間で見る奇術も侮れないな、と思いました。


雷門 助六雷門助六
初めてみたような気がしますが、実際は白髪でちっちゃいおじさんでした。
噺は「こり相撲(相撲場風景)」何度かほかの噺家さんで聞いたことがありますが、
あんまりこういう話は腹の底から笑いづらいな、って感じで終了。


ここで仲入り。

あんまり空いているので、売店にいってビールを買ってしまい、
プシュっと開けて飲みながら仲入り終了。


古今亭 今輔古今亭今輔 
寿輔師匠のお弟子さんで新作落語の方ですが、
自分がクイズ番組(パネルアタック25)に出た話から「雑学刑事」へ。

今輔さんの作品ですが聞いたのは初めてか2回目くらいのはず。
銀行強盗の現場にいったクイズ好きの刑事が、銀行強盗犯に向かって、
次々とクイズを浴びせかけるというネタなのですが、これがもう笑いが止まらず。
今輔さんの落語会も、もうちょっとマメに通いたいな、と思いました。


 東 京太・ゆめ子東京太・ゆめ子
京太さん、おじいちゃんになったなあってしみじみ。
なんともいえないほんわかした雰囲気のお二人、大好きです。


三遊亭 笑遊三遊亭笑遊
この人は、、、あまり得意ではない噺家さん。
早く終わらないかなと心中思いながら聞いた噺は「堀の内」。
そそっかしい人の噺ですが、早口で怒鳴っている感じがちょっと。。。。( 一一)


笑福亭 鶴光笑福亭鶴光
久しぶりの、鶴光でおま。(笑)
噺は「紀州」。
上方落語協会のナンバー1争いをまくらに、仁鶴の趣味は人間ドックとディズニーランド、
私はホットドックにソープランドと軽快に話して場内を湧かせていました。


翁家 喜楽 翁家喜楽

娘の喜乃と2人で出てきましたが、お父さんは説明のみ。神楽は娘さんがやっていました。


古今亭 寿輔そして寿輔[ハート]


昔の師匠記事を見ると私はまくらの部分から恐ろしく長い文章を書いていますが
最近ブログで長文を書けなくなってしまい(老眼で集中力がなくなったのも理由のはず)
自分が師匠にまくらでいじられたい、と思わなくなってからなんとなく師匠のことは
長文で書かなくても自分の中に記憶で残る、、、と思っています。
今回は空いている寄席を「このくらいの方が落語をやりやすい」と表現して笑いをとり、
披露目の祝花に囲まれながら、黄色い熱帯魚色のテトロン羽織で「文七元結」。

(初めて聞いたのは12年前)→ https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2008-09-18


他の噺家さんでほとんど聞いたことがないのですが、
師匠は、前段をかなりばっさりカットして、吾妻橋の件から長兵衛と文七とのやりとりを
じっくり語るので、その後の展開にグッとくる、、、らしいです。
私は毎回、長兵衛に自分の着物をとられて法被姿の奥さんが来客で奥に隠れているものの、
娘がかえってきて飛び出していきたい衝動にかられて、下半身に座布団をあてながら
奥から飛び出していく件がかなり好きです。笑えるのに泣けるんですよね。
翌日の文七元結が収録されて千葉テレビの浅草お茶の間寄席で紹介されて(3/10に見ました)
YouTubeでもアップされるかもしれませんので多くの人に聴いてほしいです。(^-^)

昼席が終わり、洗手間に入ってから外に出ようと思ったら、
夜席の整理券順入場待ちの方々が大勢入口にいて出るのに難儀しました。(^-^;


IMG_5121.JPG若い人も多かったかな
IMG_5124.JPG一度入ってみたい捕鯨船
クジラで日本酒、、、、いいですよね。

ここから寿司屋通りを通って帰りましたが、
IMG_5128.JPGあずま
純レバと懐かしい味の中華そばがおいしいお店でしたが、
火事で焼けてしまいそのまま閉店。
今はこうやって囲ってありますが、もう食べられないとなると残念ですね。

IMG_5129.JPG その近くでイケメン発見(笑)

寄席も最近は混んでいるし(浅草自体もインバウンドで混んでるし)
ちょっと敬遠していたのですが、今回のこういう時期に師匠の文七元結が聴けて、
もう少しマメに寄席にいかないとなあ、と思った今回の浅草演芸ホールでありました。




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