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映画「ラストクリスマス」を観る [映画(や・ら・わ行)]

タイトルだけで観に行きました。(笑)


lastchristmas.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

ケイト(エミリア・クラーク)は、ロンドンのクリスマスショップで働いているが、
なかなか仕事に集中できず生活も荒れ気味だった。
そんなとき突如現れた謎の青年トム(ヘンリー・ゴールディング)が、
たちまち彼女の抱えるさまざまな問題点を洗い出し、解決に導く。
ケイトは彼に好意を抱くが二人の仲は進展せず、やがて彼女はある真実にたどり着く。




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配役がピンと来なくて残念。(-_-;)


原因は分かっているんです。

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今年見たこの映画、アメリカでヒットした理由が謎過ぎたこの映画。
ここでお金持ちの坊ちゃんを演じていた人が謎の青年で、
↑の作品のイメージが強すぎて、本編の最初から最後まで、
ケイトと一緒の楽しい場面でも、哀しい場面でさえも、
冴えない金持ち坊ちゃんのイメージが拭えないまま、鑑賞終了。

おまけに、↑では坊ちゃんのお母さんを演じていたミシェル・ヨーも出ていて、
それも更に作品に集中できない理由になったようです。

ケイトを演じていたのは、
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この作品で観ていていいなと思った俳優さん、今作では序盤ビッチぶりが凄くて
イマイチ共感できなかったのですが、中盤からの展開ではぐいぐいひきこまれ、
ケイトの母を演じたエマ・トンプソン(脚本も参加したようです)も大好きなので
移住先のイギリスで馴染めない姿を好演していましたが、
謎の青年とミシェル・ヨーがマイナスに作用してしまったのが残念。

話自体は好きな話です。(^-^)

時間軸が不思議だったのですが、1999年のユーゴスラビアからスタートして、
次が2017年、どうしてか?と思って調べてみたのですが。

よく考えると、ユーゴスラビアの教会で歌っていたのがケイト、
そのケイトが何故イギリス、といえば、
ケイトのいたクロアチアは1991年に独立しましたが、
コソボ紛争が原因で1999年にNATOがセルビアを爆撃、
2006年にユーゴスラビアは解体された、そんな中で、ケイト達は国にいられず
止む無く仕事や故郷を捨てて他のEUの国へ移住したわけです。

そして、2017年は、EU離脱を問う国民投票が行われた翌年。
クロアチアをはじめ大量の移民を快く思わない国民の投票で離脱賛成で決まった、
その翌年だったわけで、クロアチア移民のケイトや家族がイギリスで置かれている立場、
(家族同士でクロアチア語で話す場面は温かいです)
バスの中での移民に悪態をつくイギリス国民の場面などが出てきます。

おまけに2017年の一年前の2016年はジョージ・マイケルが亡くなった年。
謎の青年もこの2016年と関連づけられるのが後半で分かりますが、
ラストクリスマスの歌詞をきくと2017年に聞いたときの前年のクリスマスに
どうしたのか、というのがこの映画の中でも大事な鍵になってきます。

今回の作品は配役でピンとこない部分もありましたが、
生きているからこそできること、日々不満はたくさんあっても、
生きていることに感謝しないといけないな、と思った「ラスト・クリスマス」でありました。



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