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映画「チョコラ!」を観る [映画(た行)]

このblogを書き始めたのが11月ごろだったかな、と一番最初の記事を探してみたら、
本日11月9日がblogを始めた日でした。なんとか満14年。よく続いたと我ながら感心。(笑)

かつてのblog友の多くがFBやInstgramなどに流れていってしまったのが寂しいのですが
自分の備忘録としてこれからも続けたいと思っています。(^-^)

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久しぶりに田端のミニシアターCHUPKIさんに行って観た映画です。

チョコラ! [DVD]

チョコラ! [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2010/05/28
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

ケニア共和国の首都ナイロビから車で1時間ほどの距離に、
人口10万ほどのティカの街がある。
そこではようやく空が明るみ始めた早朝、ストリートで生活する少年たちが
麻袋を抱えながら鉄くずやプラスチックを拾い集め、回収業者に持ち込んでいく。
彼らはスワヒリ語で拾うという意味の“チョコラ”と呼ばれ、人々から差別されていた。




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辛く厳しい環境の中で観られる子供たちの笑顔を見ながら、
もっと安心で平和に過ごせる環境になってほしいと思いました。

スワヒリ語で拾う、の意味がチョコラ、そこからストリートチルドレンがチョコラと
呼ばれるようになったそうですが、空腹のあまり手を出してしまうのがシンナー、
シンナーといえば私の世代は積み木くずし、なので、同級生でもシンナーを
吸って心配な人が学年に何人かいました。
この場合は空腹ではなく、背伸びしたいのか、そういうきっかけなのかな、
ただ常習性でやめられなくなっていく、、、というイメージですが、
今作の子供たちは空腹で手を出してしまう。
極限の中でつい手を出してやめられない、そんな子供をスクリーン越しに見て
もどかしく感じる自分もおりました。

ティカという町のバスターミナル近辺で過ごすストリートチルドレンの多いこと、
必ずしも孤児というわけではなく、郊外から家出してきた子もいたりします。
そんな子供たちをなんとか救おうと現地で活動しているのが松下照美さん。

(クラウドファンディングで活動資金を募ったりもされています)→ https://readyfor.jp/projects/moyo


学校に通いたくても通えない子もいますが、松下さんが実情を知ってほしいと思って、
監督の小林さんに取材を希望されてできた作品、予算も少ない中、長期間撮影し、
なんとか作品に仕立てた、という雰囲気が感じられ、様々なストリートチルドレンを
次々と紹介していくという展開には意図的な(いやらしい雰囲気を感じるような)演出もなく、
若干冗長な感じもしてしまいながら、10年前に撮影されたこの子供たち、
今はどう過ごしているのだろう、10代後半から20歳くらいになっているであろう彼らの
ことが安全な環境で仕事と住居をもっていてほしと思います。

ストリートチルドレンの他、HIV感染がわかって離婚し小さい子供をかかえてスラムで過ごす
20代の女性も登場しますが、彼女も自分がチョコラなのかなとカメラに向かって話します。
貧しいながらも子供と一緒に笑って楽しんでいる場面にちょっとホッとしましたが、
彼女がもし発症したらこの子達はどうなるのだろう、と思うと、10年後の今どうしたのか
やはり気になります。

この映画を観て何を考えるかは人それぞれなのかもしれません。
私はケニアという国の存在は知っていてもこういう現実をみたのは初めて、
劣悪で危険な環境で生きようとする子供たちの姿は観ていて辛いのですが、
笑顔でカメラに向かう姿には今も元気に生きてほしい、と思いつつ、
松下さんの活動にクラウドファンディングでもなにか支援できることはないかな、
と思った「チョコラ!」でありました。






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