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映画「ハミングバード・プロジェクト」を観る [映画(は行)]

予告編を観て気になっていた作品です。

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あらすじはYahoo!映画さんより


ヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ)と従兄弟のプログラマー、
アントン(アレキサンダー・スカルスガルド)は、
高速で株の売買をする高頻度取引で年間500億円以上の利益を得るため、
カンザス州のデータセンターからニューヨーク証券取引所まで約1,600キロを
直線の光回線でつなぐことを思いつく。
0.001 秒の時間短縮を目指して奮闘する彼らの前に、1万件の地主との買収交渉など
次々と苦難が立ちはだかる。




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便利なことが幸せなのかどうか。

そんなことを考えさせられる映画でした。

実話に基づく映画だそうですが、直線にこだわる主人公ヴィンセント、
従兄弟のアントンを誘って0.001秒にかけて無理だと思われることも
なんとか押し通そうとするのですが、
その途中に挟まれるダイナーでの会話(ジンバブエのバナナ農家)、
アーミッシュとの出会い、ヴィンセントの病気、などなど、
超秒速で大金を儲けた先に何があるのか、
NYの金融取引の狂った感覚と、お金が儲からなくても幸せだと思えるかどうか、
そんなことが炙り出されるような映画でした。

ヴィンセントの発想も、それを阻止しようとする上司(サルマハエックが怪演)、
そういう仕事に従事していない私にしてみれば、強いもの勝ちの世界なんだろうけれど、
巨額なお金が動く話だというのに、なんだか滑稽な展開で笑ってしまいました。

病気になってもプロジェクトを止めることができず、
欲のためにとりつかれたようにしか動けないヴィンセントと、
純粋に新たな技術を探してみたい気持ちで取り組む従兄弟のアントンの対比、
お金があればそれは嬉しいのは私も同じですが、
自分の気持ちに余裕がない状態で生きていくことより、
そんなにお金がなくても大事な人やものがいて、日々の生活を楽しめる、
という生活を送れる方を自分だったら選ぶだろうな、なんて思った
(巨額の富を築けるわけもないし(笑))
「ハミングバード・プロジェクト」でありました。




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