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映画「命みじかし 恋せよ乙女」を観る [映画(あ行)]

樹木希林さんの最後の出演作ということで公開初日に観に行きました。

命みじかし.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

酒に溺れて仕事も妻子も失ったカール(ゴロ・オイラー)は、
ドイツのミュンヘンで一人暮らしをしていた。
孤独に苛まれ“モノノケ”を目にするようになった彼を、
日本人のユウ(入月絢)が訪ねてくる。
彼女は10年前に東京に来ていたカールの父ルディ(エルマー・ウェッパー)と
親しくしており、他界したルディの墓とかつてルディが住んでいた家を見に来たと話す。





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希林さんの登場はラスト30分。(^-^;


予告編はよくできています。(笑)
というか予告編が一番よくできているのではないかと思ってしまいますが、
このあたりは、配給会社が動員したいが故にいろいろと工夫したのに、
私のような観客が素直に劇場に足を運んだのに、あれ?って思ってしまった、
そんな感じです。

ドイツ映画の中で描かれる日本人だったり日本だったりするので、
違和感があるのはやむを得ないのかな、と思いますが、
主人公がアルコール依存症になるような背景を描きすぎた感もあり、
そこに微妙な日本人女性の存在を絡めえ、おまけにその女性の奇行に
うーむ( 一一)な気分になったりしたわけですが、
樹木希林さんが出るのだから、それを期待して見続けて80分。

それまでの主人公の家族(兄姉、父母)との確執、もあるのは分かりますが、
なんとなくどちらにも気持ちが入らず、おまけに亡霊を描きすぎて、
なんだか面倒だなと思って舞台が日本になって、やっと希林さん。

周囲の皆さんもわたし同様ねむい(=_=)方が多かったのではないかと思いますが、
希林さんの登場で画面が引き締まったような気がします。

とはいえ、前段の展開に気持ちが入っていないので、
主人公の気持ちのもやもやを交通整理するような存在の希林さんに感激しつつ、
全体の出来には、ああそういうことですか、なんて感じで鑑賞終了。

ドイツのバイエルン地方?の景色と茅ヶ崎の海の風景は良いのですが、
監督の描きたいのがどこにあるのか、主人公の幼い頃の思い出からくる、
大人になっても大人になりきれない性格、そこに重なる昔の思い出と、
日本からやってきた女性の存在、彼女と過ごすことによる気持ちの整理、
(観光地で彼女を亡霊と忠告する日本人観光客の大根ぶりというか、べたな伏線には
個人的にうっかり笑ってしまいましたが)
彼女が急にいなくなってから降りかかった悲劇、と日本にきてからの復活。

と、起承転結はあるのかもしれませんが、キャラクター設定や演出には共感できず、
ああ、希林さんだけがよかったな、思ってしまった「命みじかし 恋せよ乙女」でありました。






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