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映画「パリ、 嘘つきな恋」を観る [映画(は行)]

予告編を観て気になっていた作品です。

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あらすじはYahoo!映画さんより。

亡き母の車椅子に座っていたジョスラン(フランク・デュボスク)は、
偶然やって来たジュリーが介助を申し出たことから、
とっさに車椅子で生活しているフリをする。
ジュリーは、彼に姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)を紹介するが、
フロランスは車椅子生活を送りながらバイオリニスト、
車椅子テニスの選手として活躍していた。
ジョスランは、デートを重ねるたびにフロランスに惹(ひ)かれていく。




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大人の素敵な恋。(^.^)


ハリウッド映画だと過剰演出で見ていてうわぁって思いそうなのですが、
そこはさすがフランス映画、ハッピーエンドで終わるだろうと思いつつ、
途中で、え、まさか、そんな、別れちゃうの?どきどきしながら、
最後の最後に、あーそうきますかー、とくすっと笑いながら心地よく見終わりました。


元々はセクシーな若い女性の気を引こうとついた嘘、軽い気持ちだったのが、
女性の姉、フロランスの車いすでも音楽にスポーツにアクティブな姿を見て惹かれていき、
実は足が悪くないと言おうと思いながら言えないままずるずる、っていうのは、
あるあると思いながら見ていましたが、フロランスはジョスランが嘘をついていることは
最初から分かっているという。この場面は観ていて何だか切なくなりました。

そして、ジョスランの嘘がばれる場面が何ともタイミングもシチュエーションも最悪、
そこからどう2人がうまくいくかというのが、過剰演出ではなく、
温かい気持ちになれました。

アクティブなフロランスも障害を持つ人の悩みを打ち明ける場面があって、
周囲がきれいごとを言っても悩みがない人はいないわけで、
そんなフロランスがジョスランのことを好きになっても歩けることが暴露されるところで
別れようと思う、その気持ちが映し出されて見ていてほろり。

今作で主役の2人,ジョスランを演じたフランク・デュボスク(監督&主演)、
フロランスを演じたアレクサンドラ・ラミー、どちらも素敵な中年ですが、
その2人を盛り立てたのがジョスランの秘書を演じていたエルザ・ジルベルスタイン、
彼女がもう個人的にはツボ。

最初は頼りない中年秘書だなあと思ってみたいのですが、
フロランスの人柄に惹かれてなんとか2人を結び付けたい気持ち、
彼女の活躍も見ていて楽しい気持ちになれました。

おそらく、イギリス映画でもきっと楽しい仕上がりになりそうですが、
日本やハリウッドリメイクでは違うものになりそうだな、と思うと、
フランス映画のどこか人間らしくて優しい雰囲気を楽しめた、
「パリ、嘘つきな恋 (←邦題酷いけど)」でありました。



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