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映画「ホワイト・クロウ」を観る [映画⑤]

予告編で気になっていた作品です。

white crow.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

1961年、海外公演のためソ連から初めて国外に出た無名の若きダンサー、
ルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)は、パリの街に魅了される。
自由な生活や文化、芸術の全てをどん欲に吸収しようとするが、
その行動はKGBに監視されていた。
やがてヌレエフが、フランス人女性のクララ・サン(アデル・エグザルコプロス)と
親密になったことで政府の警戒が強まり、ある要求を突き付きられる。




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ソ連から亡命、というと、

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私くらいの世代だとミハイル・バレシニコフ、というイメージですが、
彼よりも前の世代で亡命したバレエダンサーとして名前は知りながら、
躍っているところは殆ど見たことのない人で、今作で亡命に至るまで、
を知ることができました。

(一応wikiで)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%AC%E3%82%A8%E3%83%95

レイフ・ファインズ先生が監督、ご本人もヌレエフの恩師、プーシキンを
演じているのですが、ちゃんとロシア語を話していてびっくり。
(それが違和感なく話せているかまでは分かりませんが)

実在の人物なので変な脚色はないでしょうが、時間軸がかなりの頻度でいったりきたり、
ちょっと慌ただしい感じがして、自分が時折ついていけず、ちょっと残念。

シベリア鉄道の車内で生まれたヌレエフ、運よく当たったチケットで見たバレエに惹かれ、
母に連れられ小さい頃にバレエを習い始め、才能を見出されて大きなバレエ団に入るのですが、
バシキール人とタタール人の荒々しい血を引いていること、幼い頃の貧しい生活、
都会のバレエ学校でのいじめなど、自分の出自が自分に不利に働いていると
思っているような発言の場面があって、ただそれがさらっとした程度で、
もう少し深く描くと彼の苦悩、葛藤なども分かりやすかったような気がします。

パリでの公演で、監視役のKGBの言うことを聞かず、ロンドンに移動するときに
一人だけモスクワに帰されると知って、モスクワに帰ってからの自分を想像して
亡命するわけですが、パリで出会った人たちのお陰で助かって
それは分かっているもののフランス政府が保護するまではハラハラドキドキ。

無事亡命した後は、マーゴ・フォンテインとの出会い、ロンドンとパリでの活躍、
同性愛の公言、50代半ばにAIDSの合併症でこの世を去るまで、
時代の波に飲み込まれながらも自分の人生を切り開き、才能を開花させていく姿、
エンドロールでのご本人の踊る姿が映し出されてなんだかグッときました。

時間軸の頻繁な移動が個人的には残念な演出ではありましたが、
名前くらいしか知らなかった天才の人生(一部とはいえ)を知るよいきっかけになった
「ホワイト・クロウ(←類稀なる天才の意味なんだって)」でありました。








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