映画「東京物語」を観る [映画(た行)]
小津作品って実は見たことがなかったのですが、
北千住の芸術センター内のブルースタジオで見られると知り、足を運びました。
北千住の芸術センター内のブルースタジオで見られると知り、足を運びました。
映画についてはYahoo!映画さんより。
日本映画を代表する傑作の1本。
巨匠・小津安二郎監督が、戦後変わりつつある家族の関係をテーマに
人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。
故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦。
成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。
唯一、戦死した次男の未亡人だけが皮肉にも優しい心遣いを示すのだった……。
家でひとり侘しくたたずむ笠智衆を捉えたショットは映画史上に残る
名ラスト・シーンのひとつ。
日本映画を代表する傑作の1本。
巨匠・小津安二郎監督が、戦後変わりつつある家族の関係をテーマに
人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。
故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦。
成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。
唯一、戦死した次男の未亡人だけが皮肉にも優しい心遣いを示すのだった……。
家でひとり侘しくたたずむ笠智衆を捉えたショットは映画史上に残る
名ラスト・シーンのひとつ。
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親子とは。家族とは。
もう60年以上も経つ映画ですが、今の日本にも通じるなと実感しました。
この映画にインスパイアされたイタリア映画は見ていないのですが、
そのリメイク版、
デニーロ様の姿にウルっとしたこの作品とか、そのまたリメイクを思い出しますが、
やっぱりオリジナルの小津作品の方がしっくりきました。
両親の上京に実の子供たちは忙しいと折角上京した両親に冷たいのですが、
彼らの息子の嫁(原節子、きれいです)だけは義理の両親に優しく接する。
今の時代も同じですが両親とは別に住み、自分たちの生活で精一杯で、
というスタンスで親に対してもどこか冷たい。
当時ほんとうにそうだったのか、、分かりませんが、今の日本の状況を
予見するかのような感じもあったりして、親と離れて住んでいる自分のことも
どうするどうする自分、的な感じで見ておりました。
息子の嫁が義理の両親によくするのは、戦争で夫を亡くしたからなのかな、
再婚しろと言われてもそれを聞かずに義理の両親の上京を受け入れ、
義母が亡くなってから義父のことが気になってしばらく滞在して面倒を見る、
一方で実の子供たちが多忙を理由にさっさと帰ってしまう、その対比が、
どこか今の時代にもありそうな気がしました。
実の娘を演じる杉村春子が本当に嫌な人で。(^-^;
昔の映画なので過剰な演出もなく、過剰な音楽もないので、
序盤少し寝てしまった私ですが、お母さんが亡くなってからの動きが気になって
最後の場面で父親が庭に立つ姿に親孝行不足な自分を反省しました。
父親を演じた笠智衆、今みても素晴らしいです。
娯楽性もなく、実直に作られているので、楽しいかといわれると楽しくはありませんが、
50を過ぎて親も高齢(父は亡くなっているし)となると、親子の関係を改めて考えて
大事に時間を過ごしたいなと思った「東京物語」でありました。