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「五月猫同窓会」でハードボイルドのカリスマ [落語・お笑い]

前、高円寺でノラや寄席を見に行った記事を書きましたが
その時に同じ席亭が主催の落語会のチケットを販売していたので買ったのが、


五月猫.jpg これ。

五月猫と書いてごがつびょうって読むそうです。
いつもこのメンバーで開催している落語会とか。

今年ゴールデンウィーク10連休の後半、久しぶりの中野へ。
場所はなかの芸術小劇場。

開場13時30分、開演13時45分と、刻み方が細かいスケジュールですが、
13時15分ごろ(全席自由なので)整理券をもらいにいったら40番台。
みんな来るの早いなあ、と思いながら入場し真ん中あたりに着席。

で、この落語会が面白いのは、落語協会のお囃子、恩田えり社中さんがノラやさんと企画、
冒頭で出演者5人が登場し、くじびきで演じる順番を決めること。
以前、色物の寒空はだかさんが主任(とり、とかけて鶏の絵がくじびきに書いてある)を引き、
時間がもたなかったらしいのですが、ある意味自由な落語会です。

今回は、最初にくじを引いた今輔さん(寿輔師匠のお弟子さん)が主任を引き茫然。。。。



開口一番は、
柳家寿伴二つ目の柳家寿伴さん。 

ネタは「平林」。

(念のためwikiで)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%9E%97


文字の読めない丁稚の定吉が平河町の平林さんのところへ手紙を届けるよう主人に言われ、
そこへ向かうまでに大変な目に遭う話ですが、滑舌よく面白く進んでいたところで、
うっかり本気で言い間違いしてしまった寿伴さん。まだ初々しさの残る噺家さんですが、
ほかのネタも聞いてみたいです。



続いて登場したのが、三遊亭兼好さん。

円楽一門でホームページがないので写真なく。。 
(↑のちらしの一番右に写っているのが兼好さんです)

ネタは、「近日息子」。

(上方落語なんですね)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E6%97%A5%E6%81%AF%E5%AD%90

近日、という言葉を拡大解釈して起きる珍事ですが、近日、と聞くと、
寿輔師匠がよく寄席ではなす「地獄めぐり」で、地獄の寄席に歌丸って書いてあって、
え?って思ったら近日来演って小さく書いてあると笑いを取る場面を思い出します。
歌丸師匠が他界されてからは聞いていないネタなので、今はどうやって話されるのか、
気になります。。


続いて。
寒空はだかさん。  寒空はだか.jpg

色物は隙間のようなもの、あってもなくてもいい時間、なんていうと、 
東洋館は色物ばかりが出るから隙間だらけといって毎度笑いを取るのですが、
たくさん笑った後で最後にお楽しみで聞くのは、

東京タワーの歌

東京タワーの歌

  • アーティスト: 栗コーダーカルテット
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2000/05/11
  • メディア: CD
やっぱりこれ。生で聞けてよかった。(^^)


と、すっかり満足した後に、

春風亭 百栄 春風亭百栄さん。(自称、日本で一番汚いももえ) 

ネタは以前も聞いたことがある「ホームランの約束」。

ベーブルースが病気の子供の為にホームランを打つねと約束した、
そういう心温まる話をもとに創作したネタですが、
球団の意向でいやいや病気の子供が入院する病院にきたプロ野球選手、
最初は上から目線だったのが、子供の方がよっぽど上手という面白さで大爆笑。



ここで15分の仲入り。


後半の部で登場したのが、
たま.jpg 笑福亭たまさん お初です

ばりばり関西弁の上方落語の方ですが、声が大きくてちょっと苦手なタイプ。
ネタは「ネズミの王国」。

ディズニーランドとUSJのことを笑いで盛り上げるネタなのですが、
話し方が個人的にはついていけずませんでした。


で、最後に登場したのが、主任のくじを引いてしまった、
古今亭 今輔 古今亭今輔さん 

二つ目時代は、寿輔師匠の独演会に出ていたのですが最近さっぱりで、久しぶり。

ネタは、「ハードボイルドのカリスマ」。

まくらで北方健三先生についてひとしきり。


試みの地平線―青春人生相談 (講談社プラスアルファ文庫)

試みの地平線―青春人生相談 (講談社プラスアルファ文庫)

  • 作者: 北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/12
  • メディア: 文庫
かつて、ホットドッグプレスの人生相談での北方先生の珍解答ぶりを
まとめたこの本をブックオフで買って一部内容を披露。

性に悩む青年の質問への回答がほぼほぼ「ソー◎へ行け」という。(笑)

と笑わせた後にネタに入ったのですが、北方先生をイメージしたような、
大人気カリスマハードボイルド作家が故郷でインタビューに答えていると、
そこに現れたのがかつての同級生。
作家の過去の本当の姿を暴露して、作家を慌てさせる、とうい話ですが、
今輔さんの創作落語でもっと笑えるネタがあるので若干残念な感じ。

初めて聞いたネタで面白いといえば面白いのですが、
ハードボイルド、、自体、自分があんまり馴染みがなくて共感も薄めでした。

とはいえ、久しぶりの今輔さんのネタを聞けたのと、
こういう面白い企画の落語会もあるんだなと思ったら来年の五月にもまた聞きたい、
と思った五月猫同窓会でありました。




 

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