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映画「リヴァプール、最後の恋」を観る [映画(や・ら・わ行)]

実在の人物を描いた映画ということで恵比寿に観に行きました。

liverpool.jpg 


あらすじはYahoo!映画さんより。

1981年9月29日、ピーター・ターナー(ジェイミー・ベル)は、
かつての恋人グロリア・グレアム(アネット・ベニング)がホテルで倒れたという知らせを受ける。
彼は、「リヴァプールに行きたい」と頼み込むグロリアを自分の実家で休ませるが、
彼女は何の病気か教えてくれなかった。
主治医に問い合わせ彼女の死期が近いことを知ったピーターは、
二人で過ごした懐かしい日々に思いをはせる。




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哀しいけれど心豊かな気持ちで見終わりました。

どこかおとぎ話のような、今の時代であれば眉を顰められてしまいそうな話、
どこかゆったりした流れの中で、儚い、、
人生を折り返した私も、おばさん、おばあさんになっても人を好きなるということは
続けていきたいと思うわけで、それが友人であったり恋人であったり、
どんな形であっても愛することを忘れないことの大切さを実感したような、
そんな作品でした。

別れた後、元恋人の実家に行って、そこでも温かく迎えてもらうグロリア、
年上の恋人の実家に行って温かく迎えてもらうピーター、
2人を取り巻く人たちがみな温かくて優しい、そんな中で老いていく自分が
これから未来を切り開いていく年下の恋人と別れる、でも、自分が弱ったら
やっぱり頼りたくなる、、そんな気持ちは私も理解できました。

老いをほぼスッピンのアップで表現するアネット・ベニングの女優魂は、
映画のモデルになった女優とどこかかぶるようにも見えました。

ピーターを演じていたのは、
リトル・ダンサー [DVD]

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  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: DVD
ビリーを演じていたジェイミー・ベル。

こんなに大きくなったとは(しかも体が美しい)、、私も年をとるもんですね。(笑)


ピーターの母親を演じるジュリー・ウォルターズは好きな女優さんですが、
(ハリポタシリーズのウィーズリー母さんや最近のメリーポピンズのお手伝いさんとか)
自分とさほど歳の変わらないグロリアを大事に思う姿を好演されていました。


キャスティングが地味に豪華というか、
グロリアのお母さんがヴァネッサ・レッドグレープ、とか、
そんなところでも作品を安心して見られたのかもしれません。


相変わらず邦題がイマイチなんですが、原題の”Film Stars Don't Die in Liverpool"、
映画スターはリヴァプールで死なない(死ぬときもハリウッドってことなのかな)、
最後まで女優魂をもっていたグロリアを描いているという意味のタイトルだとしたら、
邦題、もうちょっと考えてくれた方がいいかも。。。


楽しい時間はいつまでも続かない、始めがあれば終わりがある、
そう分かっていながら、でも、足を踏み出す勇気を持ちたいと思った、
「リヴァプール、最後の恋」でありました。





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