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映画「グッバイ、クリストファー・ロビン」を観る [映画(か行)]

今年、くまのプーさんの実写版を観たので、なんだか気になって借りてみた作品。

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あらすじはAmazonさんより。

作家のアランは、第1次世界大戦から帰還後にPTSDになり、
彼を励まそうと妻のダフネは子供を産む。
赤ん坊の男の子はクリストファー・ロビンと名づけられ、ナニーとしてオリーヴが雇われる。
アランは静養のためにロンドンから田舎に引っ越すが、何も書かないアランに愛想を尽かした
ダフネは家を出ていってしまう。
オリーヴも母親の看病で実家に帰り、アランとクリストファー・ロビンは2人で過ごすことに。
最初はギクシャクしていたが、アランとクリストファー・ロビンは一緒に散歩に行くようになり、
ぬいぐるみを使って徐々にキャラクターを創り出していく。
息子との日々から構想を練り上げたアランは、新作「クマのプーさん」を生み出す。
発表された「クマのプーさん」の勢いは止まらなくなり、物語に登場するクリストファー・ロビンの
ファンが増え、次第に一家は普通の暮らしができなくなる……。






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切ない。。。


ベストセラーの影で一人の人生の歯車が狂っていったことを
映画なので演出はあると思いつつ、なんだか切ない気持ちになってしまいました。


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昨年この映画を観たときに、大人になったクリストファーロビンが
幼い頃の思い出を思い出し、仕事が忙しいことを理由に娘と遊ばなかったことを
反省し、娘や妻、家族との時間を大切にする、、、素晴らしいって思ったのですが。

戦争の辛い思い出がフラッシュバックする父アランが、
情緒不安定の妻(トーニャの主役を演じたマーゴット・ロビーが演じていてびっくり)や
息子に背を向けていたものの、妻とナニーが出ていって息子と2人きりになったところで
プーとその仲間たちの世界を創り出していくわけで、それはそれでいいのですが、
アランの職業が作家、当然作品にして世に出すと、息子クリストファーの望まぬ生活に
変わっていってしまうのが見ていて哀しい気持ちになりました。

幼いクリストファーが心に負った傷は癒えることなく成人し、
反対する親から離れるように軍人になって出征する。。。
そして、父アランに対して、自分は父と遊んだだけで、印税を受け取ったら
本の中のクリスファーは自分になるからと巨額の印税を終生受け取らなかった、
というエンドロールの文章に世界の人たちが喜び楽しんだ作品はクリストファー本人の
人生が狂ってしまったことと背中合わせなんだということを知りました。

当時はナニー(養育係)が子供を育てるものだったと思いますが、
母は苦しい思いで産んだことだけを理由に子育てせず遊んでばかり、
ナニーのヌーがクリストファーにいつも寄り添っていただけに、
クリストファーは母よりヌーが大好きで慕っていたと思います。
そのヌーに恋人ができて自分から離れていくのを感じるクリストファー、
唯一信頼できる人がそうなってしまうことに加えて父の書いた作品で
辛い生活を送る、そこから脱出したいと軍人になっても逃れ切れない、、
幼い頃のごっこ遊びが遠い昔の思い出になっても、現実はそうはいかない、
そんなクリストファーを観て最後まで切ない気持ちだった
「グッバイ、クリストファー・ロビン」でありました。







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